高畠山 1143.0m 泉山 836m
2015.12.30(土)
小雪 単独 「中野の森」予定地より 行動時間:2H22M
@中野の森予定地6:31→(22M)→A1112高点南実線路終点地6:53→(16M)→B高畠山7:09〜13→(22M)→C破線路に乗る(看板の場所)7:35→(28M)→D泉山8:03〜04→(32M)→E看板の場所8:36→(17M)→F中野の森予定地に戻る8:53
@高畠牧場側よりの現在の車道終点地、「中野の森」予定地。 | @実線路を伝って行く。 | スタート地点より高畠山。 | 山側から谷側へと勾配のある林道。そんな事より、この先で林道巾全て流れ落ちてしまっている。車での進入は無理。 |
伝って来た後ろ側。斜めになっているのが見えるだろう。 | A実線路終点地。道形はここで有耶無耶になる。 | 針葉樹林帯の中を行く。 | B高畠山南側の様子。 |
B山頂の南側には標柱が立っている。 | B山頂北側に三角点が在り、このリボンが残る。 | B三角点の様子 | B三等点 |
高畠山から南に降りて行く。 | 快適な伝い易い尾根。 | 途中のV字谷。跨いだ後に撮影。もう少し高い高度の時に西に寄らねばならなかった。 | C道形に乗ると、このような看板が見られた。 |
C看板の西には「笠原方面」との道標もある。 | 875高点北西の、特異な尾根道。 | また別の道標も見られた。 | この分岐は左に進む。この先、九十九折を経て分岐となるが、泉山側には道形(破線路)が無いので注意したい。 |
尾根筋には、虫ようがぼんぼりのように見える場所がある。 | ほぼ山頂。東西に長い。 | D泉山 | D境界標柱が三角点のように立つ。 |
D836から見る828.3三角点峰。 | 判り辛い分岐点。再びハッキリした道形に乗る。 | E再び看板の場所 | 気持ちのいい道幅で続く。前後に道幅が崩落している場所がある。 |
「中野の森」の植林予定地に戻る。 | この後に向かう雨見山。 | F駐車の様子 |
20015年の登り納め、いつもながらユルユルの場所選びをし〆とする。と言っても、この冬は雪が少なく、この時季にしても少し高望みが出来る。ここで、新治の里山に行くことにした。例年だと既に雪山の場所。雪の負荷を考慮せねばならないが、今季は幸いにもまだそれは無い。
高畠山と泉山、そして雨見山に行くことにして行動を考える。各々を切り離すと判りやすいが、歩いたり車に乗ったりだと移動が面倒だったりする。その移動を極力最小限にしようと、基点を高畠牧場側と考えた。これには、泉山の北東の入山口には火葬場などがあり、気持ち的にレジャーするのに不謹慎な意識になり、東側の集落からのアプローチは封印した形とした。
さてここで、文明の利器であるグーグルアースで上空から俯瞰すると、高畠山の南面は無毛なほどにスッキリしている。標高を考慮しても、二重線の終点地である950m付近まで車を上げられれば、泉山を含めた2座は行動しやすいと見えた。流石に雨見山まで抱き合わせるには少し距離があり、雨見山は切り離して登る事にした。
3:30家を出る。のんびりと地走りしながら、途中でヤキソバパンを仕入れつつ現地入りする。湯宿温泉は利用した事があるが、そこから西に入る道は未体験であり、探るようにカーナビに従い進んでゆく。ナビには既に泉山の位置が示され、東側から登った方が手っ取り早く見えていたが、我慢しつつ西側へ向かって入って行く。
場所柄驚きはしないのだが、天気がしっかりと雪になっていた。その向こうに星も見え、上越国境から流れてきた雪とは判るが、短時間でみるみる路面を白くしてゆき、高畠牧場へ行く経路では2駆ではタイヤが空転してしまい、慌てて4駆に切り替え登っていた。この点では、雪が無いとは言え4駆の車の選択で正解だった。以前からの積雪量は15cmほど、そこにこの時の新雪が3センチほど乗った感じで、下層の圧雪が凍っていないか確かめつつアクセルを踏んでゆく。
くねくねとした道を上がりきると、一帯は広大な無毛の場所が広がっていた。牧場のようであったが、そこに一枚の看板が揚がっており、東京中野区が関わる「中野の森」の予定地と記されていた。植林するのにここまで無毛にするのかと驚くのだが、みなかみと中野区とのコラボレーション企画のようであった。ここから実線路が西に向いている。入って行ってみるが、道が南に傾斜しており、ズルッと滑ったら転げ落ちてしまう印象がある場所で、雪があるので尚更ビクビクしながら進んでいた。しかし、60mほど進んだか、「もう無理」と判断したい状況になり引き返す。四駆の車でも現在の通過は無理の場所であった。中野区の看板の場所に戻って夜明けを待つ。ヘッドライトを用意してきたが、雪が降り続いている状況に、歩き出す元気が無かった。
夜明けとともに雪も小康状態になり長靴を履いてスタートする。進路左側に雨見山があり、その上にまだ輝いている月も見えていた。自分の轍を追って行くのだが、明るくなってから見ても勾配がありややこしい道形であった。そして看板の場所から80mほど入ったところぐらいで、距離10mほどが完全に崩落していた。これでは現在は車の通過は出来ない。荒れた場所はこの一箇所だけで、その先は平坦な緩やかな勾配の道が続いていた。1112高点からの西尾根山腹にも地図に載らない道形があったりした。
実線路終点地には建物マークがあるが、現存せず自然の広がりがあるだけであった。ここで樹林のある尾根に乗って行く。尾根南にも拓いた地形が広がり伝いやすそうに見えたが、尾根の上を選んで行く。倒木も少なく緩い勾配のまま快適に進んで行ける。東に向かっているので正面から来光が上がる形となって、それがために少しは登頂感が増していた。
高畠山山頂には、四角い木柱が朽ちた状態で立っていた。この場所が山頂らしい場所だが、三角点は北側に在ることになっており、植林帯の中を行くと雪を纏った三等点が表れた。標識類は無いがリボンが一本下がっていた。まず一座登頂。次は泉山にズレて行く。里山の複雑地形に道形も多いよう。こんな場所ほど道迷いをし易い。
南東尾根を降りて行く。尾根の上に道が在るかのように伝い易い。しかし方向を見誤るとゲジゲジマークや等高線の密な場所に行ってしまう。東に進むものの、やや西を意識して降りねばならない。でも、尾根が快適なので伝ってしまい、案の定と言うか当然のように、深い谷が右に見えてきてしまい、崩れやすい斜面をトラバースしながら跨ぎ西に移る。ここは高い位置で西に振っておいた方がいい場所であった。V字の谷を跨いでからは南東側にコンパスを見ながら進んで行く。すると、山腹の林道に出合い、その立派な道形に驚く。登山道以上林道以下な印象であった。その場所には古い看板もあり、少し西側には笠原地区を示す道標も立っていた。東に進んで行く。
875高点の北西の尾根は、痩せていて樹林帯の中での面白い通過点を形成していた。この先に先ほどと同種の看板が立っていた。ただし示す先には道形が見えなかった。このわずか東側に分岐があり、尾根道と山腹を行く道とに分かれる。判らず尾根側に進むと、向かう方角が違ってきたので、藪を経て山腹の道に乗り換える。こちらの道はこの先でボブスレーのコースのような九十九折がある。獣でも居れば出くわしてしまいそうな場所に、少し神経を尖らせて進んで行く。
東に進んでいた道が、大きく北に曲がりだす。地形図からは破線で三叉路的に書かれており泉山側に道形が在るものと思っていたが、全く見えないほどに無かった。その代りに、分岐を強く示すリボンが沢山結ばれていた。中間峰を経て最後の登りになるが、泉山の西斜面も道形としては薄かった。里山のこの場所にして、そう自然に戻るようにも思えず、当初は切ったが、利用する伝う人が少ない結果が今となっているのだろうと思えた。靴のエッジを引っ掛けるようにして足場の緩い斜面を登って行く。
泉山の山頂部は東西に長く、その東端に最高所があった。境界標柱が埋まるのみで、標識類は皆無であった。みな、三角点のある828.3m峰で泉山としているのだろうとも思えた。8mほどの標高差だが、肉眼での比較では微妙な背比べの場所でもあった。この8m差が判らない方が鈍いのか、これが普通なのか・・・。往路を戻る。
泉山からは下るものの、全体的にやや登り勾配となり進度が落ちる。往路の足跡を追いながら、道に乗った看板の場所まで戻る。そこからやや強い登りになり、九十九折を経ると、この道も長さ8mほど崩落していた。その先は快適な道幅で続き、再び3mほどの崩落した場所が見えたら、そこから進路を90度変えるように西に向かった。すぐに中野区の準備地に乗り上げ、下草の無い快適な地形を進んで行く。スキー場になってもおかしくないような景色もあり、とても居心地のいい場所であった。展望がここまでいいので、この場所を選んだのであろうとは思う。
駐車をした場所より20mほど南側で二重線の林道に乗る。猟期でもあり、このような管理地でもあり誰か上がってきているかと思ったが、新しい轍は出来ていなかった。いつか、森が完成したら訪れてみよう。だいぶ先ではあろうけど・・・。次の雨見山に向かって行く。