大掴山    796m       雄山    776m     
            

 2013.12.23(月)   


  晴れ     単独      浦山地区側より        行動時間:1H24M


@廃小屋のある手前余地6:49→(16M)→A尾根に乗る7:05→(11M)→B大掴山7:16〜21→(5M)→C中間鞍部7:26→(23M)→D雄山7:49〜55→(3M)→E峠道側鞍部7:58→(8M)→F林道に乗る8:06→(7M)→G駐車余地に戻る8:13


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@橋を渡り、少し登った先にある余地に停めスタート。 巡視路の標柱がある谷に入って行く。見えている建物は扉があいており、内部は荒れていた。 沢沿いの細い踏み跡を追ってゆく。この先で不明瞭になる。 不明瞭になってもそのまま谷を詰めると、また細い踏み痕に乗る。
onecyoxtukanokoya.jpg  koyanaibu.jpg oneninoxtutabasyo.jpg cyoxtuka.jpg 
尾根直下には小屋がある。 土間のみの避難小屋風。 A尾根に乗る。 山頂直下
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B大掴山 B大きな立派な祠があった。 B南側の尾根がメインルートのよう。 東側の斜面を降りて行く。登ってきたのもここ。
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C途中の鞍部。伐採木が多い。 痩せ尾根を経て。この先進路注意。尾根筋は左側に進み、進路は右急斜面。 導水管のようなものを跨ぐ。 もうすぐ雄山。
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D雄山 D小屋跡か、祠跡か・・・。 北に降りて行く。 E最初の鞍部。昔の峠道は、もう一つ乗越した先のようだった。 
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植林斜面を降りて行くと、再び管を跨いだ。 沢を渡渉。 F林道に乗る。この道が武士平側へ続いていると思われる。 途中に見られた木材小屋。銘木が置かれていた。
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F駐車余地に戻る。       



 みなかみ方面が雪模様となり、またまた、また秩父方面に行くことにした。ここ最近は付近の地図を舐めるように見ているので、勝手知ったる現地となり、情報を得るのが早いのが一番のポイントであった。

 今回は大掴山を目指す。北東に相似峰のように雄山もあり、単独ではあっけないが抱き合わせなら楽しめる場所と思えた。取り付き場所をどこにしようかと探すのだが、武士平からの破線路が北東側に見える。これが道として一番高度を稼いでいる。これに絡ませてのルート取り、大掴山から北に降りている尾根を登り、北に抜けて周回する予定とした。

 
 週末からの寒波でかなり周囲も白くなっていた。秩父も秩父らしく、その盆地内はマイナス5℃を示していた。かえって浦山地区の山間部に入った方が温かく、ここでマイナス2℃であった。山村の各家では夜間でも洗濯物が干してあった。寒すぎる方が乾くのか・・・不思議な光景でもあった。毛附トンネルの出口の広見で仮眠とする。某エコカーはフラットにならない完全なるタウンユース。今回はそれをフルフラットにする工夫をして望んだ。足元には断熱材を擁し、なんとか車中泊化が出来た感じ。仮眠中、通過して行く車は1台のみで、それより浦山川の流れの音の方が煩いぐらいであった。


 夜が白みだし、茶平地区側へ移動する。先に現地に行かなかったのは、寄国土トンネル南からの林道入口からが勾配があり、暗い中でのスリップ事故も想定して入らなかった。明るくなったのでそこを登って行く。降雪が路面を覆い、やや恐る恐る登って行く。降雪量によっては登らない方がいいように思えた。積雪があると下りで怖い勾配であった。伐採木が並ぶ脇を通過して行く。すると先の方に建物が見えてくる。ここで道が分かれる。しかし地形図には一本道しか書いていない。GPSを起動させ地形図で現在地を把握する。現地は右に橋を渡って進む道が示される道で、真っ直ぐ進む道は書かれていない道(この道は30Mほどで行き止まり)。そろそろ駐車余地はないかと探すと、橋を渡った先に2台ほど停められる余地があった。ここに停める。


 茶平沢を橋で渡ったことで、現在地が判り尾根に取り付こうと思ったら、小谷の所に家屋が見え、そこに行く道の入口に巡視路道標が見えた。これは伝わない手はない。しかし、その先にある家屋はかなり怖い。全く日が入らない中に建っており、近付いて行くと玄関の扉は開いていた。その直前を道は通っている。かなり気合いを入れて通過しないと、その見えない恐怖に押し負かされそうでもあった。恐る恐る扉の中を覗くと、湿っぽい乱雑な様子が見て取れた。足早に通過して行く。

 
 道形は最初はなんとか伝えたが、雪のせいかもしれないが有耶無耶になって見えなくなった。右手の斜面にそれらしい跡が見えるが、そのまま沢沿いを進んで行く。と言うのも、先の方にピンクのリボンが見えたから。何度も足を取られながら進むと、植林帯に中に入り再び踏み跡がうっすら見えてきた。そして先の方を見ようと顔を上げると、小屋が見えてくる。先ほどのトラウマ。同じように全く日の入らない場所に建っている。避けて通れずまたまた恐る恐る近付いていく。それは小屋の形はしているが、窓も床もない土間のみの建物で、かなり以前から使われていないものであった。目指していた尾根はこのすぐ上で、雪の乗った尾根にようやく到着した。付近は伐採木の多い場所であった。

 
 尾根の場所から南西側に進んで行く。スギの植樹帯の中は獣道とおぼしき筋があり、それを拾いつつ高度を上げて行く。直登は厳しく、やや北に進むようにして北側の尾根に乗り上げてから南進して山頂に到達する。

 
 大掴山山頂。予想外に大きな祠が待っていた。高さ2mくらいあるもの。建立年を知ろうと探すも、それらが書いた場所は無かった。神社の境内を思わせる広さの山頂部。明るい山頂でもあった。正規ルート(登山対象の山ではないが)は南尾根のようで、何となく踏み跡が降りて行っていた。次の目的地の雄山を目指す。

 
 東斜面を降りて行くのだが、どこも同じような景色であり、マーキングを付けておいた方が無難な場所と感じた。大掴山と雄山を繋ぐ尾根は一部痩せ尾根もあり、伝って行くと白い導水管らしきものを跨ぐ場所もあった。等間隔の等高線の場所で、雄山側は歩き易い尾根斜面であった。登りあげて行くと、武甲山だろうか前の方に見えてきた。

 
 雄山到着。先ほどのピークに祠があったので、こちらにもと思ったら、それらしき物は無かった。ただし人工物はあり、小屋が在ったのか祠なのか、木材やトタン板が残って居た。こちらは大掴山に比べると暗い山頂で長居は無用。北東に下って行く。

 
 最初の鞍部まで下る。その先に高みがあり、登り上げるのを嫌ったのだが、登った先の鞍部が破線の通っている鞍部。行くのを端折って北西側へ降りて行く。かなり間伐材が横たわり歩きづらい場所だった。我慢して降りて行くと、手前に沢があり、その向こうに道形が見えてきた。場所からして地形図に記される林道のように見えるが、使われなくなってかなり経過しているような道だった。徒渉してその道に這い上がる。そして伝って降りて行く。車は通れないほどに傷んでいた。掘れた筋が多くオフロードバイクは疎かトライアルバイクでさえも無理。どこに出るのかと思って進んで行くと、前の方に貯水タンクが見えてきた。さらに先に小屋も見える。小屋は作業小屋ではなく、木材の貯蔵小屋で、銘木が沢山詰まっていた。

 林道を降りて行くと、右側下に大きな家屋(複数)が見えてくる。なんだろうと思って注視して行くと、見覚えのある形の家が見えた。林道の先に我が車が見えてきた。しっかり明るくなった中で見ると、分岐していた林道は、その家屋の前で行き止まりとなっていた。

 里山らしい場所で、別な意味でのスリルがあったりし楽しい場所であった。


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