氷山       674.2m       
  
 
 
     2019.6.29(土)


  くもり     単独     外丸矢放神社から入山し、帰路は東尾根を下る周回   行動時間:2H31M


@外丸矢放神社4:29→(32M)→A恋松峠5:01→(33M)→B氷山5:34〜41→(30M)→C林道に降り立つ6:11→(1M)→D林道分岐6:12→(13M)→E引き返す6:25→(9M)→F分岐再び6:34→(20M)→G外丸矢放神社6:54〜58→(2M)→H駐車余地 7:00


   
@外丸矢放神社入口に登山口道標がある。 @横に公的施設があるが、駐車禁止と書かれている。 前社と、その奥に奥社がある。右に八本杉。 登山届のボックスまで置かれている。そしてここの注意書きに縦走コースがあることが書かれている。
       
飯山線の上を通過する。 この絵図が無かったら、右の写真の場所を左に進んでいた。右が正解。 左に行きたい場所だが、右に進む。 左の写真のわずか先で左の道に入る。
     
右へ入るが、左を進んでも合流するよう。 林道から離れ右へ。 またまた林道に出合う。左の写真の場所は左に進んでも良かったよう。 美しいブナ林
       
ここで林道を完全に離れる。右へ。 おもてなし広場 A恋松峠。鐘がある。 尾根上の立派な道。
       
杉林の中もいい感じ。太く荘厳。 六三四の心 九合目。 九合目からの景色。雲海。 B氷山の山頂標識は、三角点とは離れ西側にある。
     
B立派な木彫の標柱。 B南東のみひらける。 B西側への道があるような雰囲気。 B三角点の場所は東側。こちらは明るい場所。
     
B三等点 東尾根の道も明瞭(途中まで) 新しいタイガーロープも流してある。600m付近。 560m付近。尾根から南に降りる道があった。
   
490m付近で道が合流。下から上を見ている。560m付近からの道は左。右から降りてきた。 途中から谷の中に入る。道形はほぼ判らない。尾根がすぐ右にあるが道形は無い。440m付近。 430m付近。時折、道を刻んだ跡が見られるが、植生があり隠れている。 430m付近から上を見ている。道があるように見えないだろう。
     
C林道に降り立つ。 C降りてきた場所。登山道が在るようには全く見えない。 C降り立った場所のすぐ上に堰堤が見られた。 D分岐を右に進んでみたが・・・。
     
E往路側に繋がる道ではないようで引き返す。 F分岐再び。 薪小屋が見られる。 変則四差路。右側から降りてきた。
   
途中から田んぼの中を通り飯山線に沿う。 飯山線のトンネル上を通過。 G登山届の場所に戻る。 G奥社へ寄って行く。
        
G外丸矢放神社奥社 G八本杉は見応えがある。 G杉並木 鳥居下。このバリケードが無ければ、車で神社まで入れるよう。
       
H神社の南側に駐車余地三台分ほど。




 夏場向きな山名の場所が津南町にある。その名も氷山。登ればさぞ涼しいだろうと想像させてくれるが、実際の標高は里山の範疇であり、その標高からは冬場の方が適期かと思えた。でも山腹ではブナの新緑が楽しめる場所のようであり、それならと暑くなる前の梅雨時期にと行くタイミングを計っていた。

 
 地形図には破線は描かれていないが、2013年6月に登山道が一般に公開された場所らしい。それを知ったのが2015年で、新しい道なら早くに歩いてみたいと思っていたが、気にしつつもずるずると月日が経過してしまっていた。

 
 1時に家を出る。月夜野から湯沢までのみ関越道を使い、十二峠越えの国道353経由で現地入りする。津南駅のどんつきを右折し、外丸矢放神社の場所はすぐに分かった。駐車は神社の斜向かいにある郵便局も土曜であり使えそうであったが、神社南の路肩余地に停めた。神社の鳥居東に余地もあるが、駐車禁止と書かれていた。しばし仮眠(3:43)。

 
 神社の鳥居の前には、木彫された立派な登山口標柱が立っていた。参道の杉並木を進んで行くと、外丸矢放神社の境内となり、この神社を有名にしている八本杉がある。特異な生え方をしており、幹回りは直径3mほどありそうに見えた。社に挨拶してから西に見える登山口道標へと進む。ここには登山届のポストが設置してあった。そしてその下に「縦走コース(恋恋坂)は迷いやすいので一人で行かないでください」と書いてあり、これにより縦走もできる場所と知った。

 
 山道に入りすぐに小尾根に駆け上がる急峻となる。そこから右を見ると特異なフェンスが見られ、これが飯山線のトンネル出口であった。雰囲気としては今のルートは高巻きの道な感じで、降りてゆくと絵図のある分岐となり林道に出る。絵図に進路が書いてあるので迷わないが、この案内が無かったら、林道を左に行っていただろう。左が登りなので・・・。絵図通りに右に進むとすぐに分岐標柱があり進路を示している。枝林道へ左折とある。一分ほど進むと林道から離れる山道があり、ここにも道標があり山道へ入れと示している。しかしここは左に分かれた林道とその先ですぐに合わさった。

 
 分岐か所の多いルートで、先ほどの分岐から2分ほどでまた分岐で、今度こそ林道から離れるのかと思ったら、4分ほどでまた林道に合流した。この辺りはブナの美しい場所で、前夜の雨に濡れとても発色がいい。このブナの中を1分ほど進むと、ここでやっと林道から離れた。湿度100パーセントな感じで蒸し暑く、風もなくサウナ状態であった。ちょっとこの時期に歩く場所ではないかと少し後悔もする。

 
 三合目は「おもてなし広場」と名前がふられていた。近年の作道とあるが、ここには昔からの作業道や杣道があったように見えた。下草を刈った痕も見えるが、植生のほとんどない区間も多く、昔からよく踏まれて今があるような場所に感じた。五合目が恋松峠でハンドベルが設置されている。峠とあるが、よくある峠とは少し地形が違うような感じの場所で、言うなればここは尾根の肩であった。

 
 既に気づいているが、このルートは九十九を切って緩やかに道を切ると言った場所はほぼなく、どこも直線的に道がある。それが為に勾配の強い場所も多いのが特徴だろう。足場が濡れているこの日のような場合、下りは注意したいルートであった。細尾根を進みしばらくすると、杉の大木が並ぶ場所となる。ここは植林地のような整列した植生でなくランダムに生えており、それが自然風味があり良かった。この杉の場所から15分ほどで、やっと展望が得られる場所となる。

 
 「六三四の恋」と名がつけられ、ここが九合目であった。コースで初めて下界側が望める場所であるが、生憎の雲海であった。まあこの標高で雲海を楽しめるのだから良しとせねばならない。それにしても暑い。汗が尋常でないほど吹き出している。これが氷山の本当の姿だった。名前のみ涼しい場所・・・。

 
 赤い鳥居が見え、氷山の山頂に到着した。おやっと思ったことがあり、あれだけ暑かったのに、山頂には切れ目なく風が吹き涼しいのであった。我慢に我慢をした後にかき氷をもらった感じで、一気に汗が落ち着いていった。この山頂は西端に位置し、そこからの西尾根側にも道形が進んでいるようにも見えた。この場所から南東側のみ展望がある。ここでの仕事はもう一つ、三角点があるはずであり探索を開始する。

 
 山頂標柱のある周辺に埋まると思い歩き回るも見えてこない。地形図を確認すると、点は東側に存在する。東へ25mほど進むと、明るく空の開けた下に三等点が埋まり、その横に太刀持ちのように国土地理院の白い標柱が立っていた。そしてこの場所からの東尾根を見ると、立派な道が続いていた。当初は往路の往復予定であったが、これを見させられたら伝わない手は無い。次の梯子登山の予定もありギャンブルはできないが、少々横道に逸れても大丈夫だろう。

 
 東尾根は降り始めの最初は至極緩やかで快適だった。登りはこっちの方がいいんじゃないかと思ったほど。しかし途中から急峻となり、600m付近にはタイガーロープも設置してあった。このまま尾根を伝うのかと思いきや、560m付近には尾根から南に降りるルートが分岐していた。これはエスケープルートなんだろうと思い、そのまま尾根通して進む。

 
 しかししかし、尾根通しで進むと思った道は途中で尾根を外れ南(右)に下りだす。やや薄い道形となり、よく見ないと道の場所が見えてこないような、そんな薄い場所であった。490mで右からの道が合流した。先ほど別れた道で間違いないだろう。右に尾根があり、いつかは尾根に乗るのかと思っていたが、右にしたまま谷の中を進む。450m付近までは作道した階段状の場所が見えるが、それより下ると道が何処に切られているのかこの時期には見えてこなかった。冬から春前までに伝うと見えるのかもしれない。


 半信半疑で降りてゆくと、下に舗装林道が見えてきた。どんな入口なのかと探るも、こちらの入り口は有耶無耶で、降りてきたから上に道があると判るが、情報が無かったら取り付こうとも思わない場所であった。マーキング類も皆無。田沢川には、少し上流に堰堤が見えていた。次に向かう城峰が目と鼻の先にあるが、一度出発地点に戻ってからとする。林道を降りるとすぐに分岐がある。これは地形図に描かれている破線路で、上手くすると南に在った林道と繋がっていると予想し入って行ってみる。


 途中に池などもありずんずんと進むも、分岐から13分ほど進んでも、全く南に進もうとしなかった。諦め分岐まで戻る。22分のアルバイトであった。林道を麓側に降りてゆくと、二つの大きな薪棚があり、その先8分ほどで変則四差路の分岐点となる。ここは地形図に描かれていないので、登りに使った場合は進路に迷うことになるだろう。「熊出没注意」看板のある側を伝ってきていた。


 飯山線の踏切が見えた場所から南を見ると、田沢川に架かる小さな橋が見えた。田んぼの畦道を伝うとその橋の場所に出て、渡って行くと飯山線に沿う道があり、これを行くと往路の登山道と合流する。また高巻きの道を登るのが面倒と思っていたら。トンネルのすぐ上をトラバースするショートカットの道形があったので伝って進む。


 登山届の場所に戻り、少し拝観と奥社へと寄って行く。奥社への階段は前社の裏からあるが、前社の裏の扉は真新しく新造されているのも発見した。古の自然石の階段を上がり奥社に着く。派手さは無いが、しっかりとした造りの社であった。境内に降り、明るい中でもう一度八本杉を見上げる。赤い木肌と濃い緑の葉のコントラストがいい。杉の解説は前社の壁に達筆で書かれていた。


 杉並木の幅の狭さが心地いい。なにかアーチをつくられているようなそんな雰囲気の杉並木なのだった。鳥居を潜ったら最後に神社全体に拝礼する。車道に出て右に進み余地に戻る。氷山は涼しかった。体験し間違いない事実(笑)。次の城峰側へとズレてゆく。


 振り返る。予定外の周回路が辿れた。登山道は1本のみかと思ったが、実際には他にも存在した。ただし東尾根の道は公の道ではないのだろう。あと、登山届の場所に「恋恋坂」と書いてある。どこのことなのだろうか。勾配があったから東尾根の坂をそう呼んでいるのかも。

 






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