袴岳     1135.0m   
            

 
   2015.10.31(土)    


   晴れ   単独     万坂峠側より   行動時間:1H21M 

                 


@入山口5:58→(12M)→A分岐6:10→(29M)→B袴岳6:39〜42→(37M)→C入山口7:19


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@入山口から一級の道を行く。 袴湿原。水気はない。 A分岐 A道標に従い残り1.5km。
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最初のピークが袴東峰。 東峰側から見る手前峰。 左の写真のピークから見る本峰。 B袴岳
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B三等点 B山頂から妙高側。 B標柱 来光を受けながら戻って行く。
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カウントされ・・・。 C入山口に戻る。駐車の様子。    




木島平でのイベント開催の日、あまりドロドロになっても迷惑だし、ドロドロに疲れても飲み会時に潰れてしまう。それを念頭に、この日はショットガン登山として、里山をいくつかプロットした。途中で嫌になれば止めればいいし、天気が崩れそうであればそこで終わればいい。そう、逃げられる側を大きく考慮した計画となった。実際この日は、上越側では大雨であったらしく、その鉛色の空を見ながら遊んでいた日であった。

 

1:40家を出る。18号経由で長野市から信濃町に出て野尻湖を掠めて現地入りした。万坂峠の県境登山口には、信越トレイルの立派な案内看板がある。しかし嫌な事にここには公的な駐車スペースが無かった。タングラムのその場所が公式のようであったが、やや遠く感じ、峠の廃林道と思しき場所に突っ込み停める。

 

夜明けを待つ間の1時間ほどの間に通過した車は2台。外気温は1℃まで下がっていた。2キロちょっとなので何も持たずに行く事にした。これを山を舐めていると言うのかもしれないが、空荷の方が日頃背負っている中では不思議と腰への負担があったりする。防寒具を着込んで出発する。

 

トレイルをトレイルランナーが走るのだろう、登山道の中央が緩い弧を描いたような掘れ方が見え、走っている様子が顕著に見える。良いか悪いかは問わない事とする。すぐに右側からのルートが合流する。その先で湿地に入る。水気の無い湿地はちと違和感があるが、季節には湿り気が増すのだろう。袴湿原と言うようだ。幾何学模様に見える木道を伝って行く。

 

湿地から僅かに進むと分岐となり道標に従い左に折れる。この登った高みが袴東峰と山名板がふられていた。温度の低下で、カメラの電池容量が少ないので不動になってしまった。懐に入れ温める事をする。自宅では大丈夫だろうとインジケーターを見ていたのだが、想定以上に冷えているようだ。ガスが垂れ込め視覚的にも寒い。そこに背中側から温かみを感じる。ご来光であった。ブナ林の中に明かりが通る。荘厳の言葉が嵌る。

 

向かう先に高みが見える。あそこまで行けば・・・と思ったが、手前峰で偽ピーク、その先に本峰が待っていた。その経路には九十九折の道が多いが、冬季の為だろう登山道を串刺している薄い踏み跡が多い。そこにはリボンも下がる。これだけ明瞭な場所にリボンがあるのも不思議だが、ここも豪雪地帯の場所となろう。

 

袴岳到着。妙高側が広く拓けているが、展望の7割がたはガスに覆われている。それでも妙高は拝め、ここまで見させてくれれば御の字。越後方面は酷い鉛色であった。標柱が無記名だと思っていたら、東側から見るとちゃんと表記されていた。展望側に在った方がいいとは思うが・・・。三等点を拝み踵を返す。

 

戻りながらのブナ林の中、セミの抜け殻を見る。あちこちに見え、よほど居心地が良いようだ。日が登ったがいっこうに暖かくならない。今日はこんな日なのだろう1℃のまま推移していた。ポタポタと前日の雨が枯葉に落ちている。何か小動物がいるかのように周囲を気にしてしまう。カサカサコソコソ自分の周りだけではないのだが、自分の歩行に反応して音がしているようにさえ思える。

 

東峰まで戻ればもうアップダウンは無いに等しい。向かう先に斑尾山が大きく聳える。そこに向かうように戻ってゆく。湿地を経て僅かに登り、そして最後の下り。往来する車の音も聞こえだしてくる。

 


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