大渚山 1566.3m
2014.6.21(土)
くもり
同行者あり 湯峠より 行動時間:2H33M
@湯峠登山口6:59→(57M)→A分岐7:56→(1M)→B東峰7:57〜8:02→(16M)→C大渚山8:18〜32→(60M)→D登山口9:32
@湯峠のお地蔵さんに挨拶をしてから出発。 | @登山口より | 最初の高み | 古の石仏 |
急登箇所に残雪が残る | ムラサキヤシオが見ごろ | 崩落地通過 | A分岐から東峰へ |
B東峰。突起した展望ピーク。 | B主三角点 | 溶け出した残雪に、押しつぶされた木々が跳ねる。 | 大草連への下降点。マーキングが降りていた。 |
山頂大地は残雪が豊富。 | C大渚山展望台(避難小屋) | C標柱がひっそりと立つ。 | C内部。綺麗に管理されていた。 |
C味わいのある標識。 | Cお約束。薄っすらと後立山が見えている。 | Cしゃぼんを持ち上げ、風に流す。 | Cこんな場所にウドが・・・。 |
ツバメオモト | 分岐帰り | ルート途中より東峰 | D登山口到着。 |
湯峠のモリアオガエル | サンショウウオの卵も多く、かなりの個体が孵っていた。 |
今週は再び小谷村に出向く。前週少し宿題を残したような気持ちがあり、ちゃんと青鬼地区を歩いておいてみたかった。そこに「3時間以内で登って降りられる山に行きたい」とリクエストがあり、こうなるともう大渚山がピンポイントでピックアップされる。
3:00家を出る。いつもの峠越えの時間を外すと、とたんに交通量が多くなる。やはり1:00付近に出た方がトラッカーが各段に少ない。夜に走るトラッカーは、それなりの理由で夜に走っている。「飛ばせる」「飛ばす」って部分が一番大きいのだろう。この点は私もぉなじなのだが・・・。三才山トンネルを潜って松本に出て、新聞配達員の賑やかな池田町を通過し大町に入る。白馬の道の駅には15台ほどの車が見える。避暑としてのハイシーズンがやってきた、賑わい出す雰囲気が見てとれる。
中土トンネルを潜ったら、出口の先で右折して小谷温泉を目指す。小谷村と言えば1996年の災害が耳新しいが、今は既にいい意味で面影はない。小谷温泉を経て、町営露天の脇から分岐する笹ヶ峰側へのルートは塞がったままだった。キャンプ場から登るのか、かなり急いでいるような車を先に譲り、のんびりと湯峠までの道を登って行く。そこそこの天気、誰か他にも・・・と思っていたが、大渚山の駐車場には一番乗りだった。まあ経路が短いので朝を急ぐ場所ではないのだが、暑い時期は涼しい時間帯に歩くのは得策であり、非力ハイカーはそこを遵守する。
湯峠のゲート脇にお地蔵さんが立っている。今からの旅の安全を拝んでから出発とした。時期を違えてスキーで登ろうと思って居た場所だが、今回踏んでしまえば、この後にスキーで来る事は無いだろう。そんな事を思いながら足を踏み出していた。風があるもののブユがかなり多い。団扇を持って大正解だった。そして毛虫・・・今年は大量発生の年なのか、あちこちで目に付く。
お地蔵さんのある脇を通過する。ここも地域の信仰の山となろうか。確かに小谷温泉側から見るこの山の姿は凛々しい。涼やかなスタート時であったが、やがて春ゼミの声が聞こえだし夏の様相となってゆく。進む先に顕著なピークが見える。距離感ではすぐに着いてしまいそう。1/5地点を6分ほどで通過したので、その換算では30分で山頂に着いてしまうことになる。少し歩調を緩めゆっくりを決め込む。
消えていると予想したが、ルート上には雪が残る場所もある。滑りやすい地形を注意しながら登って行く。展望所の場所を前後して、コシアブラが見える。採られていない様子に、今シーズン登山者があまり入っていないことも見て取れた。後続を待つために展望場から雨飾山を拝む。向こうはまだかなり白い。天狗原山側も然りで、まだ豊富な白い上を歩きたかったりと誘われる。展望場の西には、ちょうどヤシオツツジが満開で、新緑に映える綺麗な赤紫色で出迎えてくれた。
分岐からはまずは東峰。こちらは360度の展望ピークで、主三角点標柱により到着しての登頂感がある。次に西峰側へズレて行く。たっぷりの残雪に、足を取られながら進んでゆく。長い間雪に抑え込まれていた枝が跳ね返り何度も叩かれる。ここは注意が必要。大草連への下降点を過ぎ、照り返しの日差しを浴びながら、先の方に見える櫓を目指す。もう僅か・・・。
大渚山西峰到着。展望櫓は1階部を避難小屋として利用できるような設計。面白いのは、その展望台へ上がって行く入口に美味しそうな柔らかいウドが生えていたこと。誰かに採られる運命であろうが、こんな場所に・・・。上にあがって周囲展望を楽しむ。シャボンを持ち上げてきたので、新緑の中に七色の玉を浮かばせて楽しむ。後立山側が舫っているものの、十分すぎる展望があった。心地いい。櫓前にはひっそりと着けられたテプラ標の姿も見る。藪山では目立つ物だが、ここほどの場所では小さくなっているように見えた。設置者の意図もそうだろう。
往路を戻る。そろそろ誰かが・・・と思って下ってゆくが、相変わらず静かなまま。そこに車道を通過する排気音が聞こえてくる。やっと到着って感じか。大渚山のスタートは遅いようだ。結局、誰にも会わないまま登山口に到着する。そこでは、これから出発準備中のパーティーが5名+2名居た。登山口に降り立ち、再びお地蔵様に挨拶をする。礼に始まり礼に終わる。水たまりには、サンショウウオの卵が見え、そこから孵った黒い幼生が無数に見える。モリアオガエルの姿もあり、自然を強く感じさせる場所となっていた。
帰りには鎌池を散策して行く。水を湛えた静かな場所、周囲を見て最高の適季は秋とすぐに判った。そして小谷温泉に寄ってから青鬼地区に向かう。