ハナ土        1449.3m                 
                    
                                                   
                                      

   2019.11.30(土)


  晴れ    単独     広瀬ダムより    行動時間:1H43M


@広瀬ダム駐車場6:20→(9M)→A園地上部の扉6:29→(53M)→Bハナ土7:22〜24→(31M)→C扉帰り7:55→(8M)→D駐車場8:03



   
@広瀬ダムの駐車場からスタート。 ダム管理棟。常駐者が居る。 液晶ディプレイが明るく目立っていた。 堰堤上を園地側へ通過してゆく。
       
園地上部の池(引水) 園地上部から見下ろす。 A1030m付近にフェンスにゲートがある。経路少し足場が悪い。 1040m付近の堰堤。
     
1040m付近の堰堤左岸。タイガーロープが垂れている。 1060m付近の堰堤。これも左岸を伝う。 1140m付近の枡。使われていない。 1210m付近
       
1220m付近。かなり緩斜面になる。 1270m付近。左俣の方へ進む。 1450mの主尾根に乗る。防火帯のような幅がある。 Bハナ土
       
B三等点 B唯一の標識は雪の下になっていた。 B西側 B東側
     
B北側 B南側 1380m付近。南側に植林帯が現れる。 1290m付近。尾根が痩せる。
       
1150m付近で沢の中に戻る。 C扉の場所に戻る。 園地の散策路は崩落により立入禁止になっていた。 広瀬湖から武甲国境。
       
D駐車場に戻る。      




広瀬湖西のハナ土が落穂になっていた。ここだけでは短時間過ぎるので、どこか抱き合わせの場所が欲しいのだが、寒い時期なので汗した体でハシゴ登山をすると寒い。近くにどこかないかと探すと、同じく山名事典の山として牧丘に大室山が見つかった。もういくつか欲しいが、午後に予定がありこの日は2座狙いとした。

 

ハナ土は、南北に破線路が通っているので南側の芹沢地区からの入山が順当だろう。何も情報が無ければ私もそのように計画した。しかしKUMO氏の行動軌跡は東麓であった。破線路を完全に無視した形で、なぜに東から狙ったのだろうと思うのだが、玄人の勘からくる部分と、この発想が氏の真骨頂なのだろうと思えた。距離が短いのは確かに東側、そこに重きを置くと確かに東からのアプローチがいい。

 

1:15家を出る。久しぶりにこの時間に出た。野辺山経由で雁坂の有料道路を避けようかとも思ったが、経路距離が50km違うので、その距離差に雁坂トンネルの対価である740円を費やした形。秩父往還でコンビニに入りそびれ、何も食料を持たずに甲州側に入って行く。料金所のゲートのおじさんは居眠りをしており、そのまま抜けてしまおうかとも思ったが、起こして対価を払って通過してゆく。食料なしなので、糖分の入ったコーヒーを自販機で求め広瀬ダムに到着する。外気温はマイナス2℃。ちなみに大滝村はマイナス4℃だった。

 

夜が白みだし、6:20行動開始。明るくなったもののまだ暗さもあり、そんな中ではダム湖の管理棟内の液晶ディプレイが明るく目立っていた。車が2台確認できたので常駐者が居るのだろう。堰堤を越えて西進してゆくのだが、ここの水門は三菱重工製であった。広瀬湖は初めてで、ここの右岸側に園地があることを知らなかったが、よく整備された立派な園地が存在し散策路が切られていた。ここには流木が置かれ、「自由に持って行っていい」と書いてあるのだが、太く重そうなものもあり、これだと駐車場までの距離があるので誰も持たないだろうと思えた。

 

南寄りを通過しながら進んで行くと、その先の散策路には「崩落により立入禁止」と出ていた。園地最上部には小屋のようなものがあり、その下に水の落ち口が造られていた。園地内の水がここから落ちて行っているようだ。最上部に至ったがあるだろう扉が見えてこない。少し南に下りコンクリート構造の擁壁の上の方を見ると、そこに扉があった。落ち葉の堆積した中を登り、扉の直下は少し段差のある地形であった。扉には鍵は無く、わりと開閉しやすいロックの仕方であった。

 

扉の先に進むと小堰堤があり、左岸側に4本の黒い導水管が走り上流から引水していた。ここには管理用なのかタイガーロープが垂らされている。小堰堤が連続し、全て左岸側で巻いて進む。1140m付近で沢筋が緩斜面となり、ここにはコンクリート構造の貯水升があった。左岸ばかりでは進めず沢筋を流れを跨ぎながら登って行く。このまま進むと、主谷は1465高点の方へ向いてしまうので、1270mの場所から左俣側へと入って行く。KUMO氏の記録から尾根を伝おうと思って来たが、沢筋が伝えるので往路は沢ルートで通すことになった。雪はあるが、歩行に全く差しさわりが無かった。小鹿の集団が進路の先を横切って行く。

 

1450mで主尾根に乗る。下って山頂の場所は不本意なのだが、東から登る以上しょうがない。南へと下って行く。尾根上には防火帯と言えよう無毛の幅が造られていた。ここも19号などの影響か、倒木や落ちた枝などが多く、雪の下になっていて見えないものが足に纏わりつき歩き辛い場面もあった。

 

ハナ土到着。と言っても気にしていなければ尾根上の通過点のような場所で全く山頂らしくない。三角点があることで少しは山頂らしく装っているが、これなら北側の1470m峰か1465高点峰で座標をとったほうが良かったのではないかと思える。標識類は周囲の木々には見られず、雪の下になった古いものが唯一であった。

 

下山はKUMOルートで降りてみる。1330m付近からはやや南に振らねばならないのだが、降りてきたまま東に進み、進行方向右に尾根筋が現れたので慌てて南にトラバースしてゆく。下山利用の場合は、広い尾根の場所は進路に注意となる。1290m付近のように細尾根なら判り易いが、迷うくらいが楽しいのであって、ここには一切のマーキングはされないで欲しかったりする。尾根を進むと植生がやや密になってくる。東進から北進に変え急斜面を木々を掴みながら降りてゆく。

 

1140m付近の貯水升のある場所で沢に降り立った。沢下りになるので足場により注意しながら進んで行く。下には園地があり落石は絶対に起こせない。強い勾配ではないので可能性は低いが、それでも石を動かさないよう足場を配慮していた。扉を開閉し園地内へと戻って行く。立入禁止と出ているので、散策路にはしばらくは誰も来ないだろう。

 

ダム施設の上からは、湖面の先に武甲国境が見えている。澄んだ空気が間にあり、クッキリ見えていたと言うのが正解。アスファルトにレンガチップを塗した歩道を戻り駐車場に着く。

 

振り返る。積雪が多かったり、雪が冷え固くなったりしたら扉が開けられないと予想できる。雪があれば面白いと思いつつも、あまり多いと園地から出られないとも思う。降り始めはまだいいが、残雪期になると開閉できないだろう。

 

 




 
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