森山     1467.8m       

 
   2017.1.7(土)    


   晴れ     単独    八幡社公園より   行動時間:2H19M 

                 


@駐車場(吊り橋左岸)6:38→(3M)→A八幡社公園6:41〜45→(21M)→B尾根の祠7:06→(55M)→C森山8:01〜08→(45M)→D八幡社公園帰り8:53→(5M)→E駐車場8:57


     
笹山に行くようにして奈良田湖を吊り橋で渡る。 吊り橋はしっかりとして揺れは少ない。 A右岸の八幡社公園。南西へ進む。 公園内を発電施設側に向かうと、山手に登路が見える。ステップが切られた発電所の巡視路。
       
発電所上部施設。ここから上への道形は見えてこず、適当に登る。 900mで急斜面が現れる。 急斜面に対し西を向くと、緩やかに斜上する道形が見えてくる。 ブルーシートに絡むように道形が上がってゆく。
   
B尾根に乗り上げた場所に祠がある。 1050m付近のなだらか地形。 熊棚も見られる。 林業作業の名残も
          
やせ尾根を通過 来光を背に・・・。中盤以降で道形は薄くなる。 中盤以降で、これらマーキングがちらほらと見られる。 山頂大地の南に乗り上げる。1450m付近。
       
C森山到着 Cステンレスの標識がかかる。 C四等点 C北側を見ている。農鳥か・・・。
       
C冬季はヤキソバパンが特に美味しい。 下山途中。中腹以下では道形が明瞭。 D八幡社公園に降り立つ。 D吊り橋を渡って・・・。
       
吊り橋から早川の上流側を見る。  D駐車場。私以外は笹山に向かったよう。     




 100kmを超える距離に対する運転は、頸椎の病においてかなり運転負荷が予想できたが、もう100km圏外に出て行かないと面白そうな未踏座が出てこなくなっている。そして担当医からは「筋トレをせよ」と言われている中では、山歩き、特に藪山を分けて歩くほど良い筋トレになると思え、少々の痛みを抱えながらも出かけることにした。

 1:00いつも通りに家を出る。野辺山ではマイナス11℃を示していた。韮崎に降り、52号で静岡側へと向かってゆく。そして身延から久しぶりに早川町へとハンドルを切る。その主要道では、かなりの個所で工事がされ、都度信号で停められながらのもどかしい通過となった。周囲は暗く時計は4時を示している時間、既に大型ダンプが動いていた。

 奈良田湖に着いたのは、出発から3.5時間が経過した頃。背中や左半身の痛みも薄く、とりあえずはスタート地点に到達できたことを喜ぶ。夜明けまでは2時間ほどあり、仮眠も十分できそうでありシートを倒す。ここでの外気温はマイナス2℃、薄いブランケットしかないので丸くなって寝るのだった。

 6:20、まだ暗いうちに湘南ナンバーのハイカーが出立して行った。まさか森山ってことは無く、普通に笹山に向かうのだろうと思えた。対岸からはヘッドライトが南に動いて行った。後を追うように準備していると、二匹の犬を連れたクライミング用の赤いヘルメットをかぶった方が現れた。そして唐突に、「どこに行くんだ」と高圧的に聞いてきた。私が「山です」と返すと、「だからどこの山だって聞いてるんだ」と、私の返答が火に油を注した格好になってしまった。私が勝手に、釣りなのか山なのかと聞いていると勘違いしてしまったからであった。そして「どこの山だ」とさらに続く。「森山です」と言うと、「行ったことはあるか」とさらに。私が同じ所にはあまり登らないので、この日も間違いなく行ったことは無い。ただしここで「初めてです」なんて言ったら、このヘルメットおやじに何を言われるか判らない。よくよく御仁の顔を見ると、どこかで見たことがある。遭対協の奈良田の重鎮のはず。そこまで頭の中を整理し、ここはSK氏の山行文を思い出し「二度目です」「三角点の場所は藪で・・・」などと口八丁での対応となった。「俺も毎年2回ほど登るんだ」とも御仁は言う。とならばルートを聞いてしまおうと、「前は尾根の末端から登りましたが、いつもはどこから上がるんですか?」と聞いてみる。すると「お宮さんと発電所の間に道があり、それを登るんだ」と返ってきた。正規ルートを知り得た。

 ここで注意。高圧的と思えるのは、甲州弁の特徴である、語尾の「だ」からであり、おそらく本人はさほど強く言っていないのだろうとは思う。御仁は年末年始の付近での事故を全て伝え、私に注意を促していた。

 6:38吊り橋を渡ってゆく。正面に八幡社公園が広がり、その南に水力発電の施設がある。とりあえず尾根の末端も見ておこうと南に進み白河内の流れの場所まで進み、取り付き辛いのを見て公園まで戻る。出立時の御仁の話を気にしつつ、お宮さんを探すのだがよく判らない。「お宮との間」と言う事を気にしていたのだが、その前に単管パイプで手摺りがされた登路を見つけた。プラスチックのステップも埋め込まれ、発電所の巡視路で間違いないものであった。伝ってゆくと上部の施設に辿り着き、ここで道形は消えていた。

 上側斜面にはどこを見ても道形は無く適当に這い上がってゆくと、緩斜面の大地に乗る。ここから先に急斜面の針葉樹林帯があり、その急な斜面に対しどこを登ろうかと見ていると、西側に緩やかに進んでゆく道形が見えた。かなり薄い感じのする道形だが、落ち葉に埋もれつつも伝えるものであった。60mほど長く続き、その上は九十九折となる。落ち葉に埋もれている場所もあり伝いづらいが、途中人工物のブルーシートなどが出てくる。そこを絡むように道が切られていた。

 小尾根に乗り上げると、そこに祠が安置されていた。旅の安全を願って頭を下げてから通過してゆく。ここで西側斜面に多数の動くものが見えた。ニホンザルであった。少し高度を上げ、1050m付近には熊棚も見られた。ここにはやや多めのワイヤーも残置されていた。この先で、地形図上のゲジゲジマークの場所となる。マークのある側は切れ落ちていて、やせ尾根になっている場所もあった。この辺りをほぼ中間点とすると、これ以上の場所で道形が薄くなる。そのためか、これまで見えなかったマーキングがちらほらと散見できる。実際に、少し付け回収しながら下った方が安心できる地形ではあった。

 7:30を回り南城山付近から来光が射す。景色に黄色みが帯び一気に暖かく感じる。でも外気温は変わらずマイナス3℃。麓側の車の往来や重機の音も上がってきていた。1時間ほどで登ってしまえるかと思ったが、思っている以上に体力は落ちており1.5時間ほどかかってやっと山頂の一角に乗り上げる。ここから往路は東側を伝ってみる。道形は見えたり見えなかったりする。

 森山登頂。小さなステンレスの標識が出迎えてくれた。三等点も静かに眠り、常緑樹に覆われ空からは見えないので、航空撮影用に設置したモノが、支柱のみ残っていた。木々の間から主稜線が見える。農鳥なのか広河内なのか大籠なのか、白く見えてはいるが同定が難しい角度でもあった。でもドームのような形は農鳥であろう。久しぶりに白湯でヤキソバパンを食べる。冬季の至福の時間であり、ヤキソバパンが甘く、よりおいしく感じるのが今であった。

 帰路の山頂大地は西側を伝ってみる。東西どっちもどっちで、含めで歩き易い場所を進んだ方がいいようであった。道形の見えない場所も多く、少しマーキングをすればよかったと思える。コンパスは見ていても、低木の常緑樹が多いので視界が遮られ、周囲の山々からの情報が得づらく、微細な尾根もあることから、往路に伝っていなかったら普通に迷いそうにも思えた。東西にフラフラするように尾根を見定めて進み、中腹まで降りたらハッキリと道形を追えるようになった。

 900m付近からは発電所側には進まずに、斜面に切られた杣道を伝ってみる。かなり薄い感じがするのと枝道が多く、もしかしたら鹿道なのかもしれない。八幡社公園に降り立ち、ここでお宮さんを探すのだが、どうにも見えてこない。地形図には880m付近に建物記号が入っているので、公園の標高より60mほど上の斜面にあるのだろうと思えた。上層に居る時に気づいて探せばよかった・・・。

 吊り橋を渡って戻ってゆく。早川のど真ん中でショベルカーが砂利をかき集めているのが見える。働いている人がいる中、遊ばさせてもらっていることを感じる。駐車場に戻り、次の大金山へと向かう。離れ際に、奈良田の集落を眺め、そこに赤いヘルメットが見えないか探してしまう・・・。



                            

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