安曽岡山        1080m        高ボッチ        1104m         
                                                                        
                                      
   2019.11.23(土)


晴れ    単独     二幸園から高ボッチまで進み、南麓の展望台経由で戻る    行動時間:3H


@二幸園分岐7:12→(2M)→A登山口7:14→(19M)→B城山(781高点)7:33〜35→(53M)→C安曽岡山8:28〜35→(7M)→Dコル(峠)下降点8:42→(15M)→E高ボッチ8:57〜9:01→(8M)→Fコル再び9:09→(28M)→G造林記念碑分岐9:37→(15M)→Hパノラマ展望台9:52〜56→(16M)→I戻る10:12


   
塩田平から望む安曽岡山山塊。 @駐車余地がなく分岐に駐車。 @二幸園には駐車スペースがあるが、私的敷地。 北麓への林道は通行止め。
       
A登山口はハッキリと判る。 麓側は倒木が折り重なり越え辛い。写真のこの場所は中腹。 急登にタイガーロープが流してある。 B城山は展望場
     
B北西 B北 B東 B塩田平には、沼が多いのが判る。
       
B吉沢城跡 城山の南も倒木が目立つ。 露岩混じりの急登尾根を登る。 800m付近
       
930m付近 来光寺池は水が抜かれていた。 南の940峰 梵天山はいいとして標高が・・・?
       
950m峰 安曽岡山への急登 1053.4三角点 C安曽岡山
       
C標識は判読不能に。大きい方は登頂記念板。 C霧氷 C判読できる唯一の標識。 Cヤキソバパンと食いしん坊
       
D破線路の峠の道標 1104高点北斜面は急こう配で、タイガーロープが流されている場所もある。 E1104高点峰 E高ボッチと名前がふられていた。
       
Eここも城址のような地形。 E高ボッチの南側 E高ボッチから独鈷山 F峠帰り
       
峠からの北西への道はかなり薄い。ザレ地形が続く。 820m付近で林道幅に出合う。 750mに複雑な分岐がある。登りに使った場合は東の道へ。 神戸川を跨ぐ場所まで林道修繕工事が上がっていた。
       
弘法山登山口を左に見る。 G650mの分岐。造林記念碑が西側に立っている。
Hパノラマ展望台 H双眼鏡は無料で使える。 
       
水線の入る谷を跨ぐ場所で大崩落。これにより林道不通。  伊飛社跡解説。これにより梵天山の命名が見えてきた。 登山口に戻る。  I分岐に戻る。 




 鬼籍に入ったJJ氏が以前に登っていたので気になっていた。氏は達成感があったと記録しており、それが強く頭に残っていた。地形図に掲載されない山名なので何処なのかと探すと、独鈷山の北西の1080m峰がそこであった。金曜日は降雪があり、微妙な標高なので心して出向くことにする。

 5:00家を出る。軽井沢通過では路肩に除雪された雪が高く積まれていた。前日に冬用タイヤを替えたので、前週のように積雪にビクビクするような事にはならなかった。上田に入り18号を離れ塩田平に向かってゆく。現地が近づくと目的の山塊が目視ですぐに判った。古安曽地区には、新たに出来た展望台の道標が出来、分岐場所で誘っていた。しかし、二幸園の分岐で展望台への林道は通行止めになっていた。二幸園に車を停められればいいが、ロープが張ってあり、況してや私的敷地なので置くような勇気はない。通行を十分考慮して分岐に停めた。

 7:12南に進む林道にはフェンスゲートが設置されていた。それを左に見ながら迷犬を連れて展望台側へと西側へと進んで行く。林道は崩落の為に通行止めと書いてある。ここも台風19号の影響だろうと想像できる。最初のカーブの先で「安曽岡山登山道」道標が立っており尾根末端から階段状の道が上がっていた。これを見る限り楽に登らせてくれる場所に思えるが、それが登ってゆくと荒れている。麓小学校のPTAの道標もあり管理されているようだが、19号以降ではなにもされていないようで夥しいと表現していいほどにルートを塞いでいた。何ヶ所か退かせるサイズは移動させたが、犬もう回路に困るほどに塞がった場所もあった。

 倒木もそうだが、無いとしてもこのルートは勾配が強く、それがためにロープを流してある場所が続く。そして最初のワンピッチを切れるのが、781高点峰で塩田平を俯瞰するには最良の場所であった。ここには城址があったようで城山と山名がふられていた。見える周囲の1000m以上の山は真っ白になっていた。ここからの尾根もだんだんと白くなってゆくだろう。

 城山から南から進むと気づくことがあるのだが、古い判読不明の道標が残るが、城山までにあったPTAの道標は見られなくなる。安曽岡山として整備しているが、実際は前衛座の城山までってことになる。PTA活動でやるには1080m峰までは長いし時間がかかるためだろう。露岩が多くなり、松枯れと台風が合わさってか、大木の倒木が目立つ。尾根を進めば目的地に届くと判っているものの、入山口がしっかり作られているにしては、薄い道形で推移していた。振り返ると塩田平が広く見えるようになる。塩田平にはとても池が多いのが判り、うち来光寺池だけは水が抜かれ野球場のように見えていた。

 南側の940m峰に到達すると「梵天山」と書かれた標識が掲げられていた。ただし標高表示が三角点の標高になっていた。 なぜに梵天なのかは、偶然にも帰路に判ることになった。南に進むとまた判読不能の標識が見られ、吊り尾根のような地形を進み最後の安曽岡山への登りとなる。道形も踏み跡も薄く、またまた登山口道標が思い出される。「城山登山口」としておいた方がいいんじゃないだろうか。肩に乗り上げると三角点が見られた。山頂部でなくここってことは、以前から山頂は鬱蒼としていたのかもしれない。ここから先は緩やかな登りとなった。

 安曽岡山登頂。判読可能な山名板は東側の立ち木にあり、中央に見られるものは朽ちて見えなくなっていた。大ぶりな板は、裏を見ると登頂記念板であることが判り、麓の各地区の児童の名前が印字されていた。西側は檜の植林帯で、他の方角は広葉樹の植生で展望はほぼない。落葉した木々の間から何とか見えるくらいであった。迷犬とヤキソバパンを分かち合ってから南に降りてゆく。

 破線路が南側を通ってい居るので、安曽岡山の本道は南側にあると予想したが、往路の北側尾根と同じほどの印象でハッキリした道形は見られなかった。峠に降りると、ハッキリと書かれた道標があり、北を指し安曽岡山、南を指して高ボッチと書かれていた。こうなるとここから降りてしまうのは勿体なく、峠の南へも立ち寄ってゆくことにした。この峠から南の地形が急峻で、ロープが流してある場所も見られた。それでも道形らしき跡は見られない場所であった。

 1104高点に上がると、赤ペンキで「高ボッチ」と大きく書かれていた。標識らしきものは無く、山頂は平らで城址のような雰囲気の場所であった。木々の間から雪を纏った独鈷山が見られた。展望がいい場所は無いかと少し南に進んだが、明るい場所は現れなかった。踵を返す。急峻の下りでスリップして転倒し太ももを強打した。老化でバランスが悪くなってきていることを痛みとともに自覚する。峠に降り立ち西側へと降りてゆく。

 峠からの最初こそ道形が在ったが、20m程降りてゆくとその先が有耶無耶になった。地形図からは沢筋の右岸側を降りるようなので東側寄りに歩いていたが、どうも反対の左岸側に在るようで、ザレた斜面に九十九折が見られた。そのカーブの場所にピンクのマーキングがされているのが後から判った。そして少し明るくなった820m付近で、林道幅が確認できた。廃道となって長いようで、轍などは一切見られない。750m付近で特異地形となり、とても変則な分岐となっていた。ここのブラインドカーブを進むと、右側に枝林道があるが、道標の矢印が左の道へと案内してくれていた。

 荒れた林道で推移してゆくのかと思ったら、神戸川を跨ぐ場所で林道が綺麗に整地されていた。ここまで補修工事が上がってきていたと言える。快適に下ってゆくと、左側に「弘法山登山口」が現れた。この情報を知っていれば抱き合わせで計画したが、この日はいきなり過ぎて次回の楽しみとした。650m地点に分岐があり、その西側に造林記念碑がひっそりと立っていた。右折し東進が始まる。この林道の東側入口で通行止めとされていたので、西側入口も止められているのかと予想したが、こちらはそうではなかった。

 進んで行くと立派な展望場が見えてきた。バリアフリーも考慮し、デッキにスロープが付けられていた。160度ほどの角度で展望があり、無料の双眼鏡もあり覗くと、畑でおしっこをするおじさんのイチモツまでしっかり見ることが出来た。各家の家の中まで見えるのが怖いほどであった。記帳ノートの箱が設置されていたが、肝心のノートは入っていなかった。少し東に進むと簡易トイレが置かれた場所があり、ここが展望台の駐車余地のようであった。

 596高点東の水線の入る谷を林道が跨ぐ場所で、大きく林道が崩落していた。かなり時間のかかる工事になるだろうと見え、東からの林道への進入は当分できないだろうと見えた。この場所から東にも大ぶりな枝が折れ林道を塞いでいる場所もあった。そして林道脇に解説看板がある場所がある。そこには伊飛社跡の解説があり、ここで梵天の名前が出てきて、梵天山の命名の意味が理解できた。781高点峰の北側山腹に在ったようなので、781高点峰を梵天山とした方が適当と思ったが・・・。

 登山口に戻る。霜柱が溶け出しぬちゃぬちゃした路面を足場を選びながら進み分岐に戻る。着替えていると、猟師らしき人が荒々しい運転で軽トラで林道に入って行った。車止めを外して・・・。あの倒木を、あの崩落を知っているのだろうか。獲物ばかり追って事故をしなければいがと思うのだった。

 振り返る。登山道が在るような素振りの場所であるが、登られる人が多くないためだろう踏み跡は薄くバリエーションルート寄りの場所と印象を受けた。下りは、1104高点峰(高ボッチ)から北西尾根を下っても、ポコポコとピークがあって楽しかったかもしれない。







 
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