二ッ岳雄岳    1343m         二ッ岳雌岳    1300m  
                                             
                                      

   2017.12.29(金)


  晴れ     単独    オンマ谷駐車場から周回     行動時間:1H44M


@駐車場9:38→(28M)→A雄岳10:06〜14→(22M)→B雌岳10:36〜38→(29M)→Cオンマ谷11:07→(15M)→D戻る11:22


   
@駐車場までの経路は、雪ではなく落ち葉の堆積で凄い量となっていた。車高の低い車は到着時に下部の火災に注意したい。 石の階段を伝う。 孫岳を右に見上げながら。 A雄岳到着
       
A明治40年製と読める祠 A相馬岳(左)と榛名湖外輪山。 A雄岳の東峰はちょっと岩登り。 B雄岳東峰の上。ナイフリッジのピーク。西峰と同じ祠があったのだろう。屋根は欠落。
     
B東峰からデジタルアンテナ。 B東峰から雌岳と水沢山 B東峰から西峰側 雌岳へは丸太階段が続く。
       
C雌岳 C渋川側 C前橋側 C高崎側
       
C祠 C赤城の冠雪が見事。 七合目避難小屋 Dオンマ谷標柱前
       
散策路だが、この時季はアイゼンを着けないと危険な通過点もある。 風穴は、周囲温度の方が低く、風を感じられる場所は無かった。 E駐車場に戻る。  




 孫の襲来を控え今年最後の登山日和。ただし師走のやることが多く毎年ながら軽度な山しか狙えなくなっている。ちょっと登って、戻って作業・・・。

 あっちを立てるとこっちが引っ込む。ヤマランを一生懸命やっていると、マイナーなとんでもない山に登ることもあるが、顕著なピークであっても無効座は登らない場合がある。二ッ岳の雌岳も以前はそんな存在の場所であった。しかし事典に書かれていることから有効座に追加された。2000年に登った時には雄岳のみ登って降りてきてしまった。今回は雌岳を目的にしオンマ谷も楽しんで来ようと計画した。

 8時半にのんびり家を出て、箕郷から松之沢峠へと上がってゆく。途中、黒岩のゲレンデに取り付いているのだろう車が見られる。岩ヤらしく、タイヤに転がり止めがされていた。念には念をと言うリスク管理がしっかりしている岩ヤらしい配慮である。ヤセオネ峠よりオンマ谷側へと降りてゆく。出かける前はここが凍っていたら峠から歩かねばならないと思っていたが、雪は無いものの落ち葉で凄い堆積量であった。普通車は潜ってしまうほどの量があり、四駆で来て良かったと思えた。

 駐車場は停められるものの他に利用者が居たらUターンが大変に感じる広さであった。17年前も同じことを思ったのだが・・・。すぐにスタートする。冷たい空気が喉に刺さるような感じで、馴染むまで我慢と石の階段路を伝ってゆく。以前は孫岳への案内は無かったように思うが、現在は出来ていた。予定してきていなかったので今回は端折る。旧道を左にして新道が出来ているが、すぐに合流した。目的は雌岳なのだが、やはりここでも高い方の雄岳は寄っていきたい。

 雄岳の上には雪が残り、二人分のトレースが残されていた。アンテナ施設を横に見ながらまず東峰に登ってゆく。東峰の上には行政の標識と、「小天狗」と彫られた祠が安置されている。ここは湖側の展望がいい。次は山頂が輝く東峰に向かう。東峰の最後はチムニーのようになった優しい岩が場待っている。がしかしその上の山頂部はナイフリッジになっており、ちょっと注意が必要。北に進みたいのだが西面は足掛かりが無く、東面の灌木を唯一のステップとして恐々進まねばならない。光っていたものは、壊れた祠に置かれたお酒の瓶であった。こちらは東側の展望がいい。雄岳登頂時には両方登りたい。そして東側には次に向かう雌岳が水沢山の手前に見えている。

 雄岳はごつごつとした岩の多い場所であるが、雌岳側は丸太の階段が続く場所で、管理はありがたいが、ちょっと歩き辛さもある場所であった。何も無い方がいいような・・・さりとて土留めをしないとルートが流れてしまうのだろう。途中途中には岩穴が沢山見られる。ルートから逸れて覗き込んだりもした。途中ハイカーがすれ違う。雄岳登行時に気配を感じたのはこの方だったようだ。「何かいる」と思ったことが当たっていたことになる。挨拶を交わしすれ違う。

 雌岳登頂。こちらにも祠が安置されていた。そして西側以外は大展望の場所であり、広がる関東平野がとても心地いい。ここはヤキソバパンではなくおにぎりが似合いそうな場所であった。冠雪した赤城山は良く見えるが、他の高みは雪雲の中に入ってしまっていた。予定座終了で、次はオンマ谷経由で戻ってゆく。

 七合目避難小屋は、壁の無い東屋風の建物であった。そこから屏風岩の下を通過し、ロックガーデンのような場所を縫って進む。迷う人が多いのかタイガーロープが長く流してある。直線的な道となると、むし湯の分岐に到達し、そこから谷へと降りてゆくのだが、ここも立派な太い柵がルートの脇に沿っていた。落ち葉の堆積でルートが判らなくなってしまうのだろう。

 そしてオンマ谷に入る。日の入らない日陰の時間帯で寒い通過点であった。冬季はいつものことなのだろう、そのせいで降雪が凍っている場所も多く、この時季は散策には不適で、アイゼンが欲しい場所が多く見られた。駐車場への最後に風穴があるのだが、外気温が冷たく、風穴の風を感じられず残念。ここは暑い時季に来る場所かもしれない。

 駐車場に戻る。孫岳を残してきたので、またいつか訪れよう。



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