鳥屋ノ丸 1205m
2016.5.28(土)
くもり 単独 桑西地区赤谷神社経由 下山は野分沢へ 行動時間:2H30M
@桑西バス停7:33→(3M)→A赤谷神社7:36→(24M)→Bアンテナ8:00→(50M)→C鳥屋ノ丸8:50〜9:09→(1M)→D巡視路下降点9:10→(12M)→E鉄塔9:22→(12M)→F野分沢に降り立つ9:34→(19M)→G取水口(歩道最終端)9:53→(4M)→H林道終点(階段を登った先)9:57→(5M)→I車道に出る10:02→(1M)→J桑西バス停10:03
@桑西バス停からスタート | A赤谷神社裏から取り付く | 尾根上のケーブル | Bアンテナ設備 |
快適尾根が続く | 急登箇所 | 直下 | C鳥屋ノ丸 |
C梱包材標識 | Cこちらもまた朽ちてきている | C北側の薄い笹枯れ | Cブナに一人分の室がある。 |
Cヤキソバパンと新緑 | D15番鉄塔への巡視路下降点 | ステップの杭は霜で持ち上げられている場所が多い。 | 水平移動して伝って来た場所を見る。巡視路が真横にズレる場所。不明瞭。 |
横ズレした後の尾根に続くステップ。 | E15番鉄塔 | E鉄塔から見るデクゴヤ(左)と岡松ノ峰(右) | 尾根を離れ南に降り出す場所。ここもやや不明瞭。 |
この斜面に巡視路があるようだが、完全に見えなくなっている。赤く見えるのは落ち葉で、その先に白く野分沢が見える。 | Fコルになった場所にある巡視路標柱。矢印の指す側に道形が何となく見えるが、登る場合は当てにせず尾根に向かったほうが楽。 | F倒れていた看板。付近はヒノキの植林地。 | 野分沢左岸の道形は落ち葉に深く埋まる。 |
気持ちのよい沢沿いの歩行 | 枯れ沢を跨ぐ | 流れのある沢を跨ぐ | 野分沢の渡渉を終えて振り返る。樹木が覆う場所でやや周囲が見づらい場所で、先に続くルートが見えない。 |
右岸に渡ると朽ちた木橋が残る。 | 纏リスの看板の場所が分岐点。麓側から見上げる。伝って来たのは左の道。右にもう一本分岐している。 | 尾根上を進むと笹枯れの場所となり、何となく踏み跡があるが進まず、手前を東に下る。 | 東に下る場所。少し降りると九十九折の踏み跡が出てくる。 |
G降りたった取水口のある場所。左岸に歩道が続く。 | G降りてきた場所を見上げる。 | G歩道側から上流を見る。登る場合は右岸へ渡渉して岩の場所のチムニー形状の場所を這い上がる。 | 歩道を行くと急登階段が現れる。基部には用水のトンネルあり。 |
H階段を上がると林道終点地。階段側は金属チェーンがされている。 | 林道を伝い最初に現れる廃屋。 | I車道に出る | I車道側から降りてきた林道側を見る。左に半鐘が立っている。 |
J桑西バス停に戻る。駐車は手前でなく奥に入れて欲しいとのこと。 |
岡松ノ峰から降り、次は鳥屋ノ丸を目指す。こちらもSK氏の記録があるので、その記録の正確さを出すために課題の道の在り処を調査することとする。
桑西地区には神社マークが見え、そこからの尾根がSK氏の指摘した尾根である。しかしそこへの入り口を探しながらいたものの見過ごしてしまい間明野地区まで下ってしまった。登り返しながら注意していると、桑西のバス停の場所が入り口であった。バス停に余地があり突っ込むと、その横で農作業をしているおじさんから、「奥にあるコンテナ前まで突っ込んでおいて欲しい」と、苦情を言われながらも駐車の許可を得る。せっかくなので、鳥屋ノ丸への道を聞くと、驚いたことにこう言った。「この集落の北のはずれから登れば道があるよ」と言われた。SK氏のルートで正解となるようだ。
バス停から歩き出すと、別の男性が犬を連れて現れ同行しながら神社まで進む。同じ質問を投げかけてみた。「道はないけど適当に登ってゆけば上の方の道に乗るよ」と言う。灯台下暗しの場合もあるので、「よくこの山に入りますか?」と尋ねると、「地元だからよく入るよ」と笑っていた。信用性の高い話だと理解した。この御仁は神社前の一番奥に住んでいる方であった。
赤谷神社は風情のある作りで地域の鎮守様のように見え、大社の中に小さな二つの社が安置されていた。その裏手には沢側に進む道も切られており、少しそそられたが、右に見つつ尾根に取りつく。最初は竹林が続き、先ほどの御仁が入山するのはタケノコ掘りのためだとも予想できた。その上に行くとアカマツの林立する場所もあり、今度はマツタケもここで採れるのではないかとの思考になった。
840m付近からケーブルを流してある斜面が出てくる。この辺りから気づいた時には道形が現れているように思えた。防火帯のような広さもあり、切り開いて作った風にしては不思議で自然とそのようになっているようにも思えた。その先にはアンテナの林立する場所ができていた。その数8基、桑西地区のお宅のもので間違いない。このアンテナの斜面が急登でやや足場が流れる。
890mで南西からの尾根と合流する肩に乗る。SK氏が道形と言った意味がよく判り、広く防火帯のような幅で尾根上に続いていた。時折白ペンキでのマーキングも見られ、なだらかな地形の場所は至極快適であった。ただし展望は全くない尾根で、登れども登れども周囲の景色が変わらず、日差しがなくていい面と陰鬱な雰囲気がある面を持っていた。1.5kmほどなので、1時間はかからないと読んでいたが、そこまで甘くなく相応の疲労感を与えてくれる尾根でもあった。
鳥屋ノ丸到着。標識類は登りあげた南端側に設置してあったが、長細い山頂部の中央付近が一番高いように感じた。それを高度計で計測しようと思ったが、1mも誤差は無いようで、下一桁に変化は見られなかった。ヤキソバパンをかじりながら小休止。まだ早い時間なので、往路を戻っても面白みがないと、野分沢経由で戻ることにした。北側には送電線が走り、その鉄塔に続く巡視路が期待できた。
300mほどは北に進まないと巡視路には出合えないと思い北に進みだすと、歩き出して僅か1分ほどの場所に巡視路の下降点標柱があり、15番鉄塔を示していた。どうやらここに乗り上げてから北尾根の先の鉄塔に行くようだ。北に向き過ぎずショートカットするような格好で降りて行くのでありがたかった。たた伝えばいいだけの楽な巡視路ではなかった。
霜の影響か、かなり抜け出している土留めの杭が見える。そのくらいはいいのだが、地形に沿わせてかなりクネクネと切られ、巡視路の在り処のルートファインディングに神経を使う場所となっていた。それほどに利用者が少ない場所にも見え、踏み跡の薄さにそれが見えていた。さらには、クネクネトしている分にはいいが、真横に20mほどズレる場所がある。ここはさすがに不明瞭の極みで、本当に勘で進まないとならないよう場所であった。下りであっても登りであっても、その先のルートが見いだせないような場所だった。こうなると巡視路などない方が楽で、適当に西へと降りた方が負担が少ないような感じがした。
進む先に鉄塔が現れる。ここからは展望が開け、先ほど登ったデクゴヤと岡松ノ峰とが背比べするように見えていた。尾根をそのまま西に進むと、鉄塔から5分ほどで、尾根を離れ南に降りる場所となる。ここも地面をよく注意していないとまっすぐ進んでしまいそうになる。道標もなく不明瞭だった。そしてそこからの斜面は、強い九十九折りの道となるが、これまた流れており、道形を追うのは至難の業であった。
下側に谷地形が見えており、どこを進んでもいいと思ったが、巡視路の存在をはっきりさせたいために、なるべく追うようにして無理やり伝ってみる。沢側に降り立ち、少し上のコル形状の場所を見ると、巡視路標柱が立っていた。そこまで登ってみるが、今の今伝ってきた道に繋がるのだろうが、どう続いているのか全く分からなかった。巡視路は在るが、当てにして登ってはいけないようにも思えた。
野分沢沿いを道形に沿って左岸を降りて行く。最初に枯れ沢を跨ぎ、次に細い流れの沢を跨ぐ。ここから注意が必要で、左岸をそのまま進むようなリボンも見えるが、低木でのトンネルのようになった場所で渡渉するのが正解。ここの右岸側にもリボンがされ導いているので、葉が落ちた頃ならよく見えるであろう。
右岸に移るとすぐに朽ちて苔むした木橋が現れ、その先に続く掘れた道形を伝ってゆく。途中で左の谷側の一段下がった場所にも道形が現れる。旧道と新道なのかと見たが、それほどに利用者が多い場所だったのかと疑問が残る。この二つの道が合流する場所に纏いリスの看板が揚がっている。下から登ってきた場合は右の道を見ながらまっすぐ進むので正解。
この先がまたややこしい。尾根通しで来たので尾根を進むものと思い足を進めると進路がなくなる。笹枯れの場所には入らず、僅か手前から獣道のような踏み跡で九十九折があり、沢に降り立つ。破線が野分沢を跨ぐ所のようであるが、その下流の左岸側には歩道のような柵まで設けてある場所が続き、渡渉点の場所は取水口となっていた。
流れはそう多くないが2mほどのチムニーを下ってからの渡渉点で、少しだけ注意が必要であった。左岸の歩道の下は水路で、その上を覆う縞板をコトコトと音をさせながら伝ってゆく。すると前方に直上する階段が現れる。階段の下にはトンネルのような水路があり集落の方へ水が導かれていた。滑りやすいプラスチックの階段を登りきるとチェーンゲートがされていて、林道の終点地となっていた。往路に使ったならば、進路がよく判らない場所となる。
林道幅の道を降りて行くと、最初に廃墟を右に見る。その先から舗装路となり住まいしているお宅が現れ、付近は棚田のようになった小さな田んぼが傾斜地にできていた。車道に出た場所は半鐘の立つ場所で、判りにくいものの目立つものは存在した。テクテクと車道を降りて行き桑西のバス停に到着する。
バス停では、最初に出会った農夫と別の男性が、我が上州ナンバーの車を見て噂話をしていた。私が近づくと蜘蛛の子を散らすような感じで離れて行き、もう一方の男性から、「山に入って居たんじゃ・・・」と問われた。入山個所と、いま歩いてきた場所が違うのでそう言ったのだろう。「野分沢経由で降りてきました」と伝えると理解したようだった。田舎の人は噂が好きで、余所者に対しては注意をする。まあどこも同じであろう。
振り返る。無難なのは南尾根の往復で、ルートファインディングを楽しむなら野分沢からの巡視路を伝うのが面白いだろう。野分沢の方は、バラエティーに富んだ雰囲気のある経路であり、飽きないで歩けるかもしれない。巡視路としての樹脂の階段が見え隠れするが、マーキング類はほとんど見られなかった。