尖剣山 1181m
2016.3.26(土)
くもり 単独 向剣沢林道出合より 行動時間:1H15M
@向剣沢林道出合5:34→(3M)→A巡視路入口5:37→(6M)→B最初の鉄塔5:43→(7M)→C二つ目の鉄塔5:50→(24M)→D尖剣山6:14〜17→(3M)→E巡視路下降点6:20→(19M)→F林道に降り立つ6:39→(10M)→G向剣沢に戻る6:49
@向剣沢に沿う林道に入って行く。 | 最初の取付き階段。パス。 | A巡視路の取付き点。ここから入る。 | B最初の鉄塔 |
止山の表示が淫ら。 | C二つ目の鉄塔 | C二つ目の鉄塔から北に伸びる巡視路 | ブルーシートで覆われた地形 |
1080m付近 | 1140m付近の巡視路下降点。帰りはここから北に向かう。 | D尖剣山西側の様子 | D南の展望 |
D東側の様子 | 帰りは往路と違えて尾根の北側を通過。歩き易い。 | 1140m付近の下降点より巡視路を伝う。 | 大量の倒木が道形を塞ぎ、何度も繰り返されるので、途中で伝うのを諦める。 |
1100m付近。谷の中。 | E林道に出た場所。 | E巡視路道標が立っていた。 | E巡視路の階段 |
F向剣沢に戻る。 |
栄村に入る予定であったが、金曜日にどか雪となり、栄村の積雪情報を見ると、早朝の早い時間で28センチと表示されていた。さすがにこんな雪の状態の場所に入るほどの勇気はなく、表層雪崩の危険を感じ遊び先を変更する。気温も低いままの予報であり、雪の在るエリアは少し避け、塩尻付近の里山を巡り歩く事にした。
尖の字を使う場所は、何と言っても富山の尖山。名前に相応しい円錐形の場所であるが、塩尻の尖の字を充てる山には、剣までくっついている。尖っていつつ鋭さも併せ持っている印象がある。しかししかしJJ氏の記録からは、完全に拍子抜けとレポートがあがっている。そのギャップを体感したい・・・。
1:00家を出る。和田峠を越えて岡谷に降り、塩尻峠を越えて木曽谷へと入ってゆく。牧野団地の先で20号が緩く左にカーブする場所から、本山地区への旧道が分かれており、そこに入ってゆく。広くゆったりとした道を進んで行くと、右側に権現キャンプ場へと導く案内板が見え、その小路に入って中央本線を渡ってゆく。すぐにT字路となり左に折れて南に進んで行く。途中から下りだし、橋を渡った先には野球場があった。こんな場所にと言っては失礼になるが、似つかわしくない場所に野球場があった。その南が池生神社のようであった。
林道を南に進むと、予期しない通行止めの看板が出ていた。何かされているのか、ダメもとでその脇を入ってゆく。特に何もなく標高810mの林道分岐箇所までたどり着く。するとここにも通行止めとされていた。ただし先ほどと同じように看板の脇が自由に通過できる。3度目の正直まで行ってみようと進むと、どうやら伐採作業をしているようで山手側の木々の切り口が新しかった。この時は判らなかったが、後で雪害での倒木を除去しているだろうことと判る。この日も工事されるだろうから、作業員が入山する前に登ってこなければならないと思った。
林道は進む先で雪が出てきたりし進むのは諦める。JJ氏の辿った南東尾根と違えて、北東尾根で登ろうかと思ったが、同じルートで登る事とし向剣沢の出合地点まで降りてゆく。この場所は駐車余地が広く都合が良かった。19号を通過するヘッドライトが見下ろせる場所で、ラジオを聴きながら夜明けを待つ。
少し白み始めると、嫌な事に雨が降り出してきた。これは想定外で、この日は降ることをあまり意識してなかったので、撥水性の悪い雨具を持ってきていた。ただでさえ今日は寒いのに、濡れるのは・・・。でもこれも自然。少しは雪があるのかと思ったが、林道にはあったが山の斜面にはほとんど見られなかった。持ってきたワカンは車において行く事にした。
5:34向剣沢に沿う林道を登って行く。すぐに最初の木で作られた取付き階段がある。巡視路ではなさそうなのでさらに先に進むと、1分ほど先に巡視路表示のある取付き点が現れアルミはしごを登って道形に乗る。道の状態はよく不明瞭な場所はない。すぐに最初の鉄塔下を潜り、この先あたりから倒木を周囲に目にすることになる。よく見る光景ではあるが、なにか多い気がしていた。そしてもう一つ多いのが止め山としての貼り紙。かなり淫らだが、所有者にとっては収益をあげる産物なので真剣ではあろう。
二つ目の鉄塔の場所からは、北の鉄塔へと進んで行く巡視路が切られていた。ここから上を見上げると、なにやらブルーシートで覆われた場所が見え、間違いなく目隠ししているような場所が見えた。這い上がってゆくと、そこにはキノコを入れる籠が吊るされ、クーラーボックスも置かれていた。キノコに関わる場所のように思えた。この先は少し急峻の場所が続き、それに慣れた頃に緩斜面と変わるが、今度は尾根上を左右に分けるようなテープやロープが出てくる。往路はこの南側を伝って登って行く。
1140m付近には北に降りてゆく巡視路下降点があった。復路はここから北に降りてゆく。そろそろ山頂であるが、道形が途中から山腹を巻きだし、山頂を通過せずに西に行ってしまっていた。ここでの道形はとても明瞭であり、自然と伝いたくなるのだった。途中で北に直登してゆく。
尖剣山の山頂は、地形図どおりに東西に長く、完全に名前負けした場所であった。そして流されている止め山のテープが淫らで居心地のいい場所ではなかった。それでも1座登頂。これなら作業員が入山する前に林道を出られるだろう。帰りは尾根の北側を伝ってみる。往路の南側より北側の方が幾分歩き易かった。
そして1140mの巡視路下降点から、21番鉄塔の方へと道形を伝って行く。最初こそいいが、この選択は大外れで酷い倒木の連続で最後は進めなくなってしまった。いくつかクリアーすれば先に行けると思ったが、先に行くほどにどんどん障害が多くなっていた。苦痛になってきたので谷に降りてしまうことにした。少しトラバースするように直下行と言うよりは東へ戻る意識も入れながらの進路取りで、残雪に踵を入れながら進んで行く。
林班でそうなっているのか、フェンスが張られた場所に3度出くわした。朽ちて潜れるものや、倒木で押しつぶされたもの、土砂の雪崩により倒れたもの、いずれにせよ過去のものになったフェンスであった。そんな障害を越えながら降りてゆく。そして下に林道が見えた場所となり、そこに白い標柱が見えた。その標柱には昭和48年から53年にかけて、ヒノキとアカマツを植えたと記録がされていた。次に東側を見ると、こんな場所に階段が切られ、その後に巡視路標柱が立っている事に気づく。
林道を南に降りてゆく。この場所は到着時にUターンした場所より奥になるが、車で入らずに良かったと思える状況であった。落石は多く倒木も多い。残雪も乗りスタッドレスを脱いだタイヤでは走れそうではなかった。やや足早に降りてゆく。19号を往来する車の音が、谷に籠りかなり濃く聞こえるような場所でもあった。
向剣沢出合に戻り、次は鳴雷山に向かう。