城山 705.5m
2013.12.23(月)
晴れ 単独 赤石トンネルから 行動時間:1H22M
@赤石トンネル麓側入口8:31→(4M)→A標高400m尾根に乗る8:35→(11M)→B岩壁8:46→(15M)→C横穴9:01→(21M)→D城山9:22〜28→(15M)→E岩壁上部9:43→(10M)→F降り立つ9:53
@赤石トンネルの入口には取水場があり、駐車余地がある。写真右側の樹林帯の中に踏み痕あり。 | A尾根に乗った場所。尾根上は最初のうちは歩き易い。 | 目の前に急斜面が現れる。 | B崩落防護用のワイヤーが施された岩壁。左に巻いた。 |
岩壁を巻き上げた上に1畳ほどの岩穴がある。 | 足場の良くない斜面を、木を掴みながら上がって行く。 | C標高560m付近。熊の巣穴かと思って覗き込んだら、防空壕のような横穴だった。 | C奥行きは10mほど。こんな場所に何のために・・・。 |
標高600m付近。藤など、ツタ類が多い場所。 | 670m付近。もうすぐ。 | D城山。城址らしい段差が上部に見られる。 | D中央に三角点。 |
D三等点 | Dこの尾根は「高ワラビ尾根」と言うらしい。 | D南東側の尾根の様子。 | D北東側の尾根の様子。こちらがメインルートのよう。 |
Dお約束 | D北西側へ降りて行く。 | 降りて行く斜面 | 浦山ダムを見下ろしながら。 |
このダンダラ棒の下が岩壁。注意して北側を巻きながら降りて行く。 | 岩壁が終わり安全地帯。 | トンネルの上まで降りる。 | Eトンネル出口に降り立つ。 |
大掴山を終えて、今度はその北側にある城山を目指す。浦山ダムの右岸を走り最初に行けそうに思うのが右岸公園からのアプローチ。大岩が並んだ上にはいくつもの柵が見え、作業道が入っているのが見える。しかし、そこへの入口は何処にも見えてこなかった。何度も見上げては、ダム管理事務所側へと移動しながら探ったが、あるのは施設の直登するはしごであり、それは伝えば注意されるもの。5分ぐらい粘って観察した結果東尾根からのアプローチは諦める。
次に見えてくるのは北西尾根。赤石トンネルの上を通り顕著に続いている。赤石トンネルを北に出ると、そこに取水施設があり駐車余地は4台分(ユーターンを思うと3台)あった。道向かいの対岸を見ると、杣道が上にあがっているのが見えてきた。しめた。不思議そうに見る車道通過車を横目にして準備に入る。
道を渡りガードレールを跨いで道形を伝って行く。トンネルの上に出るのだが、かなり野草の実が着く場所であった。トラバースするように道形が在り、伝って行くと標高400m付近で尾根に乗った。尾根下側を見ると境界の杭が並んでいる。歩き易い尾根で下草も無い。快適に上がって行くと、すぐに急斜面が立ちはだかる格好になる。ザイルを持ってきたほうが・・・と思えたが後の祭り。
果敢に登って行く。そして予期したものが出てきた。高さ4mほどの岩壁である。トンネルの上と言う事があるからだろう、剥離崩落防止のワイヤーが施されていた。岩登りをするには面白そうな場所だが、車道に落石をしてしまうリスクを思うと巻いた方が無難の場所であった。巻いたとて石を落としてしまうのだが、責任を感じ落とした小石の行く先を目で追ったりもした。岩壁は北側を巻いて進んでみた。巻き上げると大きなテラスがあり、その岩壁には1畳ほどの岩穴が造られていた。自然で出来たとは思いにくい形状で人工的に思えたのだった。
テラスの場所からの上部は、足場の流れやすい柔らかい斜面で、木々に掴まりながら登るような場所であった。進度がかなり落ちてしまい、ルート取りをミスってしまったかと後悔した。でも伝って良かった発見がこの先にあった。斜面を喘ぎながら登って行くと、落ち葉の斜面に黒い穴が見えてきた。今度は熊穴かと思ったが、覗き込むと奥の深い岩穴で、これも人工的な穴であった。過去に見ている防空壕的な横穴であり、標高560m付近、こんな場所に何のためにと思える穴であった。城であったことを考えると、抜け道の横穴とも想像が膨らむが、穴の入口で手を叩くと、間髪入れずこだまが聞こえる。10mほどの距離の穴のようであった。これは嬉しい発見。公表されていない穴なのかと思うと、それを見つけたことが嬉しかった。
穴の場所から、少し北側に登りあげるように進む。北からの尾根斜面に乗ると、急に積雪量が多くなる。少し高度を上げるとフジの蔓が何本も垂れ落ちているところを通過する。左に弧を描くような地形で山頂までの尾根が続いている。もう僅か。獣の足跡が乱れ、大型動物の目立つ足跡も見える。
城山到着。城らしく、平で段差のある地形があり視覚からも城址を感じさせてくれていた。山頂の中央部に三等点があり、エンジ色の標識と小さな木片の標識がかかっていた。木々の間から周囲展望はあるが、何とか見える程度で、「望む」には無理のある場所であった。経路には熊の足跡も雪の上に残されていたので、ちょっとしたガサッと言う音も気になってしまう。自己防衛のためには反応した方が正しいだろう。北東側の尾根を見ると、マーキングが続いていた。正規ルートは無いにしても北尾根を伝うのが正解なのだろう。
往路を戻って行く。もう一度横穴を見たいので、神経衰弱をするようにして大きな斜面の中を探しながら降りて行く。目印としていた木々を追いながら下って行くとそれは在った。ライトもあることだし入ってみようとも思ったが、中になにかあれば(居れば)・・・。そこまでの勇気は無かった。浦山ダムを見下ろしながら降りて行く。岩壁の上にはダンダラ棒が立ち、これが岩壁の目印、右(北)に巻いて降りて行く。巻いてはいるが気を抜くと滑落の可能性のある場所。安全通過はザイルが欲しいかも。
危険箇所を過ぎ植樹帯の尾根に乗り、途中でトンネル側への踏み跡を伝って行く。眼下を市営のバスが通過して行くのが見える。なにか足の下を通過して行くのを見るのは、くすぐったい感じがするから不思議。トンネル出口に降り立ち、本日全ての行動を終える。
岩穴の存在が気になる。そして穴が在った事で印象に残る山となった。