２００１年の２月に高反山に登ったのだが、その時もそうだが、以降から今までその南東にある小倉山の存在に気づいていなかった。完全なる落穂。上野村の山は全て終えたと思っていた中で、まだ未踏座が存在していたのだった。

　高反山を終えて林道を戻り、小倉山への林道に入ってゆく。こちらも勾配の強い林道で、帰りは四駆にしないとスリップして登らないような状況であった。伝ってゆくとやせ尾根の場所に道が切られ、その先が終点地となっていた。

　尾根上にはしっかりと階段が切られ登りやすくなっている。登り切った場所にはソフトバンクの看板があり、新羽（にっぱ）中継所と書かれたアンテナ施設が立っていた。小倉山の文字は無く、その先の東側の最高所へ行くと小さな祠があった。Ｋｕｍｏがあるはずであり、くまなく探すが、黄色いリボンしか縛られていなかった。

　戻りつつアンテナ施設の場所をよく見ると、そこにＫｕｍｏが縛られていた。寒風を正面から受けながら下る。マイナス３℃。この季節らしく、上野村らしい気温でもあった。

　車に戻り林道を下ってゆく。帰路、藤屋さんに寄ったが、今年の営業は終えたようであった。

　


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