城山   430m 
           

 2013.6.5(水)   


  晴れ   同行者あり      苗木城址        行動時間:16M


@駐車場12:27→(3M)→A大門12:30→(3M)→B城山12:33〜36→(7M)→C駐車場12:43


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@駐車場よりスタート。 風吹門跡 大矢倉側の城跡 A大門跡
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A苗木城址 本丸口門跡。井戸も残っている。 直下から山頂部を見上げる。 B天守閣のあった場所が山頂。北側にポツンと真新しい標石が埋まっているが三角点のように見えてそうではないよう。
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B木曽川の流れがこのように見える。東側の展望。 B南西側の展望。 大門跡に戻る。 風吹門跡から石畳を踏んで戻って行く。
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C駐車場の様子。20台ほど駐車可。      


 
 出張があり、近くに山が無いか探すと、この城山が目に入ってきた。標高もそこそこであり、城らしい場所と言えばそれまでであるが、たいして期待しないで出向いた。

 山麓の苗木遠山資料館を右に見て、その先のT字路を右に進み、舗装路は途中からダートに変わる。そして僅かで車止めがあり、その手前に駐車場が設けてあった。ここから歩き出す。

 よく管理された場所で、城址内の案内パンフレットも自由に取れるよう設置してあった。少し下るように進むのでオヤッと思ったが、そのまま行くと風吹門跡。もうこの時点で感動ものであった。これほどに昔のお城が現存しているのか・・・。木造部分こそないが、石積みが各所に残り、自然地形の中に融合した、上手に設計された配置。「凄い!! 素晴らしい なんだこりゃ(いい意味で)」感動の表現として思わず口に出した。沖縄の八重山諸島の突端与那国島のティンダハナタから、北海道の五稜郭まで見ているが、ここまで感動したのは初めてかもしれない。小さいながら城としての要素が完璧で、理想系の居城と言いたい。

 感動が途切れる事無く足を進める。大矢倉跡の城壁も素晴らしい。大門跡を経て進むと、やや細い九十九折があり、ここにもいくつもチェックポイントとなる門が設置されていたよう。そして基部が現存する本丸口門に到達。ここには井戸も残っていた。デザインと言うか、アイテムと言ってはおかしいのだが、在るもの在るものが感動を呼ぶ。そしてさらに九十九を切りながら登ると、今は展望櫓がある山頂部に到達する。

 苗木城天守閣の場所、城山頂上に着く。そこから木曽川を見下ろすと、そのすばらしい景色。城主は、往時は毎日この景色を眺めていたのだろう。山頂には大きな自然石があり、これに絡むように展望櫓が組まれていた。北側の地表に三角点のようなものが埋められていたが、国土地理院のそれとは違うようであった。本当に長居したい場所であったが、時間が押しており短時間で後にする。涼やかな風があり、蝉の鳴くころはさらにいいだろうと思えた。

 大門跡まで降りると、他の観光客の姿があった。同じように感動しているふうであった。風吹門跡から戻って行く。また来たい場所。他人に自信を持って紹介できる場所と思えた。まあ、あまり期待していなかった反動でもあるかと思うが、それはそれとしても素直に素晴らしい城だと思えた。地理院も、ただの「城山」表記では漠然として勿体無いような・・・。山名事典では高森山の名も書かれている。苗木城址であり、「苗木城山」とあったなら、より印象強くなるようにも思う。

 ふとした出先で、素晴らしい出会い。今回がそうであった。

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