横隈山    593.6m        

 
   2015.1.12(月)    


   晴れ    単独       横隈支線途中防火水槽の広見から    行動時間:10M 

 


@防火水槽のある広見(貯木場)9:03→(3M)→A展望場9:06→(2M)→B横隈山9:08〜09→(2M)→C展望場9:11〜12→(1M)→D降り立つ9:13


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住居野地区から林道を上がってきて、横隈支線への分岐から東に入る。 @防火水槽を背にして尾根側を見ると、一本の道形が上がっているのが見える。 @道形 樹林の中に踏み跡が続く。
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東西に細い稜線。北側の展望がいい。 A石碑が折り重なる。 A展望地からは、鬼石や関東平野側の展望がいい。 A横隈山山頂への道標が立つ。
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石碑が並ぶ信仰の山。 この場所にして2m以上はあろうかという石碑も。 B横隈山山頂。 B本庄市山岳協会の標柱が立つ。
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B二等点 BKUMOが残る。 B南側が開ける。 C展望地帰り。
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C北側の展望。 D貯木場に戻る。 下界は8℃ほどあったが、ここは0℃だった。




 我らがJA1KXW渋澤御大がご存命の頃、この山に登っていた。それを見聞きして、変な場所に登るなーと思っていた。その時に氏が「お城が在った場所のように展望が良かった」と表現されていた。この時は、この里山に興味がなく話を飲み込んでしまっていた。

 

 三連休の最終日、鬼石に用事が出来たので狙ってみる事にした。直下まで林道が上がっている。途中でゲートされていても、それらを伝えば楽に登頂できるだろうと踏んだ。簡単すぎて、そこまでして登らなくてもと思う節もあるが、馬鹿と煙は高いところが好きであり、低山でも登れることが嬉しかった。

 

 鬼石から神流川を跨いで下阿久原地区に入る。西に進み上阿久原地区を経て道なりに進む。対岸の国道に対し、こちらの道は静かなもので奥に進むに従い寂しさが増してゆく。その途中、駐車場がありトイレなども設置してあった。ビジター用に作ったのだろうが、利用する人は居るのだろうか・・・などと見てしまった。

 

 住居野地区に行くのに、分岐からの道はさらに山村らしい雰囲気となる。山にへばりつくほどではないが、車道の両側に建つ家は昭和のままの風景であった。最初、神社の所の分岐点を見落とし、集落東側の分岐まで出てしまった。ナビを見ながら戻ると、民家に入ってゆくような道が上がっており曲がってゆく。この道沿いにも民家があり生活臭があった。そして生活道路の風合いから林道の様相になると、その周囲で間伐作業の跡が目立つ。「林業が盛んな場所は廃れていない。」これは我が持論となるが、山がとても元気に見える。下草が刈られ枝払いもされているので、見通しがいいし樹木が気持ちよさそうに見える。

 

 暫く進むと分岐が現れ、入り口に「林道 横隈支線 起点」と書かれた標柱が立つ。その道向かいの西側には図根三角点も埋まっていた。ここから東に入ってゆく。この付近にも間伐痕が目立つ。180度カーブする場所が取付き点だが、その場所に行くとちょうどよい広みがあり、貯木場になっていた。さらにはこの場所にして防火水槽も設置してあるのには驚いた。山手側を見ると道形も見える。好事家だけでここまでの道形は出来ないだろうから、上に何かあると予想できた。

 

 車を貯木場に入れて長靴を履いて登り出す。それにしても寒い。北風をもろに受ける場所で、外気温計は0℃を示していた。防寒具も持たないほどに楽に構えてきたので、身に染みる寒さだった。窓拭き用のタオルをほっかぶりして登っていた。手袋もなくポケットに突っ込みながらの山の神に怒られそうな態度で登っていた。

 

 すぐに肩に登りあげ、そこから北の展望に感嘆する。これを渋澤御大が言っていたのか・・・。鬼石地区はもとより関東平野が綺麗に見渡せる。ここはいい。先の方に折り重なるような石が見える。御嶽大神と彫られた石碑であった。踏み跡の存在が理解できてくる。信仰の山か。ここには横隈山を示す標柱も立っていた。さらに進むと「武尊・・・」、次に「御嶽・・・」と大きな石碑も見られる。カメラを構えるにも冷たくて必要最低限。車に軍手や皮手があったのだが・・・ここまで来たら後の祭り。
 

 横隈山到着。ここは北側が塞がれ、反対に南側が開けていた。二等点が埋まり、それが為の雰囲気はいい。ここにも本庄市山岳協会の山頂標柱が立つ。西側には個人だろう白いプレートが取り付けられ、その上にはKUMOが縛られていた。さらに上にフジオカTK氏のリボンも見える。寒すぎる。サッと踵を返し往路を戻る。北斜面は何処も伝えそうなほどに下草は無かった。

 

 展望地まで戻る。通過しようと思ったが、足を止めさせられるほどに良い展望なのだった。暑い夏、ここで涼んだら気持ちいいだろうと思えた。眼下にはゴルフ場が見え、その枯れた色あいも映えて見えていた。

 

 急いで降りてゆく。既に鼻水は風大左衛門のようになびき、だれも居なくてよかった。自然をなめてはいけないと判っていながら、何度もこんなことを繰り返している。どうにも学習しない。

 

 車に乗り込み、林道の終点地を見てゆく。地形図どおりに切られ571高点の所まで行けた。帰りは林道を埼玉国際ゴルフ倶楽部の方へ降りてゆく。下りだからいいが、ゴルフ場付近の道は、登りに使ったら判り辛いだろうと思えた。住居野経由で正解と思えた。


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