大次郎山    1662.2m   
           

 2013.8.3(土)   


  くもり(ガス)       単独     奥志賀スーパー林道より        行動時間:56M


@駐車余地6:04→(2M)→A取り付きの小谷6:06→(32M)→B大次郎山6:38〜48→(10M)→C降り立つ6:58→(2M)→D駐車余地7:00


cyuusya.jpg  torituki.jpg kotaninonaka.jpg  tocyuuno.jpg
@最短距離で狙ってみる。道幅の広いところに駐車。 Aよう壁工事されている脇の小谷を使う。 普通に藪。足場が緩く滑りやすい。 少し高度を上げると、少し藪の薄い場所が出てくる。ここは楽。
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ガスの中に津南側が微かに見える。 B大次郎山。藪の山頂。 B苔生し同化しており探すのに少し時間を要す。 B三等点。
sankakutenno.jpg yakisobapan.jpg  kudari.jpg  oritekita.jpg 
Bこの2本の木の中央下に埋まっている。 Bヤキソバパン入手。 下山に使った小尾根。 降りてきた小谷上側。
kotaninonaka2.jpg  oritatu.jpg  oritekitabasyo.jpg toucyaku.jpg  
小谷下側。 C林道に乗る。往路の小谷の一つ南の谷を降りたよう。 C降りてきた場所を見上げる。 D戻る。



 夏の藪漕ぎ、ちょっと違うのでは・・・と思われるかもしれないが、2012年のこの時期の遠見山と台倉山で、ちょっとクセになった感じ。と言うのも、熊に出逢え自然が豊かな様子も感じ取れたエリア。シカが過多な様子もなく、奥志賀は自然らしいバランスのいい自然が残る場所でもある。そこでの藪漕ぎとなれば、普通にワクワクする。

 大次郎山、木島山、三ッ山の3座狙いで出向く事にした。まずは三ッ山。直下まで11Kmの林道歩きの場所。自分に負荷をかけるのは好きであるが、当然それなりに構える場所でもあった。林道の様子も判らず、天気の後押しは・・・。ガスの場合は野生動物のためにも自分の為にもパスしようと思った。バッタリする可能性が高くなる。逢いたいものの、ある距離は保ちたい。そこでのガスは距離感を狂わす。

 1:00家をでる。すぐに上信越道に飛び乗り信州中野で降りる。そして北志賀スキー場を巻き込むようにしてカヤの平に上がって行く。カヤの平では二張のテントが見られた。ハイシーズンにしては少ないよう。左に見ながら奥志賀スーパー林道に入って行く。木島山を巻いて、三ッ山へ向かう林道入口に到着。ヘッドライトには強固なゲートが映し出される。南京錠もしっかり施錠されていた。予想どうりの状況に、この前で夜が明けるのを待つ。

 4:00深いガスの中にあった。ポツポツとフロントガラスを叩く雨。行動をかなり迷う。行くなら行くように出発しないとならない。夏場は涼しいうちに歩く。非力な私の鉄則でもある。しかしガスのこの先の読みが出来なかった。スマホは使えないエリア。文明の利器も無用の長物で、情報を得られない。野生の勘で判断する場面だった。少し外に出て林道をサンダル履きで歩いてみる。先の方が見えない・・・止めよう。三ッ山は今日は保留とした。頭を切り替え予定した残りの山を考え出す。こうなれば奥の大次郎山から狙おう。奥と表現したのは、スーパー林道がこの先で通行止めで、野沢温泉側に抜けられない袋状態になっているから。時間的な余裕が出来たので、ガスが晴れるのを待って動く事にした。また仮眠。

 5:30スーパー林道を北に異動して行く。竣工記念碑を右に見る。このあたりから取り付くのが無難のようであるが、とりあえず偵察と、先に進んで具に斜面を見て行く。近くを見ながら、見上げるようにして植生も見て行く。東側の尾根のある場所へは、ガレた斜面などがあり、最初の取りつきがし難い場所も見られた。それより、最短で狙える北東付近からだと、数本の小谷(沢)があり、それが道形のように見え誘っていた。これで行こう。適当な駐車余地を見つけ路上駐車。余地とは嘘で、道幅の広いところ。

 外に出ると、物凄いブユの襲来。準備をするにも大変であった。虫除け剤を散布しながらの準備であった。どの沢が伝いやすいかと、いくつもある沢の中から見定めてゆく。それほどに細い流れのある場所がある。選んだのは、やや下側に下ったよう壁工事がされている際の場所。細い流れの中に入って行くが、かなり足許が緩い。獣だろうか、何となく踏み跡もある。両手で木々を掴みながら足が流れるのを防ぐような場所。とりあえずは北東に下りる尾根の上に乗ろうと考えた。

 すぐに濡れ鼠。外気温は15度。濡れると寒いほどであった。尾根筋に乗り上げ、今度は南西側に向かうように進む。深い藪の中、歩き易い所を選んで分けて進む。途中2mほどの急峻があり、その上にササがオーバーハングして下側に覆い被さってきている場所がある。ここを分けてゆくのが難儀した。しかし抜け出すと、その先はやや植生の優しい場所が出てきた。これまでは頭の上だったそれらが、胸の下となって、足に纏わり付くものの少なくなった。高みに向かって足を上げて行く。山頂が近くなると、また植生がやや濃くなる。

 大次郎山到着。人工物は皆無。全くもって自然の中であった。でも、ここには三角点がある。すぐさま探索に入る。しかしすぐには出てこなかった。もしや土に下になっているか・・・そんなことをも思いながら、足の裏にも注力していた。そして探すこと3分で発見した。この場所での3分と言うのはけっこうに長い。見つかったそれは、苔生したいい表情をしていた。こんな三角点に出逢えると嬉しい。指でなぞると三等と読み取れた。これで思い残すことはない。展望のない山頂であり、長居は無用。ただしヤキソバパンは食べておこう。今日は早すぎる朝食・・・。

 下りはブナの生えるような場所を狙って降りて行った。小さな尾根を伝ったつもりだが、途中であやふやになり、自然と小谷の中を歩く感じとなった。ナメ岩ほどではないが、滑りやすい岩なども出てきて、足場に注意しながら降りて行く。谷形状を拾うように降りて行くと、下の方に舗装路が見えてくる。このあたりから水気が出てきて、足場が特に悪くなる。サルのように木々に掴まりながら慎重に足を下げてゆく。

 林道に降り立つ。出た場所は、往路に取り付いた10mほど南の場所であった。志賀高原らしいけっこうな藪であった。林道が在り、そこから近いからこんな時間で行ってこられるが、林道がなかった時代を思うと今はありがたい。藪漕ぎの時はなかったが、林道に出ると待ち構えていたようにブユの襲来に遭った。装備を放り投げるように車に居れ、短時間で次の木島山の方へズレて行く。

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