見晴岳 2095m
三方ヶ峰 2040.7m
雲上の丘 2110m
雷の丘 2100m
村界の丘 2110m
2019.8.24(土)
晴れ 単独 地蔵峠より 行動時間:2H58M
@地蔵峠5:55→(60M)→A見晴岳6:55〜58→(17M)→B三方ヶ峰7:12〜25→(23M)→C雲上の丘7:48→(8M)→D雷の丘7:56→(5M)→E村界の丘8:01→(7M)→F兎平(池の平湿原駐車場)8:08→(45M)→G地蔵峠8:53
@地蔵峠から湯ノ丸高峰林道へ。 | @地蔵峠のお地蔵様 | @八十番観音 | スキー場ゲレンデ内を登る。 |
林道から山道へ | 日影が続き夏向きな道。 | ツワブキの黄色が目立つ。 | トモエシオガマが群生。 |
ウスユキソウ | マツムシソウは蜂に大人気。 | A見晴岳。鉄塔が邪魔だが・・・しょうがない。 | A標高点側の標識(西) |
Aトレランの女性 | A東側の高みに標識。 | A北 | A東 |
A南東 | A西 | A北西 | 見晴岳南のコマクサ園には高さのある柵が続く。 |
コマクサは花季が終わり。 | B三方ヶ峰 | B標識 | Bこちらも柵が建てられた。 |
Bコマクサがまだ咲いていた。 | Bイワインチン | B柵の西側に三角点がある(中央)。 | B周囲の石と同化していて見つけ出しにくい色。 |
シモツケソウ | 見晴岳南の分岐まで戻って北東へ。 | この標識の西側にたくさんのきのこが見られた。 | C雲上の丘 |
C標識 | C雲上の丘から池の平湿原 | C同定盤 | D雷の丘 |
D標識 | E村界の丘 | E標識 | F兎平 池の平湿原駐車場前 |
登山道は歩き易い場所もあるが・・・。 | 足を濡らす場所も多い。 |
カプセルリフト麓駅 | G地蔵峠駐車場に戻る。 |
お盆休み後の週であり有名処が少し空く日取りであるが、残念ながら早出ができない日であり、近距離で涼しい場所を探すことにする。
浅間山西側の三方ヶ峰に登ったのは、ちょうど20年前の1999年。この時は林道からピストンしたのみで、付近にあるピークに目を向けていなかった。今回は山と高原地図に読める見晴岳と雲上の丘を目指す形で登ってみることにする。
4時に家を出る。高速を使おうかと迷ったが、近距離なので碓氷峠を越えて地走りで向かう。地蔵峠には5時46分に到着した。ここでの外気温は12℃。家を出発する時は20℃だったので、標高差を思うとほぼ的確な気温を示していた。そしてとっても涼やか。ホテルで合宿しているのか、駐車場を学生がぞろぞろと歩き、先輩に対し後輩が挨拶をしている声が響いていた。あと、単独のトレランの女性が何処に向かうのかスタートして行った。
5:55お地蔵さまと八十番観音に挨拶をしてから林道へと入って行く。スキー場のゲレンデ内を登って行き、その先で舗装林道に再び乗る。1810m地点で道標に従い入り口にチェーンのある山道に入って行く。若干足元を濡らしつつ進み、針葉樹林帯に入ったら、濡らす野草は無くなる。とても夏向きなルートで、しばらく日陰のコースが続く。
最初にツワブキの黄色が見えだしたら、お花畑の中を進んでいるかのようにいろんな花が楽しめた。まだ夏の気分であるが、夏色の黄色より紫やピンクの花が多くなっている。色からして秋を感じるのであった。西尾根なので、ほとんど朝日を受けることなく最初の目的地に登頂となった。終始一級路のままであった。
見晴岳登頂。厳密には東西に二つの高みがあり、西に立つと、先ほど駐車場で見た女性が東側の高みに居るのが見えた。てっきり湯の丸山へと進んだと思っていたが、ここだったとは・・・。その女性がいる側へ行くと、山名標識が立っていた。西峰の方はアンテナ塔があり、自然な感じがして居心地がいいのは東峰の方であった。下界はガスが垂れ込めた日であったが、悪くない景色が南に見られた。
このエリアらしい赤ザレの地面を東に進むと、雲上の丘への分岐となるが、20年ぶりの三方ヶ峰を踏みに東側へ進んで行く。尾根の南側には高さ6尺ほどのフェンスが作られていた。コマクサ園と名の付けられた場所であり、フェンスの向こう側には沢山のコマクサが見られた。咲いているものが無かったが、少し前であったらたくさん見られただろうことと、その株の多さから判る。池の平を見ながら下って行く。
三方ヶ峰登頂。山頂の様子は20年前のままであったが、こちらにもコマクサ保護のフェンスが設置されており、それが為に大きく景色が違っているのだが、それ以外では標識もそうだが、以前のままであった。ここには三角点があり、最高所より少し下った場所に在る。これを探しに少し降りてゆく。しかしいくら探しても見えてこない。植生の中に埋もれているのかと思い探すも、出てくるのは大きな石で三角点に非ず。無くなってしまったのかと、諦めモードになるのだが、あきらめが悪いのでまだ探す。結局13分も探してしまった。フェンスの西側にあり、フェンスの支柱に対する支えの木があったり、周囲の石と同化しており、判りづらくなっていたのだった。探し物が見つかったので踵を返す。
見晴岳下の分岐まで登り上げ北東側へと尾根筋を進んで行く。ピグミーの森と書かれた標識の西側には、たくさんのオレンジ色のキノコが出ていた。この尾根上のコースは、やや湿気を保つ地層のようで、ぬかるんだ場所が多くなる。スパッツを着けたいルートであった。
雲上の丘登頂。高山の山頂を思わせる表情をした場所が出迎えてくれた。東側眼下には池ノ平湿原が青く広がる。山頂らしくしている要素の一つに、立派な同定盤が置かれていた。360度の展望図が銅板に彫られており、奥秩父の武甲国境の山を見ると、朝日岳が「アサシ岳」となっているのを見つけてしまった。「ヒ」と書いたのをいたずらをしたのかと思ったが、最初から「シ」と表記したようだった。その本峰はガスの中で見えなかったが・・・。
北東に進んだ2100m峰には雷の丘とあり、その東側の高みは村界の丘となっていた。ここまでくるとぬちゃぬちゃした散策路も終わりで、階段状の場所を降りてゆく。途中ヤマドリの親子がおり、コソコソしつつも5羽ほどが奇声を上げながら飛び去って行った。兎平に降り立つと、湿原駐車場に続々とマイカーが上がってきていた。普通車の駐車料金は良心的で500円だった。
駐車場からは山道を降りようと思っていたが、車道から見える登山道には野草が多く被さり、また足を濡らすと思い舗装路を降りてゆく。どんな場所へでもスパッツをしていた過去があるが、長靴を多用するようになり持たないことが多くなってしまったのだった。藪は持つ、藪じゃないと持たない、こんな感じになりつつもあった。
1920m地点からは登山道に入って行く。途中少し笹が覆う通過点もあるが、わずか濡らされただけで進んで行けた。まだすれ違う人はおらず静かな山歩きが続いていた。1770mで車道を横切り、ゲレンデの中を再び降りてゆく。舗装林道にまた戻ると、その北側では大きな工事がされており、作業員が30名ほど数えられた。働いている人の中をレジャーで通過するのは忍びないと思ってしまう。
地蔵峠に戻ると、これから出発するハイカーがあちこちで準備をされていた。カラフルな色を身にまとった女性が目立っていた。