赤沢ノ頭   1991.9m         小檜尾岳   2670m        檜尾岳    2728.0m                        
 
  大滝山   2708m       熊沢岳    2778m      本谷山    2750m 

  
  伊那川岳    2720m       殿ヶ岳    2703m      鞍ヶ岳    2650m   


  本岳山    2670m       東川岳    2671m      空木岳    2864.0m  

   
 
  ヨナ沢ノ頭    
2282m       
    
       
                                                                                                                     
                                                                                                                      
                                                                                                                        
                                                                                                                     
                                                                                                                      
     
         
    
                                                  
                                      
 
   2018.8.4(土)


  晴れ    単独      駒ヶ池を基点に檜尾尾根を登り池山尾根を下る周回      行動時間:16H24M


@駒ヶ池0:03→(17M)→A黒川平0:20→(53M)→B檜尾尾根登山口1:13→(146M)→C赤沢ノ頭3:39→(159M)→D小檜尾岳6:18→(3M)→E水場6:21〜28→(7M)→F檜尾避難小屋6:35〜36→(14M)→G檜尾岳6:50〜51→(26M)→H大滝山7:17→(55M)→I熊沢岳8:12〜22 →(8M)→J本谷山8:30→(13M)→K伊那川岳8:43→(20M)→L殿ヶ岳9:03→(15M)→M鞍ヶ岳 9:18→(14M)→N本岳山9:32〜33→(4M)→O東川岳9:37〜43→(16M)→P木曽殿越9:59→(84M)→Q空木岳 11:23〜45→(64M)→Rヨナ沢ノ頭12:49→(110M)→S池山水場14:39〜42→(52M)→㉑タカウチ場15:34→(39M)→㉒池山尾根登山口16:15→(12M)→㉓駒ヶ池16:27


   
@駐車場所をいろいろ迷ったが、最終的に駒ヶ池に停めスタートする。 A黒川平 B檜尾尾根登山口。 C赤沢ノ頭通過
       
梯子場が続く シャクナゲピーク付近でこの日の来光。 梯子場が続く D小檜尾岳側より避難小屋と檜尾尾根を望む。
     
D本日の目的地である熊沢五岳。 水場へ降りてゆく。1分。 E水場。か細いが雪平鍋に溜められている。ボウフラやヤゴが居た。 Eこれでも毎分1リッターくらいは流れている感じ。
       
F檜尾避難小屋 F小屋内部 小屋の西側はお花畑があり、最盛期であった。 石室
       
G檜尾岳 G檜尾岳標柱 G檜尾岳三等点 G檜尾岳から南
     
H大滝山から北 H大滝山から南 通過した後。ここは横ズレのカニ歩き。指先をひっかけ保持。 軽い岩登り
     
フックを使って乗り上げる。 I熊沢岳北峰 I熊沢岳標柱。 I熊沢岳から南
   
I熊沢岳標高点の場所から南 J本谷山から北 J本谷山から南 K伊那川岳最高所
     
K伊那川岳から北 K伊那川岳から南 伊那川岳から登山道に戻った場所。山頂の南西側。 L殿ヶ岳から南
       
L殿ヶ岳から北 M鞍ヶ岳から北 M鞍ヶ岳から南 N本岳山から北
       
N本岳山から南 O東川岳 O東川岳標柱 Oこれは御料局の三角点か・・・?
       
O東川岳から北 東川岳から木曽殿越へ下降開始 P木曽殿越 第一ピーク。本峰はガスの中。
       
最初の鎖場 手前峰への登り 二つ目の鎖場 Q空木岳
       
Qかなり割られた三角点。 Q持ち上げた河内晩柑で水分補給。 Q空木岳から駒石側 Q空木岳から西山。ここも渋い山。
       
Q腰かけた石にオニヤンマが居た。 駒峰ヒュッテ。大賑わいであった。 なにに見える?? 大きな子犬に見えたり・・・。 兵馬俑のよう。石像がたくさん並んでいるようでもある。
       
奇岩が沢山あり、展示園地のよう。 駒石  Rヨナ沢ノ頭 鎖場
       
マセナギ  尻無から登山道側へ  S池山の水場 S注意書きが置かれていた。 
     
㉑タカウチ場。小屋関係者の車があるだけ。 8月10日まで林道の工事だったために、登山道を歩く人が多かった。 ㉒駒ケ根高原スキー場の駐車場に出る。  ㉒振り返り登山口風景
     
スキー場下側の駐車場は解放されていた。登山者のだろう車が並ぶ。  ㉓駒ヶ池に戻る。    




 北信五岳や阿蘇五岳は知っていても、熊沢五峰を知らない人は多いだろう。木曽駒ヶ岳から空木岳への縦走路途中、熊沢岳と東川岳の間がその場所となる。アップダウンの連続の場所ではあるが、南の木曽殿越の印象が強く、通ってはいるが頂部を記憶に残している人は少ないだろう。私もその一人。

 
 熊沢五峰と呼ばれるものの、各ピークの座標が不確定であった。そこをJCA氏が的確に割り振ってくれ、非公式ではあるが晴れて同定された形となった。中央アルプスの主稜は全て踏んだものの、このような場所は再び足を向けさせてくれる。2003年8月の縦走時には、五峰の認識がないので各ピークは気にせず通過していた。今回は、熊沢岳と東川岳の間に重きを置く。日本山名事典では、熊沢岳の解説に5座・五峰の記述がされている。

 
 そしていつも通りワンデイに拘ってみた。ロープウェイを使って出来るかどうかを考えるのだが、一番バスにうまく乗れ、ロープウェイを乗り継いだとして、6:07が千畳敷への到着時間。これだと陽があるうちに降りられないし、雑踏に揉まれねばならないのは苦痛。次に池山尾根を登る時計回り周回も考えるが、空木岳に達した時点で、五岳を望み満足してしまうかもしれない。蟻地獄のような木曽殿越が深く待っており、そこでワンデイの気力が萎えてしまうように思えた。そして最後に、反時計回りで檜尾尾根を登り池山尾根を下る方法、これが一番結果が出せそうなルートのように思えた。

 
 前夜21:18家を出る。すぐに上信越道に飛び乗り、菅の台の現地には23:35に到着した。600円を払って駐車場に停めるつもりでいたのだが、黒川平までに駐車余地がけっこう見られた。余地があるもののバスの往来が多い場所で停めれば目立つので、他にないかと思い、ここで池山尾根の登山口側にも普通に駐車できるだろうと考え向かってゆく。その途中、駒ヶ池のトイレ舎の前が広く余地があり、ここに停めさせてもらうことにした。池の畔では、テントを張り終えた5名ほどが、宴会に入るタイミングであった。静かに出発準備をする。

 
 0:03駒ヶ池を出発する。温泉街を通過するときには、泊り客が星空を眺めている風景もあった。その横をヘッドライトで通過してゆく。外気温は21℃で、駒ケ根のこの地もそう涼やかではなかった。黒川平の発電所前を通過してゆく。ちょうどそこに車のヘッドライトが追いかけてきたが、一般車は入れないのでUターンして行った。この先、3か所ほど流れのある場所があり水が得られる。これらは情報がないので、既に2リッター背負っていた。

 
 沢音が大きくなり、周囲の雰囲気温度も涼やかになってくる。檜尾橋上は自然のクーラーであった。カーブを経て、その先で檜尾尾根の登山口となる。有志が刈り払いをしてくれたようで、しばらく一級路で続く。途中に沢をいくつも跨ぐが、ここの水を使えるのかどうかは不明。どうしても飲みたい場合はなりふり構わず飲むだろう。九十九を切りながら笹斜面の中を高度を上げてゆく。


 蛍が飛んでいるかのように、8mほど先で灯りが揺れ動いていた。こんな高度に蛍が上がってくるわけはなく、とうとう出たか・・・と思ったのだが、動きをよく見ていると木の上を移動しているようであり、さらによく見ると光は二つあった。小動物がこちらを見ておりヘッドランプに反射していたようであった。小動物と判らなかったら、ここでは幽霊が出る場所と書いたかもしれない。

 
 赤沢ノ頭には、以前と同じように朽ちた標柱が横になっていた。はっきりとした刈払いはここまでで、この先は刈払い機ではなく、登りながら鎌で刈ったような痕で続いていた。梯子場が多くなり、一体全体この尾根にはいくつのアルミ脚立が使われているのだろうと思うほどであった。その脚立がうまい具合に土留めになり階段状になっている場所もあった。こうなると人工物だが自然に同化しているようにも見えるのだった。

 
 5:00シャクナゲピーク付近で背後から来光を浴びる。天気は歓迎だが暑すぎるのは勘弁願いたい。さて今日はどうなのだろう。真っ赤な真っ赤な太陽で、既に暑そうであった。しばらくすると、見上げる位置に小檜尾岳が見えてくる。このころになると、水場の水が出ているか否かが心配になる。背負っているのは生温い水で、冷たい水が得たい火照った状態になっていた。陽が登っての蚋を気にしていたが、一切の攻撃を受けずに歩けていた。

 
 小檜尾岳に上がると、その先に避難小屋が見えるようになる。その右に檜尾岳があり、かなりいい景色であった。展望を楽しんでいると人工的な音が右下からしてきたので見ると、ロープウェイが上がってきていた。中アのメインルートも起きだしたようだ。6時くらいには檜尾岳に居るつもりであったが、まだ30分以上はかかりそう。ピークは見えており、見えているところほど遠いのだった。

 
 水場分岐の表示に従い北に降りてゆく。かなり半信半疑で、と言うのも全く流れの音がしない。表示に1分とあったので、もうそろそろかと下ばかり見ていると、雪平鍋があり細い流れが溜められていた。ここまで細いのは久しぶりで、雪平鍋の中にはボウフラとヤゴが生息していた。この鍋の水を捨てると、しばらく溜まるのに待たないとならないと思い、そのままプラティパスの水と入れ替える。ボウフラくらいで何かなる体でもなく、昆虫採集に来たわけではないのでボウフラとヤゴは流れに帰してあげた。再度雪平鍋を置くと、意外と速くに溜まるのが見えた。こんなことなら一度捨てればよかった。判ったもののボウフラエキス入りのまま登山道へと戻ってゆく。水が出ていることに文句は言えないが、避難小屋からは少し遠い水場であった。

 
 檜尾避難小屋は、外にコンテナが置かれ水が溜められていた。ゼロより
イチってことだろう。やや動きの悪くなった引き戸を開けると、宿泊した気配のない残り香のない小屋内部であった。小屋から先は、高山植物の開花最盛期でかなりきれいな出迎えであった。愛でながら進み、石室を経て花崗岩のザレ斜面を上がってゆく。一か所、右上に斜上するルート途中が崩落しているようで、足の置き場に気を遣う場所もある。

 
 檜尾岳到着。もう7時に近い時間になっていた。休憩したいところだが、そのまま南進に入ってゆく。大滝山は、登山道が直下を通過し山頂を通っていない。距離8mほどをハイマツを分けて登る。ここは東からの往復が一番いい。南へと進んだら登山道に戻りづらくなるのだった。ここでは、前回も同じようなことをしたのを思い出し笑ってしまった。ここから先は、ほとんど切り拓きがされないまま推移しているようで、ハイマツを分けて進む場所も多い。私の持つエアリアには1時間10分の熊沢岳までのコースタイムであるが、そんな時間では進めない現地であった。

 
 へつるように岩を伝い、ここは指先だけで2.5mほどの横移動時の体重を支えねばならない。その上は易しい岩登りで、最後は打ち込まれたフックを利用して体を持ち上げる。慎重に通過しながら、やはりかなり急がない限り1時間10分は無理だと思うのだった。カニのクラブのような岩が見えたら、その先が熊沢岳北峰であった。

 
 熊沢岳北峰。どう見ても南峰の方が高く見えるが、こちらに標柱が立っている。トレラン氏が追い付き到着したので、「始発ですか」と尋ねたら、「キャンプ場からです」とのことであった。頂上小屋か宝剣のところかは判らなかったが、ここまで速い理由が理解できた。さて五峰の入り口まで来たので、少し長めの休憩とした。休憩後に南峰は端折ろうかと思ったが、次にいつ来るか判らないので、しっかり踏んでから通過してゆく。ここは南からアプローチすると最後がハイマツだった。

 
 本谷山は山頂を登山道が通過している。ピークであるが何も標識がないので通過点のような印象であった。次の伊那川岳は西側山腹を登山道が通過し、南に進んでから戻るように北に登ったが、ここはハイマツの海で胸まで没する場所がある。登頂してみると、道形があり、それに付いて下ると、南西側に導かれ登山道に乗った。最初に見た時に気になった筋だったが、最初からここを伝えば楽だったよう。東西の展望は薄いガスに遮られていたので、南北のみ撮りつつ進んで行く。見えていた空木岳もガスに包まれるようになっていた。

 
 2703高点の場所が殿ヶ岳。ここもほぼ山頂を登山道が通過している。ポコポコと通過してきた山々が見え、向かう先には東川岳を併せた三つの高みと、その後方に空木岳の大きな高みが長い尾根筋を見せつけている。ここが五峰の中央峰。南進するとわずかの岩場の通過があり、鞍ヶ岳に登頂する。ここを含め五峰にKUMOでも縛っていないかと探すのだが、だれ一人のそれらはなかった。そして最後の本岳山。鞍ヶ岳から見ると東川岳に飲み込まれたように同化し見えない感じだが、現地に行くとそれなりに自己主張した高みであった。もうわずか先が東川岳で標柱と休憩している方が見えていた。目的の五峰完登となる。

 
 東川岳で大休止。9時半を少し回った程なので、これなら何とか陽があるうちに下れそうと思えた。下る前に空木岳までの大きなのぼりが控えているのだが・・・。その稜線が西にガスを纏い荘厳な景色にしてくれていた。自分で漬けた梅干しを口に放り込み、気合を入れて下降に入る。ザレた登山道も、まだ使用2回目の登山靴はよくグリップしてくれていた。木曽殿山荘への最後が、ちょっと足場が悪くなっているので注意が必要であった。

 
 木曽殿越は休憩せず通過してゆく。東川岳で十分休憩したってことでもあった。時折灼熱の太陽の暑さを感じるが、概ねガスが遮ってくれたので助かっていた。第一ピークを経て少し勾配が緩くなるが、次に鎖場の通過となる。手前峰を経て再度鎖場を進む。よく空木での事故を聞くがここであろう。ガスがありずっと山頂は見させてもらえなかったが、それが為に第一ピークからの距離が長く感じた。動く石も多く、前後のハイカーには気を遣う場所もであった。八ヶ岳での落石こともあり・・・。

 
 空木岳登頂。さすが百名山、続々と池山尾根側から登り上げてくるハイカーが見える。賑わう山頂で他人同士の撮影し合いの風景が見られる。少し標柱から離れた場所で展望を楽しみながら休憩する。と、何か視線を感じると思ったら、腰かけた岩の岩肌に大きなオニヤンマが留まりこちらを見上げていた。こんな場所までオニヤンマが上がってくるとは初めて知ったのだった。下界が熱くて上がってきたのかもしれない。河内晩柑で水分補給するのだが、もう時季的に食べられるのは今年最後だろう。12時に近くなっているが、池山尾根は2度利用しているので、おおよその時間は読めるはずだが、12時間近く行動しているので元気よく下れるわけではなかった。でも下りは嬉しい。

 
 駒峰ヒュッテのデッキでは、ハイテンションの女の子が大きな声で騒いでいた。泊りなのか、同宿の人はたまらないだろう。ハイになる気持ちも判らないではないが、モラルのない人が増えているのも事実。女の子って言っても30代くらいだったので、いい大人なわけで。その騒いでいる前を通過し駒石に向かってゆく。よく管理された道で状態がいいので気を抜いていたら、途中に張り出した木があり、太さ80mmほどのそれで太ももを強打した。よそ見をしていたので、それに自らぶつかっていったわけで注意散漫が痛みとなって戒めとなった。

 
 このルートは巨岩が多く岩石庭園のようであった。有名無名もあるのだろうけど、どの岩も見ていて飽きない感じがする。そして見る角度によって表情を変えてくるので楽しい。2680高点のわずか東で、駒石を見下ろせる場所となる。ザレた足場で、ここでバランスを崩し、踏ん張ろうと思ったらザックの重みに誘引され転倒。よく滑落ってあるのだが、このザックの重みが原因なんだろう。足が疲れてきているってことでもあった。突いた左手に10円玉ほど皮膚が剥げ大流血となった。舐めりゃ治る程度を越えて、急いで駒石の場所まで降りて、そこでエイドセットの中から大きな絆創膏を取り出し治療する。ザックに振られるような転倒をしたことがなかったので、いい体験をしたと思った。体が引っ張られるように速いスピードで倒されたのだった。よってせっかくの駒石の前で、石を楽しむより痛みを我慢せねばならなかった。

 
 疲れてきていることと、歳を自覚してゆっくりと降りてゆくこととした。空木岳避難小屋からの道と合流し、この先の岩混じりの登山道を降りてゆく。まだ2000mを越えている標高であるが、ガスの傘が無くなったのでしっかりと暑い。そして元気な若者に追い越されて行く。あまり元気に飛び跳ねるように降りると、「ひざを痛めるぞ」、「頸椎のヘルニアになるぞ」とは言ってやらなかった(笑)。

 
 ヨナ沢ノ頭は、エアリアでは2282高点で座標を取っているが、事典はその西の2320のピークで、ここは登山道から逸れて登る道形があり山頂に伝って行ける。向かう直前には、マニアなのかそこから降りてきた無口な若者も居た。2282高点西から南に下り、ここからマセナギまでは、足場の高低差のある登山道が待っている。単管パイプでの足場が多く、鎖場はしっかり鎖を掴んで下る。

 
 尻無からは西の登山道側を伝う。北に向かうのに、大きく南に戻るような道でいやらしいが、後半はなだらかで伝いやすい。そして遊歩道との合流点下に水場が待っている。オーバーフローしてゆく水を使って汗を流し生き返る。もうザックの中のボウフラエキス入りの水は必要が無くなり、ここで捨ててしまう。冷たい水を得てだいぶ生き返った。ふとベンチにメモがあるのを見つける。空木避難小屋の水は枯れていると書いてあった。タカウチ場への道を降りてゆく。

 
 登山道が途中から笹藪の中に分岐していた。そこを伝った方が直線的に降りられたようだが、大きく九十九を切る道を進んで行く。疲れた足には勾配が緩いほうが優しいのだった。ここを歩き、トレラン人気の度合いを知ることとなる。出逢った5人に1人はトレイルランナーで、ここでも2人に追い抜かれた。

 
 懐かしいタカウチ場駐車場に戻る。トイレ舎下の分岐から登山道へと降りてゆく。駐車場には小屋番のだろう車しか置かれていなかった。人気の尾根なのにここまで車を上げる人がいないのは不思議であった。後で調べたら工事による通行止めのためであった。あまり伝う人は居ないと思っていたが、前を進むパーティーなどがおり、この時間にして登ってくる方もいて、その多さに驚いた。全ては通行止めのせいだろう(現地ではわからなかった)。一度林道に出て再び山道に入り、2度目に林道を横切ると、その先は遊歩道と入り乱れる登山道で、道標がどうに指示しているが判りづらい場所もあった。いろいろ指示があるが、麓側へ進んで行けば間違いがない。

 
 スキー場の南側を降りてゆくと、登山口があり広い駐車場になっていた。スペースがあるのに車がないのが不可解であったが、その下側の駐車場が開放してあり、みなそこに停めているようであった。駒ケ根高原スキー場内を北に降り、車道に出たら北に進んで行く。少し雷雨はあったが、大きくは降られずに駒ヶ池に戻る。湖面から疲れを癒すような風が吹いて来ていた。

 
 振り返る。目いっぱい山を歩いた印象で、バラエティーに富んで楽しかった。暑かったものの、花の適期の場所もありプラスアルファで楽しませてもらった。間違いなく9月とか10月の方が気候的に楽に歩けるだろう。






 
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