大戸屋山  940.6m                                                                                            
   2017.1.14(土)


  雪    単独    大戸屋トンネル東側より  行動時間:53M


@トンネル東側道形入口6:22→(10M)→A842高点6:32→(21M)→B大戸屋山6:53〜56→(19M)→C戻る7:15


   
大戸屋トンネル @トンネル東側に戻り、道形を伝って尾根へと上がる。 斜面途中の大岩の場所に祠あり。 A842高点
       
860m付近 900mの急斜面 B大戸屋山 BG標
     
B埋もれていたのを掘り出す B三等点 B来光時間には赤城が見えていたが、降雪が強くなり辺りが灰色に。 842高点帰り
       
C林道に戻る。明るくなり見ると、林道を跨いで麓側にも道形が降りていた。後発で現在の林道が付けられたのだろう。 C尾根を削って林道が作られている場所の所に道形がある。 C駐車の様子。もう少し雪が多ければ車では入れなかった。




 寒波襲来で、全国的に降雪が心配される予報が出ていた。雪雲の動きを見ると、幸いにして上州から武州にかけては影響されないようではあったが、少しは雪と戯れたく適度な刺激が欲しかった。天気を見定め、標高を考慮し、沼田と水上の里山を歩く事にした。まずは沼田は迦葉山の南にある大戸屋山。

 林道が南麓から東麓に走っているので使わない手はない。がしかし、積雪期であり伝えない可能性もある。主要道からは歩いてアプローチすることも考慮に入れる。そして現地のライブカメラで積雪量の様子を把握し、幾分かでも明るくなるのが速い東側の上北地区から入山することとした。

 3:00家を出る。榛名の東面でマイナス10℃、早くも降雪になり路面に5センチほど積もっている。動いている車はノロノロ運転であった。渋川や沼田はもっと降っているのかと思ったら、ピンポイントで榛名付近だけであった。国道17号から県道266号へと入り迦葉山の案内に導かれる。そして透門橋の北で迦葉山に行くように左折する。赤い鳥居をくぐり集落内を進むと、分岐から300mほどの場所に林道大戸屋線が分岐している。そこからの林道はまっさらの雪でパウダースノーが載っていた。見るからにタイヤがとられそうで迷うことなく四駆に切り替える。

 猟期であり猟師が入っているものと思ったが、意外と轍が薄い現地であった。柔らかい雪の下には凍った場所もあり、時折横ズレする場所もありドキッとした。スタート地点はなるべく高い場所と探しながら行くと、何のことは無い842高点の南には道形が入っていた。ここを狙う人が同じ場所から取り付いているのは、これがあるからなのか・・・とこのとき判った。適当なUターン場所が無く、路肩があるのだがスタックしそうな場所が多い。大戸屋トンネルまで進み、トンネルの中でUターンして道形のあった場所まで戻り東側の余地に意を決して突っ込む。ここはちょうど樹木の下で積雪量は少なかった。月明かりが明るく歩けそうでもあったが、1時間ほどラジオを聴きながら明るくなるのを待つ。

 林道から見下ろしていると、上中地区を通過する車のライトが見える。6時になり少し数が多くなる。おそらくは玉原スキー場へ向かう車なのだろう。周囲が動き出すと自分もじっとしていられない性質で準備をし出す。ここでの外気温はマイナス6℃、雨具を防寒具として羽織り足許は長靴とした。

 まだヘッドライトが欲しい感じの暗さの中、道形の場所から登り始める。正面に尾根筋が城壁のように高く見えてくると、そこに小ぶりな平坦地がある。道形はここまでで、その先はよく判らなくなった。適当に北西側へと登ってゆくと、その斜面の大岩の上に祠があった。前後しての道形を探したが、それらしいものは無く不思議な設置場所にも思えた。当然、山旅の安全をお願いしてから先に進む。

 最初の急登を登り切った場所が842高点で、この先は緩やかにアップダウンしながら尾根を進んでゆく。最初の842峰の南東面に続き900m付近も急峻で、靴のエッジをひっかけるように足を置き這い上がってゆく。ここの先が目的地のようにも見えるが、偽ピークで本峰はその先であった。

 大戸屋山ではG標が出迎えてくれ、その裏には昨年末に登ったSK氏のいたずら書きも見えた。登頂まで赤城が見えるような視界であったが、途端に雪が舞いだし灰色の景色になってしまった。G標に向かい合うようにすると、足の裏に堅い四角いものが感じられた。迷うことなく掘り出すと、三等と刻まれていた。雪の下30センチくらいの場所に眠っていた。林道が入れたおかげで短時間で1座登頂。

 往路を戻ってゆく。920mの所は東尾根に誘われそうな場所であったが、この時期はトレースがあるのでルートミスはない。そのトレースに足裏を重ねるように戻り、842高点からは木々を掴みながら慎重に平坦地まで降りる。

 林道からの取付き点まで戻ると、林道を跨いで道形が麓側へも降りているのが見えた。元々あった作業道を、後発の林道が横切ったのだと理解した。東尾根を使ってもいいようだが、道形が誘因するこちらから入るのが順当だろう。

 車に戻り、上毛高原駅を目指す。



 

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