ソデガヤ   1232m                               
                                                                            
                                      

   2019.5.18(土)


    晴れ    単独     塩之沢峠側より    行動時間:2H41M


@塩之沢峠側破線の入口5:52→(14M)→A1140m6:06→(22M)→B楢沢峠6:28〜29→(19M)→Cソデガヤ6:48〜49→(16M)→D楢沢峠帰り7:05→(25M)→E舗装林道に出る(タルノ沢線北側入口)7:30→(3M)→F戻る7:33


   
@谷の中に道形があると思い沢筋に降りて進む。 倒木がややあり歩き辛い。 1120m付近から振り返る。 A1140mで、東の尾根側から道が来ていた。
       
A1140mから西へ進む道形。 「塩沢局」と読める道標。 一級路に近い道形。峠道風味。 判読できない標識。
     
再び塩沢局。ここで尾根筋を乗越す。 1248高点は左に見ながら通過。 西側下に林道が並走しているのが見えてくる。見えだしてからの道形は分けたり潜ったりする場所も出てくる。 林道に降り立つ。
   
林道に出た場所にあった道標。 B楢沢峠 B楢沢峠の灯篭と祠とお地蔵さん。 1180m付近で林道を離れ西へ。
       
尾根の南側に見られる道形。 尾根筋に対し北側の林道が近接した場所。ここから林道歩きに。 ソデガヤの北側直下。こちらからは登れない。 ソデガヤの西側で林道は下降しだす。見える針葉樹の場所まで進んで削られた際の尾根を登る。
     
Cソデガヤ登頂。 Cテプラ標 C型枠合板の標識は裏返って落ちていた。 C東側の様子。
     
尾根筋のムラサキヤシオ。 1220m峰 D楢沢峠帰り 峠からタルノキ沢線を伝い、最初の分岐。
   
二つ目の分岐。 E舗装林道に出る。 E出た場所にある道標。塩ノ沢に対し180度違えた方向を示している。左の写真の左側に立って、矢印は南を示していないとならない。 F余地に戻る。
     
ガードレールの切れた場所に薄い道形が見られた。 道形を目で追うと、5mほど入った先に塩沢局の標識が見られた。




 上野村のソデガヤを目指す。アプローチが容易なのは南麓からであるが、塩之沢峠側からの破線路が気になり、北からアプローチしてみることにした。塩の沢トンネルの開通でほとんど通らなくなった塩之沢峠であるが、久しぶりに訪れてみたくなったのも理由であった。

 
 下仁田インター西のセブンでヤキソバパンとコーヒーを仕入れ向かうのだが、外気温がこの時期にしては低く、晴れているにしてはガスが垂れ込めたような気象であった。桧沢地区の塩之沢峠への分岐あたりで11℃であった。この標高にしてこの気温なのだから、もっと高い場所の今日は寒いくらいだろう。くねくねと登って行くと根草地区にはまだ住まいしているお宅が見られた。冬季、分岐点には峠道封鎖と書いてあるので、てっきり廃村状態になったのかと思っていたがそうではなかった。通らないと、自分の目で見ないと実際は判らないのであった。

 
 塩之沢峠の分岐から、南に乙母に繋がる林道へと入って行く。分岐から200m付近に枝林道入口があり、ここの東側に行政の道標が立っている。示す方向がおかしいが、新道でもできたのかと思って次の標識の場所を追ってみた。トンネルを潜って桧沢峠側に出たが、標識は続かなかった。Uターンして破線路の始まる峠南の場所で車を停める。ここには2台分ほどの路肩余地が作られていた。

 
 5:52行動開始。地形図に読めるように谷の中に入って行く。しかしそれらしい道形はなく、獣も歩いていない歩き辛い場所であった。廃道になっているのかと思いつつ遡上してゆく。倒木も時折あり、少し巻かねば進めない場所もあった。細い流れのある沢で、サワガニが居るのではないかと石をめくりながら登って行く。あまり陽射しが入らないためか、生息は確認できなかった。

 
 1140mで破線路は大きく西に振る。ここがポイントだと思った。ここからは尾根に乗る形になる。その場所に行くと、谷の東側の尾根からの道が上がってきて、地形図に示すとおりに西に進んでいた。谷に入るより尾根に取り付けば道形が在った様だ。1150m付近には「塩沢局」と読める道標が現れた。これは懐かしく久しぶりに見る標識であった。道形は1級路に近い、1.5級路くらいに状態がいい。

 
 二つ目に見えた標識は、錆てほぼ判読できないものとなっていた。この辺りは、道形の西側下4m付近にマーキングが続いていた。道と並行するように続き、何のためだろうと思うのだった。そして「塩沢局」の二つ目の標識の場所で、尾根を乗越して東側に出る。ここからは少し地形図の破線とは異なる現在の道形であった。

 
 1240m峰の東側を通過し、1248高点峰は左に見て進むような作道になっていた。ここで、すぐ西側直下に林道が在るのが見下ろせた。少し拍子抜けだが、今回は衛星画像を見ていないので林道の存在は判っていなかった。道形を進むと、露岩のある場所や木々が上を覆う場所もあり、グレードが2.5級路くらいになった印象の場所となる。右下に見えた林道がどんどん近くなってゆき、あまりにも近いので降りてしまうことにした。林道に降り立った場所には、笠丸山と塩之沢峠を示す道標が地面に置かれていた。ここから2分ほどで楢沢峠に到着する。

 
 楢沢峠には首のないお地蔵さんが立ち、灯篭の大きさに対し比率が合わないと思える小さな祠がある。これを見るのは2回目であった。南に林道を降りてゆけば大平であるが、今日はここから西へ向かう。その向かう道が2路あるので悩んでしまった。西への尾根に対し挟むように北と南に存在し、雰囲気は南の方が古い。古い方を信じて尾根の南側へと進んで行く。

 
 峠から南に降りる道が破線路と思っていたが、峠から西へと続く道を伝うと、伝い方でこれが破線路と判った。峠から南に降りる林道は、地形図に載らない林道なのだった。1180m付近でその道が南に方向を変えるので、ここで林道を離れ尾根道を進む。尾根の頂部より南側に山道のような踏み跡が一本続いていた。シカ道にも見えるし、杣道にも見えていた。

 
 尾根を進んで登頂しようと思っていたが、北側の林道が尾根に近接し、林道の方が伝いやすいと思えてしまい林道歩きに切り替える。峠から西に行く道のうち、北に在った林道は、尾根沿いに西に延びていたのであった。その林道はソデガヤの北側直下を通過し、西に巻き込むと、そこからは鋭角に戻るようにして北側に降りて行っていた。林道の最高点であるのは北側なのだが、そこからは林道を作道した時の崖なので急峻で取付けない。西尾根側に林道を降りてゆき、東に山頂を目指す。

 
 ソデガヤ登頂。テプラ標があり、これのみかと思ったら足元に合板が落ちていた。ひっくり返すと型枠合板で、おそらくフジオカTK氏の初期型の標識であろう。前週樽ノ上山で見た標識と「山」の筆跡が同じなのでまず間違いないだろう。帰りは尾根通しで東進してゆく。林道歩きより、格段にこちらの方が気持ちがいい。人工的な場所より自然の方がいいってことになろう。

 
 楢沢峠に戻り、祠に挨拶してから北に進む林道を進んで行く。6年前の作道と読める林道であるが、既に通れないほどに落石している場所もある。せっかく投資して造ったのにもったいない・・・崩落地に対する土留め工事の場所などは、緑と紫の奇麗な石が選び使われていた。お金がかかっている林道(タルノ沢線)なのだった。

 
 2か所で左に分岐してゆく枝道が見られたが、北に進む道を選ぶ。地形に沿って切られているので、大きく向かう方向が変わる場所もあり、違う方向に連れて行かれるんじゃないかと思う場所もあった。塩之沢峠からの舗装林道に出た場所は、往路に見た不可解な道標の場所であった。ここで判った。元々道標は、林道(タルノ沢線)入口の西側に立っていたのだろう。ここに在って示していれば、間違い箇所は無い。今は林道の東側にあり、置かれた状態からの矢印が、乙母側を指して笠丸山となってしまっているのだった。行政の標識だからと、信じると大間違いになる。倒れていたのを誰かがここに立てかけたとも思えた。いずれにせよ、上野村の観光課は定位置に建て直さないとならないだろう。

 
 車に戻り、谷の東側の尾根末端を注視する。獣道のような道形が確かにあり、少し入った場所に「塩沢局」の標識があった。破線路が描かれている場所より東側に道形が存在するのだった。色々が見えて判った山旅であった。次に赤仁田山を目指す。




 
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