テング        1060.4m    
                    
                                                  
                                      
   2019.6.8(土)


  小雨    単独     いのぶたセンター前から  行動時間:1H35M


@いのぶたセンター前(バリケード)6:01→(11M)→A193・194鉄塔巡視路入口6:12→(15M)→B鉄塔(193?)6:27→(33M)→Cテング7:00〜03→(8M)→D鉄塔(195?)7:11→(21M)→E194・195鉄塔巡視路入口7:32→(4M)→F戻る7:36


   
@上野村いのぶたセンター前で、2019年6月現在は道路封鎖。 Aいのぶたセンターから数え、二つ目の巡視路入口から入山。 明瞭とは言い難いが、概ね道形は判る。 美味しそうなイラクサの太いのがたくさん生える。
       
B鉄塔下。道形はここまで。 鉄塔上から藪漕ぎ。そう密ではない藪で軽く分けながら進む。 この位置で携帯が受信するようになる。以下では繋がらない。 北西尾根に乗る。こちらは下草が無く快適。
     
山頂直下 Cテング山頂 Cリボンやテープや、もう一つはテプラ標(左)だろう。 Cアルミ板の標識。
       
C状態のいい三等点。 C北側尾根も歩き易そう。 C北側から見る山頂。 C南に降りてゆく。下草が無く快適な尾根。
       
D195鉄塔。上部は最近の伐採痕があった。 D植生があると巡視路が判り辛い。西側に降りてゆくと、階段が切られた道形が見えてくる。 階段が切られた道形。 こちらの斜面で最初に見えた巡視路道標。
       
二つ目の道標の場所は、下降路があるが、降りるのは間違い。194側へ水平に進む。 手書きのここで、194は上に上がる。そのまま西に進む。ここの巡視路は水平道が長い。  下に車道が見えてから、並走するように山道がある。 E車道に出る。
       
E出た場所を振り返る。いのぶたセンターから、最初に見える巡視路入口。 いのぶたセンター全景 ガラス越しの、いのぶたの子供。 Fいのぶたセンター前でバリケード。
       
Fいのぶたセンターのわずか下に1台分の余地がある。いのぶたセンターの道向かいにもあるが、私的な土地のよう。  




 「梅雨入りした模様」と発表があった。雨の中休みのような土曜日になり、出かけない手はない。今回は、上野村は天狗岩の南にあるテングと、そしてマムシ岳の東のボンデン山を予定する。まずは道が無いテングから。

 

 いつものように下仁田インター西側のセブンでコーヒーを求めてから南牧へと向かってゆく。アユ釣りの解禁となり、南牧川では20m置きに釣り師が立っているような賑わい様であった。湯の沢トンネルで堂所に出て、黒川に沿って信州側へと向かってゆく。分岐点には途中で通行止めになっている注意看板が出ていた。行けるところまでと進むと、いのぶたセンター前でバリケードがされていた(680高点)。センター前に林道幅の道が山手に入っており、道があるのかと思ったら15mほど先で行き止まりになっていた。付近は適当な余地が乏しかった。センターの南側に1台分のみの路肩余地があり、路肩に落ちないかと冷や冷やしながら突っ込む。

 

 テングの南麓から西麓に送電線が通っており鉄塔がいくつも並んでいる。ゲジゲジマークも多く、やや密な等高線の斜面に、どんな切り方で巡視路が付けられているのかと楽しみにスタートする。このルートはGoogleのストリートビューでは見られない場所なので、事前のカンニングができない場所であった。晴れ予報ではあったが、上野村は依然小雨が降っていた。

 

 いのぶたセンターの建物内は、煌々と明かりが灯されていた。花はよく成長を早めるために夜を無くすと言うが、豚の飼育に夜は必要ないのかと不思議に思った。内部が明るいので、窓越しにいのぶたを見ることができた。そしてかなりの臭いがする。だから人里から離れたこの場所に建てたのだろう。バリケード脇を通過して進むと、黒川の大堰堤が見えたあたりで、その川の中で工事をしていた。これが為に塞いでいるようであった。

 

 堰堤付近の工事が左手に見え、ここで山手側を見ると巡視路入口がある。場所からして、南尾根の鉄塔に向けての巡視路と判断できる。最初のここは右に見送りさらに車道を進む。ゲジゲジマークの岩壁を右に見ながら行くと、二つ目のゲジゲジマークが現れる手前に巡視路が現れた。ここの小谷には平成3年度の治山事業の銘板が見られる。舗装路を離れ山道に入って行く。止むだろうと雨具は着こんでいないので、野草で足元がどんどん濡れてゆく。

 

 野草と言ったが、厳密にはイラクサが多く美味しそうに見えていた。軍手を持ってこないことを後悔しつつ、無防備にも素手で触れてみると、瞬時にしびれ20分くらいそれが続いた。上に行くほどに道に野草が蔓延り、膝下はずぶ濡れとなった。鉄塔が見えだしてからの北への横ズレの場所は、道形が良く判らなくなっていた。

 

 鉄塔の番号は、おそらくは193番だろう。碍子からのジーと言う音が聞こえる下を潜って上に進むのだが、ここは萱の植生があり藪漕ぎの距離が10mほどある。抜けると露岩が点在し空間ができる。ここまで上がると携帯に電波が入りラジコを聞くことができるようになった。以下の場所は車道で一部入感したがほぼ不感であった。850mからの尾根筋は、下草は多くないものの灌木の細木を分けて進むような斜面であった。獣が通過しているのかいないのか、道形にはなっておらず、適当に薄い場所を選びながら上がって行く。

 

 930mで北西尾根に乗り上げる。と、今伝ってきた尾根を後悔するような快適な尾根筋と出合い、下草のない中を快適に南東へと登って進む。上に行くほどに尾根が広いので、野草が茂るかと予想したが、足元を濡らすそれらはほとんどなかった。道形は無いものの、尾根全体が道のようにゆったりと歩くことができる場所であった。

 

 テング登頂。マーキングのリボンと色あせた絶縁テープの場所が見え、その横にテプラ標と思しき退色したプラスチック板があった。山名を示すものは、アルミの山名板が唯一で、これもだいぶ退色していた。マイナーピークらしく、三角点の状態はいい。少し北に進んでみるのだが、北尾根も伝いやすそうな下草のない植生であった。雨は落ちなくなっていたが、ガスで周囲は全く見えなかった。

 

 下山は南尾根を伝う。ここも快適過ぎるほどの尾根で、道形は無いが尾根上のどこを歩いても良く、公園の中の広い散策路のような尾根であった。そこに好事家のマーキングが等間隔で続いていた。快適のまま尾根を行くと視界が開け、一帯が真新しい伐採痕が残る場所となった。送電線に関わる伐採とはすぐに分かった。その切り株の中を降りてゆき送電線鉄塔の場所となる。

 

 送電線鉄塔に着いたものの、最初はどこに巡視路があるのか判らなかった。時季が秋や冬であればかなり判り易いのだろう。野草に隠され場所が判らない中を検討をつけて探し回る。南斜面に降りると土留めの様子が残るが、こちらには道が無い。送電線下の伐採がある北西側に降りると、木片で作った階段が降りて行っていた。これであとは巡視路を伝えばいいと楽に思っていたが、植林斜面の中の道は落ち葉に埋もれ不明瞭な場所ばかり、あとは、特に横移動が長く違和感がある作道となっていた。並ぶ鉄塔を繋げるように道を切ったためだろう。探りながら歩き、巡視路標柱である黄色いプラスチックポールが目に入った時はホッとした。

 

 二つ目に見えたポールの場所で、下に道が降りて行っていた。しかし行き止まりになっていた。戻りさらに北に水平に進むと、手書きが加えられたポールがあり、ここから上に行くと194番鉄塔で、先ほどの鉄塔が195番のようであった。ポールの前を通過しさらに北に行く。下に行くに連れ少しづつ道形が明瞭になってくる。そして、下に舗装道路が見え、もう降りられると思ってからの南への水平道が長かった。そしてしっかりとした山道で、何のための道形なんだろうと思えた。

 

 車道に降り立ち黒川に沿って下流側に降りてゆく。いのぶたセンターを覗くと、往路同様にいのぶたは寝ていた。ちょうどそこに、管理の人がやってきて門扉を開けていた。朝ごはんの時間となり、彼らもすぐに目を覚ますのだろう。車に到着する。路上には熊谷ナンバーのジムニーが2台停まっていた。バリケードがあるので、駐車余地もなく路上駐車とした釣り師であろう。







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