高岩 1200m
2019.11.2(土)
晴れ 単独 威怒牟畿不動経由 行動時間:3H32M
@登山口6:17→(53M)→A威怒牟畿不動7:10→(22M)→B東屋7:32→(14M)→C1120m地点7:46〜49→(16M)→高岩8:05〜20→(27M)→E登山道に乗る8:47→(7M)→F左岸コース分岐8:54〜→(55M)→G登山口9:49
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| @登山口から | @橋は残り2本。だいぶ荒れてきている。 | この小谷は大きく荒れていた。谷の中に入ると上まで2.5mほど這い上がらねばならない。 | この緩い斜面をタイガーロープで這い上がる。 |
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| 造林小屋 | この谷も洗われ、登路に大きく段差が出来てしまった。 | 夥しい倒木。 | 威怒牟畿不動の東屋 |
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| A威怒牟畿不動 | 近道分岐 | 綺麗な道標だが、続く道形は薄い。 | 道を失い、この角度で合流する。 |
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| 熊に齧られた道標 | B東屋。周囲紅葉が見ごろに。 | 東屋側から見上げる高岩。岩壁の高低差は100mほど。 | 高岩の東の沢を詰めてゆく。 |
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| ナメ沢で、上で小滝風味な勾配があり左岸を伝う。 | C1120m付近で、沢を登り上げ緩斜面地帯となる。 | C落ち口側 | C1120m付近から西側斜面。天気によっては緩い地形になるだろう地質。 |
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| 登ってきた場所を振り返る。 | 高岩側。見える白い場所がリッジ尾根なので、もう少し北寄りの方がいいかも。 | リッジ尾根の上。南に小谷。 | 1180mピーク。 |
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| 1180mから経塚山。 | 吊り尾根を進む。 | 直下。地形図に読めるような平坦な山頂ではなく凸峰。 | D高岩山頂 |
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| D山頂から西側。すぐ下から岩壁。 | D南側に展望場がある。かなり危険な場所なので、セルフビレイして上に立った方がいい。 | D南の展望場 | D上から壁下。 |
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| D高岩から経塚山 | D高岩から北立岩。 | D高岩から立岩 | D少し場所を変えて下側。覗き込むと吸い込まれそう。背中を押されそう。 |
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| D高岩から碧岩大岩(中央) | Dヤキソバパンと立岩 | D人工物皆無で、絶縁テープを残す。 | D1380高点でいいだろう。ドーム岩峰がローソク岩に並ぶ。 |
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| 1180m付近。西尾根を進みつつ、西の谷に降りられそうな場所を探す。 | 1180mからの、顕著な谷は急峻で、その2本南に伝い易い細尾根が降りている。 | 細尾根を降りると1150m付近で伐採痕が見られた。 | 1150m付近から降りてきた尾根を見上げる。この少し上で道形は有耶無耶。 |
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| 尾根は最後までは伝えず、途中で西側の谷へ降りてゆく。 | 谷の中に入り伝って降りる。 | 流れのある滑りやすい岩の場所が続き、この先でイモリ滝があるため、右岸に寄る。 | イモリ滝は高低差6m〜7m。 |
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| E登山道に乗る。 | E降りてきた斜面。 | イモリ滝の下は、ここも倒木で登山道は乱されている。 | 西に進み流れを跨ぐ。この辺りも不明瞭。ここで見上げると分岐が見えてくる。 |
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| 沢から見上げた分岐道標。 | F左岸コースの分岐 | 流れで深く抉られ、高低差が出来たルート。 | 途中から見上げる高岩。 |
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| ザレ沢を横切る場所は鎖が千切れていた。 | 大木の倒木があり、跨ぎ進むのが大変になった。 | 苔むした石仏 | こちらの石仏は天明と読め230年は経過している。 |
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| 新旧の橋 | 大岩の上の梵字の彫られた石碑。左下には刻印のような四角いものも見える。 | 伝える橋もあるが・・・。 | 流れで壊れてしまった橋もある。 |
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| 堰堤上のルートは路肩が壊れやすくなっているので注意。 | 馬頭観音。山道を馬が通過していたのがこれで判る。 | G登山口に戻る。賑やか。200名山で人気なのか、立岩のスリルが人気なのか・・・。 |
荒船山塊に高岩と言う岩峰があることを知っている人は稀だろう。主稜線から外れた中腹に存在するので、道も切られず登山の対象にはなっていない。ただし岩ヤの人が見上げれば、その岩壁を登ってみたくなるような場所となる。エアリアマップの頃からの山と高原地図に山名が記され、名前そのものの高い岩山として存在していた。西上州のドロミテと呼ばれる立岩と荒船山(経塚山)とを結んだ中間地点近くに存在する。威怒牟畿不動北にもピークがあるが、その西側の高みとなる。
岩峰の表情は、西側と南側で岩壁が存在する。相対する東側と北側は易しい等高線が並び、非力な私でも登頂できるんじゃないかと誘っていた。最初は荒船側の主稜線から下ってアプローチしようかと計画したが、いつも思うのだが下っての登頂は違和感がある。そこしかルートを選べないのであればそうするが、地形図を見ると西側と東側の谷が使えそうに見えた。線ヶ滝から入山し、威怒牟畿不動経由でアプローチしてみることにした。
4時半から1時間ほどの犬の散歩をし、食事を与えてから現地へと向かう。山中をこれから歩くのに既に4、5キロ歩いているのだった。下仁田インター西のセブンに立ち寄ると、栗小立(碧岩・大岩の奥)を目指す部下員とバッタリ行き会う。コーヒーを仕入れ温まりつつハンドルを握る。砥沢地区手前には、大型車通行不可の表示が新たに出ていた(前週は無かった)。星尾の集落を経て線ヶ滝に至り駐車場に着く。既に1台置かれスタートした後のようであった。
6:17行動開始。前年度利用時は凍った渡渉点だったが、今はまだそこまでの気温ではない。10分ほどで小沢を跨ぐ木橋の場所となるが、以前は4本ほどが傾いた状態になっていた木橋が現在は2本を残すのみになっていた。さらに10分進んだ先の小谷は酷く、深く抉れてしまい沢に中に入ってから登山道に這い上がるのに、2、5mほどの垂直の崖地形を上がらねばならない。昔からのタイガーロープはあるが、握力と腕力が無いと掴んで上がるのは無理だろう。その場合は、手前で沢を渡渉し下側から西側から巻き上げるのがいいだろう。この後ここはどう修繕するのだろう。
造林小屋の先は、水場からの流れで登山道が沢のようになっていた。この先の小沢の通過点も、地面が削られ沢底の岩盤が大きく露出していた。威怒牟畿不動下流の沢は夥しい倒木の数であった。これら全て台風19号の影響で間違いないだろう。ここでルートが判らなくなり沢の中を上流に詰めてゆく。右岸側に行かねばならない場所だったが、沢の中が荒れていて右岸の道が見えてこなかったのだった。
威怒牟畿不動に到着。流れは細く滴るように不動様前に流れが落ちてきていた。木製の社は、訪れるごとに崩壊が進んでいるように見えた。登山道を南西に戻り、「荒船山近道」と書かれた分岐点から西へと進んで行く。これが薄くて良く判らなくなり、どうも西に進み過ぎていたようで、891高点側に降りる西尾根に乗り上げてから東に戻り、ベンチのある場所で登山道に乗った。はたして近道になっていたのかどうか、私がいけないのですが・・・。
岩壁を右に見上げながら北進してゆくと東屋が現れる。ここからは高岩が木々の間から見上げられる。南面を見ているので荒々しい表情であり、その表情からは登れそうには見えない。水飲み場道標に従い北へと進んで行く。その水場のある沢が高岩へのアプローチに予定している沢であった。登山道は跨いで進んで行っているはずだが、西を見てもその場所が良く判らなかった。
流れのある沢を詰めてゆく。最初は緩い勾配で伝えるが、進む先が滝ほどではないが急峻のナメ形状の沢となり伝えそうに見えない。そこで左岸側を伝って登る。ここには獣道か杣道か、何となく道形があった。安全ではないが、注意して伝えば危険は無く伝うことができた。そして急峻の上の地形に出る。
1120mが沢の落ち口となり、そこから北に見える針葉樹は植林帯ではなくカラマツなどの針葉樹帯であった。飯場が建てられそうな平坦な地形もあり、日差しもあることから心地いい場所であった。高岩はここの西側に位置し、現地が登れるかどうか気になっていたが、高木の少ない無毛に近い地形が続いていた。以前に土砂崩れでもあったのだろうと思えた。なので足場が流れる場所かと思ったが、意外にもよくグリップする地形で、これは気温によって違うだろうと思う。
真西に最高所を目指して進むのだが、リッジ尾根に乗り上げ、その乗り越えた先には谷地形があり、谷の上側はかなり急峻になっていた。尾根伝いに進むと1180m付近に小ピークがあり、そこから釣尾根を経て高岩の1200mの平坦地形へと入って行く。と、地形図では読めるが、全く平坦ではなく顕著な最高所がある高みとなっていた。地形図からは100mほどの南北に広い山頂で、最高所をどう見定めようかと気にして来たが、迷いようのない最高所が存在していた。地形図で表せない地形も多く体験しているが、ここほど大きく違っているのも珍しい。
高岩登頂。人工物は一切なかった。南と西は岩壁があるのが良く判り、興味で少し寄るのだが、地面があるのに足が竦む感じとなった。岩壁を下から見上げてからここに至っているので、ほとんどパブロフの犬状態で、見ていなかったらこうはならなかったのだろうと思う。次に東側が明るいので進んで行く。最高所よりはやや低くなるものの小さく突起した岩峰があり、素晴らしい展望場であった。足の下は間違いない岩壁で、足場が抜け落ちやしないかとかなり緊張を強いられた。それでも岩壁を覗き込みたい意識になる。よく岩の上から落ちる人がいるが、こんな意識の人なんじゃないだろうかと思う。
展望場からは立岩や経塚山が良く見え、本当は良く見える南側の展望があるのだが、この日は残念ながらもフィルターがかかったような景色であった。碧岩と大岩があり、その向こうに二子岩の双耳峰が見え、上野村の山塊にはガスが垂れ込めていた。この岩峰は僅かな足の置き場の違いで命取りになる。北側に立木があるのでビレイして行動するのが無難だろうと思う。下山は西側の谷に降りてみることにした。
高岩の北端から北東に続く尾根を進む。歩き易い尾根で1180mの先は1190mと登り始めるが、その西側に谷がある。最初はここを下ろうと考えていた。しかしその場所を見下ろすと、結構急峻で黒光りしている場所も見えた。そこに至るまで西側はどこも急峻に見え、これだと降りられないかと思ったが、諦めずに偵察を繰り返すと、さきほどの谷から数え南に二つ目の細尾根が伝えることが見えてきた。
降りてゆくと、なんと1150m付近には伐採痕があり道形も上がってきていた。それより上側には道形は無かった。尾根は緩やかに降りていて最後まで伝えるかと思ったが、そう甘くなく降りられなくなる。そこで北西側の斜面を降りて沢の中に入る。沢はナメ沢風味の場所で落ち葉もあって滑りやすい。伝える場所は伝い、この先にはイモリ滝があるので、落ち口の上だろうノドになった場所付近から右岸側へと逃げた。唐松の斜面を下り登山道に乗る。
登山道を少し東に戻るとイモリの滝下で、ここも荒れていて続く登山道が良く見えてこなかった。踵を返し西進してゆく。薄い登山道であまり歩かれていない様子が判る。そして渡渉点となるが、ここも良く判らなくなっていた。続く道形を求め探していると、上の方に木製の道標があるのが見えた。分岐はあそこか・・・と登って行く。
分岐からの一級路を降りてゆく。涸れ沢を跨ぐ場所も深く抉れていた。対岸には男性ハイカーがおり、ここまでに各沢が荒れていて時間がかかったことを伝えてきていた。その先で林道幅が左に分岐しており、これが破線路かと思ったが行き止まりで、面倒なのでそのまま尾根伝いに少し降り1000m付近で登山道に乗った。こちらからも高岩が良く見える場所があり、先ほどまで居た場所を感慨深く見上げる。
鎖を長く這わせた場所は、大木がそれを千切り下側へルートがあるかのように垂れていた。対岸へ行くには6本の大木を跨がねばならなかった。上側にも倒木があり、ここの修繕もだいぶ時間を要すだろう。本流を跨ぐ下流側の橋も水流に負けて伝えないものになっていた。堰堤右岸のルートは路肩となる谷側の地形が崩れやすくなっていた。周回を終え登山口に到着すると、これからスタートしてゆくパーティーの姿があった。
振り返る。登山道から逸れる部分のみを考察となるが、高岩は今回の反時計回りでも、時計回りでも難易度は同じくらい。と言っても、これからの沢が凍る時期に入れば難易度は上がる。展望のいい山頂部で登頂して満足の得られる場所であった。ただしただし、壁の上の危ない場所であることに違いなく、気を抜いた行動はご法度の場所であった。周囲ぐるりと上信国境があり、それらが城壁のように見える場所でもあった。それにしても19号の爪痕は酷い。