保戸野山 1090m
2014.4.12(土)
晴れ 単独 合瀬地区よりの巡視路を使い周回 行動時間:2H05M
@駐車余地5:20→(6M)→A巡視路鉄橋5:26→(9M)→B3番鉄塔5:35→(54M)→C1073.9三角点6:29→(4M)→D保戸野山6:33〜35→(7M)→E鉄塔から巡視路下降6:42→(24M)→F林道に乗る(鉄橋を渡る)7:06→(19M)→G送電線下余地7:25
@送電線の下に切られた道を入って行く。 | 最初の送電線鉄塔を過ぎると雑木林があり、その先で植林斜面を降りて行く。 | 植林斜面の中には黄ペンキがされルートを導いている。 | A沢は立派な橋が設置してある。 |
A橋の様子。 | 巡視路の階段は、霜によりそのうちに取れてしまうだろう。 | B二つ目の鉄塔を通過。 | 3つ目の鉄塔へ進む。 |
3つ目の鉄塔下を通過して行く。この先が僅かに藪化している。 | 標高820m小尾根に乗り上げる。 | 860mここも屈曲点で尾根に乗り上げる。 | 860m、登ってきた急斜面。 |
1000m付近。ここも屈曲点で雪が現れだす。 | 1000mの尾根の様子。雪庇が硬く残っていた。 | 4番目の鉄塔下を通過して行く。コース唯一の展望地。 | 堅い雪に繋がりながら登って行く。かなり硬く、ここは帰りにアイゼンが欲しい場所。 |
C三等点。地形図でも保戸野山表記はこの上に書かれ、標高もここで取っている為に標識が並ぶ。 | CG標も健在。他4つあった。賑やかしいが目的の山頂ではないことから不問。 | もうすぐ最高所。 | D保戸野山最高点。テプラ標は取れていた。 |
D1997年製。さすがの達筆標識。取り付けた当時のままの様子で鎮座。標高は加筆されていて、その加筆が消えつつあった。 | D南西の様子。 | D西北西側。 | D登ってきた尾根。 |
E鉄塔の場所まで往路を戻る。 | E鉄塔下から見る国道17号。 | Eピンクのリボンを追うように、かなり荒廃した巡視路を降りて行く。リボンは続かず。 | 薄い道形の様子、このように見えたのは僅かな距離。 |
斜度のきつい場所には、このようなワイヤーが流されていた。 | 降りて行く谷の様子。 | 降りてきた斜面 | Fパイプ構造の橋で渡って行く。 |
F林道に乗った場所。 | F林道から巡視路側を見る。 | 林道にはまだまだたっぷりの雪が残る。 | 途中で最初の鉄塔の方へ折れて進む。 |
G駐車風景。 |
またまた水上。過去、これほどに同じエリアに通うことはなかった。今期はちと色々あって異例。前夜は21時まで会合があり、それが終わってから行き先探し。今回は保戸野山を目指す。付近では桜は散り始めていた。少し高い所は丁度いい見頃。そこに相馬が原駐屯地での記念行事が開かれる。登った後は出向く予定。よってほどほどの場所となった。
1時、いつものように塒を出発。地走りをして17号に乗って月夜野を経由して行く。今日はヤキソバパンが手に入らなかった。ちょうどパンが入荷しており、入りたてのものが手に入ると思ったが、「ヤキソバパンは仕入れてないです」などと店員に言われてしまった。そんなにも売れないのか・・・。
17号を離れ吹路地区から法師温泉の方へ下って進む。途中に合瀬大橋への道標があり導かれる。橋を渡ると合瀬の集落があり、暗い舗装林道が先に伸びていた。伝って行くと、目標地から離れるように南に進んでいた。今日はこの辺りから西に行きたい。Uターンして一度合瀬大橋まで戻り、そこから再び舗装路をゆっくりとなぞって行く。確認できる西に行ける道は2箇所見られた。ただし適当な駐車余地がなく、半分は路上駐車の様相だった。それでやむなしと判断し車を寄せる。夜が明けるまでしばし仮眠。
夜明けとなり、二つの道形のどちらを選ぼうか悩んでいた。先の方に鉄塔が複数見える。これは送電線に伝って・・・。北側の送電線下の道を選んで進む。道と行っても踏み跡程度で、防火対のようにも見える場所。そのまま西に行くとだんだんと山道の様相となって行く。ハッキリとした道形を進んで行くと、左からの道も合流。おそらくは南にある林道からの道だろう。帰りに調査予定とする。
針葉樹の植樹帯に入ると、道は九十九折りで下降し出す。道の場所は黄色いペンキがハッキリと導いている。下って行くと、沢の畔に周辺域の地図も見られた。対岸に渡って行く鉄橋が新しい。その下には冷たそうな流れが勢いも伴っている。グレーチングを踏んで左岸側に行くと、プラスチックの階段が打たれている。しかし自然の力は凄いもので、打ち付けた杭を霜柱が押し上げ、あちこちではね除けようとしているのが見えた。
階段を上がると最初の鉄塔の場所。これが3番鉄塔となるのか。尾根をそのまま進むと、すぐ上にも鉄塔が待って居た。そしてその鉄塔を潜って進むと、道形はなくなり少し薮化した尾根を進むこととなる。イバラなどは無いので進みやすい薮。それも僅かの我慢で下草のない尾根に変わる。
標高820m付近で屈曲し小尾根に乗る。そして860mで再び顕著な尾根に乗り少し進路が変わる。ここまでの斜面はやや急峻でふくらはぎが痛くなるような登りだった。それでも下草に煩わされることがなく、進度は速かった。いつになったら雪が・・・と思いつつ登る。沢を南において日当たりのいい地形、雪解けも早いようであった。
先の方で展望が開ける。この日4つ目の鉄塔だった。ここまで在ると「鉄塔尾根」と言ってもいいのではないか。上越国境側の展望もよく、北東側には17号の車の流れが見下ろせていた。よく締まった雪が上に続き伝って上がって行く。ここはアイゼンが欲しいくらい。往路は少し右側に膨らむように登って行く。
ふと足元に三角点が現れた。いつもなら喜ぶものとなるが、この日はそれほどでもない。それにはここが最高点では無いから。しかししかし、地形図を見ると、この場所で標高を取って保戸野山と書いてあるように見える。でもでもと付け加えるが、西側に最高所があり間違いなくそこが我が目的地なのだった。三角点の場所には四つの標識が掲げられていた。それらを背にしてもうひと登り。雪庇に伝いながら僅かに高度を上げる。
保戸野山到着。テプラ標のネジだけが残って居るのが見える。そして特等席に達筆標識が見えた。かなり新しく見えたが、もう17年選手の品であった。それにしては状態がいい。ここまでのものを見せられると、流石としか言いようが無い。ヤキソバパンが無い事が残念だが、完璧な達筆標識に満足度は十分。次の予定が控えているので長居は無用。
往路を降りるが、最初の鉄塔までの残雪は、やはりアイゼンが欲しい堅さで、ドキドキしながら降りて行く。そして鉄塔の場所からは、進路を悩んだもののピンクのリボンに導かれ谷へと足を向けた。谷に入っての最初は、道形が九十九折りに見えていたが、すぐに薄くなり有耶無耶になった。地中には頭を赤く塗ったプラスチックの杭が時折見える。それが元々の道形の場所のようであった。拾うように高度を下げて行く。
下の方へ行くと、この場所にして立派なワイヤーが流されていた。青いビニール被覆をされており、高価なものと見受けられた。ここまでするほどに・・・。タイガーロープでも十分ではないのか。確かに少し流れやすい地形なのだが、お金をかけすぎのようにも見えた。土砂に埋もれたワイヤーも見られ、荒廃度がそれにより示されているようであった。降りて行く先に流れの音がしだす。もうすぐと思って気を抜くと、足元の雪は非常に良く滑った。なんどきも集注は欠かせない。
沢に降り立つ。ちょうどそこはナメ状になっており、見栄えのする景色となっていた。そこに足場パイプでの橋が渡されている。自然にある石を中継点にした構造。流れを見下ろしながら対岸へ行く。少しアトラクション的要素があり、この橋は楽しかった。少し駆け上がると、そこが林道。その場所には巡視路を示す黄色い標柱が立っていた。
林道はしっかりと雪に埋もれていた。こちらの林道周辺にも黄色いペンキがされていた。よくスプレー塗りを見るが、ここはアナログ的に刷毛塗りの跡となっていた。それらを左右に見ながら進むと、周辺看板がある場所があり、その先に巡視路の分岐道標があった。ここは左折して北に進んで行く。予想通り往路の場所に出て、最初の鉄塔の場所に戻った。間伐材がゴロゴロ残る中を、それらを横目に戻って行く。今日も楽々登山。可もなく不可もなくと言うか、負荷がほとんどない。ちとぬるま湯が続いている。
車に戻ったら、すぐ近くの不動滝を観瀑して行く。素晴らしくスタイルのいい滝であった。