雁ヶ峰    1667m         高石山    1520m            

 
   2015.4.4(土)    


  晴れ    単独       大島橋より苗場山林道をつめCW周回   行動時間:6H28M 

 装備:スキー


@大島橋5:30→(4M)→Aロッヂいたしん(除雪終点)5:34→(23M)→B苗場山林道746高点5:57→(26M)→C835高点分岐6:23→(32M)→D送電線交差地点6:55→(43M)→E1094高点西1140m峰7:38→(114M)→F雁ヶ峰9:32〜36→(9M)→G1509高点9:45→(35M)→H高石山10:20〜10:35→(17M)→I林道1212高点10:52→(7M)→J庄八ノ沢右俣左俣の出合下10:59→(8M)→K庄八ノ沢出合11:07→(10M)→L林道に乗る11:17→(23M)→M746高点帰り11:40→(18M)→N大島橋11:58


ooshimabashiugan.jpg  roxtuji.jpg  kirihiraki.jpg  rindouni.jpg
@大島橋右岸のこの場所からスタート A除雪の現在は、ロッヂいたしんさん前まで。付近に駐車スペースが無く大島橋まで降りた。 地形図にリフトが書かれている場所は、現在も切り開きがある。ここを登る。上で流れが出てきてやや難しい。西にズレたほうがいい。 苗場山林道に乗る。かなり緩斜面。
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B746高点の場所で90度ターンする。 大きな雪崩れ箇所が2箇所ある。写真は軽度の場所。撮らなかった場所はかなりドキドキしながら通過した。 十字に交差する送電線。ここもギャロッピング現象が起これば一発で・・・。 C835高点。ここで圧雪路と出合う。スキー場の管理用通路で、早朝は係員を乗せたスノーモービルが行き交っていた。
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スノーモービル。教育が悪く、歩行者脇を高速で抜けて行く彼ら。ちょっと残念。 カモシカの出迎えがあったり。 978高点側へ向う道の分岐点 D送電線下も圧雪してあり、この道は南側のゲレンデへの連絡通路となっているよう。
tonogawaugan.jpg  hashi.jpg  rindouni2.jpg  noboxtutekita.jpg 
送電線鉄塔台地から外ノ沢側へ進んで行く。 外ノ川を遡り行くが、シュルンドを高巻していると斜度がきつくなる。見える橋の方へ進もうと思ったが、この時点でCWの周回に切り替える。 林道にやっとの事で乗り上げる。 林道から登ってきた下側。結果として、見える左側の一番斜度の強い場所を登ってしまった。
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E林道を戻るようにして1094高点を経由し、1140m峰に乗り上げる。 1210m付近。見えるそそり立つ斜面がかなりきつい。 1440m付近のダケカンバの林立する場所。 1460m付近。
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1500m 1550m。リボンが点在する。 1640m付近。山頂かと思うが、その向こう側。 雁ヶ峰の南側は雪庇が出来ている。その向こうは神楽ヶ峰。
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F雁ヶ峰到着。なんとかガスがかぶらない景色を楽しめる。 F雁ヶ峰から高石山 F東側の景色。 F谷川岳側の景色。雪雲が濃く覆う。
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F本日の板。 G1509高点 1540m峰を掠めてゆく もうすぐ。広く有視界なら快適。
ita2.jpg 7.jpg  yakisoba.jpg  15002.jpg 
H高石山到着。 H高石山から雁ヶ峰側。 H高石山でヤキソバパンが撮影されたのは初めてだろう。 南東側に降りて行く。1500m付近。
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1490m付近。尾根の南の谷に入ろうかと思ったが、かなりの急峻で、ここから北側の谷に入って行く。付近には大きな熊の足跡があった。 1350m付近。この先で谷が細くなる。 I林道に出合、たまたまだが、ここが1212高点の場所だった。 さらに谷を滑ってゆく。1140m付近。
syouhachi.jpg  1000.jpg  980.jpg  950.jpg 
J庄八ノ沢右俣左俣出合下側で大きななだれがあった。この下流側で小滝があり高巻となる。出合付近から西側にズレた方がいい。 高巻をして外ノ川を見下ろす。1000m付近。 K外ノ川に降り立つ。庄八ノ沢出合。シュルンドが点在している。 950m付近、橋脚が残っていた。
rindouni3.jpg  tutaxtutekita.jpg  kamoshika2.jpg  kaiteki.jpg 
L林道に乗る。 L伝って来た場所を見下ろす。林道へ登るカニ歩きの跡が見られる。 雪庇の下に居たカモシカが逃げてゆく。 圧雪の上をトロトロと滑って行く。
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M746高点帰り ロッヂいたしん前に戻る。 N大島橋右岸に戻る。  




 山スキーヤーの多くがリフトを使って踏む中、2014年の残雪期に果敢にもSK氏が下から歩き上げた。ここまでの好事家も珍しいだろうし、そのパイオニア的行動は彼ならではのことであり賞賛に価する。こうなると、スキーヤーに混ざってゴンドラとリフトを使ってと、利器に頼って山頂を踏もうとしていた私は軟弱者に思えてしまう。下から歩き上げてこそ、この山を味わう権利が得られ、登頂感も共有できる。

 

SK氏がCWで廻ったので、CCWで行動してみようと考えた。その方が帰路の滑りが楽しそう。そう、既に歩行具はスキーと決めていたし、滑れる場所は滑らないと・・・との思いはある。しかし、前日は温かく、ましてや深夜から朝方まで雨、この条件では重い雪が想定できる。準備段階から、シールワックスを念入りに塗りこんだ。これでどれほどの差が出るかは判らないが、塗って来たという既成事実が現地で気持ちを楽にする。

 

入山口は大島地区しかない。SK氏より一ヶ月早い行動は、そのまま除雪の有無に響いてくるだろう。このあたりは現地に行かねば判らない。スキー場が営業中でもあり、なるべくその部分を避けて行動したい。ゲレンデを通過するルート取りは避け、苗場山林道を忠実に伝って行くことにした。

 

1:45家を出る。月夜野インターの先のセブンでは、いつもの通りヤキソバパンが待っていた。ここは100戦100勝な感じで、無かった事がない。17号に入って行くスキーヤーのために、深夜帯でも品揃えが豊富なのであった。そして三国峠を越えて苗場エリアに降りて行く。嫌な事に依然雨。三俣地区の旧道に入り、大島橋を渡って大島地区に行く。進んで行くと、ロッヂいたしんさんのところで除雪は終わっており、そこには2mほどの雪が堆積していた。地区内に駐車スペースがなく、雨でもあり行動を悩んだ。後ろ向きになり、“向山でも登って帰ろうか”そんな思考にもなった。この日は18:30より会合があり、尻が決まった行動をせねばならなかった。一度、道の駅みつまたまで戻り、仮眠を入れつつこの日の行動を再考する。

 

うとうとして目が覚めたら、夜が白み始めていた。粒は小さくなったものの霧雨が続いていた。それでもスキー場がある山手を見ると、だんだんガスが晴れてきている。折角計画したのだから、届かなくても行ける所まで行ってみようと決めた。再度ロッジいたしんさんの前に行き、そこから下りながら余地を探す。私的な場所が多く勝手に停めて良さそうな場所がない。結局、大島橋の右岸側に路上駐車した。わからない土地に停めて気苦労するより、公的場所に停めてしまったほうが害は無い。でも、除雪車の邪魔になる場合はあるが・・・。

 

5:30板を抱えて歩き出す。周囲に見える民家の煙突からは、朝を迎えた印としての白煙が出だしていた(完全燃焼している時は煙は出ない)。ロッヂいたしんさん前から雪に乗り上げる。南に林道を伝おうと思っていたが、ここに立つと、スーッと西側に伸びている切り拓きが嫌がおうにも目に入ってくる。地形図に見えるリフトの在った場所の跡地のようだ。上手くすれば680高点付近で林道に乗れる事になり、かなりのショートカットにもなる。おいしそうな物にはすぐに飛びつき登って行く。しかしそのまま真っ直ぐ進んだ場所には流れが出ており、いやらしい場所となった。シュルンドが点在し、それを縫うように登らねばならなかった。そう甘くはなかったか・・・。少し北にズレても良かったか、流れに落ちないよう踏ん張りながら最初の急登を登る。そして林道に乗る。

 

やはり緩い。そして湿気を多く含んでいる。シールだんごにならないことを祈りつつ板を滑らせて行く。林道はかなりの緩斜面であり、帰路の滑走もあまりアテに出来なかった。暫く北に進むと、樹林の中に鉄塔が聳え、そこが地形図の746高点の場所で尾根を乗越す感じで西側に出て南進に変わる。ここに来て気付いたのだが、雪の上に古いスキートレールが残っていた。林道を伝って降りる好事家も居るようだ。外ノ川の流れを耳にしながら、進路左の山手側を気にして行く。と言うのは、861.6三角点の北側の等高線の密な場所は、かなり上の方からの大量な雪崩があり、削げ落ちた黒々した斜面が見え、通過にも神経を使った。全て落ちるまで通行はないのだろうが、この場所の、距離200mくらいは、より注意を払って通過する場所であった。

 

835高点の場所で、スキー場からの圧雪路が出来ていた。ピステンなどでしっかり踏んであり、林道幅全面で均されていた。これがSK氏が書いた圧雪路かと判った。スキーが伝っている様子はなく、在るのはスノーモービルの跡のみ。何となく意味合いが見えてきた。分岐から右へと林道を行くと、背中側から大音量の排気音が迫ってきた。時計は6:26。そして2台のスノーモービルがエキゾーストノイズを振りまきながら、我が横を高速で通過して行った。勝手に均した上を伝わせてもらっている事もあるのだが、心ある人ならスピードを緩めて通過して行くだろう。やはりスキー場においてのハイカーは好まれないのかもしれない。暫くして正面から1台戻ってきて、再び背中から1台やって来て追い越していった。と言う事で、冬季の苗場山林道はスキー場の管理用通路になっているのだった。

 

圧雪された林道を進むと、898高点を経て向山の西側に進んで行く。その途中、圧雪路の分岐があり、別の圧雪路が978高点の方へ進んでいた。この辺りは、上空には送電線と、その鉄塔が入り乱れ、林立していると表現できる。進んで行く先には複雑に張られた場所もあり、この場所だから許されるのかもと思ったりした。大電流が流れる送電線が、まるであやとりのように張られているのだった。圧雪路は途中から真南に向き、ここでもスキー場との連絡通路になっているのが判る。ここで圧雪を離れて進路を西に振る。

 

外ノ川に近づくと、この標高でもまだ流れの音がしていた。上から覗き込むとシュルンドが点在している。その谷部を行くより、少し高度を保ったままトラバースした方が安全に行けるのではと考え、右岸側を進む。しかし北西に谷が屈曲する付近で斜度が強く進めなくなってしまった。こんなことなら谷の一番低いところへ降りてしまった方が楽だったとも思うのだが、現状を打破しないと二進も三進も行かなくなった。谷を詰めてゆくのは少しギャンブルか、ここでCCWの予定をCWでの周回に切り替える事にした。鋭角に戻るように斜面をトラバースしてゆく。雪崩そうな斜面に、そっとシールを這わせ、それでいながら急いで登るような意識であった。

 

林道に乗る。もう一度確認をと、外ノ川を挟んだ対岸の林道を見る。しかしデブリで埋まっているところが多い。やはり林道を北に進まない方がいい。林道を東に進み、1094高点を踏むようにして尾根に取りつく。ここからは危険のない緩やかな勾配で登って行けた。1140mの高みからは、やや南に巻き込むように尾根を拾って行く。途中からピンクのリボンが現れる。ツアースキー用の目印となろうが、白い中によく目立っていた。

 

しばし快適斜面であったが1300mからは斜度の強い場所が続く。この斜度の中にもリボンがされていた。何度も九十九を切りながら上がってゆく。もう少し雪が噛めば嬉しいのだが、緩い雪のまま、湿気を含んだ重い雪のままであった。辛抱の登りで、急な分頑張れば高度を稼げる場所でもあった。SK氏が辿った北側の尾根の方はこれらの負荷はなさそうだ。選択をミスしたか・・・。まあ負荷が多いほど鍛錬になる。

 

1400mで再び緩斜面に乗る。そして1440m付近にはダケカンバの林立する心地いい場所があった。そこを縫うように抜けると、1480m付近でまた斜度の強い場所が出てくる。そしてここを最後に遮るもののない白い大地が続くようになる。南側には雪雲がどす黒く谷川岳の山々を覆っていた。速く行かないと、ここも覆われてしまうだろう。足は進まずとも気は焦る。1630mの肩が山頂に見え、その次の1650mの肩も山頂に見え、2度ほど騙されながら進むと、やっと東側に雪庇を張りだした雁ヶ峰が見えてきた。スキー場からのスキーヤーが来ているのではないかと高石尾根を舐めるように見てゆく。そこにはガスの動きはあるが動物の動きは見えなかった。天気が良くないのでなおさらだろう。よくないと言っても、現在のここは晴れている。山頂へ向けて巻き込んでゆくと、地形が袋になっているせいか、南西からの風が強く当たるようになってきた。

 

雁ヶ峰到着。山頂部にはスキートレースの中にワカンの痕も見られる。経路には確認できなかったので、ワカンの方もスキー場からアプローチしたのだろう。神楽ヶ峰が誘っているように見える。霧ノ塔からの稜線も目で追って行くと、長駆した2007年の記憶が蘇ってくる。その日その時、向こう側からこっちを見ても山座同定などできなかったが、今ならできる。吹きさらしで寒く360度の撮影を済ませたら、山頂を背にして高石山へ向かって行く。

  

広い尾根で高石山ばかり見て進むと方向を見誤る。雁ヶ峰と高石山を直線で結んだ線より、やや東に振るような意識で進むと尾根が拾える。1600m付近から屈曲し始める尾根に沿うには、最初からそう意識していた方がすんなり進めるだろう。現地で対応していると、どうしても西側に寄って行ってしまう。シールを付けたまま滑り降りてゆく。ガスに巻かれたら厄介な尾根に感じる。鞍部まで降りて振り返ると、既に雁ヶ峰は高い位置にある。

 1509高点に登り上げ、緩斜面を重力に任せて棒立ちのように降りてゆく。この先にある高みが高石山なら納得なのだが、その向こうの低い方で座標をとっているので、違和感を抱く山でもあった。そこに向かうべくゆっくりと登ってゆく。まだ10時を少し回った時間。これだと昼ぐらいには戻れるか、それには下りの斜面を注意しないと・・・。1540m峰を掠めて通過し、最後の登り。

 

高石山到着。展望はあるが、山頂部が平らで広すぎるために白さ(広さ)が視界を邪魔する感じだった。SK氏の絶縁があるかと思ったが、立木の雪の下まで覗き込んでも見えてこなかった。越後三山側には、荒々しい山稜が見える。雪雲を纏っているのでより一層そのように見えていた。先ほど居た雁ヶ峰は、既に苗場山山塊に取り込まれたように遠く見えていた。ヤキソバパンを白湯で流し込みつつ地図を眺める。東側には尾根の上に鉄塔が見え、それら経由で行けば安全下降が出来そうだが、帰りたい方角と異なるために使えない。その帰りたい方角は、いい感じに等高線が詰まっている。外ノ川に向かって行く途中にはゲジゲジマークも見えている。スキーにより速く滑れる環境下、注意しながら降りないと、その速さがアダになる。とは言っても雪は生きもの、一か八かの部分はあり、臨機応変にその場その場で対応せねばならない。

  

高石山から南に進み1500m付近から南東側へ尾根を降りてゆく。林道の橋の方へ行くには南へと下らねばならないのだが、1450m付近から覗き込むと、雪崩そうな斜面に見えた。一つ北側の谷を覗き込むと、こちらなら大丈夫そう。滑り降りてゆく入口付近には、熊の大きな足跡が横切っていた。幅15mほどの谷の中をターンを刻みながら降りてゆく。この谷の中に熊が居るのではないかと思い、ブラインドカーブでは気を張りつつ滑ってゆく。雪崩るなと祈りつつ通過するような場所もあり、タイミングを違えると危険な谷になるだろう場所。降りてゆくと林道が横切った。ここがちょうど地形図の1212高点の場所であった(下山後軌跡により確認)。そのまま谷に中を滑って進む。

 

クネクネトした回廊のような中を進むと大量の雪崩で埋まる場所が行く手を阻む。ここで万事休すかと思われたが、右岸側がかろうじて通過でき抜けてゆく。ここは庄八ノ沢の右股と、滑ってきた左俣が出合った下あたりであった。一難去ってまた一難。流れの音がしだし恐る恐る進んで行くとシュルンドに滝が見えた。ちょうど地形図では沢と送電線が接するあたり。これ以上沢を進むのは無理となり西側に高巻をして逃げる。小尾根を乗越す感じで南側に出ると、外ノ川が見下ろせる場所に出た。斜度はあるがここならなんとがズレ落ちられる。しかし見える外ノ川には、あちこちにシュルンドが見える。その向こうの大地が朝に通過した往路の場所だった。キックターンを入れつつ高度を下げてゆき、そのまま勢いをつけてスノーブリッジを伝って右岸へ渡る。上に大地に登り上げようかとも思ったが、このまま川の中を滑って行ってみる事にした。

  

滑ってゆくと950m付近に橋脚が残っていた。それを左に見ながら滑ってゆく。すぐ前にカモシカが跳ねるように進んでいた。進む先は林道であり、高低差で壁のようになっている。どうするのかと見ていたら、登ってゆき、結果動けなくなり、雪庇の下の空洞でこちらを見ていた。その様子を見て見ぬふりをするように滑ってゆき、林道との高低差が一番少ない場所を選び、登り上げはシールを貼らずにカニ歩きで我慢して登った。そして林道に登ってしまったらエスカレーターに乗ったようなスピードで緩々と滑って行けた。

 

圧雪路が835高点の場所で南東にターンしてゆく。東の627高点と結ぶ破線路を行こうとも思ったが、そこからのやや登り勾配の林道だと、まだ746高点経由で北を巻いた方が滑れるように判断した。圧雪路を離れて北に向かう。とたんに滑らなくなった。全く滑らないではないが、ヒールを開放してスケーティングしてゆく。雪崩の場所を往路よりさらに注意して通過してゆく。落ちてきてもおかしくない天気と気温に、上を注視しながら横切ってゆく。

 

746高点の場所は、わずかだが南にショートカットできる場所があり実行する。南進しつつ降りられそうな斜面を見ながら行く。この付近は何処からでも降りられそうであった。ただ降りた場合は南にズレて進まねばならないので、そうなると林道をこのまま進んだ方がいいことになる。680高点少し北側から降りはじめ、切り拓きの中を一気に滑り降りてゆく。最後の最後でまともに滑れたか、ロッヂいたしんさんの前に戻る。乾いたアスファルトの上を下り大島橋に到着する。

 

着替えを済まし17号を上州側へ戻ってゆくと、二居トンネルを抜けた苗場スキー場エリアではみぞれが降っていた。みつまたでは晴れであったが、わずかな違いでここまで天候が違ったようだ。確かに上から見える雲の様子では、居座って動かないのが見えた。そう思うと、みつまた側の山でラッキーだった。フロントガラスを濡らしながら戻ってゆき、三国トンネルを抜けると完全に雨となっていた。ツイている。

 

振り返る。降られなかっただけヨシとしたいのと、降った後でなかったら、もう少し負荷が少なかったと思ったりした。自然との遊びは難しい。そしてこの場所は、いろんな遊び方ができる場所と感じた。

 


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