大滝山   1737.6m              

 
   2014.8.9(土)    


  くもりときどき小雨       単独       蛇石キャンプ場から      行動時間:6H12M 

  


@横川坊主林道ゲート5:20→(39M)→A黒沢橋分岐5:59→(43M)→B小樽沢分岐6:42→(17M)→C尾根取り付き点6:59→(82M)→D大滝山8:21〜35→(76M)→E小沢歩道に降り立つ9:51→(15M)→F小沢入口10:06→(9M)→G黒沢橋再び10:15→(18M)→H三級の滝10:33〜36→(17M)→I黒沢橋三度10:53→(40M)→J蛇石キャンプ場(横川坊主林道ゲート)11:33


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@横川坊主林道ゲート。ゲート先の枝林道で林業工事がされていた。以前は林道に車を入れられたのだが、今は不通。 大洞林道を左に見て右に進む。 高い位置に山の神が安置されている。江戸中期の祠との事。 作業小屋通過。一帯を管理するベースのような場所。
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瀬戸沢林道を右に見て左に・・・。 岩尾沢林道を右に見て左に・・・。 横川川沿いの気持ちいい林道。夏向き!! A黒沢橋分岐。復路はここから三級の滝を往復。
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サワグルミが沢山落ちており、適量戴く。 「小沢入口」。復路はここから出てきた。 危うい基礎工事に見える場所もあった。 B小樽沢出合(分岐)
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B坊主岳側への道は崩落のためかブルーシートが目立つ。林道工事が進行形のようであった。 B標柱 小樽沢を跨ぐ。この日は水深は浅かった。 横川川を渡る。ここで河原に下りて給水。
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C西尾根と林道が交差する場所。 Cこの壁を登ってみる。 Cかなり脆く筋力を使う。 最初から急登。
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1290m付近。小ピーク的地形。 猛禽類の羽が落ちていた。より自然な場所と感じたり。 標高1430m付近。下草なしで快適に登る。 1510m付近。尾根の肩的場所。
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1530m付近。また急登が始まる。 尾根北側に笹が出てくると山頂も近い。 直下。鬱蒼としていて暗い斜面。 D大滝山。刈り払われた雰囲気があるが、自然とこのような地形になっている。
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D立派な標識が落ちていた。標柱の設置跡が西を向いていたので、ここのメインルートは西尾根なんだろう。 D後から育っただろう木が、三角点をここまで取り囲んでいる。 D三等点。 DSK氏のいたずら書きが落ちていたので、拾って縛っておいた。
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Dヤキソバパンを食らう。 北尾根のゲジゲジマーク地帯の様子。1640m付近。3つほどの大きなピークがあり、大きくアップダウン。 1610m付近。林業作業の跡が見られる。 1580m付近。二つの大岩が尾根上にタンデムに並ぶ。
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1520m付近。一気に景色がみどりみどりする。 1450m付近。急下降。 1250m付近。角の立った岩場通過。 左の写真の通過してきた上側。50mくらいの距離で岩が出ている。
iwabasyamen.jpg  oriteyuku.jpg  ozawano.jpg  oritekita.jpg 
尾根をハズれ南東に下る。降りて来た斜面を振り返る。見えている岩場を西から巻いたが、東から巻いた方が楽に見えた。 小沢に当たるまで急下降が続く。ザイルが有った方が安心な場所もちらほら。誤って落石すると、止る事無く小沢まで落ちていっていた。 E小沢に出ると、そこに明瞭な道形が在った。 E降りてきた斜面。
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完全に朽ちた橋がある。やむなく渡渉で対岸へ。 ルートは数箇所崩落していた。こんな場所も抜けそうで怖い通過点。 細かい九十九折がある。 「歩行 歩道」かと思ったら「歩行 足元注意」との注意書きのよう。唯一の標識。
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この橋もツルツルで怖かった。橋脚の丸太が撓みスリル満点。両側のワイヤーが命綱。 F林道に出る。往路に写真を撮った反対からの絵。 G黒沢橋帰り。右折して行く。 経ヶ岳登山口。その昔はここまでマイカーが入れられたよう。
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廃道になったのか、登山口標柱は抜かれ横たわっていた。 三級の滝への二つ目の橋。 山腹にあるこれらもよく滑る。すり足で進む。 H三級の滝到着。涼やかな場所。
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I黒沢橋三度。 Jゲートに戻る。 トイレもこの場所にして綺麗で、無人キャンプ場にしては管理が行き届いている。




 そういえば、大滝山に登っていなかった・・・。今までに何度か気がついたのだが、その都度すぐに忘れてしまい未踏になっていた。じつは中アに面白そうな場所を見出し、行こうかと思ったのだがこの時季にして少し標高が低いので、それならと照準をやっと大滝山に定めた。

 大滝山の報告としては、若くして鬼籍に入ったJJ氏の記録(2010年)が秀逸で今でもWEB上で見ることが出来る。この時に北尾根の宿題を残したようであり、ここは私が踏査してみようと思えた。翌2011年にはSK氏も同じコースで上がっている。各藪屋の足跡探しに出向いてみることにした。

 このエリアに行くのにいつもは野辺山を越えて行くのだが、この日は和田峠を越えて行く。峠越えでの外気温は秋を思わせる14℃であった。一帯をガスが覆い視覚上も寒く感じた。塩尻に出てクネクネと最短路で横川渓谷へ向かう。R201号沿いの辰野町の各集落は、いい意味で昭和な感じを醸し出していた。細い舗装路を伝って村落奥地へ入って行く。

 横川ダムが左に見えたら、僅かで進路はゲートされる。そこが蛇石キャンプ場で、左に降りて行くと明るいトイレのある場所に辿り着いた。金曜日(実際は土曜日)の夜ではあるが、ひと張りのテントがあり、中からライトが揺れていた。無人のキャンプ場であり、利用者のモラルで成り立っている場所であった。駐車位置がパッとしないが、蛇石側に停めて仮眠とした。その後、数台やってきたが、みなキャンプ場まで入れずに、少し手前の道路路肩の広見に駐車していた。

 夜が白みだし、モゾモゾと準備をしだす。ドアを開けるとすぐにブユが寄ってきた。沢沿いは往々にこんな場合が多い。流石に台風の移動中、もの好きは私ぐらいか。いやテントを張っている御仁も居る。雑音を出さぬよう注意して、サッと準備をしてサッとゲートからスターとして行く(5:20)。

 ゲートには工事の注意書きがかなりされている。大々的な林業工事がされているようで、その工事エリアが図示されていた。ゲート手前には横川渓谷の散策マップが置いてあり、これを片手に歩いてゆくとより楽しめる事となる。林道沿いには樹木の名前が逐一ふられていて勉強になる。ゲートから10分ほど進むと、大洞林道が分岐しており左に見送る。この先右手が浜横川鉱山跡で1983年までマンガンの採掘がされていた場所とのことであった。

 進んで行くと右側に「山の神」と書かれた標識があった。本体は何処にあるのかと思ったら、その場所から35mほど登った高い場所に見えた。こんな場所も珍しい。この尾根が頻繁に使われていた証拠ともなるが、祠は江戸時代のものとの事。沢を左に見ながらの快適な林道であった。ブユが襲ってくるのかと思ったが、予想外に現れなかった。外気温は24℃で涼やか。本来はもう少し暑い中を沢の涼を得ながら歩きたかったが、11号台風の到来でここでも下降線の天気であった。

 山の神から5分ほど行くと、ナンバーのついた軽トラが格納してある作業小屋が現れる。置いてある注意看板から察すると、このエリアを管轄する大元締めがここのよう。新しい割ったばかりの薪も積み上げられ、頻繁に出入りがある様子も伺えた。この先で右に瀬戸沢林道が分岐している。大々的な工事はこの林道を入った先のよう。次に岩尾沢林道も右に分岐している。こちらも工事箇所のようで瀬戸沢同様の注意看板が掲げられていた。

 ゲートから40分、三級の滝の分岐に到達する。経ヶ岳黒沢谷登山道の道標も見える。時間に余裕があれば滝見をしようと思った。滝まではこの分岐から0.9kmとの事。寄り道には遠くもなく近くもなく・・・。時期的に適季なのだが、サワグルミが沢山落ちている。大きな美味しそうな物ばかりで、帰りのお土産として十分量が落ちていた。ヤニが周囲に付いているので動物もすぐには手を出さないよう。青々した梅のようなそれが林道を覆う。

 小沢入口の標柱を左に見る。地形図に水線が見えるが名前の入っていない沢で、現地で「小沢」と言う事を知る。ここが、大滝山北(北東)尾根の末端で、JJ氏が調査に入っていった場所である。横川川には木橋が架かり対岸に行けるようになっている。往路をここからとしようと思ったが、この時既に小雨が舞いだしていた。雨具を着ていない身で藪漕ぎが少し負担に思え、往路は西尾根からアプローチし、下りに北尾根を利用しようとこの時に判断した。

 岩尾沢、道ノ尾と沢を跨いでゆくと、林道が一気に開けた小樽沢の分岐に到達する。なにか青い物が強く目に入ってくるのだが、斜面の崩落防止のためか、坊主岳側に進む林道のあちこちにブルーシートが張られていた。林道も新しい工事跡が見え、ここでも工事が進行中のようであった。小樽沢を跨いで左側の道へ入って行く。林道の上を沢水が跨いでいるが、深い所でも30mmくらいであった。少し薄暗い林道を行くと、横川を跨ぐ場所がある。大ぶりな堰堤があり、水の逃がし口が南北に一つづつ作られ流れ落ちていた。ここで河原に下りて給水する。ここから先も林道の状態は良いまま。少し廃道の予想もしてきたが、まったくもって現役の林道であった。大きな九十九折をして西尾根の末端に到達する。

 さあ林道を離れる。末端部は崖となり脆い岩の壁となっていた。生温く林道を歩いて来た自分に渇を入れるように壁に取り付くことにした。崩れ落ちる岩、踏んばったり手を引っ掛けたりするのに、かなり筋力を使う。それでも登りあげると達成感がある。全ては自己満足と達成感。それがこの遊びだと思っている。そこに事故があってはならないのですが・・・。崖をあがると、下草の無い急登尾根が続いていた。それが一旦休まるのが1290m地点。この先でちらほらと絶縁テープのマーキングも出てくる。付け方はMLQ方式、懐かしい作法でもあった。ガラスの瓶の破片もあり、ここでの林業作業の有無も見えてくる。

 1510mが尾根の肩的場所で、ここも小休止にはちょうどいい。再び急登が始まり喘ぎながら登って行く。雨が降っているのが音で判るのだが、樹木が茂っているので濡れることはなかった。その程度の小雨とも言える。やや風も出てきてザワザワと山が会話をしている。そして進路左(北)側に低い笹が出てくると山頂も近い。獣道なのだろう薄く見えている跡があり、それが山頂を前にして南の方へズレている。獣も急登を避けて登り易いルートで上がっている様であった。南から巻き上げるようにして山頂に到着。

 大滝山到着。標識が立っていたようで、今はその標柱のみが立ち、山名の書かれた板は下に落ちていた。標柱への取り付け様子からして、標識の向いていた方向は西側。西尾根がメインルートと考えていいだろう。経路に危ない場所は特になく、登山対象にしても良さそうな山に思えた。ただし展望が無いので、やはりこの位置付けなのだろう。三等点は木の根元にひっそりと埋まっていた。最初は無かっただろうから、木の生長の速さが伺える。その木の南側をふと見ると、絶縁テープが落ちていた。拾い上げるとSK氏のいたずら書きが見えた。長さも十分なので枝に縛っておいた。安全下山は往路と同じ西尾根。でもそれでは芸がない。やはり北に進まないと。しかし途中にゲジゲジマークが2箇所で見られる。巻いて降りられるか。今日はザイルを持っていないので、あまりギャンブルは出来ないのだが、この尾根が使えると縦走的に歩ける事になり、この山が楽しくもなる。


  北に下って行く。山頂からの最初は頂稜の西側に獣道がついている。そのまま伝って緩やかに降りて行く。この先にある1650m付近から、どんな岩場が出てくるのか、気になって仕方が無かった。西側の獣道が有耶無耶になる頃、頂部に進路を修正して伝うことにした。足元はすぐにびしょ濡れになり、遅まきながら雨具を履く。そうしながらも後ろを振り返りながら、西尾根に戻る場合のトラバースルートを見出しながら北に降りていた。


 顕著なピークが目の前に現れた。天狗のなにがしと名前をつけたいような場所。しかし危なそうな岩場はない。少し東にずれるように尾根を伝うと次のピーク。さらに先にもう一つピークがあるような地形だった。岩肌もあるものの地形図にこれほどに表記するほどでも無かった。これで気にしていたポイントが一つクリアー出来た。このゲジゲジマーク地帯から少し下った1610m付近には、錆びたワイヤーが残置されている場所があった。間違いなく林業作業がされた場所のよう。時折、刃物の痕が見られ人の気配を感じる尾根でもあった。


 1580m付近には、1個が10トンほどありそうな岩が南北に並ぶように尾根に乗っていた。この付近は緩やかな地形となるが、少しだけ漕ぐような植生でもあった。そして1520m付近で目の前が一気にライムグリーンとなる。ここもそんな植生の場所であった。急下降が始まる。岩の乗った場所も出てきて、逃げずに真っ直ぐ降りて行く。滑ったりして転べば、やや危険な場所もあり、時間を掛けて慎重に降りて行く。


 進路右側に小沢があり、少し右(東)側を気にして降りていた。急斜面となり大岩が蔓延る場所では、左右どちらを巻こうかと悩んだが右(東)側を巻いて降りて行く。ここで落石をしてしまうのだが、30Kg程あろう岩が、跳ねながら降りて行く様は、怖いものがあった。下に人が居ないことを願いつつ音が終わるのを聞いていた。この後も数度落石をしてしまう。獣もあまり歩かない急斜面を選んでしまったよう。岩場を巻き終え斜面を振り返ると、西側の方が伝いやすかったように見えた。

 
 だんだん横川川が近付いてきている。尾根上のゲジゲジマーク地帯を避けようとの魂胆で東に降りて行く。急斜面を木に掴まりながら高度を下げて行く。ここはザイルを流して降りたいような場所で、一度滑れば数十メートルは流れ落ちてしまいそうな場所が下に広がっていた。それでも少しづつ降りて行くと、下に沢の流れが見えてきていた。小沢でまちがいない。


 小沢に降り立つと、そこには作道されたと判る山道が在った。上流側は寸断されているように見えたが、その上へはどこまで繋がっている道なのか。上側には用が無いので下流側へ伝って行く。歩かれる人が居ないためか、地形が弱いのか、ブツブツと寸断されている。左岸を何となく伝って行くと、朽ちた橋の場所に出た。絶対にでは無いが伝えそうにない橋。橋の下が深い場所ならなんとかトライするが、ここは水深も浅く濡れずに行ける場所で、上流側を徒渉して進む。


 朽ちた橋下流側も道はだいぶ傷んでいた。崩落している場所にはタイガーロープも施され、補修がしてあるところをみると、こんな場所でも管理をして居る人が居るようだ。180度ターンするような九十九折りが出てくると、その途中にこのルートで初めて見る標識が立っていた。ただし注意を促す表記しか無く、詳細情報を得るまでには至らなかった。横川川に添うように下流側に進んで行くと、往路に見た橋が現れた。ここも雨に濡れ滑る場所になっていた。錆びたワイヤーロープを掴みつつ渡って行く。


 林道に戻る。大滝山の北(北東)尾根を無事降りてきた。登りに使っても十分面白いだろう。下りと違い、上へ上へと行けば良いので迷う箇所はない。逆に下りの場合、2箇所ほど方向を間違えやすい場所があるので注意は必要。一辺倒な地形ではなくバラエティーに富んだ地形であったので、飽きる事も無かった。まあ初めての場所なので、何が出てくるかの緊張感がたまらなくいいのですが・・・。

 
 林道をゲートに向けて戻って行く。そして再び黒沢橋。時間にも余裕があり三級の滝を観爆してゆくことにする。黒沢に添う林道を進んでゆくと、その林道が鋭角に曲がる場所が在る。そのまま沢沿いを行くのかと思ったら、踏み跡は無くなった。右往左往していると、草むらの中に横たわった経ヶ岳の登山口標柱があった。先ほどの黒沢橋の分岐には、今でも表記はあったが、昔からの登山口であるここに表示が無くなったと言う事は、廃道化したと解釈した。

 
 道が判らないまま鋭角に曲がってゆく。すぐにまた鋭角に曲がる道形があった。“これか・・・”知っていないと判らない進路だった。一般観光者は、こんな状況で迷わないのか不思議でもあった。まあ黒沢を詰めて行けば行き着くのであり、それを頭に入れ伝っていけば良いのだが・・・。木橋対岸へ渡り、グレーチングで再び右岸へ戻って行く。しばらくして山側に登って行くルートとなり、上の方にはまたまた滑りやすい木道が設置されていた。雨の日は注意は必要。流れの音が強くし出し、目的地が近い。こちらにも木の名前が各所にふられ学ぶことが出来る。


 三級の滝到着。三段の滝でいいのではないかと思うが、ネーミングとして珍しいのは三級の方。自然に溶け込んだ女性らしい流れが白く見えている。この日は涼やかで暑くは無かったのだが、それでも数℃雰囲気温度が下がり、より涼しく感じた。この先、黒沢山への道となるが、左岸側の上部に道形が見えており、徒渉せねばならないようだ。昔は吊り橋などもあったようだが、現在は滝壺へ降りていかぬよう封鎖までしてある。無法者は跨いで滝壺まで降りてはみる。ここの滝は滝壺より上から見た方が見栄えがする滝であった。目的を果たし往路を戻る。

 三度黒沢橋。林道を戻りながらサワグルミを拾って行く。最近は、健康ブームでクルミが注目されており品薄状態らしい。山にはこんなにあるのに・・・。山中から重機の音がしていた。土曜日であり作業がされているようであった。鉱山跡の所には、往路には無かった作業車が置かれていた。林道を歩きながらも横川を気にして見ていたが、釣り人を見ることは無かった。浅い沢なので釣れないもかも。でも集落には釣券を売っている場所も見られたが・・・。


 ゲートに到着すると、下に見えるキャンプ場に在ったテントは無くなっていた。1人キャンプ場で着替えをしていると、横川川から熊除けの鈴の音が近付いてきた。間違いなく釣人であったが、静かに私の横を通り過ぎていった。着替えてから蛇石を見に行く。Sk氏は「土嚢」に例えたが、確かにそれも正解。ただし川面に降りてみると、上から見たのと違う表情をしていた。蛇の身体のように丸いのであった。これは間違いなく蛇石でいい。


 予定完結。JJ氏の残した宿題が少しは解き明かされただろう。小沢に添う道形がどこまで繋がっているのかと言う新たな宿題も出来たのだが・・・。

 
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