西山(八丈富士)     854.3m   
            

 
   2015.5.3(日)    


   晴れ   同行者あり     鉢巻道路登山口より    行動時間:2H8M 



  


@登山口11:43→(24M)→Aお鉢分岐12:07→(4M)→B浅間神社12:11〜14→(5M)→C分岐再び12:19→(14M→D西山12:33〜45→(27M→E分岐三度13:22〜25→(26M→F登山口13:51



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@登山口はゲートを開けたり閉めたりの大賑わい。 登下降がしやすいスロープ構造。 二つ目のゲート Aお鉢に乗り上げ、ここが分岐。
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B浅間神社は賑わいはなくひっそりとしている。 B火口を見下ろすと怖いほどの高度感がある。 C分岐再び。これより周回。 まずは西山に向かって行く。
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途中の穴 穴の内部。通過すると足がドロドロに・・・。 D西山最高所の様子。 D最高所の標柱。
sancyoukarasokodo.jpg  axtupu.jpg  sancyoukarayaene.jpg  santouyten.jpg 
D西山から底土港側 D神湊漁港・底土港アップ D西山から八重根港側 最高所から西に少し離れた位置に三等点が埋設されている。よって最高標高は854.3mではない。
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火口縁を伝って行く。 足元の状態は非常に悪い。足ばかりを気にして景色をみる余裕が出てこない。まずは生い茂った木々が脛を叩くので痛く、場合によっては血だらけに。 それでもこの景色。痛くても密生していても文句はない。素晴らしい自然美。 E分岐三度。
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E下山開始 F登山口到着。駐車場に入れられたが、連休とあり鉢巻道路には路上駐車が溢れていた。




青ヶ島から八丈島に戻り、やっと島の最高所を目指す。人気の場所であり、登山対象と観光名所を兼ね備えているために、多くの人が現地に集まっていた。向かうアプローチ道にはこれでもかと人が居た。向かい入れる八丈富士は、知らん顔をしてスクンと立っているが、ややガスがかかりつつあり、行動を急がねばならなかった。

 

登山口周辺には、ものすごい路上駐車だった。ちょうどそこに、本来の駐車場からフォレスターが降りてきて、運転手が親指を立てて「この1台が出たから入って行け」と指示してくれた。入ってゆくと、何とか停められるスペースが1台あった。準備をしている最中も、入山口のゲートが何度も開閉される。登る者、下る者、回転率はいいようだ。全く登山の格好をしていない人も見られる。知らないってのは凄いことかもしれない。それを見ると、過度な支度をしているような気分になるから不思議である。

 

門扉を開けて登りだす。ここは珍しいスロープ舗装された登山道。これならハイヒール登山も可能かもしれない。喘ぎながら登る人が多いのは、やはり観光地としての登山者が多いからだろう。スタスタとその横を登ってゆく。アジア圏の外国語が飛び交っていたり、こんなところまで観光の足が伸びているようであった。二つ目の門扉を通過。

 

振り返ると、神湊漁港が見下ろせる位置まで上がってきた。ひょうたん島と呼ばれる地形が今いる位置を含めて把握できる。一気に登り上げて分岐点に到着。休むことなくそのまま浅間神社の方へ降りてゆく。こちらは全く人が入っておらず静かであった。同行者が分岐に到着するタイミングで、浅間神社から戻ろうと思っており、足早に進んで行く。ふと、ここが噴火したら・・・なんて思うと、下半身に不思議な震えが出たりする。ややぬかるんだ道を行くと鳥居が現れた。

 

浅間神社到着。奥社が在ろう位置には、石が多数並べられていた。火口側に進むと、ゾクッとするほどの高度感のある場所であった。一歩間違えれば瞬殺される高低差が下に見えた。お鉢の火口、ここの火口、噴火の様子が見えてくる。急いで戻るが、ここでサングラスを木に奪われ、探すのに2分ほど要してしまった。挽回するように早足で戻ってゆき、分岐に乗り上げると、ちょうど西山側へ同行者が歩き出したところで、ドンピシャであった。

 

お鉢の周回が始まる。起伏の多いルートで足許ばかりを気にしないとならない場所であった。もう少し歩き易い火口縁を予想していたが、そう甘くは無かった。溶岩の冷えて固まった岩を登ったり下ったり、その途中には洞窟形状の穴もあり、ちょっとしたアトラクション風な場所もあった。中に入ってきたカップルが、足元をドロドロにしてキャッキャ言っていた。西山の山頂標柱が先に見えてくる。弧を描くような火口縁、絵になる経路でもあった。

 

西山到着。標柱には三角点ポイントの標高が彫られていた。ただし、三角点はさらに西側の低い位置に設置してある。本来の標高はもう少し高いようだ。360度のパノラマピーク。おかげさまでまだガスには巻かれず見渡すことが出来た。空港を見下ろしつつ、その左右の海を眺める。踵を返し火口壁側を見ても素晴らしい。自然美を存分に楽しめる場所であり、やはりと言うか、当然の人気の場所になるのだった。三角点側にズレて少し休憩とした。

 

晴れで良かったが、雨でも降ろうものなら、足元がドロドロになるだろう登山道だった。三角点から西側は、低木の中を、それらに脛を打ちつけながら分けて進んで行く。同行者はひ弱ではないものの血だらけになっていた。少し手を入れればいいようにも思うが、まあ常に喝を入れられつつ歩いた方が事故が無いだろう。対岸の火口縁にはシルエットとなって多くの人が歩いているのが見える。こんなに登山者を見たのは久しぶり。でも広大な火口に蟻のように点在するハイカーの姿は似合っていた。アップダウンをしながら周回を進めてゆく。

 

分岐に戻り、わずかに休憩を入れてから下山となる。港側を見下ろしながらの下降が気持ちいい。ゲートの場所では、ロングスカートを履いた女性も上がってきていた。山ガールは言わばミニスカートとなるが、次はロングブームとばかりに先行しているのか、いやそうじゃない(笑)。スロープに足を添わせて降りてゆく。まだまだ登ってくる人も多い。八丈島においての八丈富士人気を体感する。

 

登山口に降り立ち、一番近いふれあいの湯に行くも、ここも凄い利用者数で逃げるようにやすらぎの湯にズレて行く。

 
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