大室山        898.6m
                    
                                                  
                                      
   2019.11.30(土)


  晴れ    単独      北東麓より     行動時間:36M


@分岐点駐車余地8:34→(20M)→A御料局三角点8:54→(2M)→B大室山8:56→(14M)→C戻る9:10



   
東側の林道は、最終民家の先でゲートされている。開閉して先に進む。 @地形図の実線分岐の東側に4台分程の余地がある。最初道向かいの道形を伝うが、濃いカヤトの原で撤退。 分けて進めるが、霜で濡れていて冷たく・・・。そして進み辛い。 僅かに東にズレると下草の無い斜面が待っていた。
       
伐採斜面の作業残置品。 西の伐採地側を見下ろす。 林道の先、地形図に描かれている建物は猟師小屋のようで猟犬の鳴き声が上がってきていた。 A870m付近、尾根上に御料局三角点が埋まっていた。
     
A御料局三角点(写真中央)から山頂側。 大岩が見えたらその南側が最高所。 B大室山三角点。最高所には露岩があり、少し下がった位置に埋まっている。 B大ぶりの三等点。
       
B携帯電話の中継施設。 B三角点から最高所 B三角点の上にリボン B最高所から見るアンテナ施設。
       
北東側は東側に寄りすぎると幼木が多くなる。カヤトの原のすぐ東側が伝い易い。 C駐車余地に戻る。林道は通行があるので配慮が必要。




 ハナ土を終え、秩父往還を下って旧三富村から牧丘町へと入って行く。向かってゆくと前方に大室山が見え、山頂部にあるアンテナが目立っていた。その工事用道路があるだろうからと勘繰ると、西からのアプローチの方が的確かと思ったが、ここでもKUMO氏の伝った北東麓を使うべく林道に入って行く。

 

 麓集落内の道は同じように実線で書かれているが、場所によっては狭い場所もある。「ツチと実」の案内看板のある場所から入ると伝いやすかった。最終民家が左にあり、そこからやや狭くなった舗装林道を進む。このすれ違いができない林道の途中にフェンスゲートが在り、施錠はされておらず注意書きもない。開閉して先に進んで行く。実線路の分岐点はすぐに分かった。北東側には4台分ほどの余地がある。

 

 気温はなかなか上がらず陽が上がっても寒いままであった。1座目ががっつり歩く場所だったら、ここに来てエンジンがかかりだすまでかなり寒い思いをしただろう。駐車余地から西に林道幅が進んでいるので伝ってみる。すぐにカヤトの原となり、密な植生で纏わりついて歩き難い。上を望むと伐採地全てがカヤトの植生で見ているだけでうんざりする。こんな場所をKUMO氏は進んだのか・・・。薮の達人であることから、このくらいは屁でもなく歩き易い場所に感じるのかもしれないが、私にはハードルの高い場所に見えていた。これでは分けて進んだら山頂まで1時間くらいかかると思えた。

 

 西進していた足を戻るように東へと向けてゆく。イバラやハリギリなどが途中にありトゲの洗礼を受けたりもした。そして植林斜面となると、先ほどと雲泥の差で下草のない場所が現れた。本当に10m違っただけで天国と地獄の差ほどあるんじゃないだろうかと思えた。ここか・・・と理解した。植林地の中は薄く踏み跡がある。獣のような作業道のような筋に乗ったり下りたり、時にそれらを無視しつつ登って行く。

 

 背中側から犬の吠えたてる鳴き声が聞こえていた。北に見下ろせる作業場らしき場所から聞こえている。肉眼では見えないので、カメラをズームしてみると、小屋の前にクレートがいくつも見える。場所柄甲斐犬を飼っているのだろう小さい入れ物が多い。そして大きな檻も見える。犬用のケージでなく罠猟の檻であった。猟師小屋で間違いないだろう。カヤトの原を登っていたら、ガサゴソとする音にもっと吠えたてられたであろう。

 

 山頂を前にして尾根上に御料局の三角点が見られた。山頂まではもうしばらくあり、全く変な場所に埋まっていた。登って行くと露岩が多くなってきて、最後はインドゾウほどの大岩があり、その先が目的地であった。

 

 大室山到着。最高所は露岩が重なったような場所で、わずか南西に下った場所に三等点が埋まっていた。そしてさらに南西側に携帯の中継アンテナ施設があった。西側には何となく踏み跡が続いていた。アンテナ工事は西からの往復でされたのだろう。この日は富士山が奇麗に見える日であったが、残念ながらここからは眺めることはできなかった。大室山の文字をアンテナ施設で探したがなく、山名板もKUMOも無かった。

 

 往路を戻って行く。帰りは850mから下は、往路より東側を進んでみた。下草は無いものの幼木の植生が多く先が見通せない場所となった。これを見て、歩き易い場所は植林帯の中の幅30mくらいの範囲のように感じた。駐車余地に戻る。

 

 振り返る。伐採地内は一面のカヤトで進むのが大変。乾いていればいいが、背丈以上のそれらと格闘するのは避けた方が楽。右にそのカヤトの原を見ながら植林地内を東に振りすぎないよう登るのが吉。林道からの高低差が少ない西側からのアプローチが優しそうだが、山頂東側には御料局の点があり、こちらを伝ってみる価値はあるだろうと思う。








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