丸山        1278m  (1282m)     
                    
                                                  
                                      
   2019.3.2(土)


  晴れ    単独     戸隠牧場より   行動時間:1H4M


@戸隠牧場高妻山登山口6:03→(28M)→A丸山6:31〜46→(21M)→B戻る7:07


   
@既にここまで除雪され車で入ることが出来た。 杭が並ぶ場所が2箇所ある。 流れを跨ぐ場所は8回ほどだったか・・・。起伏が連続する。 クロスカントリースキーのコースがあるよう。
       
1200mから丸山 1210m。右が西峰。左側が東峰側。 A丸山西峰。 A西峰から戸隠山
     
A五地蔵山 A標高校正をしてありませんが西峰の標高。これを基準にして東峰に行く。 A1278高点の東峰。 A西峰に対し東峰の方が4m低い。
       
A東峰から見る西峰。向こうの方が間違いなく高い。 A今日はカルフのメタを使う。 A丸山東峰より北東尾根 流れを跨ぐ場所が多い。スキートレースが残る。
       
夏道の上にトレースがあるよう。 ささやきの小径と言う散策道があるよう。 コテージ群の場所に出る。 B登山口に戻る。除雪してあるがアスファルトの上は凍っている。
       
牧場から見る戸隠連邦。      




 戸隠の丸山が落穂になっていた。ここは残雪期の山として雪に伝ってゆく場所であり、タイミングとしては今が適期。しかし今年は雪が少ないのでどうだろうと気にしつつ計画してみた。あと、ここ3年にわたりスキーを履いていなかった。休止期間が長くなり久しぶりに少し履いてみたくなり、足慣らしにちょうどいいのでスキーでのアプローチとした。

 1:15家を出る。18号はトラッカーが非常に少なく、ストレスなく地走りで長野市に入る。電光看板の輝くJRCの本社を右に見ながら戸隠に向かうが、七曲りの辺りにも全く雪が見えない。飯綱の先辺りで見えてくるが、やはり例年よりかなり少ないと思えた。外気温はマイナス5℃。この気温も高いと感じる。当初はキャンプ場のバス停で車を停める頭でいたが、高妻山登山口となる駐車場まで綺麗に除雪されてあり、そこまで入ってしまう。ただし駐車場は周囲からの融雪の水が凍り、アスファルト路面を覆いツルツルであった。夜明けを待つ(4:15)。

 大宮ナンバーの新型プラドがやってきて、すぐに準備をし出した(5:30)。6時からのTBSラジオを聞いてから出立しようと思っていた中で、のんびりしている環境ではなくなった。外に出てスキーの準備をする。するともう一台エブリィがやってきた。運転手は気さくな方で会話をすると、御仁は乙妻を目指すと言う。反対に「どこへ行かれるんですか?」と聞かれる。「丸山です」と答えると、いくぶん鼻にかかった笑われ方で「丸山にこんなに早く・・・」と言われた。たぶん逆の立場であったら私も同じ対応だったろう。まあ乙妻に行くモチベーションの人にはそう感じる丸山であろう。そんなこと言ったって、落穂になっていていつか登らねばならないのだからしょうがない。御仁と会ったタイミングが悪かったと思うことにした。

 6:03スキーを履いてスタートする。スキーでなく登山靴のままでも十分浮力のあるガチガチの雪で、スキーでは逆にバタバタしてしまうほどであった。ルートは特に無いので適当に西に向かって進む。樹林帯の中に入ると、流れの場所が多いようで、何度も起伏した場所を越えねばならなかった。時折黒い流れが雪の間に見えており、しっかり場所を選ばないと落ちてしまうような場所もあった。逆サ川右俣の渡渉点のみ気にして計画していたが、これほどに網の目のように流れがあるとは知らなかった。地形図には破線路が描かれ、一応その場所を意識してみたが、道標も無ければその存在も判らなかった。

 目の前に丸山の高みが見えだし、そこが1200m付近。ここにはクロスカントリースキーの道標がつけられ、雪面にはスキートレースが見られた。スノーシューは見られなかったので、スキーに特化したコースのよう。そこを跨ぐようにして南西に進み丸山中央の鞍部に突き上げる谷に入って行く。北東尾根を伝えばスマートに標高点まで行けるが、尾根の基部が急峻で取付けず、そのために谷に入って行った。この谷部も最後が急峻で、ここは西に逃げる。そのために最初は丸山の西峰に到着する。

 西峰から見る戸隠連邦はちょうどモルゲンロートとなっていた。標高点を取っている東峰を見ると、ここより低いのが判る。この場所の標高を確認し東峰へと向かってゆく。1278標高点の場所は、先ほどより4m低かった。正確値かどうかは不安があるが、短時間での計測なので誤差は少ないはず。丸山の標高点は最高所の標高ではないことが判った。丸山の最高所は西峰の方。そして東峰からは戸隠連邦が見えず、展望からも西峰の方が優位であった。時計を見るとまだ30分しか経っていない。こんな登山でいいのかと自問自答したくなるが、こんな日もあっていい。こんな日を作らないとここには登れないことになる。

 シールをはがし北東尾根に乗って行くが、滑れたのは最初だけで、細尾根になり滑れなくなる。往路の谷にドロップインし、ガリガリとかき氷機のようにアイスバーンを削りながら降りてゆく。今日の板は巾広のメタを選定した。降雨の後であり、その降雨はここでは雪だったろうと予想したのだが、雨だったようで期待したふかふかの雪は無かったのだった。板が現地に合っておらず滑るにも難儀した。ただし、斜面を降りての雪面は、起伏の多い中ではメタの機能性が大きく活躍した。ウロコ付き板より歩行性に特化している板なのであった。

 復路はどこに連れていかれるかとスキートレースを追ってみた。トレースはしっかりと橋の場所を選んで進んでいるようで、ご当地の案内人がしっかりナビゲートしたトレースと見えた。出た先に「ささやきの小径」と書かれていた。この散策路をトレースしたようだった。茶色いコテージ群が目の前にあり、その中のシャワー棟の間を抜けて駐車場に戻る。カメラマンが三脚を抱え、朝の戸隠連邦を狙っていた。

 この日まで積雪期の山と思っていたが、散策路を使い無積雪期でも狙えるようであった。

 流石にここだけでは不完全燃焼で、次は篠ノ井の茶臼山に向かう。



  
               戻る