異常なほどに北陸に雪がない。お年寄りに聞くも、「こんなに雪のない年は初めて」との会話がされる。太平洋岸側のどか雪に対し、違和感を抱く景色がここ福井にもあった。小用で武生まで出向いた帰りに低山を齧る。今回は鼓山。８号線から近く、不思議な存在の山。ここも墳丘のような形をしており、福井らしいと言えばらしい場所。どか雪のおかげで珍しく２週ほど山に入っていない。山に入るほどに雪かきをし、市街地を歩行したので運動不足とはなっては居ないが、山が遠退いていたのは間違いない。

　末広町側から車を寄せてゆく。特に道標があるわけでなし、村落内の狭い道を高みを目指してハンドルを切って行く。南側の山麓直下には八幡神社があり、そこにちょうどいい駐車スペースがあった。しかし、車高の低い車はフロントバンパーを擦ってしまうような段差があるので注意。しっかり擦ってしまった。

　神社の本殿まで行くと、西側斜面に取り付いた跡が見えた。そこを這い上がる。やや急峻で足が流れやすい場所。竹に掴まりながら這い上がる。すると山頂部に乗り上げるのだが、一面の竹薮。スズメだと絵になるが、それとは違う野鳥が多かった。「ここが山頂」と言う場所がなく、どこでも山頂でいいような場所であった。山頂大地の中央部まで進んで踵を返す。

　往路は西側を伝ってみたので復路は東側を伝ってみた。すると明瞭な踏み跡が降りており、伝って行くと本殿の東側に出た。間違いなく道形であった。境内に戻り１座終了。何たる登山、でも１座は１座。




　

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