小坂山     660.8m       

 
   2016.11.5(土)    


   くもり   単独    猪平溜池から    行動時間:20M 

                 


@猪平溜池前下降点11:59→(5M)→A最奥の小屋12:04→(4M)→B小坂山12:08〜09→(7M)→C北側の小屋前12:16→(3M)→D猪平溜池前12:19


     
@猪平溜池下から降りてゆく林道幅の道がある。 別荘のような小さな建物が2棟ある。 途中に、地図に載らない大きな池がある。 A青い小屋が現れる。ここから山頂へと這い上がる。
       
B小坂山 B三等点 Bこの表示にのみ小坂山と読める。 B山頂は塚のようになっている。
   
B古風な祠であるが、管理されているのが見える。 キノコ採りをしているおばあちゃんに出会う。この方は別荘のような建物の片方の所有者で、以前ここでキノコ茶屋を営んでいたそう。ゴルフ場のために立ち退きせねばならなくなったと言う。 北側に進む道形。 こんな場所に軽トラが・・・。
           
C古い林道幅の道形を降りてゆくと、往路のこの場所に出た。 D猪平溜池前に戻る。    




 この日7座目となる小坂山を目指す。猪平溜池下に余地があり、そこに停める。見上げるゴルフ場にはプレーヤーがカートに乗って行き交っていた。藪であろうから、と少々の覚悟をする。

 小坂山側を眺めると、こんもりとした高みとなって見えている。わずかな距離と、間にある沢を跨ぐ方法を考えていた。そこに、南に降りてゆく広い林道を見つける。使わない手はなく降りてゆく。すると、行き着いた先には別荘のようにも見える小さな建物が2棟在った。土地の区切りがされているので、各々が別の人の持ち物のよう。なぜにこんな場所にと思える家屋であった。林道はここで途絶えるが、山道はさらに南に進み、その途中には地形図に記載されない大きな池が見える。そこを右に見ながら進むと、この先に小屋が現れる。もう小坂山直下であり、この小屋の場所から直登をしてゆく。

 斜面に何か動くものを感じる。よくみるとエンジのヤッケを着たおばあさんで、手に持つ袋にはキノコが見えた。驚かさないよう二度三度と声をかけて、気づいてもらう。「どうしたの」、おばあさんの第一声だった。向こうもこんなところに・・・と思ったのだろう。「小坂山に登りに来たんです」と言うと、「あーそうかい」と。「こっちに道があるから伝った方が楽だよ」とここをよく判っているおばあさんだった。「これ食べられるでしょ」と足もとのキノコを渡す。「こりゃジコボウで傷みやすいんだよね」なんて会話がされる。「じゃぁ」と別れる。

 小坂山の山頂は塚のような高みがあり、古い祠があった。しかしそれには新しい紙垂がされていた。頻繁に訪れる人がいるようだ。そしてここは地域により崇められている場所とも思えた。三等点が眠るが、ここにも山名板はなく、注意書きにのみ小坂山の名前が読める場所であった。

 北に降りてゆき、先ほどのおばあちゃんを探す。達者な足の持ち主で移動が速い。かなり慣れているようだ。見つけ再び声をかけると、先ほど見た二棟のうちの一棟は自分の持ち物で、以前はこの場所でキノコ茶屋を経営していたとも言う。ゴルフ場により立ち退きとなってしまったとも教えてくれた。長年暮らした場所であり、地形をよく知っているのだった。猪平の以前はどのようだったのだろうと興味が湧く。

 道形を追って北に進むと、その途中に軽トラが捨てられていた。こんな場所にどのように上げるのかと林道幅を探すと、やや太い幅で先ほどの2棟の建物の前に続きその場所に降り立った。以前は軽トラでも小坂山側に登れたようだが、今は無理で、道形が在るのも往路では気づかなかった。

 猪平溜池に戻ると、相変わらずプレーヤーの歓談している声が聞こえる。天気もいいのでゴルフも楽しいだろう。

 全ての予定を終えて、真田町へと向かってゆく。

 



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