葛城山は、到着の翌朝に登ろうと思っていたが、躊躇するような悩むような距離でもなく、到着時にすぐに山頂へ向かう。

　ヘッドライトが欲しくなる時間帯だが、そのまま登りすぐに頂上に到着する。まず淫らな標識群が出迎えてくれる。計１６枚。七夕であってもここまでしないだろう多さだった。そして気持ち悪さを感じる。慣れないせいだろうか・・・いや違うと思う。“べつにいいじゃない”なんて声が聞こえてくるが、そう、べつにいい事であり感じ方は様々。

　八大竜王社の社が最高所を陣取り、その北東側に高龗神社がある。さらにその先には車庫のような避難舎が設けられている。西面には大ぶりなブナが多く見えていた。山頂にはライオンズクラブが設置した「四つのテスト」の碑がある。無法地帯となったネットやＳＮＳの利用者は一読したい。私にとってもハッと思わされる言葉であった。

　下山。展望東屋のある場所に車を停め、この日は車中泊であった。塒を「紀の川万葉の里」にしようかと天秤にかけていた中で、紀泉高原の方に軍配が上がった。その方が静かだろうしと判断した。しかし元気な若者がこの時期にしても多く、「ハズレ」となった。たまたまもあるだろうけど、深夜の暴走行為と会話の煩さには熟睡にはならなかった。

　　
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