チクマ 1040m 本仁田山 1224.5m 舟井戸 1240m
川乗山(川苔山) 1363.2m 曲ヶ谷北峰 1340m 真名井沢ノ頭 1168m
エビ小屋山 1147m 赤久奈山 923.5m 三ノ戸山 809m
ズマド山 721m
2016.2.6(土)
くもり 単独 花折戸尾根を登り赤杭尾根を下る 行動時間:12H44M
@鳩ノ巣4:49→(100M)→Aゴンザス尾根合流点6:29→(66M)→Bチクマ6:35→(38M)→C大休場尾根合流点7:13→(4M)→D大仁田山7:17〜21→(94M)→E舟井戸8:55→(31M)→F川苔山9:26〜35→(14M)→G曲ヶ谷北峰9:49→(21M)→H真名井北稜下降点10:10→(19M)→I真名井沢ノ頭10:29〜39→(22M)→J真名井北稜下降点帰り11:01→(26M)→Kエビ小屋山11:27〜40 →(59M)→L赤久奈山12:39〜47→(23M)→M三ノ戸山13:10〜11→(21M)→Nズマド山13:32〜34→(38M)→O登山口14:12〜15→(8M)→P国道411に出る14:23→(29M)→Q鳩ノ巣に戻る14:52
@鳩ノ巣駐車場前から橋を渡る。現在は通行止めにしているよう。踏み板が割れている箇所がある。 | 最初の道標。トンネル上。 | Aゴンザス尾根合流点 | A合流点の先 |
Bチクマ到着 | Bチクマ標識 | チクマ側から見る本仁田山 | 大休場尾根合流点 |
C本仁田山 | C等級が判読し辛くなっている。 | C東側に展望があるはずだが生憎・・・。 | 本仁田山からはトレールを伝う。 |
D大ダワからは東の巻道を進む。これが・・・。 | こんな場所があったり・・・。(通過後に撮影) | 凍ったこんな場所があったり。 (通過後に撮影) |
E舟井戸山頂。 |
E現地にはこの標識。 | 登山道の分岐箇所には舟井戸とある。 | F川苔山山頂 | F標識や地図が立ち並ぶ。 |
Fこれも等級が読み取りづらい。 | F川苔山から蕎麦粒山。埼玉県境側。 | F西側の山梨県境側 | G曲ヶ谷北峰 |
G小さな標識 | G曲ヶ谷北峰から川苔山 | H真名井北稜の下降点ピーク | 途中ですれ違った藪屋 |
I真名井沢ノ頭狭陵 | I真名井沢ノ頭最高所 | I東側に少し下がった場所にテープが巻いてある。 | Iヤキソバパンを出す |
J真名井北稜の下降点ピークに戻る | 赤杭尾根に残るトレース | エビ小屋山の取付き点と北側を巻く登山道。 | Kエビ小屋山山頂 |
K山名が書かれたテープ。付近一帯にこの書式が多い。前週のリュウゴッパナもそうだろう。 | Kテープやらリボンやら・・・ | K南東尾根の様子 | 下った斜面。酷く深いツボ足となった。 |
登山道に乗る | 林道に乗る | L赤久奈山 | L赤久奈山標識 |
L三等点を掘り出す。 | L赤い絶縁にいたづら書き | 三ノ戸山取付き点。登山道は東側山腹へ。 | M三ノ戸山 |
M唯一の山名表示 | 三ノ戸山から南に進み登山道に戻る。南側からの踏み跡がしっかりしている。 | この分岐は川井駅の方へ。 | Nズマド山 |
Nズマド山標識 | Nテープの・・・ | Nズマド山からは南西尾根を下る。 | 南西尾根が登山道と合流した場所。 |
O登山口降り立つ | P国道411に出て鳩ノ巣へ戻る。 | 鳩ノ巣に戻ってきた。 | 出発時に登った斜面。 |
Q鳩ノ巣駐車場は賑やか |
週末は北上すると雪予報のようであり突っ込んで行きスキーとも思ったが、週中に腹筋運動をやり過ぎたら腰が痛くなり、実行する思考にならなかった。少し甘んじて、でもそれなりに歩き甲斐のある場所として、川苔山周辺で遊ばせてもらうことにした。
2002年1月、長尾丸山付近の尾根を歩いている時に川苔山の案内地図を拾った。今でこそ通い慣れたが、金沢から引っ越して1年が経過した正月では、まだ奥多摩へ行くのが億劫に思えており、登山口からの距離もあり“面倒な場所にあるなー”と思った。その時の地図はまだ持っている。この時が川苔山を知った最初で、それから14年が経過する。
積雪があるから無積雪時のような自由度は無くなるが、それでもがっつりと歩こうと川苔山を含めた全11座を計画した。付近別場所として天祖山側でも計画してみたが、標高を考えると、もう少し後か雪の無い時の方が無難と判断した。そんなこんなで川苔山と決まると、次は駐車場を気にせねばならない。公的駐車場は鳩ノ巣駅の所となり、この事から花折戸尾根を上がり赤杭尾根を下る事とした。電車の利用は、降りてみての時間と体力から判断しようと思った。
1:00家を出る。正丸トンネル手前から名栗に抜けるのだが、嫌なほどに雪が見えた。これを見てしまうと奥多摩もかなり降ったのかと、計画実行に障害になるほど積雪があるのではないかと思ってしまった。結果を言ってしまうと奥多摩より名栗の方が1.4倍ほど雪が多いのだった。青梅に出て411号を西進してゆく。経路2時間ほどで鳩ノ巣駐車場に到着。がしかし花折戸尾根の入山口が見えずに探し回ってしまった。駐車場前の青い橋がそうなのだが、橋が朽ちてきており両岸でタイガーロープで塞いであった。目に入っていながら不通に思って見落としていたのだった。駐車場には9台が停まっていた。少し仮眠を入れる。
外気温は3度。やや暖かいような気がして緩むのも早いだろうと、暗いうちに出発することにした。4:49鳩ノ巣を出る。青い橋のタイガーロープを跨いで板張りの上を進むが、下が見えるほどの大穴が複数個あいていた。これが為のタイガーロープなのだろう。右岸側の民家脇に九十九折の道が続き、伝うと青梅線の脇に飛び出す。左に線路を見ながら上がってゆくと、トンネルの上になるのか尾根に乗り上げた場所に最初の道標が現れる。
やや西からの風を感じながらの登りで、尾根通しで進んで行く。520m峰の所にも鳩ノ巣駅を示す道標があった。間伐作業の履歴を残す看板がいくつも現れる。この植林帯の先でカヤトの尾根となり視界が塞がれた中を進むような形となる。道形を追いつつ両手で分けながら行く。この付近で積雪は5センチくらいか、ちらほらだったのが繋がりつつあった。
ゴンザス尾根との合流点に到着。向かう先の尾根に二人分のトレースが続いていた。駐車場の有無を思うと、ゴンザス尾根ではなく花折戸尾根を伝った人だろうと思える。緩やかに登って行き、まず最初の目的ピークに到着する。
チクマは、「チクマ山」と書かれた標識が残っていた。三角点のように見える標柱があるが、それは境界標柱であった。向かう先に円錐形の見事な本仁田山が見える。急角度にそそり立っているように見え、進む先の雪の状態が気になった。エンジンがかかり暑くなるかと思っていたが、西からの風が左半身を冷やし寒く、防寒具を着こんで進んで行く。
東から巻き込むように登って行くと大休場尾根と合流する。大休場尾根を見下ろすと結構に急峻に見えた。でもしかしここからトレースは太くなり、それにより登っている方の存在を確認できた。前方に小屋らしき朽ちた構造物が見えてくる。
本仁田山到着。少し天気が良くなり東からの温かさを感じるほどになった。三角点が顔を出しており雪を擦り込むものの等級がハッキリ判らないものだった。ここまで2.5時間ほど、予定通りとも言えるが少し時間がかかっている。この先の予定に対し距離と時間を足したり引いたりするのだった。この本仁田山から先はトレールとなって踏み跡が続いていた。ここまでは単独か二人連れなトレースであったが、北側には団体が通過した痕になっていた。アイゼンの跡も見られ、踏まれて凍っている場所も多い。騙し騙しゆっくりと下ってゆく。
途中の棚沢への下降点で太いトレールは麓側へ下っていた。ここから再びツボ足気味に進んで行く。踏み跡の場所がガチガチになり、そろそろアイゼンを着けないと危険に思っていた。それでも騙し騙し降りてゆく。事故を起こす典型的な行動パターンとなろう。
大ダワ到着。足毛岩側へのルートは昨年の7月に崩落の為封鎖されたと書いてありタイガーロープで塞がれていた。ここで進路は2者選択となる。尾根通しか山腹を通る道か、道標には山腹側の道を指して舟井戸と書いてある。こうなると次に踏むのは舟井戸であり判断は山腹の道となった。でも分岐には「悪路」と書いてある。これが気になるが進んで行くことにした。一人分のツボ足のトレースも続いている。足先が逆を向いているので上から降りてきたようだった。
山腹の道を行く。最初のうちは問題なかったが、小谷を通過する場所のヘツリには緊張させられる。崖下を見ると怪我では済まされない急斜面。先人が足を置いた場所が凍りツルツルになっていた。少しハングした場所もあり突き落とされそうにもなるが、じっと堪えて慎重に足を出してゆく。ここだけかと思ったら、次の谷には木橋があり、これもまたガチガチに凍っていた。ここで引き返そうと思ったが、悪運は強い方なので平均台を伝うかのように後傾になり足を出しつつ進んで行く。酷く筋力を使う通過点であった。悪路とはこれか・・・。要アイゼンの場所であった。この先の幅の狭い場所を最後に危険個所が無くなるが、今の時季は伝わない方が無難に思えた。
舟井戸の下側で分岐があり、上側にも麓側にもツボ足のトレースが見られた。それを拾いながら大きな九十九折の道で高度を上げてゆく。既に3.5時間ほど経過している。尾根通しで進めば良かったかとも思ったが、それでも危険度があるルートを知った事を有益としたいと思った。
舟井戸と書かれた標柱の分岐点に到着。迷うことなく南西側に登って行く。緩やかな登りが続いてきただけに、ここでの急登がきつく感じ顔を下に向けたまま我慢の登りとなった。そして1240m高点に到着する。標識が下がり「鋸尾根T峰」と書かれていた。となると1163高点はV峰となるよう。舟井戸の名前が無いのが寂しいが、山登りは自己満足で成り立っている趣味であり致し方ない。
分岐まで降り北に進み川苔山へのトラバース道に入ってゆく。水場を左に見ても欲しない物には興味が無く存在を感じつつ通過してゆく。ツボ足を拾いながら進むのでいい感じにボディーブローになってゆく。凍ったら凍ったで文句を言うし、ツボ足でも同じ。自分でラッセルしても文句を言うだろうし、もう少し目の当たりにする状態を楽しめないものかと自問自答する。尾根に乗り上げ旧の小屋跡に到着。百尋ノ滝の方に一人分のトレースが降りて行っているのを見て、この時季にも伝う人が居るのだと判った。川苔山へと登って行くが、トレースは途中で雪に埋まり最後の最後でツボ足となった。降雪と言うよりは風なのだろう。
川苔山到着。三角点は雪に埋まっていると思ったが、幸いにも顔を出していた。埼玉県境側を見上げると、なんと言っても蕎麦粒山が見事。山梨県境側も見えるのだが、その西側は雪が舞っているような視界であった。それより、ここに登りながらも何度も見つつどうしようかと迷っている1座がある。北に見下ろせる丸山をどうしようか・・・。既にここまでで5.5時間ほど使ってしまっている。行くには1時間はかかるだろう。そこに間違いないツボ足。ここまで来たからには踏んでおこうか・・・でも、帰路にある5座で登山道を逸れねばならない。じゃ止める場合は別の面白いコース取りが出来るのか・・・ん、出来そう。
東に戻り曲ヶ谷北峰に這い上がる。山名を書いた小さな標柱が立っていた。そしてこの場所と東西での双耳峰のように川苔山が聳えていた。赤杭尾根側に降りてゆくのだが、トレースは二人分の跡のみであった。この時間にしてもまだバリバリと音を立てるような凍った雪も多く、ツボ足でそこに纏わりつくような雪に難儀しながら進んで行く。真名井沢ノ頭へと行く予定であり、真名井北陵の下降点ピークを気にしつつ進んで行く。そしてその現地は、登山道は山腹西側を通過して行き、その道を右に見ながら高みに上がってゆく。この逸れた場所からは無垢の雪となり膝までのツボ足となった。ここで、丸山へ行かずに良かったと思えた。
なだらかな下りと思って来たが、ツボ足が続くのと、硬い場所は凍りついており両極端であった。帰り用に少し狭い歩幅にして降りてゆく。途中の二重山稜のような広い地形を過ぎると、意外にも下から3名のパーティーが登ってきた。「トレースありがとうございます」と声をかけても二人は無言で最後尾の人だけ「意外と深いね」と返してくれた。見るからに玄人、声を発せないほどに喘ぎながら登ってきたのかもしれない。そのトレースに足を入れながら進めることになり格段に省力になった。
真名井沢ノ頭は狭稜のピークで、最高所よりやや下った場所にリボンやテープが巻かれている場所があった。ここもチクマ同様に三角点のように境界標柱が埋まっていた。登頂感も薄く展望も良くない。そして狭い。三重苦のようなピークだが、下から登ってきたならば、急登あとの休憩場所となろう。今日は何処で出そうかと悩んでいたが、ここでヤキソバパンを出す。真名井沢ノ頭でヤキソバパンが撮影されたのは、間違いなく初めてであろうから。さて3名を追うように戻ってゆく。
4名が踏みしめたツボ足形は安定していた。予測できない踏み抜きが無いだけでこれほど楽になるのだから現金である。おかげで往路も復路もほぼ同じほどの時間で往復となった。赤杭尾根としての登山道ルートに戻り、次はすぐ先のエビ小屋山を狙う。山頂まで破線路があるようだが、現地の実際は、取り付きからの尾根はやや狭く道形が見出しづらい場所であった。取付いてすぐに、動体監視カメラが設置してあり、鳥獣の生態観察がされていた。嫌な事に山頂側を向いており、しばらくのあいだ背中を撮影され続けるのであった。足元がよろしくなく、コケないよう、それが記録に残らないよう注意しながら登って行った。
エビ小屋山到着。真名井沢ノ頭で少し疲れたので、ここで小休止とする。最高所の木にリボンやテープが縛られ、そのうちの一つに山名が手書きされていた。南東側を見ると、尾根上に雪が無く歩き易そうに見えた。尾根を間違えて931高点側に進んでしまうと予定が大きく違ってしまうので、間違えないよう南でなく北側を意識して南東尾根を降りてゆく。ここではコンパスを当てながら行くのだが、もなか雪で膝から下をロックされたような状態になり、ここでも降りるには時季を選んだ方がいいように思った。なかなか在るべきトレースが見えてこないので不安になったが、少し平坦地まで降りると、谷の北側から降りてくるトレースが見られホッとする。
トレースを伝うとすぐに林道に降り立った。登山道としか把握していなかったので、この実線路状態には驚いた。しばらく進むと、南側に乗越ように古里駅が案内されていた。ここで、案内された道は赤杭尾根の道でなく林道を伝うのが正解と思ってしまい、そのまま林道を行く。しかし尾根から離れて低く進んで行く林道。こりゃ拙いと、途中から修正して尾根道へと戻る。10分ほどロスタイムしただろうか、他人(標識)を信用しないと痛い目に遭うって事。
赤久奈山も山頂を登山道は通らない。この赤杭尾根は全て通らないのだから徹底している。直下まで行っておきながら、また山腹を進んで行く。その道を左に見ながら山頂へと進む。赤久奈山山頂は、地形図に載るためか大きな山名標識が立っていた。三角点を雪の中から掘り出すと、三等点と読めた。ここからは東に行かねばならないのだが、南への植林尾根が伝いやすそうに降りており気になってしまった。ただし地形図を見れば一目瞭然、甘い先にはゲジゲジマークが潜んでいる。東に降りて行き再び登山道に乗る。
重機の音がかなり上がってくるようになる。バイクのエキゾーストノイズよりいいが、山らしい音と思いたいが続くと耳障りでもあった。三ノ戸山もルートが巻き始める場所から尾根へと取り付く。待っていたのは狭い山頂で、GQG氏のリボンも待っていた。氏は「G」とサインしてあるのだが、上州においてはG御大が先駆者であり、かぶるので少し工夫が欲しいところ。ただG御大は「G」とはサインしないので、現状で問題ないとも言える。余談はさておき、この三ノ戸山からの南尾根には踏み跡がはっきりとあり、登山道と合流する場所には、いたずら書きの道案内もされていた。
9座を終え残り1座。進む先で古里駅への下降点分岐があるが、無視して川井駅側を示す方向へ進む。ここの立木にもズマド山を示す古い道標がある。三角点ピークを指してズマド山としているようだが、山名事典は721高点で座標を取っているので手前峰まで進む事にする。またまた川井駅への道が山腹へ進む場所から尾根に乗る。緩やかに登って行き高みに到着。
ズマド山山頂。ズマド山北峰と書かれた標識が下がっていた。他これまで見たいたずら書き調の白テープや、ぐるぐる巻き方式の黄色テープは、巻かれた木は倒木となり、さらにそこから落ちて雪に埋まっていた。ここにもGQG氏のリボンがあり、三ノ戸山は2015年だったが、ここは2013年とあり纏めてヤマランをしたわけではなかったようだ。このズマド山からは南西尾根を降りて行く。薄く踏み跡があり、この積雪期にも単独行者が伝ったトレースが残っていた。やや長めに伝い登山道に戻る。
聞こえていた音源である採石場が右に見えてくる。武甲山ほどではないが、匹敵するほどに痛々しい姿であった。緩やかな歩き易い道を降りて行く。478高点への尾根から方角を変えて降ろされる場所で、“こっちで合っているのか”と疑ったが、それで合っていた。東に戻るようにして小丹波西側の集落に降り立つ。登山口の階段に腰掛けスパッツを外す。今回はここまで深いと思わず冬季用でないスパッツで入山したら、靴の下を通すゴムが何度も外れて難儀した。餅は餅屋で道具は道具。
集落内の西の道を進むと、一軒のお宅から女性が叫んでいた。そこを見上げると聞こえてくる。「古里駅に行くんじゃないの?」ああハイカーはほとんど駅に行くから間違えていると思っているのだろう。「これであってます。 歩いて帰ります」と伝え了解をしてもらう。青梅線の下を潜り国道411号に出る。歩道がある場所はこの付近だけで、西に進むと無いに等しくなる。古里駅と鳩ノ巣駅間では2割ほどしか歩道が無い感じがした。あとの8割は通過する車に注意を払いながら進めねばならない区間だった。そういう意味では電車に乗ったほうが安全で、運賃は安全に行動するための対価とも言える。でも公共機関は使わずなるべく歩き通したい族がここに居る。
前方に鳩の巣駅前の風景が見えてくる。天気が曇っているからだが、少し寂れた駅前の雰囲気があった。駐車場側に登って行くと、その先に見えるスペースは見事に埋まっていた。周回完了。丸山を残してしまったが、またこの山域を楽しむ為の落ち穂となる。
振り返る。大ダワからの東へのルートは、封鎖しないのであればタイガーロープでも流してあって欲しい場所であった。雪の状態にも寄るが、ちょっと、いやだいぶ危ないように思えた。