摺鉢山    880.9m          三ッ頭山     922m        城山     933m 
             
                                     
                 
       

 
   2015.4.11(土)    


  雨    単独       小網地区公民館を起点に反時計回りに周回   行動時間:3H31M 



@小網公民館5:20→(26M)→A炭平興産私有地5:46→(31M)→B850m峰6:17→(11M)→C摺鉢山6:28〜29→(15M)→D地形図実線到達点(鞍部)6:44→(19M)→E三ッ頭山7:03〜04→(19M)→F844高点南7:23→(16M)→G城山7:39〜40→(28M)→H未舗装林道8:08→(4M)→I舗装林道8:12→(13M)→J下半過地区8:25→(26M)→K小網公民館8:51


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@小網公民館から出発。この上に一軒のみ生活している御宅がある。 ゲートがあるが開放状態。 途中、廃民家が残る。 ホーロー看板を撮ったが、この会社の私有地がこの先にある。
gouryuu.jpg  tachiirikinshi.jpg  geto2.jpg  kure-ta-.jpg 
いくつも合流または分岐する枝道がある。 「立入禁止」表示。 Aここから先が、炭平興産(現在は社名変更)の土地のよう。手前に左に道が上がっており侵入せずとも行けるよう。 敷地内は、大きなクレーター状の地形で、なにか火薬の実験場なのかと思えたが、会社内用からは採石場だったのだろう。
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クレーターの底は少年野球ができそうなほどの広さがある。 クレーターを巻き込んでの北側の痩せ尾根にはタイガーロープが流してあった。 やや強い勾配を登って行く。 B850m峰に乗る。尾根上はこの通り。擂鉢山側へは、滑りやすい斜面を下って登る。摺鉢山側は踏み跡はほとんど見えない。
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擂鉢山の北側には、乗越ような掘れた跡が残る。これが道形なのだろう。 C擂鉢山。 C坂城町の標識 C四等点
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Cこれから解釈すると、室賀峠側からは道形があるよう。 850m峰再び。 D実線が尾根に上がっている場所。林道幅で道が上がってきているのか、鞍部は広くなっていた。 D鞍部の南わずかの場所に立入禁止の表示があった。これがために、本来は擂鉢と三ッ頭の縦走は出来ない事に・・・。
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林道に出る。僅かに伝って、すぐに尾根に戻る。 E三ッ頭山 Eこれらマーキングのみの山頂で素っ気無い場所であった。 玉切りしたものがブルーシートに覆われていた。写真右前方の窪みで火を焚いた跡があった。狼煙山的場所なのかも。
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防火帯幅が暫く続いていたが、尾根が狭まってゆく。 F844高点南で90度角度を変えて南進となる。 G城山 G城山三等点
minamikara.jpg higashihe.jpg  kuxtukyokuten.jpg  textutou.jpg 
G南から見る山頂 東へ下って行くと、ビニールを掛けた間伐材が目立つ。 尾根の肩で道形が消える。進行方向90度左に踏み跡が降りている。ただし不明瞭。 送電線鉄塔下に着くが、鉄塔より下側でカヤト斜面が歩き辛く、送電線を右に置いて降りて行く。
soudensenshita.jpg rindouni.jpg  gake.jpg  rindouni2.jpg 
やっとガスが晴れて下界が見えるようになってきた。 H未舗装林道に降り立つ。 H尾根末端にはタイガーロープが垂れている。3mほどの懸垂下降。 I舗装林道に乗る。
oritekita.jpg  hankachiku.jpg  syouboukoya.jpg  syadou2.jpg 
I降りてきた崖斜面を見上げる。 J下半過地区に入って行く。 Jこの地区は土壁造りの消防小屋を現在も使っている。 車道に出る。ほとんど交通量がない。と言うのも、この道は上田側で封鎖され袋になっている。バイパスが出来た為に使われ無くなった道。
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K小網公民館に戻る。公民館横は余地があるが、バスの停留所でもあり、置き場所は苦慮する。      




 ドタバタとした週末となり、日曜日移動の出張が入った。あっちの予定やこっちの予定、公私入り乱れた感じで混乱状態。金沢の野田墓地への墓参りの予定もあったのだが、出張により無くなった。そして土曜日は完全に雨、さらには午後から出勤せねばならない。さて何処に行こう。水上の藪山を思ったが、雪マークが表示されている。こんな時にタイヤを替えてしまった者は行動範囲が狭くなる。雪の降らない場所で・・・と探していると、3座連なった坂城から上田への尾根筋が目に入った。ここにしよう。

 3:30家を出る。出掛けからしっかりとした雨であり、割り切って現地へ向かう。こんな湿った日はヤキソバパンが手に入らない。上田市内で2件のセブンに寄ったが置いてなかった。上田城を右に置くように千曲川を跨ぎ右岸側へ進む。「スピード麵」と書いたラーメン屋さんを巻き込むようにカーブして進むと、スノーシェッドを越えた先に小網公民館が見えてくる。敷地は広いものの、その半分はバス停利用であり、車の置き場所には迷った。公民館に添うように停めて、行事がないことを祈る。

 5:20雨具を着て歩き出す。舗装林道を登りだすと、公民館のすぐ上には住まいしている住宅があった。すぐにゲートとなるが、常時解錠されているゲートのようだった。堰堤が正面に見えてくると九十九折となり、ここでは廃民家が見えたりする。付近にはお墓もあり、ここも住まいしていた人が居るようであった。林道を伝って進むが、枝林道がとても多く、あちこちからの道が合流している里山らしい道でもあった。この道は、「林道小網線」と言うらしい。

 歩き出しから25分して、「立入禁止」の特異な表示が現れ、すぐ先でチェーンゲートされていた。炭平興産の私有地がこの先に広がっているよう。ゲート前から左に道が登っている。少しそちらに入ってから、興味本位で敷地内に入ってみる。轍を見ても、ほとんど利用されていない場所のようで、作業感のない現場だった。既に過去の場所のよう。その中央にはクレーターのような大きな窪みがある。これぞ擂鉢であり、擂鉢を伏せたような山としての擂鉢山と、本当に擂鉢を持つ山なのだと思えた。その縁を半周するように西に行くと、小尾根が登っており、伝うとタイガーロープが流してあった。こんな場所に・・・。確かにやや急な場所なのだが、利用対象者は・・・。

 急な斜面を登って行く。ガスに巻かれ、向かう方角に対しての地形が見出し辛く、とりあえず主尾根に上がってしまおうと考えた。谷地形もあり、やや複雑な地形が目に入っており安全策を選んだ。そして登り上げた場所が850m峰で、驚いた事に立派な道と言えるほどに尾根の上はすっきりとしていた。ただし、ここからの西への下りは滑りやすかった。雨であり尚更。そして擂鉢山への登りも然りで、こちらにはほとんど踏み跡は見えてこなかった。僅かに獣が伝ったような道形は残っている。

 擂鉢山到着。坂城町の立派な山名表示があり、この場所にして違和感を抱いたが、すぐに室賀峠側からは道が切られたのだろうと判断できた。ガスでもあり展望はなし。四等点を拝んだら踵を返す。再び滑りやすい斜面を下り登る。そして再び850m峰に乗る。この先、ガスか濃くなり進路を迷った。コンパスを出して地図と照らし合わせ進んで行く。やや急峻な場所を下ると平坦な場所となり、ここが小網沢からの道が上がってきている場所と理解した。

 南に進むと尾根上に立入禁止のプレートが下げられていた。表記は南へ向いている。向こうからこちらに入るなと言う表記なのだが、尾根付近も炭平興産の持ち物のようだ。このために坂城町も縦走路は切れないのだろう。足を進めると尾根は防火帯幅となり、かなり歩き易い場所となった。こんなにいい尾根があるのなら、公的なルートとしても良いように思うのだが、引っかかるのは私有地。

 三ッ頭山に到着する。マーキングのみの山頂らしくない場所であり、気にしていなければ通過点でしかなかった。なにかないかと探すも、山名板らしきものは出てこなかった。ここから東に2分ほどで、ブルーシートが目立つ場所がある。シートの中には玉切りした木が並んでおり、その先の窪地には火を焚いた痕が残っていた。これを見て、狼煙山的場所なのかとも思えた。南東に進む尾根はやや急下降し、その先は快適尾根で相変わらずの防火帯幅があるが、844高点に近づいてゆくとその幅も狭まって行く。

 844高点の南の場所に乗り上げ、ここから南に90度進路を変える。これまでとは違って、狭まった踏み跡を追って進む。手前峰があり、やや焦らされる感じの山容で、だらだらと水平移動している時間も長い。そして赤く塗られた標柱の場所が目の前に見えてきた。

 城山到着。角の割られた三等点が埋まっていた。人工物はこれのみ。城山と言うからには、城が在ったらしき場所なのかと思ったが、狭い山頂部であった。後が閊えているので先を急ぐ。東の尾根を伝って行く。尾根の南側斜面には赤松にビニールシートをかけたものが目立つ。そして尾根の踏み跡が途絶える場所に出る。あたりを探すと、90度左に薄い踏み跡が降りていた。マーキングも下降点にあり、その道を指示している様であった。

 何とか踏み痕は拾え、行き着いた先は送電線鉄塔下となった。当然、巡視路があるものと喜んだが、そこからの道が見出せず、送電線下はカヤトの原で歩き辛く、一度鉄塔北のピークの乗り上げてから、方角を定めて斜面をズリ降りて行く。ここは完全に踏み跡が無い場所で、適当に高度を下げてゆく。ガスが晴れだし、千曲川のくねりも見えるようになってきた。顕著な尾根を外さぬよう進むと、下の方に林道が見えてきた。そこに落ち込む尾根の最後は3mほどの崖で、なぜかタイガーロープが垂れていた。かなり古いもので使うのを憚れるので、南にズレて林道に降り立つ。最後2mほどずり落ちて手を裂傷。

 未舗装林道を西へ進んで行くと、その下側に舗装林道が見えてきた。未舗装林道が北に張り出した場所から降りて行く。最後は資材置き場に出たのだが、その上は緩い足場の崖で神経を使った。舗装林道を降りて行く。間違いなく下半過に向かう道で、この道が林道半過線であった。その下半過地区に入ると、住宅の様子から大昔にタイムスリップしたような印象があった。現代風の家は僅かにあるだけで、ほとんどが古い建築様式であった。特に消防小屋が土壁で出来ているのを見たときには、ここも上田市内なんだと田舎を強く感じたりもした。

 集会場では何かの集まりで老人が集っていた。雨具を纏いびしょびしょの姿は、みなの目を集めるには事欠かなかった。車道に出て北に戻って行く。往来する車はほとんどなく、我が物顔で車道を歩いてゆける。そしてスピード麵の店の場所から、交通量が一気に多くなる。スノーシェッドを脇から抜けて小網公民館に戻る。横断歩道には黄色い旗が設置してあり、最後の最後、これを持って渡ろうかなぜか迷うのだった(笑)。

 面白い里山であった。擂鉢山だけなら室賀峠からのアプローチでいいだろう。あと、止山であるようであり、入山の季節を間違えるとまずいかもしれない。三座のどれもマイナーピーク、あまり登山対象にはならないのだろう。

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