丸山    1376.6m   
           

 2013.10.5(土)   


  くもり       単独      北面から上がり西面に降りる        行動時間:1H22M


@大谷原登山口(ゲート)5:38→(3M)→A小堰堤前取り付き5:41→(40M)→B丸山6:21〜25→(20M)→C林道終点6:45→(11M)→D舗装路に出る6:56→(4M)→E登山口7:00


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@大谷原の登山口から赤いゲート側の林道に入って行く。 ゲートの様子。 A途中、冷沢側に小さな堰堤が見える。その向かい側付近の小谷に取り付く。 小谷の様子。かなりザレた崩落斜面。斜度もきつい。あまりお勧めは出来ない場所。
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谷途中から振り返る。 谷が終わり、その上の斜面の様子。 ヤマブドウがあり、秋の味を楽しむ。 斜度はきついまま這い上がってゆく。
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山頂大地、主尾根の上に乗った場所。 B先に見える笹薮の中が最高点。北側からみている。 BSK氏の赤い絶縁が残る。現存する唯一の山名表示。 B三角点は笹薮の中にある。かなり自然に戻りつつある山頂。
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B三等三角点。 B北東側の展望はある。 山頂から西側の最初は密藪。 20mほど我慢すると低い笹に変わる。
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下の方に行くと植林帯のような斜面に変わる。下草が薄く歩き易い。 途中でこのような明瞭な道形(杣道)が、トラバースしていた。かなり長い距離横ズレしている。 トラバース道が小尾根に乗った場所。 小尾根に乗った場所から上側を振り返る。登りに使った場合、ここで西進が90度南進に変わる場所。 
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降りて行くとますます明瞭に。黄色い杭も見られた。 C林道終点に出る。 C林道側から見る尾根筋。ここまでは四駆なら問題なく入る。途中にゲートがあるが、開放のまま。 途中に見られた別荘。
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変則四差路。伝って来たのは一番左の道。中央の道を行くと携帯電話のアンテナ塔を建てていた。撮影背中側が登山口側。 D登山口へ向かう舗装路に乗る。 E大谷原の登山口に戻る。  



 

微妙な雨予報の日。それならとハシゴ登山の予定とし、ショットガン的に登れる場所を選ぶ。その前に、待ちに待っていた「こまどめの湯」がオープンしたようであり、メインの予定をここに置いて、その周辺域で登れる場所を探したというのが正解。

 

大谷原にある丸山。こんもりとした山容に丸山と言う名前がピタリと嵌る。場所柄、展望の山であってもいいと思うが、良ければもっと人が登るだろうから、あまり期待できないと考えるほうが順当。先達が、北東斜面、西の谷、それぞれ踏査しており記録が残っている。とならば、その抜け落ちた部分を踏査したい。一番に気になったのは東の谷とその周辺の尾根筋。なにか匂う。と言うのも、林道が山腹に入っており、その終点地が谷の場所。踏み跡が出来る条件がある場所でもあった。

 

 1:15家を出る。三才山を潜って松本に降りてのいつもの定番コース。池田町の新聞店前には、ここでもいつものように配達する方の車が、事件でもあったかのように店に群がっていた。大谷原に入るのは、前回からちょうど2年ぶり、アラ沢ノ頭を登った以来となる。車を進め河川公園に着く。経路、丸山の東面を気にしていたが、当然のように闇夜で良く見えなかった。とりあえず余地がある登山口まで突っ込んだ。今日は前週のミスも反省材料に、ちゃんと寝具を持ち込んだ。まだ継続してセダンで行動している現状。これでエンジンを切って寝る事ができる。ここでの外気温は14度と、予想以上に暖かかった。エンジン音が消えると冷沢の流れの音が子守唄代わりとなる。しばし仮眠。

 

子守唄がそのまま目覚ましとして起こされる。谷間であり朝が遅い。それでも時間は刻々と過ぎ、明るさを待っていては時間が勿体無い。歩ける明るさになったところで外に出る。寒さが全くなく快適。それでも夜露で濡れるかと思い雨具を着込む。これは結果として全く無用であった。赤いゲートを越えてゆく。両側から野草が茂り、突然目の前に野生動物が出てきそうな雰囲気がある場所。取り付けそうな、取り付きやすそうな場所を探りながら林道を進んで行く。地形図を見ると、何処から入ろうが同じようにも見える。ちょっとオヤッと思ったのは、地形図には針葉樹マークとなっているが、見える斜面は広葉樹だった。伐採がされた後って事なのか・・・。

 

進んで行くと、右側の冷沢側に小さな堰堤が見える。造った意味が判らない構造物ではあるが、目印ポイントとしては十分。そのすぐ先の小谷から斜面に取り付いた。一番野草が少ないように見えたから。ザレた斜面で、水槽の下に敷く細かい砂利が堆積したような場所であった。足をとられながら登るような場所で、掴まる物が無くいきなり脚力を使う場面となってしまった。それでも20mほど登ったか、その谷形状は終わり、雑木の斜面と変わる。勾配は相変わらずあり、木々を掴みながら上がるような感じが続いていた。

 

雨具が蒸し風呂のようになり、着た事を後悔する。そう思ったら脱げばいいのだが、行動中に足を止めるのが嫌いなタチで、苦痛を我慢する。進む先に美味しそうな実を発見。ヤマブドウであった。旬の恵を口に放り込む。下界では味わえ無くなった自然の味がする。強い酸味と程よい甘さ。二つほどいただいて、残りは野生動物のために残しておく。どんどん這い上がってゆく。勾配はほぼ一辺倒。それでも上に行くほどに少しだけ緩む感じはあった。

 

取り付いてから40分ほど経過、広い尾根上に乗った。地形図に見える「丸」と書いてある辺りだろう。南南西にコンパスを向けてさらに漕いでゆく。ここでやっと針葉樹が出てきた感じ。でも地図上のここは広葉樹林、確かに広葉樹が大半を占める。少し空間のある中を進むが、高みのある方が密藪となっていた。行かねば最高点を踏めないので突っ込んでゆく。北から入った場合、泳ぐ距離は5mほどか、SK氏の赤い絶縁テープが目に入った。

 

丸山到着。背丈以上の笹薮。北東側に展望があるが、生憎ガスが垂れ込めている。ここには三角点があるはずで、笹に潜るようにして地面上の突起を探す。すぐに見つかったが、かなり自然と同化している風合いとなっていた。山名を記すものはSK氏の記述のみ。下山は、東側を調べたいので縦走するかのように南東に進んで行った。

 

しばらくは密藪で、これが続くと困ると思えたが、しばしの我慢で低い笹に変わる。適当に降りて行くと、いつしか植林帯の中のような場所になる。下草が刈られた為だろうか、刈った様子は見られないものの歩き易い。途中には熊棚もいくつか見え、原住民の姿も想像できる。斜面に直角に降りていると、左下(北北東)に降りて行く、かなり緩い踏み跡に出合う。最初は無視しようかと思ったが、鹿道にも見えるし杣道にも見える。気になるので伝って行くことにした。少し不明瞭だが、進んで行くとはっきりとそれと判る状況になった。こんな場所に・・・何処から・・・。

 

踏み跡に伝って北北東に進んで行く。予定は東進なので、ほとんど90度方向を違えた恰好になった。進んで行くと小尾根に当たった所で、今度は小尾根に沿って踏み跡は降りていた。ここで進路は東に変わる。逆に伝って来た場合は、真西に進んできた道が、ほぼ90度南南西に変わるような場所となる。小尾根の道形を追って行くと、林道終点に降り立った。もう少し進むと1027高点の場所に出るようだが、この先は藪化した林道を伝って北に進む事にした。

 

林道は途中にH鋼でのゲートが造られていたが、門柱があるだけでチェーンもされていなかった。水の流れもあり給水も可能。経路に危ない場所はなく、四駆はもちろん、普通乗用車でも入れるような林道であった。ただし野草が多い。進んで行くと、山手側に別荘が見えてくる。さらに進むと変則四差路で、工事が現在進行形の道に入ってみると、40mほど進んだ先で携帯電話のアンテナ塔工事がされていた。そのうちここも通話圏内になるようだ。四差路まで戻り北に進む。

 

見慣れたアルファルトの道に出る。大谷原の登山口へ進む舗装路だった。伝って来た林道入口には、「関係者以外立入禁止」との古い看板があった。別荘地だからって事かと思う。舗装路を進み、トイレ舎が見えてきたら河川公園到着。誰かの車が増えているかと思ったが、1台のみであった。もっとも、上を目指すなら対岸の駐車スペースに入れるとは思ったが・・・。

 

振り返る。そう大差はないとは思うが、実線の林道を終点まで入ってしまえば、道形を伝えることから斜面全体に対し2/3ほど省力できるだろう。杣道なのだろう、植林帯と思しき針葉樹林帯がある。山腹東斜面の記号は広葉樹林。更新が間に合っていないのか、北と東の植生を目の当たりにして、ちと違和感を抱く場所であった。

 
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