冠ヶ岳   1409m             神山   1437.8m          駒ヶ岳   1355m

 
   2014.11.22(土)    


   晴れ      同行者あり      大涌谷よりのんびりピクニック      行動時間:4H35M 

  


@大涌谷P7:40→(51M)→A冠ヶ岳分岐8:31→(5M)→B冠ヶ岳8:36→(4M)→C冠ヶ岳帰り8:40→(10M)→D神山8:50〜55→(58M)→E駒ヶ岳9:53〜10:35→(16M)→F1240高点お中道分岐10:51→(61M)→Gお中道大涌谷側分岐11:52→(23M)→H大涌谷P12:15


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@三連休の初日、駐車場開門待ち渋滞が出来始め、8時開門を前にして7:20に開く。 神泉の湯からスタート。 早雲山駅側ルートが封鎖していた。 分岐道標
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A冠ヶ岳分岐 B冠ヶ岳。雑木が茂り展望なし。 B冠ヶ岳解説。 分岐近くにあるお堂。
kanmuribunkikaeri.jpg kamiyama.jpg  kamiyamakaisetu.jpg  ixtutou.jpg 
C分岐に戻る。 D神山。この場所にして収容人数の多い山頂。西側に踏み跡を辿ると駒ヶ岳がよく見える。 D神山解説 D一等三角点
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D神山から見る駒ヶ岳 ヌタヌタになった場所も多い。 途中の休憩場。 E駒ヶ岳山頂部。
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E山頂標柱 E駒ヶ岳神社 Eロープウェー山頂駅。人工物でありながら見栄えがする。 E流麗な富士
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E芦ノ湖俯瞰 F1240高点。お中道分岐。 水平に続くお中道。 早雲山駅への分岐。早雲山駅側ルートは通行止めだった。
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G往路の登山道に出る。 噴気の様子。 黒玉子茶屋は大賑わい。 ロープウェーも沢山の乗客を乗せ交差に忙しい。
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大涌谷での一番の見ものは、このガス。 H大涌谷駐車場に戻る。アジアからの観光客の多さたるや・・・。




 周辺域では遊んでいるものの、まだ登っていない箱根山に登る。地震も増えてきているようであり、御嶽山の実例を目の当たりにすると、未踏のままのんびりしていられないような心境になり登頂を急いだのが本音。

 圏央道が東名と繋がったのでとてもアプローチが良くなった。八王子から16号、須走から138号なんて経路をとらなくてもよくなった。北関東道で東北道、圏央道で東名と、高速網も便利になった。

 3:45家を出てすぐに高速に飛び乗り関越道を上る。鶴ヶ島から圏央道に入り、クネクネとした見通しの利かないルートで厚木に到達し、小田厚に乗り箱根口で降りる。そして湯本からの登りに入ると暗い中に大学駅伝の選手だろう練習風景が見えられた。みな目標に向け頑張っている。高度を上げてゆき、目的地の大涌谷の駐車場に着く(6:15)。しかし駐車場の開門は8:00となっている。途中の余地は見事にタイガーロープで塞がれ停める事は出来なかった。ジッと寝て待つ。それでも、見事な富士山の姿に、ボーッと過ごすのも悪くない眺望があった。車列が動き出したのが7:25。徴収ブースのおじさんからは「車列が延び危ないので開門します」との説明があった。この30分の前倒しはありがたかった。

 
 続々と到着する観光客。しかし名物の黒玉子茶屋はまだやっていない。オープン頃に出向いたのでは、今度は渋滞。それを避けるには早くに来て待つのが得策。目的地に着いたものの、そこからの目的地に向かえない観光客が足踏みをしている中、ゆっくりと駐車場をスタートする。

 神泉の湯をお地蔵さんに掛けてから門扉をくぐる。周囲からの硫黄の臭気と、その音とで少し威圧される。さらには火山性ガスの濃度を検知する装置が、輪をかけるように緊張度が増す。ビブラムを張り替えたばかりに靴が、キュッキュッと心地いい音を刻んでいる。こちらはいつもの調子だが、今日は同行者がおりのんびりを決め込んでいる。こんな日もあり、まあしょうがない。

 
 早雲山駅への分岐点には、工事による通行止めの表示が出ていた。お中道は通れるようなので事なきを得る。復路はお中道を通る予定であった。右前方に冠ヶ岳が見え、どんどんと近くなってゆく。外気温は11℃を示していた。寒すぎず、汗することもなく、ここの斜面に見合ったちょうどいい気温であった。ゆっくり上っているつもりだが、全く足が揃わない。それならと、逆にスピードアップして、先に冠ヶ岳を登ってしまい、合流しようと企てた。


 冠ヶ岳の分岐から右の道を選ぶ。山頂かと思わせるお堂がすぐにあるが、右に見つつさらに奥へ行く。下から見た様子と、上を歩いた感じとでは大違い、円錐形の山らしい山と思っていた場所は、馬の背のような山稜でパッとしない頂部であった。そして行き着いた先は、コンクリート構造の基礎部が残る場所で、展望もほとんどないような場所であった。顕著なピークで富士を眺めようと思っていた期待は、儚くも崩された。急いで戻ると、ちょうど同行者が分岐に到達したところであった。足が揃い、わずかに駆け上がると箱根山最高峰に到達。


 神山には、天照大神が祭られていた。それに相応しい一等点も鎮座している。展望は、東側に踏み跡を伝うと駒ヶ岳側がよく見える場所があった。また、樹木の解説看板があり、ウツギが木釘の材料になることを学ばせてもらう。広い山頂部で大勢を受け入れてくれる場所であった。箱根最高峰として、もう少し展望があるとありがたいのだが、富士が見えないのが淋しい。

 神山と駒ヶ岳を結ぶ道は、向かう方向が直線的ではなく駒ヶ岳に対し方角を変えて進むために下り始めの最初は半信半疑であった。ゴロゴロとした岩の上を乗って降り、途中には泥濘地も出てきて足許が汚れる。1240高点北側で足を揃えるために待っていたら、LINEメールで「迷った」と入って来た。迷うような場所は無かったと思うが、今の本道に対する旧道が分かれていたのは見ている。伝っても今の道に合流するので大丈夫なのだが、道の悪さから「迷った」となり、それが「不安」となったのだろう。登り返して探しに行く。まあこの場所では大したことではないのでこちらも焦らなかったのだが・・・。これがもう少し標高の低い里山であったなら、かなり急がねばならない。合流し駒ケ岳に向ける。

 ちらほらとすれ違う人も出てきた。それに伴いロープウェーからのアナウンスも聞こえるようになった。運行しだしすれ違う人の身形の綺麗さからは歩き出して間もない様子が伺えた。全く汗の臭気がしないのも裏づけ。頂上駅手前の分岐からはササに覆われた直登のルートを行く。上の方で歓声が聞こえる。だんだんと見えてくる観光客の姿。皆こちらを向いているのだが、振り向くと素晴らしい富士の姿があった。駒ヶ岳到着。

 神社の石組みに腰を下ろし白湯を飲む。駿河湾を見渡せ湘南の海岸線が美しい。伊豆の山々も霞みながらも自己主張していた。持ち上げたシャボン玉を風になびかせながら上空に送り出す。周囲の子供の目がそれに釘付けになる様子が楽しい。駒ヶ岳神社に参拝してからロープウェー頂上駅側へ降りて行く。こちらに降りないと芦ノ湖が見えないのだった。そして駅横の展望台からは、眩いばかりに輝く芦ノ湖が見下ろせた。東欧の言葉を話す夫妻がしきりにカメラを構えている。誰の目にも美しい物は美しいと見えるわけで・・・。この展望台では、山ガールと山ボーイがラーメンを作っていた。この空気に展望に、さぞ美味しいだろう。さて戻る。

 1240高点までは、前を5名のロシア語を話すパーティーが歩いていた。何せこのエリアは外国人が多い。そして1240高点からはお中道に入って行く。これでもかと長く続く水平道に、やや面白みが無いが、ここまで平坦だとそれはそれで印象的だった。すれ違う人もちらほらとあり、早雲山駅側が不通になっているので、みな大涌谷からのハイカーと判る。コース取りなど自由であるが、歩き出しての前半でお中道を選択する気にはなれない。

 早雲山駅分岐には、しっかりと通行止めの表示が出ていた。その道を右に見てさらに進むと、噴気の音が聞こえてくる頃、往路の登山道に出合う。降りて行くと、黒玉子茶屋に群がる人、人、人が見える。名物だから仕方がないが、日本人はそんなにゆで卵が好きなのか・・・と揶揄されそう。降りて行くとちょっとその思いが変わった。散策道を歩く人の多くが台湾・中国からの観光客のようであった。女性は大きなとんぼのようなサングラスが流行のよう。日本における昭和30〜40年代の景色。声が大きくすぐに判断できた。噴気を潜り売店のところまで降りて行くと、流石の三連休初日、凄い人でごった返していた。縫うように進み駐車場に戻る。

 記念に土産を買い、大涌谷を後に駐車場から降りて行くと、その渋滞の長さたるや凄い長い車列ができていた。上の様子を知っているだけに回転率の悪い観光地だと理解している。「この人らは今日中に遊べないのでは」と思えてしまった。遊ぶにも「早出」は必須。

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