横畑        862.1m        
                    
                                                  
                                      

   2019.2.9(土)


  くもり    単独     林道中丸線から    行動時間:2H35M


@堰堤北(導水管上を林道が跨ぐ場所)6:48→(2M)→A二重線路終点分岐6:50→(5M)→B二俣(右俣へ)6:55→(36M)→C主尾根に乗る(800m)7:31→(17M)→D906高点峰7:48〜49→(33M)→E横畑8:13〜22→(15M)→F林道に乗る8:37→(46M)→G戻る9:23


   
中丸地区から、林道中丸線に入って行く。しばらくは舗装路。 @左に堰堤が見えたら、その先で林道が沢を跨ぐ。ここから先は落石が多く進むのが大変になる。ここで駐車。 A地形図の二重線路終点地の分岐。右へ。 舗装されているが、大きな押し出しが2箇所あり廃林道状態。
       
B580mの二俣。右俣側へ林道は進んでいる。 破線路は右に登る道(急峻)。林道を進んでも破線路と合流する。 破線路を登ってきて、再び林道に乗った場所。 標高660m付近。林道終点地。植林斜面には杣道のような鹿道が沢山見える。
     
700mから南に進む道形に乗り進むと、ここも林道終点地。 740mまで尾根を登ると、西側に道形が見えたので再び道形を伝う(西進)。 730m付近。右俣の中に再び戻る。 C800m主尾根に乗る。
       
840m。地形図の破線路の峠地点。北にも南にも道形が見えない。 北に高岩が目立つ。 露岩が現れだす。 906高点の西壁。登るにはやや危険で北を巻く。
       
906高点の北壁。こちらは登れず、北側を東進してゆき、途中のバンドになった場所から斜上する。 906高点の東側で主尾根に乗る。東はリッジ尾根。 906高点に向かってゆく。 D906高点峰。一本アカマツが生える。
     
D南東 D南西。左側に荒船山。 D906高点から横畑(中央右) 880m付近。南巻き。
     
870m付近。これも南巻き。 840mの岩峰。 840m岩峰の南には獣道があるが、灌木の密生する中を進んでいるので、早めに主尾根に戻った方が楽。抜けた先は急峻を下る。 横畑の西側も露岩の急峻。
   
横畑西尾根の上部。 E横畑 E横畑最高所 E三等点
     
EフジオカTK氏のリボン E北に大栗の集落。 E横畑から906岩峰。 E横畑でヤキソバパン
       
横畑から西に下りだすと、北に道平川ダムが見えだす。 800m付近から南に下る。 F710m付近で林道に乗る。東に進む方が下っていたので伝ってゆく。 700mで終点になっていた。東側に進んでは降りられない。
       
横畑の南尾根と林道が交差する場所から見る荒船山。 横畑の南尾根と林道が交差するあたりに、「高ゾウリ線」と書かれた標柱が立つ。 伐採地が広がる。林道はその中を通過する。 標高540m付近。カーブの場所から上で伐採地が広がる。(左の写真の伐採地とは別)
        
カーブの場所に横畑線と書かれた標柱が立つ。ここを入った方が良かったのか・・・。 中丸線に出合う。 G駐車余地に戻る。  




 山と高原地図に書かれなかったら、こんな場所に入山することは無かったろう。1996年版には載っていないことから、2018年版を買うまで見向きもしなかった尾根筋でもある。国道254と、軽井沢への抜け道である和見峠に通じる43号との間に存在する尾根に、横畑:862.1とふられた。

 次にどうアプローチしようかと考える。東の本宿の尾根末端から取付くのも面白そう。北には養蚕神社(大栗地区)があり、南の中丸地区とを結ぶ峠道が地形図に描かれている。この昔道に興味が湧く。最後は利器である衛星画像でとりあえずの現状現地を空から見てみる。南麓には林道があるようだ。寒気も入るようで雪予報の日でもあり、南斜面で遊ぶこととし中丸地区からの入山と決めた。

 254を佐久に向かい、道平川ダムへの分岐を見たら、その先の旧道側へと入って行く。そして三ッ瀬バス停の西から北に分岐する道を選び、そのまま進むと254を潜るようにして中丸地区に入って行く。地区内に行くには枝道を右に折れるのだが、本道を進むとそのまま林道中丸線へと吸い込まれてゆく。コンクリート舗装された林道であるが、普通に狭く、時に針葉樹が屋根を叩く通過点もあるほど。左に堰堤が見え、その先で沢筋を跨ぐ。ここからの道は落石が多く、タイヤが載り上げたりはじいたりで、かなり状態が悪くなる。入ったことを後悔し、そろりそろりとバックで戻り、沢を林道が跨ぐ場所にある余地に停める。

 林道を北に進むと、地形図の二重線路の終点から北に枝林道が切られていた。地形図では破線表記の場所で、コンクリート舗装がされていた。しかし入ってすぐ2カ所で大きな押し出しがあり、到底車の進入は出来ない状態になってしまっていた。乗り越え進んで行く。580mの二俣の場所は、右俣側へと林道が上がって行く。僅かに進んだ先に林道から離れるように北に道が入り、林道は西に進んでいた。北に進む道が破線路で間違いないようだが、車は絶対に登れないような急こう配の道となった。やっと昔道を辿れたかと思って進むも、なんのことは無い、進んだ先で左からの林道が合流した。先ほど別れた道であろう。

 林道がどこに連れて行ってくれるのかと追ってゆくと、660m地点で終点になっていた。見える上側斜面には石垣が段々になって見え、植林管理がされた斜面のなかに道形が登っていた。鹿道も混じっているのか、幾重にも道があり、どれが破線路なのか見定めが出来なかった。そのうち、南に向かう水平道が現れ、地形図からも700mで屈曲する道となっているので、これかと思い伝うも、どんどん水平に進み906高点よりの南尾根に乗った格好になった。尾根に乗って上側を見たが、この時にもう少し東に寄ってみればよかった。復路に発見したのだが、この尾根の東側は伐採地があり、横畑線が切られていたのであった。

 700mから740mまで尾根を伝うと、西側にまた明瞭な道形が現れた。峠道は尾根の西側にあることから、これを伝えば出合えると思い進んで行く。しかし、よくよく見ながら進んだものの道の存在は判らなかった。道形は少し高度を下げ、右俣の主谷に戻ったのは730m地点であった。ここからも鹿道なのか杣道なのか判らない筋が植林斜面に見える。どれも薄く伝っても長続きしない。適当に九十九を切りながら上がって行く。雪の降る前触れな感じか、ここは全くの無音であった。国道が近いので通過音が聞こえてもいいものと思うが、静かな山歩きが出来る場所だった。

 800m地点で主尾根に乗る。乗り上げた場所から北を見ると、高岩の目立つ岩峰が一番先に同定できた。東に小ピークを一つ越え、その先が破線路が通過する840m地点であるが、北を見ても南を見ても道形は無く、峠地点にも祠などもなく、道標も無かった。だいたい、この高度まで上がるより、先ほど乗り上げた西側の方が峠に適している。昔はどうしてこんな作道にしたのだろうと思うのだった。東に登ってゆくと、露岩が現れだす。906高点の岩稜帯の始まりであった。

 そそり立つように906高点峰があり、西壁は危険に見えたので北を巻いてゆく。北壁もそそり立ち、東まで抜けないとだめかと思ったが、その途中に獣が伝っているようなバンドがあり、そこを登り後半は立ち木や岩を掴みながら這い上がる。906高点の東側はリッジになっており、そのリッジの東側に乗り上げた。このリッジは両側が切れ落ちているので注意が必要。西に戻るようにして906高点を目指す。

 906高点の上には一本のアカマツが生え、天狗岩とも呼べるような場所であった。南に出ると、荒船山のある南側の展望がいい。次に目指す横畑も見ることが出来た。ここより向こうの方が標高が低いので、ここから下って行く格好になる。西進しリッジを通過したら、880m付近に岩峰があり、ここは南を巻く。次に970m付近にも岩の突峰があり、ここも南巻き。次は地形図に読める840mの高みで、ここも岩峰であった。近づくと南に獣道があり伝うが、背丈の無い獣が伝っているので灌木の中に存在する。分けて進むにも伝い難く、早々に尾根筋に戻った。ここは高い位置で巻くようにしてすぐに尾根に戻った方がいい。

 840mの高みの東側は地形図ではなだらかに書かれているが、それなりに急な場所も存在していた。植林斜面が南側に見えてきて、これを見ると南斜面から上がった方が楽だったかとも思えた。横畑の西尾根も急峻で、岩や灌木を掴みながら登るような場所で、ちょっとのスリップが大きく怪我をするような場所であった。850mで肩に乗ると、その先は長い山頂が東西に続く。西側の展望を楽しむなら、この850mの肩がいい。

 横畑登頂。三等三角点があり、ここにもフジオカTK氏の前年度に取り付けたリボンが残されていた。ここ何週かは、氏のリボンを追うような山行になっている。氏は西上州の地形図記載以外の、山と高原地図に載る山を前年度に総登したようだ。山頂からは北に大栗地区が見下ろせる。南を見ても集落は見えず、少し北から登るべきだったかとも思う。なにか祠でもあるかと予想したが、その類のものは一切なかった。一度西に戻って906高点峰を拝む。さて下山だが、南の中丸地区から北に延びる破線路に乗ろうと考えた。なんとなく南に下ろうと・・・。

 横畑から東に下って行く。820mで小ピークがあり、それを越えると800mの鞍部になる。ここから適当に南に下るのだが、途中で南に進む道形があり伝ってみる。植林斜面に切られた作業道のようでピンクのマーキングも伴っていた。しかし水平に進むばかりで高度を下げない。下側には間伐した丸太がゴロゴロしており伝い辛そう。でももうこの中を降りるしかない。動くそれらに注意しながら、乗りながら降りてゆくと下に林道が見えだした。

 710m付近で林道に乗る。下っている側が東進側なので東に進んで行く。しかしこれはほぼ高度を下げずに標高700m地点で終点地となっていた。踵を返し反対側へと進んで行く。緩やかに登ってゆくのだが、下山側が登るのだから間違えても仕方がない。横畑の南尾根と林道が出逢う場所には、「高ゾウリ線」と書かれた標柱が立っていた。ここは開けていて荒船山側の眺望地であった。西に進んで行くと906岩峰がスクンと望める場所もあった。

 長い事西に進んで行くと、伐採地の中に入って行く。ここで西進が東進に変わり、やっと高度を下げてゆくような林道になった。それまではほぼ水平に移動しているような道であった。展望のいい伐採地の中を景色を楽しみながら降りてゆく。ここでだいぶ高度を下げ、540mまでおりると、その林道のカーブの場所から枝林道が分かれており、入口には「横畑線」と書かれていた。ここから入ればよかったか、上を見ると、往路に標高700mから少し伝った尾根が見える。ただし906高点の南に位置し、この林道を伝ったからとて、上の方で林道が東の横畑側に振っているかは不明だった。降りてゆくと不法投棄が目立つ場所が見え、その先で中丸線とぶつかった。車での通過時に見た枝林道から出てきたのだった。

 中丸線を北にわずかに伝うと車が見えてきた。沢を大きな導水管で通し、その上を林道が通過しているのであった。雪に降られることなく山旅を終える。
 





 
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