雨見山 1347.4m
2015.12.30(土)
くもり時々小雪 単独 1231高点西麓より 行動時間:1H23M
@林道からの取付き9:30→(8M)→A1231高点北9:38→(21M)→B1350m峰南東(防火帯幅最終地)9:59→(17M)→C雨見山10:16〜27→(11M)→D1350m峰南東帰り10:38→(10M)→E1231m峰北帰り10:48→(5M)→F林道に降り立つ10:53
@林道から取り付いた場所 | A1231高点北 | 1230m付近 | 1290m峰 |
B1350m峰南東直下で防火帯幅が消滅。 | 1350m峰東側をトラバースして行く。 | トラバース途中にはマーキングもされていた。 | 雨見山手前の平坦地から見上げる。 |
C雨見山山頂 | C三等点 | CG標 | C東斜面にもマーキングが降りていた。 |
C雨見山から高畠山側 | C登り納めにヤキソバパンが手に入った。 | C南西に降りて行く | 1350m峰北東から東を巻いて戻る。 |
D1350m南東で防火帯幅に乗る。 | 1290m峰帰り | E1231高点北側帰り | F駐車の様子。この季節、積雪もあって、ここにしか適当な駐車余地が無かった。 |
おまけ:ゲートはされているが、手で開く(笑)。 |
高畠山と泉山を終えて雨見山に向かう。高畠牧場北の分岐から実線路が山腹へと続いている。先ほど東側から見た感じでは、東尾根が伝えそうであり、この時季にも適当に思えた。標高からもそうだが雨見山はしっかりと雪を纏っていたので、あまり林道が伝えないと思っていた。よって、進める場所まで進んで、あとは歩きで適当に進もうと思っていた。
分岐からのダート林道を登って行く。やや恐る恐る探るようにゆく。一番はこんな場所でスタックしたら、対処が面倒。新年を迎えるにあたり、嫌な余韻のまま終わりたくなかった。そう思うなら突っ込まねばいいのだが、そう言いつつも雪上走行を楽しみたい気持ちがあり、四駆での走破性を楽しみつつ進んで行く。
分岐が表れ雨見山側への道にはゲートがあった。ここから歩かねばならないかと思ったが、ゲートの先には雪上に轍が進んで行っていた。レンチを使って解錠して進んでいるのか・・・と思いつつ近づくと、このゲートは施錠側に棒の端が乗っけてあるだけなので容易に開くことが出来た。ただし注意看板があり、進入は自己責任とあった。ここにゲートが在るということは、森林公園側にも在ることになる。西側と東側とで、どちらから入れば容易な林道なのかは判らないが、ここまで来て雨見山と言う人参をぶら下げられた状況下では、もう突き進むしかなくゲートを開けて入って行く。
ゲートの先は、多いところで積雪量は300mmほど、終始セカンドギヤで登って行くような状況であった。伐採終了地の拓けた場所を過ぎると西に向かっていた道が南に向きだしそろそろ取付くことを考えねばならない場所となった。山手側を見定めながら行くのだが、それより先に付近に駐車余地が無かった。停めるなら通過してきた途中の伐採地が最短。ただ、そこに戻るにもユーターン場所が見出せず、やむなく突き進んでゆく。それでもじわりじわりと高度を上げて行き、高低差の省力には林道を進んだほうがよく、ここを狙う多くの人が1231高点付近から取付いているのは、この事からだと判った。林道の高低差を意識せず、ただ単に東側斜面が最初に出てくるので、こちらから取付けばいいと思っていたが、しっかり地形図を読めば自ずと南からの選択になるのだろう。
余地の無いまま林道で高度を稼いで行くと、1231高点の東側で平坦な路肩余地が見出せた。チェーンが無い中、帰りが気になったが、とりあえずはここまで入れたからには雨見山を踏んでこない手は無い。東斜面を伝おうとザイルも用意してきたが、南尾根なら出番は無いだろうと車に残す。
斜面に取付くとササの薄く生える斜面に、何となくの道形が上に続いていた。途中藪化していたが、そこを抜け出すと1231高点の北側に伝い出る事が出来た。するとそこには、いつの時代に拓いたのか4mくらいの林道幅で防火帯のような空間が尾根上に続いていた。境界標柱やリボンなどは見られず、最初の作業以降での管理があまりされていないように見えるが、おかげで楽に進む事が出来た。途中イバラも混じるので、拓かれた場所だからと言っても気を抜けない。東側斜面にダケカンバが多くなると、伝う場所にも幼木が育ってきていた。
1290mの広いピークを越して行くと、湿地があり雪を踏み抜くと水が上がってくる場所があった。この辺りになるとササの植生が幾分か濃くなり、中途半端な降雪により、纏わりつくような場所となっていた。1350m峰が西に在るが、その直下で拓いた場所が終わる。進路として1350m峰経由でも良かったが、ここは無駄なく東側をトラバースして行く。
進んで行くと、好事家の残したマーキングも見られ、みな同じようなコース取りをするのが見えてくる。幾分か笹を掴みながらのトラバースではあったが、斜度もそう強くない中なので、容易に進め北側に出る。そして平坦地を経て最後の登り、直登と言うより南東側に降りる尾根に乗りあげるようにして進んで行った。
雨見山到着。状態のいいG標が出迎えてくれ、他にはフジオカTK氏、鍋頭ネジに縛られたブルーリボン(荷紐)、そしてGQG氏のリボンが下がっていた。そう難しくない場所であり、多くの藪派の好事家が訪れているようであった。山頂から東斜面を見下ろすと、ピンクのリボンが降りていた。南を伝うより楽しい登下行が出来ただろう。降りてみようかと思ったが、ザイルは置いてきてしまったのでギャンブルはやめる。三角点がちょうど腰掛けやすい高さに出ており、利用させてもらいながら休憩とした。先ほど居た高畠山の中野区の平坦地が、木々の間から明るく見えていた。
往路を戻って行く。グリセードが出来るほどに雪が在り踵で滑ってゆく。1350m峰を再び東巻きして防火帯幅に乗る。再び湿地で足をとられ、1290m峰を越えて緩やかに降りて行く。そして1231高点手前から東へと降り駐車地点に到着。本来は雨ならより情緒のある山なのだろう、この日は小雪の中での雪見山であった。
G標は別として、各藪屋は目立たぬように、それでいて自己主張と自己満足のためにリボンを結んでいる。これが場所を違えて関西圏ならガチャガチャとした短冊になるのだろう。この山頂のようなお淑やかさが関東風味に感じる。でも西と東での違いでなく、栃木も短冊文化であり、その地域での感化って部分が大きいのだろうと思う。風に揺れる各リボンにそんな事を思った。