横見山 1337.5m 左の耳 1270m 榊山 1257.9m
右の耳 1210m 小唐沢山 1300m
2019.2.2(土)
晴れ 単独 余地ダムより鉄平石採石場経由 スノーシュー 行動時間:6H14M
@余地ダム6:29→(3M)→A林道入口(ゲート)6:32〜36→(44M)→B採石場7:20→(14M)→C横見山7:34〜37→(43M)→D左の耳8:20→(8M)→E榊山8:28〜29→(43M:ルートミスを含む)→F右の耳9:12→(38M)→G小唐沢山9:50〜10:00→(34M)→H右の耳帰り10:34→(90M)→I横見山西鞍部12:04→(14M)→J採石場西側の峠12:18→(21M)→K林道入口帰り(県道108号出合)12:39〜41→(2M)→L余地ダム12:43
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| @余地峠への林道ゲートまで除雪され、余地ダムの駐車場も除雪されていた。 | A除雪の様子と林道入口。ここからスノーシュー。 | A林道を含め私有地のよう。 | 採石場手前にもゲートがある。 |
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| 林道下に作業小屋 | B林道入口付近もススキが繁茂し、採石場内もこの通り。しばらく往来の無い林道のよう。 | B採石場の様子。採石場内を進むより、西側から尾根に乗ってしまった方が楽だと思う。 | B鉄平石を積んだ場所が残る。 |
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| B採石場の東側にも小屋が見られる。破線路の道形は雪のため判らず。 | 横見山西側の鞍部に乗り上げる。青いマーキングは北に降りている。 | C横見山。最高所に角材での標柱が立っている。 | C三等点 |
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| C趣のある標石がある。 | C横見山から余地峠側には切り拓きが降りている。 | 横見山から北側の尾根は笹枯れの場所がある。枯れていなかった以前は分けて進む場所だったよう。 | 「榊山」とこの表示が現れる。「海から」の方は谷を降りてゆくよう。 |
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| D左の耳にはマーキングが乱打されている。 | E榊山 | E榊山の山名板。 | E榊山には反射板がある!! |
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| E四等点 | E榊山から小唐沢山を望む。一帯の地形は複雑。 | 左の耳の南斜面。灌木には刃跡が残る場所が多い。1210m峰から北に進んでしまいルートミスで引き返す。 | 直径が2mほどある大きなナラ。 |
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| 右の耳の西側は信州側も上州側も切れ落ちている狭いリッジ。一番狭い場所で200mmほどしかなかった(冬季)。 | F右の耳から見る小唐沢山。ここから見ると、急過ぎて登れそうに見えない。 | 小唐沢山の西尾根は、急峻で雪も付かない。冬季はアイゼンが必要。 | G小唐沢山。凸頂で360度の展望がある(木々の間からも含む)。 |
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| G西南西側には八ヶ岳 | G北西 | G北に浅間山など | G東に西上州の山々。碧岩などが特異形でそれと判る。 |
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| G標識 | G三角点ではなく境界標柱。 | G山頂部は展望のためだろう刃物が入れられている。 | G小唐沢山でヤキソバパンが撮影された最初であろう。 |
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| G西尾根への下降点。降りだしての途中、北西尾根に引き込まれやすい。 | 写真で見える以上に急下降。足元がグリップしない。 | H右の耳帰り | H前橋ハイキングの標識が下がる。 |
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| 痩せ尾根の帰り。 | 痩せ尾根の北(信州)側は、ほぼ垂直に15mほど切れ落ちている。 | 痩せ尾根の南(上州)側。こちらは勾配があるが、谷の緩斜面までは15mほどある。 | 「海から・・・」と「榊山」の道標の場所帰り。 |
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| 横見山の北斜面。雪だまりで深い。 | I横見山の西側に戻る。見えるは往路の横見山へのトレース。 | 横見山の一つ西側の1330mピーク。 | 1330mピークには「PTEC」と「Drヘリ+電話番号」の記されたテプラが残る。 |
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| 主稜から見下ろす砕石場。 | J砕石場西の峠の場所。 | 往路に見たゲートの場所の帰り。 | K県道108号に戻る。 |
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| L余地ダムに到着 | Lダム湖は全面結氷はしていなかった。 |
朝の挿し餌が終わり、ようやく少し距離のある場所に行くことが出来るようになった。とは言ってもしばらく近場の図面しか見ておらず、「山と高原地図・西上州」の西側に位置する県境の山を目指す。横見山と小唐沢山。北の「海から一番遠い場所」へのアプローチ道を使おうかと思ったが、木曜日に降雪があったので北側は深く寒い印象があった。ここは南の余地ダムから上がる事にした。
1:00家を出る。佐久ではマイナス14℃を電光掲示板が示していた。峠付近では大型トラックを巻き込んだ大きな事故があり赤色灯が賑やかであった。佐久穂町の余地峠への道(県道108号)を伝うのは、2002年に板石山を登って以来、久しぶり過ぎて懐かしさを通り越して新鮮な風景となっていた。雪の状態が気になっていたが、幸いに除雪してあった。余地ダム管理のためかと思ったが、ダム管理棟の先、余地峠への道のゲート前まで除雪してあった。除雪してあるものの一本道になってUターン場所が造られていない。幸いにも車高の高い四駆で来たので、威力に任せ雪に突っ込みUターンする。普通車はUターンできずにバックで戻るしかないだろう。駐車場所は一択で、ダムの駐車場が綺麗に除雪してあった(2:50)。
深夜の余地ダムは、堰堤上のスライドゲート小屋が明るくトイレでも在るかのように光っていた。ここは冬季はトイレは開放しておらず封鎖中であった。シュラフに潜り込み夜明けを待つ。ここでの外気温はマイナス12℃であった。空の星が降るように見えていた。暖かかった車内が、だんだんと周囲の冷気に浸食され、夏用の封筒型のシュラフでは堪える。ヘッドライトで歩いてしまおうかとも思ったが、ぶるぶるしながら夜明けを待ち、5時半ごろにはとうとうエンジンをかけて暖房を効かせるほど軟弱になった。
6:29ダムを出発する。ショートスキーかスノーシューか迷ったが、汎用性の高いスノーシューを持つことにし、ここからは手に持って出発。すぐ先にある枝林道入口で足に装着する。ゲートのところには絵図を添えて注意書きがあり、向かう先に鉄平石の採掘場があることが判る。沈み込み量は100mmくらい。快適に登って行ける。しかし入ってすぐにススキのブッシュがあることから、利用していない林道と判断できた。林道の上の方の九十九折は、大きい九十九の場所はショートカットするような道が存在し北に進むことが出来た。ここには壊れたバスが置かれており、その北側にはゲートが存在していた。
尾根が目の前にあるが、そのまま林道を追う。林道の南側には小屋も見られ、一部南西側が開けた場所があり八ヶ岳連峰の全てが見える場所があった。この先もススキが繁茂した場所があり、この辺りで採石場らしい岩肌が現れる。重機も置かれ砕石した板状の鉄平石が積まれ置かれている場所がケルンのように雪の中に見えていた。尾根に乗りたいが北側は岩肌で登れない。登山靴なら登れるが、スノーシューの足なので登れないと言うのが正解。そのまま東に進むと、こちらにも藪の中に小屋があった。ここには地形図からは道形があるようであるが、雪に隠されているのか見えてこなかった。北東に斜上するように藪斜面を上がって行く。やや伝い辛い場所で、アプローチの仕方が悪かったか・・・と思いつつ登っていた。
尾根に登り上げた場所には、マーキングが二色でフラれ、そのうちの青色は北側に降りて行っていた。東に尾根を進み横見山に到着する。三角点がちょこんと雪から顔を出し、その西側に古風な石柱が立っていた。三市町村の境としてものか、雪を詰めて彫られた字を判読するも、その文言からコレと判ることが無かった。山名表示があるかと思ったが無く、休猟区の看板のみ見えた。余地峠側の尾根には一筋の切り拓きが降りており伝えるようであった。
横見山の北側は急峻で降りられず、西に戻って、先ほどのマーキングの場所から北東にトラバースするように降りてゆく。ここは雪は深く柔らかく、復路は苦労するように思いつつ降りていた。北に進む広い尾根に乗ると、笹枯れの風景があった。繁茂している時は分けながら進まねばならなかったようだが、笹枯れで楽に進ませてもらう。鹿が伝うのだろう、雪の上にはくぼみがレールのように続き、その上に新雪が乗っていた。
1239高点の北東、1220mの屈曲点で初めて道標に出合う。「海から一番遠い地点」と「榊山」の方角を示していた。忠実に東の1230m峰に乗り上げてから北に向かってゆく。マーキングはこのピークの北西斜面を通過していた。北に進むと、右前方に高みが見えだす。ここが1270mの左の耳で、その最高所にはマーキングが乱打されていた。この先の榊山は帰りにとも思ったが、小唐沢山の帰りは左の耳をショートカットする判断もできる事から、先に榊山を踏んでおくことにした。
左の耳からは北に進むのだが、僅かに東にオフセットするような尾根で、その榊山は最高所に三角点は無く、やや北に降りた場所に埋められ、そこで榊山としていた。古い山名板があり、その上に反射板が打たれていた。よくある反射板は電波反射板で大型構造物であるが、ここでは自転車の反射板のようであった。踵を返し自分のトレースを追って戻る。東側には次に目指す小唐沢山が双耳峰で見えている。左の耳からの南斜面は、刃物跡が多く見られる緩斜面であった。東に降りる尾根に乗り1210mの高みで進路を間違えてしまう。
なんとなく北に進む尾根が右の耳と繋がっているように見え、疑うことなく快調に降りていく。しかし下がっても下がっても東に屈曲しない。間違えに気付き南に登り返し東進に修正する。先ほど間違った尾根を左に見ながら、そして右に小唐沢山を見ながら進む。ここから見る小唐沢山は、尾根が無い感じで真っ黒な斜面、登れそうに見えずやや戸惑っていた。冬季は無理かと・・・。北に進み右の耳へと東に屈曲すると、予期していない痩せたリッジが待ち構えていた。左は信州側、右は上州側、どちらも切れ落ちており、歩ける幅は400mほど。そのうち細い場所は200mmほどしかない。雪の下がどうなっているのかが判らず踏み抜きも考えられるので、引き返そうかとも思った。探るように足を出してゆく。抜き足差し足ではないが、後荷重にしつつ急いで通過する感じ。なんとか抜けたが雪の付きによっては、跨いで通過するような場所であった。
右の耳到着。ここから再度よくよく小唐沢山を望む。西斜面は雪があまり付いておらず真っ黒。それだけ急峻であることが判る。辿り着けるのか・・・とりあえず行けるところまで行こうと進んで行く。右の耳の南東はやや急峻でスノーシューで降りるにはやや酷な斜面であった。痩せた場所を経て東への尾根に取り付く。ここの鞍部には標柱が埋まっていた。県境の屈曲点だからだろう。
尾根は一応あるが、雪が付いておらず、ある場所は凍っていた。さすがのMSRのスノーシューも場違いになり、途中でデポする。アイゼンにスイッチしたかったが、持ってきたのは軽アイゼン。ここがこれまでとは予想できていなかった。想像力がまだまだ乏しいとも言える。木々に掴まりながら這い上がって行く。下りはザイルを流したいような、そんな足場ののっぺりとした場所が続き、登山靴のコバが引っ掛からないような場所が続く。それでも何とか登れており山頂に近づいている。振り返ると右の耳や、もう遠くに横見山が見えていた。
小唐沢山到着。円錐形の山頂らしく突頂の形状で雰囲気がいい。先人が切り拓いたようで、南西側に特に灌木が切られていた。全体の半分が消えかかった山名板があり、静かにこの場所の名前を示していた。北西には霊仙峰があるが、冬季は北からのアプローチの方が安全だったであろう。南西を見ると、ここからも八ヶ岳が綺麗に見えていた。東にはそれと判る碧岩や大岩の岩峰が見える。出発から3時間20分。ルートミスをしなければ3時間ほどで着いたかもしれない。先ほどまでは日陰の登りで指先が悴んでいたが、日の当たる山頂ですぐに改善され素手で居ても平気なほどになった。ヤキソバパンを掲げ記念撮影。さて戻る。
慎重に山頂側を向きながらバックで降りてゆく。最初はスキーの準備などを考えていたが、ここを思うとスノーシューでまだよかった。デポしたスノーシューを持って、さらにツボ足で下り、鞍部で装着する。気温が上がってきているせいか、冷たい雪に触れていないせいか、スノーシューが途端にダンゴを作るようになり、重い足で急登を上がって行く。空を見ると雲一つなかった。
右の耳に戻ると、前橋ハイキングクラブの標識が見られた。同化した色をしており往路には気づかなかったようだ。さてこの先には核心部のリッジがある。自分のトレースが在るので辿ればいいのだが、崩れ落ちる可能性が終始伴う。往路同様に抜き足差し足で抜けてゆく。落ちるにしても上州側に落ちようと思いつつ・・・。危険個所を抜けたら南に向かい1190m峰に達したら、その先の1210m峰を経由し直線的に左の耳を端折って西に向かう。雪が消えるとやや野草が茂る場所となるか、枯れたそれらが多くみられる場所もあった。左の耳の南西で往路のトレースに乗る。
南進してゆくと、木製の榊山への道標も見られた。これも往路に目に入らなかった。そして1230m地点の「海から一番遠い場所」の道標の分岐に戻る。その場所が気になったが、示す方向が谷を下った先のようなのでまたの機会とする。遠く銃声が響いてきていた。腕のいい猟師が居るのか、単発で仕留めたのか連続する音ではなかった。南に我がトレースを追って戻って行く。
横見山の南斜面は、やはり深く登り辛かった。そして横見山の西側鞍部に乗ったら、そのまま西に進んでみる。1330m峰には「PTEC」「Drヘリ 027−224−7999」と書いたテプラが巻かれていた。採石場のもしもの場合のためか。作業現場ではだめで、ここに登らないと携帯が通じないのかもしれない。さらに西に行くと南側が拓け採石場を見下ろせる場所に出る。尾根上は鉄平石の岩盤で、削られているので東西に細い。場所を選ばないと進めなくなるので、植生のある場所を伝うように進んで行く。それでも西側の肩まで行くとどこを降りるにも急峻になる。そこに鉄平石の板状の石がいくつも落ちているので、雪の下のそれらにスノーシューの刃が当たり、ギーギー軋むのと、それがために滑って歩き辛い。ここでも上側を向いてバックステップで下った。
降りた場所は峠のようになっていて、道形が尾根を乗越していた。南に降りると古いコンプレッサーが見られた。そして往路に見たゲートの場所で林道に乗る。快晴の日差しを浴びながら林道を闊歩しながら降りてゆく。鉄平石があるくらいで鉄分が多いのか、流れがある場所では、さび色の水が流れていた。県道108号に出合い、ゲートの場所でスノーシューを脱ぐ。わずかに歩き余地ダムに帰還。ここが除雪されていて助かった。県道が除雪されていることから、その両側に雪の壁が造られていて、駐車場が除雪されてなかったら、停めるにも難儀した場所だった。
振り返る。「海から一番遠い場所」の道標が上がってきていることから、北側からアプローチする方が、道を伝えるよう。冬季の核心部は、右の耳の西尾根と小唐沢山の西尾根。ここを思うとアイゼン携行は必須となるだろう。また、横見山を経ての榊山までの往復で楽しむのなら、スキー利用でも楽しめる斜面であった。広い尾根が多くスキーでも快適そうに見えた。右の耳と小唐沢山を目指す場合は、無積雪期の方が無難だろうとは思う。それでも、雪があり気持ち良かった。少し、いやだいぶヒヤヒヤさせられ、緊張感をもって安全に歩けたとも言える。




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