矢崎山 935.4m
2015.12.12(土)
くもり 単独 東側尾根末端から 行動時間:36M
@用水路9:52→(5M)→A尾根に乗る9:57→(11M)→B林道に乗る10:08→(5M)→C矢崎山10:13〜16→(3M)→D林道から尾根へ10:19→(9M)→E尾根末端(用水路)10:28
@尾根末端の用水路の場所から入る。 | @流れの速い用水 | A尾根に乗ると道形が続いていた。 | B林道に乗る |
林道が、スキー場からの林道と出合う場所直下に進入禁止のテープあり。 | HAKUBA47スキー場からの広い林道。圧雪車の跡があった。 | C矢崎山山頂。 | C三角点の様子。 |
C状態のいい三等点 | C唯一の標識 | C平川の堰堤群が見下ろせる。 | Cジャンプ台の向こうは岩蕈山。 |
林道を戻って行く。 | D林道からの尾根の様子。道形は僅かな距離消滅している。 | 途中の屈曲点からの展望。 | 尾根末端付近になると、車道と用水が見下ろせる。 |
E最後3mほどの崖下り。手がかり足ががりはある。 | E駐車余地に戻る。 |
岩蕈山の雪の無さにより楽をさせてもらい早々予定を終えてしまった。もう1座ほど予定しないとフラストレーションが溜まりそうで付近を物色する。すると未踏座のサッと登れそうな矢崎山が目に留まる。
HAKUBA47スキー場に向かって行く。そのゲレンデのある東側に山は位置する。地形図からはスキー場側からの道が西から上がってきており、そこが伝えればかなり楽が出来そう。しかし、既にスキー場はオープンしており、その駐車場は雪を待ちわびたスキーヤーやスノーボーダーの車で満車ほどに埋まっていた。それを見てしまうとスキー場側からのアプローチは行動しづらかった。もっと雪が在ればいいのだが、上部の雪を求めて100%の人がリフトで上がって行く。その下を歩いてゆくのは憚れた。“出直そうか”と思いつつ東に戻ってゆく。見える斜面は急峻で、取付くのに困難そうだった。しかし東側に行くと顕著な尾根が降りて来ていた。その北側の谷も伝えそう。こちらから攻めよう。
東側には広い余地があり、おそらくここは平川の砂防堰堤用の林道入り口なので広くなっていると思われた。車道を跨ぐと、尾根との間に水路が作られていた。幅は1mほど、急流を股下に見つつひょいっと飛び越える。ここからは尾根を左に置きながら谷を登るつもりでいた。しかし行く手を雑木が邪魔するようになり、木々を掴みながら尾根へと這い上がってゆく。
尾根に乗ると、意外や道形が通っていた。それを伝い高度を上げてゆく。刃物痕も時折あり、獣道でなく人の気配がする道であった。右に弧を描くような尾根で、進路が西を向く所では神城地区が広く見渡せた。緩やかに登って行くと、先の方に実線路である林道の存在が見えてきた。ただし、道形が続いていた尾根だが、その林道にぶつかるわずか手前で道形は無くなってしまった。道の存在を伏せておく場合にこんなことはあるが、この場所でそこまで気を使う場所ではないように思い不思議に思えた。
林道に乗り北に進んで行く。状態はよく、これだと南側の飯森地区からアプローチしても良さそうであった。ゲートの有無は知らないが・・・。伝う林道が広い道と出合う。ここには今伝った道に対し進入禁止のテープが張られていた。広い道には圧雪車のキャタピラーの跡が見られた。間違いなくスキー場の林道コースのようであった。僅かに伝って、すぐに北東側の薮に入る。そして雑木を分けるように進んで行く。
矢崎山到着。三等点が出迎えてくれ、緑色の標識も掲げられていた。北を見ると、ジャンプ台の延長線上に先ほどまで居た岩蕈山が見える。そしてもう一方として、西側が開け平川の堰堤群が見下ろせる場所であった。より登山らしい登り方で到着したものの、やはり登山対象にするには登り甲斐に薄い場所にも思えた。往路を戻る。
林道から尾根に入ってゆく道形はないかと、かなり注意しつつ見たが、やはりなかった。林道を離れ5mほど尾根を下ると道形が現れる。降りてゆき屈曲点で下界の展望を楽しみ北に進路を変える。往路は尾根途中に乗り上げたので、復路はこの道形の取付き点を見てやろうと思い伝って行く。
下に舗装路が見える場所まで来ると勾配が増してくる。そして道形の最後は、尾根をそのままトレースするように進み、最後の最後で3mほどの崖斜面になった。この場所は往路に見ていた場所で、判っていれば3mほど這い上がれば道形にありつけたわけである。少しロープが欲しいような中を木々に掴まりながら降りてゆく。タイガーロープでも垂らしてあれば往路に判ったのだが、この崖斜面を上がるとは思わなかった。水路を跨いで車道に出る。
駐車場に戻り、矢崎山を見上げる。悪くない山容で意外と見栄えがするのだった。
家に戻りもう一度復習する。地図を広く見ると、伝った尾根が地蔵の頭へ尾根への取付き点とも言える。今でこそ遠見尾根へはゴンドラで上がるが、その昔は今回の尾根を伝ったのではないだろうか、道形がその名残だったのではないだろうかと想像すると楽しくもなった。