霊松寺山   1128.5 m       鷹狩山   1167m      南鷹狩山   1147.3m


 2013.1.12(土)    


   晴れ     単独       鷹狩山西側林道分岐点から周回。      行動時間:2H29M 

   携行品: アルミワカン


@林道分岐11:53→(10M)→A乗越峠12:03→(22M)→B霊松寺山12:25〜27→(15M)→C乗越峠再び12:42→(23M)→D鷹狩山13:05〜20→(39M)→E南鷹狩山13:59〜14:01→(21M)→F分岐帰り14:22


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@山岳博物館からの林道が、鷹狩山の西で別れる場所まで車で上がり、ここから周回。 A乗越峠。峠からの山腹東側の道を知らずに、西側の林道を行く。 林道途中から山道を行く。 山頂直下。よく管理された植林帯。間伐木が多い。
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B霊松寺山の三角点は山頂西側にある。山頂部はまっ平に近い。 Bブルー地に手書きの山名が唯一。 B三角点を掘り出す。四等か、等級が良く見えなかった。小さな石からの判断。 霊松寺山から見る鷹狩山。右に、南鷹狩山。
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林道霊松寺線に戻る。 C乗越峠再び。 東側の林道を少し伝い、途中からトレッキング道に入る。 季節的に各施設は閑散としている。
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真新しいトレースがあり、冬季でも適当なハイキングの場所。 D鷹狩山展望台。 D撮影側が、標高点をとっている場所。 D神社にお参りも忘れない。
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D神社の西側にこれが落ちていた。 D展望台前の標識。 D展望台最上部からの展望。 D芝生広場から爺ヶ岳側。
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林道を降りて行くと、ハイカーに出会う。 南鷹狩山の北側林道分岐。変則四差路。 南鷹狩山の東側に、地図に無い林道が巻いている。 南鷹狩山の山頂部は、東側から上がって行くと複雑地形。
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E南鷹狩山。 E霊松寺山にあったのと同じ標識。 E南鷹狩山から鷹狩山。 E三角点を掘り出す。
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E二等点か? 南鷹狩山の北側は急下降。 往路の林道に乗る。 変則四差路再び。
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林道途中から霊松寺山。 Fスタート地点帰り。 F駐車風景。



 
 矢櫃山を下山し、車の中でこの後の進退を考えていた。汗した体に、このまま葛温泉に入ってしまおうか・・・とも思えたり、まだ日が高いのでハシゴに行こうかとも・・・。夕方くらいには安曇総合病院に行きたいので、ノンビリを決め込むなら、ここで温泉。でも時間十分、折角だから鷹狩高原を目指すことにした。

 
 降雪期であり、山岳博物館付近で林道は封鎖されていると思った。しかし、注意書きはあるが、轍も先に登って行っていた。ただし、雪質が至極滑る状況で、進むにもハンドルを取られつつ進んで行く。そして鷹狩山の西側の分岐点で車を停める。ここを基点に時計回りで、霊松寺山、鷹狩山、南鷹狩山と、いい感じで周回が出来る場所であった。ただし、雪が・・・。四駆のLoギアに入れるも、斜度が在る場所に横滑りをしだし、ガードレールとお友達になりそうにもなった。無理をせず、車道脇に置かせてもらう。

 
 ワカンを持って北進が始まる。数日前の一人分のトレースがあり、それに伝って行く。進む先にデンとした霊松寺山がある。トレースの主はハンターか、犬の足跡が伴っていた。進行方向左には、大展望の北アルプスがある。気分揚々とはこのことで、かなり快適に足が前に出る。

 
 乗越峠に到着。ここは特に峠名を記した物はない。峠の最高部から尾根伝いの道形も見えたが、ここは地形図の実線を辿ろうと西進を選ぶ。後から知ったのだが、山腹を北側から巻き上げるルートも在るようだ。大町市はそのルートを公式としているよう。林道霊松寺線を行くと、途中から林業作業道らしき道が右に上がっている。そこを入って行く。ほぼ地形図とおりの軌跡で進み、違っているのは、地形図の最終地点から先にも道は続いていた。その先は下り勾配。山頂側へ植林帯の中を進んで行く。

 
 霊松寺山(れいしょうじやま)の標高点をとっている場所は南側。山頂部がほぼまっ平で、迷いやすい場所。地形図を見ながらその場所に寄せて行くと、目の前に国土地理院の標柱が現れる。その横にお手製の特異な縦書き標識がある。すぐに三角点探しに入る。積雪量は30センチくらいか、足で探りながらその四角を探して行く。するとコツンと反応。掘り返すと小さな石柱が現れた。大きなからして四等か、刻印されている等級がよく読み取れなかった。すぐに次の鷹狩山を目指す。帰りは尾根ルートをと思ったが、植林帯のやや西寄りを進んでしまい、結局往路のトレースと合流する。そして林道に戻り乗越峠へ戻って行く。

 
 乗越峠からは北側にある林道を東進して行く。途中に現れる茶色い標識に従い、トレッキング道に入って行く。ここからは地形図に無い道が無数に切られており、適当に拾いながら高度を上げて行く。一度車道に出て、真っ直ぐ横断してまた山道を行く。付近は植物観察園のような作りで、各植物の解説標が付けられていた。上の方にアンテナ塔が見え、この辺りに来ればもう何処を伝っても同じようなものであった。ふと見ると真新しいトレースもあった。他にもハイカーが居られるよう。最後は真っ直ぐに展望台を目指して行く。

 
 鷹狩山山頂。地形図上の標高点をとっている場所は神社の北側。その場所にはいくつかのリボンが縛られていた。神社の本殿に頭を下げ展望所の方へ向かうと、神社のすぐ西側に「鷹狩山頂」と書いたプレートが落ちていた。矢印は先ほどの場所の方を指している。本当に高いのは、神社の本殿のすぐ北側のよう。展望台の前には、立派な標識が設置されていた。1167mとあるが、たぶんこの場所は、1165mくらいであろう。それはいいとして展望台の階段を上がって行く。中段の展望室の同定絵図を頭に叩き込み、最上階の展望所に上がる。絶景かな。あの形が爺で、爺の横が・・・と同定して行く。登ってよかった景色が広がっていた。十分に堪能したら次の場所へ。展望所前の芝生広場からの展望も、たまらなく気持ちがいい。

 
 鷹狩山からの南側への道は、この時期にして除雪してあった。それに伝って行くのだが、東側に巻き過ぎるので、適当な場所からショートカットする。本来は真南に進みたかったが、一度西側に進んでからの実線を忠実に辿って進んで見る。進んだ先の分岐の所に男女のハイカーが居り休憩しておられた。短く言葉を交わし、南進が始まる。トレースは古いものばかりだが、歩かれる人は多いようで、よく踏まれていた。

 
 変則四差路からは、南鷹狩山の方へ地形図に無い林道が入っていた。入ってすぐに、右の尾根筋にも急登の道形があった。とりあえず林道を伝って行く。大きく巻き込むような高低差の無い林道で、山頂へは向かわず山腹を巻いているようであった。真北辺りから、一筋の谷が入っており、そこに入って行く。ここからの上部は、少し複雑地形で、その谷部を縫うように上がっていった。右の方か最高所かと思っていたが、実際は進む左側が高かった。下の方から見ると、ポコポコと3つほどの高みが見える場所なのだった。南東の方へ巻き上げ最高所に至る。

 南鷹狩山山頂。霊松寺山にあったのと同じ山名を書いたブルーのシートが設置されていた。ここでもまた三角点探し。今日はこれで3個目のチャレンジ。慣れた手つきとは言うが、慣れた足つきとは言わないだろう。でも足でモゾモゾと探って行く。そしてめでたくヒット。掘り出すと、その刻みから二等点のようだった。冬季はよく読み取れないのが困る部分。これでミッション完了。時計はちょうど14時。降りて温泉に入ってさっぱりし、病院へ行けばちょうどいい時間。帰りは尾根通しで降りて行く。かなりはっきりした尾根道が在り、境界標の赤いプレートを従えて続いていた。最後は少し急峻になり、グリセードを楽しみながら滑り降りる。

 
 変則四差路に戻ると、鷹狩山の方からトレイルランナーが降りてきた。私の恰好を見て「本格的ですね」と声をかけていただく。縛られたワカンがそう言わせたのだろう。返す刀で「トレラン」ですか、などど判ったような短縮語を吐いてみた。御仁は「そんな感じです」と謙遜されていた。抜かして行った御仁を、少し早足で追ってみた。滑るのでランニングもスピードが出せない。早足とほぼ同じようなスピードで走っておられた。下りながら、先の方に霊松寺山が見えてくる。登った山を見るのは何で嬉しくなるのだろう。“さっき、あそこに居たんだよな”なんて思いつつ見上げていた。

 
 分岐点に戻り、周回完了。南鷹狩山でもう少し時間がかかると思ったが、道が在ったおかげで早くに行動が出来た。三つ子のような三山。三つ子といえばトン吉、チン平、カン太。北からトン吉山、チン平山・・・なんて当て込んだら怒られるだろう。密かに自分だけで楽しむ。雪がなければ簡単な山。雪のおかげで楽しくもなった。


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