滝戸山 1220.8m 狢山 981.2m 名所山 1236m
春日山 1158m
春日沢ノ山 1235.1m 鳥坂山 1106.5m
天狗山 913m
2014.1.13(月)
晴れ 単独 鴬宿地区側より時計回りで周回 行動時間:6H15M
@大窪鴬宿林道入口5:16→(54M)→A滝戸山登山口6:10→(33M)→B滝戸山6:43〜44→(35M)→C狢山7:19〜21→(39M)→D滝戸山登山口再び8:00→(3M)→E鴬宿峠8:03〜04→(45M)→F名所山8:49〜52→(10M)→G黒坂峠8:59〜9:00→(11M)→H春日山9:11〜12→(24M)→I春日沢ノ頭9:36〜39→(28M)→J鳥坂峠10:07→(6M)→K鳥坂山10:13〜14→(4M)→L鳥坂峠再び10:18→(29M)→M新井原天狗山登山口10:47→(3M)→N天狗山10:51〜53→(3M)→O天狗山登山口帰り10:56→(35M)→P大窪鴬宿林道入口11:31
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| @大窪鴬宿林道入口から歩き出す。夜間照明あり。 | 林道途中にゲートあり。ゲート手前には余地はない。 | A大窪鴬宿林道の峠、林道名所山線起点。 | A左の場所から僅かに林道を下ると滝戸山への登山口。 |
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| A甲府盆地側の夜景が見事。 | B滝戸山 | B山梨百名山の標柱。 | B二等点。この点はコンクリート的な質感。 |
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| B南から見た北側の様子。 | ルートミスしてから、尾根道に戻った場所。 | C狢山。山と言うよりは通過点。肩的場所でもない。 | C最高所より少し下った斜面に埋められている。 |
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| Cこちらが最高場。三角点より南に15mほどの場所。 | 林道に降り立つ。テカテカツルツル。 | 狢山南の取り付き道。 | D滝戸山登山口に戻る。ハンターの車が見える。 |
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| D猟犬というより家庭犬のような優しい犬だった。 | D林道名所山線へ入って行く。 | E鴬宿峠 | E奇木、ナンジャモンジャノ木 |
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| 堀切のような場所を過ぎると防火帯に入る。 | 防火帯の様子。 | 1171.8三角点の南側の分岐。 | F名所山 |
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| Fここには「名所山」の表示は、いたずら書きしかなくこの表示。 | 名所山から北東に下って行く。 | G黒坂峠 | G黒坂峠北側のゲート |
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| G春日山への登路 | H春日山最高所は雑木のなかにある。 | H山梨百名山と御影石の標柱。 | H春日山から見る春日沢ノ頭 |
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| 小峠を経て登り返し | I春日沢ノ頭。この日一番の展望地。 | I標識 | I甲府盆地側の展望。白根三山と八ヶ岳が見事。 |
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| I三等点 | J鳥坂峠 | K鳥坂山。見えるのは中継局施設。 | K三等点 |
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| KSK氏のいたずら書き | L鳥坂峠再び | 右に見えるのが旧のトンネルの上。 | 旧道に降り立つ |
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| 旧道途中から真西に進む道。気にしていないと判らない。 |
砂防堰堤を右に見る。 | 獣除けの柵なのだが、この門扉の鍵部に、明細に針金が巻かれていた。 | 集落上部。付近は段々畑。 |
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| 集落内の道はかなり細い。コンクリート舗装の道が迷路のように蔓延る。 | 芦川を渡る。 | M天狗山登山口(参道)。南側に工場があり私有地のように見える場所。 | 尾根筋の様子。この先からよく管理された階段の道となる。 |
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| 途中の大ぶりな社。 | N天狗山山頂。綺麗な社がある。 | N東側の展望。 | 山頂を後にする。 |
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| O登山口の様子。 | 新井原の集落に出てくる。 | 天狗山の西側の登路入口。 | P鴬宿地区側の駐車余地に戻る。 |
山梨詣で連投。いままでよく見ていなかったのだが、楽しくがっつり歩ける里山が多い事に遅まきながら気がつき登っているのが本音。地形図に山名が載る場所が密集しているのもこのエリアで、登頂座を量産するには好敵手なエリアとも言える。
前回は旭山から大久保山までグルッと回ってかなり楽しく、心地良い疲労感もあった。今回は鴬宿地区から滝戸山へ上がり、鳥坂峠へと稜線を歩いてグルッとしてくる予定。前回が平面距離15kmで今回が18kmとなる。前回より少し負荷になるかと早出の予定で計画してみた。
1:00住処を出る。佐久から佐久穂にかけて凄い降雪になっていた。視界不良なのだろう運転できずに路肩で停まっている車も見える。そんな中をFF車で突っ走って行く。きっと山梨に出れば・・・と我慢しつつ雪煙を巻き上げながらラッセルするように進んで行く。小海を過ぎ野辺山に入ると、気温こそマイナス15度を示していたが一転して空には星が瞬いていた。これは予想通り。こんなに降るのなら、帰ろうかとも途中で思ったが、天気とはこんなもん。
韮崎から20号に乗って、中小河原交差点から358号を南進して行く。上九一色の小学校を過ぎたら芦川大橋の手前を左折して旧の芦川村役場へと向かって行く。鴬宿の集落を過ぎたら左を気にしていると、分岐する林道の入口に照明が設置され、そこだけ明るくなっている。ここが今日のスタート地点。見辛いのだが、よう壁の上3mほどの場所に、カヤトの隠れるように道標もある。判って来ない限りは見過ごしてしまう道標となる。道向かいに広見があり、ここでわすかに仮眠をする。雪の中の運転は疲れる。如実に体に感じ眠くなってしまっていた。
ブルッとしながら準備をして5:16スタートする。出がけに車を見ると、ナンバーを含めたリアハッチには、ゴットリと雪が付着していた。進んで行く林道は、予想外にも舗装されていた。地図を見た限りではダート林道かと思っていたのだった。林道入口にもゲートがなく、この時季にしても進入可能な道であり、少し無駄足をして居るような感じも否めない。しかし、スタートから30分経過したあたりで黄色いゲートが前を塞ぐ。ここで、“歩きで正解だった”と自分自身を納得させるのだった。チラホラと枝道があるが太い道形を追って進む。高度を上げて行くと圧雪状態の雪が増えてくる。ゲートが閉じていても入れる車があるようだ。
凍った路面に気を使いながら進むと大窪鴬宿林道が稜線を乗越す場所に出る。ここは「新鴬宿峠」という名でいいのではないかと思うが、特にそれらしい文字は見えなかった。ここで困った。西側の尾根末端部を見ても、滝戸山への登路が見えてこない。不思議に思い、少し北側を巻き込むようにして林道を進んで行くと、道標が立つ登山口が見えてきた。そこから甲府盆地側を望むと、夜景が綺麗なこと。これが見られただけでも、値があると思えた。
歩き出して約1時間、ここでやっと林道を離れ山道に入る。堅く締まった雪を踏みながら、ゆっくりと高度を上げて行く。通過する1118高点では、スーパーマップルでは名所山としているが真偽は定かでない。最初の標識がある場所で、滝戸山に到着したのかと糠喜びしたが、残り20分の表記を見る。その20分かかりそうな先にこんもりとした高みが見える。僅かに下って登って行くと、山頂らしくない場所に標柱が見える。
滝戸山到着。ここも山梨100名山であるが、今ひとつ登頂感のない場所に感じた。それでも二等点があり、この部分は嬉しかった。先は長いので、すぐに狢山を狙う。あまり気にしていなかったのが原因だが、進路を北西尾根に捕まってしまった。北尾根に入らねばならないのを、尾根筋がハッキリしている北西側へ降りて行く。右側に顕著な尾根が伸び、その先に狢山であろう膨らみを見て、誤りに気がつきトレースを登り返す。冬期は注意なのか、無積雪期も不明瞭なのかは判らぬが、15分ほど無駄足を踏んだ感じ。大きくトラバースして、途中の深い谷を跨いで正規の尾根の上に乗る。
正規の尾根の上は、最初は快適と思ったが高度を下げて行くと次第に雑木の中に紛れて歩く。緩やかな斜面がしばらく続き、右下の方には林道らしき道形が見える。もうそろそろ。林道に出合う僅か手前が狢山。三角点位置で標高を取っているが、地図からは見るからに通過点のような場所に見える。肩的場所が高みになっているのか・・・。
狢山。三角点の場所は、南に15mほどの場所に最高点を置いて、少し下ったような場所となっていた。倒木が在りまったくもって山頂らしくない場所であった。三角点があるのみでマーキング類さえも無い場所であった。敢えて登る山ではなく、好事家のみの訪れる場所のよう。それにしても道形が見えない。東に適当に降りて林道に降り立つ。そして南東側に戻って行くと、途中の山手側斜面に尾根から降りてくる道形があった。これだと、地形図の破線とはちと違っている。現地に行くまで判らなかった。
凍った林道を足場を選びながら進んで行く。日中は日影斜面であろう場所、ガチガチのツルツル状態であった。ザクザクと堅い音をさせながら歩いていると、その音の中にエンジン音が混ざってきた。すると後から軽トラがやってきて追い抜いて行く。一目見て猟師と判るが、ここも猟場かと不快に思うのと、すぐに無線で仲間に知らされているだろうと行動を読む。その先に、私が既に尾根筋を歩いてしまっているので、獣は下に行っているはず。林道を上がってきての尾根筋での猟では・・・。
滝戸山の登山口付近には猟師の軽トラが溜まっていた。先ほど追い抜いた方が居られ気さくに話しかけてくれる。愛くるしい猟犬も居り戯れたり。猪などは、大きくなるほどに利口になり獲れないらしい。鹿駆除の腕章を見せて貰ったりして猟師事情を話してくれた。3分ほど立場無しをして東に進んで行く。林道名所山線を伝って進み、最初の道標のある場所が鴬宿峠で、なんじゃもんじゃの木が待ち構えてくれる。特長のあるのは葉の表裏。見慣れないその針葉樹の葉をしばし見上げる。
尾根筋を歩いている単独の方のトレースが残って居た。それを拾うように10分ほど歩くと深い堀切のような場所があり、その先から防火帯となっていた。こうなると開けた中を歩くのでかなり快適になる。1171.8高点の南が分岐点となり120度ほど進路を東に変える。登って行き、ピークらしき場所に「春日山最高点」の文字を見る。“えっここは名所山では”と思いつつ、その標識をよく見ると、手書きで「名所山」と書き加えられていた。ここも展望の良いピークではなく、防火帯のみが視界を良くしていた。大きく下って行く。
グリセードをしながら降りて行く。これでもかと下った先に黒坂峠は在った。北の境川町側は冬期通行止めのゲートがされていた。峠に建つ碑をフムフムと読んでから、春日山への登山道に足を乗せて行く。既に約10kmほど歩いているはず。前半が終わり既に後半に入っている。ほとんど疲れはなく快適。雪があっても負荷の少ない起伏の稜線であった。途中で単独の女性が降りてきた。とても寡黙な方であった。僅かに駆け上がるとアンテナ塔が見えてくる。
春日山到着。今日初めて遠望が出来るピークに到達した。最初にこちらに来たら後半が残念だが、後半になって景色が良くなるのは嬉しい配分でもあった。最高所は樹林の中にあり、先日の茶臼山にあったのと同じ御影石の標柱も立てかけられていた。ここから鞍部(小峠)まで50mほど高度を下げ、140mほどの登り上げ。今日一番の急登かも。まあ、黒坂峠からの名所山の方が急かもしれないが・・・。でもこの負荷が心地良い。正月付近にロングコースを選んでいるのは、食い過ぎ対策も少しあるわけで・・・。
春日沢の頭到着。今日一番の大展望のピークであった。三等点が雪面から僅かに顔を出していた。甲府盆地の先に白根三山。右に八ヶ岳。白く雪を纏った峰峰が高く、そして美しい。本当なら、それら見えている高みに行きたいのだが、ちと訳ありで推移している。八木アンテナが林立し、新井原もしくは中芦川集落のアンテナだと予想できる。稲山地区への下山路を左に見て、鳥坂峠へ向かって進む。今度は二人の男性とすれ違う。
1210mピークで進路が北を向き、相変わらず快適な登山道が続く。鳥坂峠にはあっという間に到着した。小さな峠で古の・・・と言う言葉が嵌まる。跨ぐようにその先にある高みを目指す。山腹を行くのかと思ったら鋭角に曲がって尾根に乗る。そこから山頂までは僅かであった。先の方にクリーム色の施設が見えてくる。
鳥坂山到着。貯水タンクにも見える鳥坂中継局と書かれた施設が山頂を占拠する。なにも標識がないかと思ったら、2011年登頂の赤い絶縁にいたずら書きを見つけた。山梨全山クリアーしているのだから、当然SK氏も登っている。足元には三等点があり一応山の体を成してはいるが、間違いなく好事家しか目を向けない山であろう。すぐに踵を返す。
鳥坂峠に戻り新井原の方へ降りて行く。九十九折りを終えると、眼下に不思議な人口物が見えてくる。どうも林道のよう。トンネルがあるであろうその場所には、入口がコンクリートで塞がれた異様な構造物として残って居た。現在の新鳥坂トンネルがあるので、ここが旧トンネルとなろう。アプローチする林道も廃道状態で、倒木や草木が茂っていた。そこを右下に見るようにコンクリート舗装された場所を進んで行く。地形図に見えてこない道でよく判らず、地図を頼りに気持ちは常に谷の中へ入っていこうと考え、西側ばかりを気にしていた。少し進むと、トンネルへのアプローチ林道へ降りて行ける道形を見つけ伝って降りて行く。下の林道には分岐道標もあり、「拓道栄郷」と書かれた山梨県知事の碑が残って居た。
旧の鳥坂トンネルへの道を伝って行く。この道も東側へ進もうとして居るように思えた。地形図に見られる破線は谷の中。ここでも西側を気にして進む。すると谷に対して90度に横切るような道形をみつけて入って行く。そして谷の右岸側に行くと、下から上がってきているコンクリート舗装路に出た。これが間違いなく地形図に書かれている道。谷を横切ってきた道の入口には分岐道標などなく、気にして居ないと判らない場所だった。足元は舗装されてはいるが、廃道状態であり、やや雑草が茂る場所が続く。途中、大きな砂防堰堤を右に見る。巾76m高さ14mとあり、この場所にしてかなり立派なものであった。
道形を伝って行くと、獣除けのゲートが立ちはだかる。施錠する金具の場所に、しっかりと針金が巻かれかなり厄介な事になっていた。ここを通過すると段々畑の中を通過する道となり、細いコンクリート舗装路が幾重にも分岐しており、神経衰弱のように道を選びながら、芦川の対岸に見える天狗山を目指して行く。段々畑には防空壕のような室がチラホラと在り、この地特有のものに見えた。畑の中には地元の方の姿も見え、よそ者を見る目に対しにこやかな挨拶をして笑顔に変える。地域の大半を石垣が構築され、それほどに傾斜地が多い裏返しとなる。
ドンピシャで対岸へ渡る橋の所へ出る。川岸では除雪している作業員の姿もあった。観光案内板の前を通過し、天狗山の東側へ続く道を登って行く。そして天狗山への登山口。ここには民家のような工場があり、作業員が二人居た。私有地のような気がして「この山登ってきていいですか」と断りを入れると、「いいよ、どうぞどうぞ」と返してくれた。そう言えば今日は祭日ではあるが月曜日。働いて居る人も居るわけである。昔の私もそうであった。
参道と言えるほどによく管理されていた。ステップも埋め込まれ、万人サイズで細かく入っていた。理由は上に行って判った。この山にしては大ぶりの社が出迎えてくれた。村の鎮守様的な風合いがあり、前を通過するときに静かに頭を垂れる。さらに上に行くと、綺麗に新調された社があった。ここが天狗山山頂。
天狗山の山頂には標識類は見られず、地元民の信仰の場という雰囲気が強い。展望はあまり良くないが、この時季でもあり葉の落ちた木々の間から伝ってきた尾根筋を見上げることが出来た。本日最後の1座であり、山旅の無事を感謝して拝礼する。歩き易い参道を降りて行くと、登山口の工場では機械加工された製品の種分けがされていた。本道の方へ降りて行くと、前からおばあちゃんが、やはりここでも部外者を見る訝しい表情で向かってきた。満面の笑みで挨拶をすると、沢山のシワを作って笑顔になってくれた。
新井原地区から鴬宿地区の方へ戻って行く。途中、天狗山の西側に行くと、しめ縄が見え、そこからの斜面に登路が見えた。判っていれば縦走したのだが、勿体ないことをしたと思った。テクテクと凍った車道の路側帯を歩いて行く。民家は見えるがほとんど人の姿はない。もっともかなり冷え込んでおり外は寒いからだろう。谷間の集落、既に日差しの遠のいた場所も多い。芦川小中学校を右に見るが、そもそもこの地区で子供を見ていない。避難場所と書かれた文字に、使われ方はそうなってしまっているのかと思えた。
前の方に見慣れた景色があり、余地にポツンと我が車が見えてきた。まだナンバーが見えないほどに雪が付着していた。「北風とお日様」ではないが、寒さの方が勝ったよう。平面距離18kmだったはずだが、それにしては楽に歩けてしまった。もう少し雪の負荷があるかと思ったが、時と場合によるだろう。毎回がそうだが、この山旅も満足出来る楽しい行脚であった。毎回の新鮮さが、そう思わせるのだろう。




