日本ダボス   1411m 
           

 2013.1.26(土)   


  雪    単独      南側斜面より        行動時間:28M

 携行品: スキー


@南側ホテル駐車場6:50→(13M)→A日本ダボス7:03〜13→(5M)→B下山7:18


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@山麓南側のホテル駐車場からスタート。 まだ始業前。ゲレンデを荒らさぬよう、西側を巻く。 A日本ダボスの大きなケルン。 A西側の展望。
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A南側の展望。 A菅平高原の祖、シュナイダー氏のレリーフ。 A北側の様子。 A最高点から見るケルン。
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B駐車場に戻る。 B今日はオフリミッツ    




 日本ダボス。なんだか山名として異種な感じ。新潟・山形県境の日本国も同じであるが、日本なのに「日本」とつくと不思議な感じがするのは何故だろう。後半の「ダボス」は言わずもがなの菅平ダボス。国内では、その名を聞いてここしか思い浮かばない。

 

 そんな菅平高原のエリアで、新規に地形図に載ったのが1411高点のシュナイダー碑のある場所。名前の無い時には、箸にも棒にも引っかけなかったのだが、載ったのを知った瞬間から行きたくてウズウズし出していた。その場所は、丘のような地形。とりあえずスキー場となってはいるが、無積雪期に登るにはあまりにも簡単すぎてしまいつまらない。だからと言って積雪期だって同じようなもの。それでも雪の負荷を得て、よりキツイ条件下で登る。常に行動を楽しく、それがモットー。

 

 1時半、家を出る。満月に星をちりばめた夜空。周囲の山々がくっきりと見える条件下、意気揚々と信州へ向かってゆく。軽井沢を過ぎて東御市に入り、そして上田に入ると一転雪模様となった。外気温は−9度を示していた。現地入りし日本ダボスを中央にして、南、南東、西、北西と4方向からのアプローチを検討した。南と北にはゲレンデがあり、登りやすいのでつまらない。となるとより急峻の西、もしくは南東側が面白いかと思って居た。ただし、上州で満月の月夜は、ここでは豪雪の様相で強く降り続いていた。周囲が見えず、ひとまずここは夜明けを待つことにした。でも、さっと3時くらいから登ってしまいたい。スキー場であり、ハイクアップは注意される可能性がある。それを避けたかった。でもこの雪だと・・・。焦っても良いこと無し、西側の駐車スペースに突っ込み、後ろに移動しシュラフにくるまった。

 

 6時。少し雪は小康状態。行ってしまおうか・・・。しかし、黄色いライトのピステンが轟音と共に動いており、やはりここで突っ込む行動は憚れた。動いているのは北側のゲレンデ側から西側にかけて。とならば南側が適当か。南に移動するが、その駐車余地は道向かいのホテルの駐車場。常に監視されているようで停めづらい。でもここはちょっと拝借。そのためにも短時間で戻ってくる決意。すぐさま板にシールを貼って外に飛び出す。

 

 道路の添うようにスロープを上がってゆくとリフトの麓駅がある。係の人が既におり、会話の最中であった。呼び止められると思い、ゲレンデには向かわず、北側へ向かう、西側山麓へ続く雪上車の均した跡にスキーを添わせてゆく。そして右に僅かな樹林帯を見ながら、そこを巻き込むように登り出す。一度振り返るが、先ほどの作業員の目は無かった。それにしてもかなり目立つ。「もっと雪よ降ってくれ」と願いつつ高速で足を回転させてゆく。

 

 雪崩れそうな硬いバーンの上に降った新雪。シールも時折言うことを聞いてくれず、ズルッと後退する時もあった。直登するにはそこそこ急な場所。つま先で踏ん張るように意識して上がって行く。樹林帯の際の新雪を踏みながら、ワッセワッセとラッセル登行。そしてゲレンデ内に這い上がり、北に向かうと、目の前に目指すケルンが見えてきた。あっけなく登頂。もう少し遠いと思ったのだが、駐車場や目が、登頂を速くしてくれたよう。

 

 日本ダボス。標高点をとっている場所はケルンよりさらに北側35mほどの場所。さらに北に行くと緑色の建造物があった。北側のゲレンデでは相変わらずピステンの重低音が響いている。周囲展望を何となく楽しんだら、すぐさま滑走に入る。ゲレンデではなく、当然の新雪の上。雪を舞い上げながらの数分。今日はよく滑る。雪質如何で腕が上がったように思えると言うが、それであった。少し雪崩れることも気にしつつ、気持ちよくシュプールを刻んで降りて行く。本音は、こんな雪ならもう少し長い距離を・・・なのだが、スキーをする前に登頂目的があり、そこが達成できたのでスキーはこのくらいでも仕方なし。

 

 リフト麓駅まで少しの登り上げだが、ここもスケーティングで楽々登れる場所。そして駐車場へ降りて行くと、向かいのホテルでは、学生らしきスキー学校であろう顔がこちらを向いていた。1座終了。次の太郎山西側の虚空蔵山に向かう。スキーからスイッチして、今度はツボ足山行。


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