剣ヶ峰        2010m                                                                                                                             
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2021.9.4(土)


 雨      単独     八千穂山荘下から       行動時間:1H29M


@レストラン駐車場5:34→(6M)→A林道終点地5:40→(9M)→Bゲレンデ途中の歩道入口5:49→(35M)→C剣ヶ峰6:24〜30→(19M)→Dゲレンデトップ6:49→(14M )→Eレストラン駐車場7:03      
        


 
@KDDIのアンテナがあるレストラン駐車場からスタート。 A林道終点地。道標が見えないが、先に進むと右に現れる。 この道標が続く。 ゲレンデは意外と急。見える上の方までゲレンデ内を進む。踏み跡はない。
       
Bゲレンデからの自然歩道入口。 B大きな道標 ゲレンデに並行して進む歩道。 樹林帯の中はけっこう暗い。
   
ゲレンデトップ 踏み跡が薄く、若干進路を迷う場所もある。 急登 九十九折りが終わり肩に乗る。
       
痩せ尾根の場所には木道が渡してあるが、朽ちて剛性が無くなっていた。 痩せ尾根から東側。 ラダー仕様の木道 直下の分岐
       
分岐道標は大ぶり 分岐に置かれた剣ヶ峰の解説板。 C剣ヶ峰登頂。ケルンが二つ見られる。 C標識はおなじみのこれ。東西に向き合った形で二つ見られた。
     
C南側 C北側 C西側 Cヤキソバパンと
       
帰りにタマゴタケを一つだけいただく。 Dゲレンデトップからゲレンデを降りてゆく。 往路に自然歩道に入った場所。 レストラン前に戻る。
       
E駐車場。夜間は電灯あり。




 八ヶ岳の剣ヶ峰は2005年が初登で、299号の冬季ゲートの場所から麦草峠までスキーで登り、帰りがけに登頂した。ようは登ったような感じじゃないチョンボ登山。299号からの林道を経て、登山道を伝った距離は100mくらいしかない。積雪の負荷があり、一応は汗して登ったと思っているが、一度は下からしっかり登り上げねばと思っていた。

 
 どこに向いても雨予報の土曜日。急に秋めいて気温も低下してきた。この天気にあまり高いところを狙うと、寒い思いをして楽しく歩けないことになる。こんな時に、2000mちょっとの剣ヶ峰は適当で、下からのアプローチでもさして時間がかからないここはちょうどいい場所だった。

 
 4時に家を出て、現地には5時半に到着。299号はメルヘン街道からの分岐には、しっかりと自然歩道の道標が出ており判り易い。ただし駐車場所を迷う。道形を進むと八千穂山荘の灯りが見え、さらに先にペンション風の建物が並び、道形の突端は袋になり、進む先はバリケードが置かれている。ここには続いていた道標が無く、道を間違えたのかと戻ってみる。すると今伝った道を途中の道標は案内していた。道形の終点地には停め辛い(気分的に)。直線的に少し戻った場所にある余地は私有地のよう。最終的にレストラン北側の広い駐車場に停めた。ここは夜間でもライトがあり明るかった。北東にはKDDIのアンテナ施設がある。

 
 5:34 雨具を着てスタート。外気温は16。6分ほど舗装路を伝い、先ほどのバリケードのある終点地に到達。道標を探すと、バリケードの先6mほどの場所に設置されていた。草の生えた林道幅を進むとすぐにゲレンデに出る。出たはいいが踏み跡が無く、このあとどう進めがいいか良く判らない。適当にゲレンデを登って行くと、そのゲレンデの北側にこれまで同様の道標が並んでいた。都度寄って行ってみる。その場所からゲレンデを逸れると思ったから。しかしそのような道は無く半信半疑でゲレンデを登って行く。このゲレンデの斜度がきつく、歩き出しでエンジンがかからない状態には堪える。

 
 ゲレンデ歩きを開始してから8分、やっと道標が現れゲレンデから逸れるよう導いていた。山名事典やエアリアマップでは「剣ヶ峰」と表記されているが、現地は「剣ヶ峯」となっていた。左にゲレンデを見ながら、沿うように自然歩道が切られている。明るいゲレンデに対し、歩道側は樹林帯の中で暗い。この日は雨だから特にそれを感じるようだ。尾根上の歩道には、北側の大石川の流れの音が上がってきていた。

 
 進路左にゲレンデトップが現れる。自然歩道は尾根上のやや北寄りを通らせた後に若干広い場所に出る。ゲレンデトップから3分ほどの場所。ここは踏み跡が薄い感じでどこを進むのが正解か不明瞭だった。不明瞭なためにピンクのリボンが道の場所を導いていた。この先から2回目の急登が始まり九十九折を登って行く。


 尾根の肩に乗り上げる手前は、藪山風味の場所だった。と言うのも、野栗諏訪山の東側にそっくりの場所があるのだった。自然歩道の道幅の狭さが、杣道のようにも見え獣道のようにも見える。肩からの南進が始まると5分ほどでやせ尾根があり、そこに木道が走らせてある。足場確保のためであるが、だいぶ朽ちており足を乗せるとグラグラした。痩せ尾根の上では、修繕しないとちょっと危険。ここは東側の展望がいい。雨ではあるが直下のスキー場から八千穂レイクまでは見えていた。

 
 自然歩道沿いにはいろんなキノコが生えていた。全て分別できる人ならいいが、私が判るのはわずか数種類。大ぶりなタマゴタケがあり、帰りの楽しみにする。分岐の場所には、これまでになく大きな道標が立つ。そして剣ヶ峯の解説板が横たわる。ピークを踏まず素通りしてしまう人のために、敢えてここに置いて山頂へと誘っているようにも見える。枝分かれする細い踏み跡を辿る。道幅は300mmくらいしかないと思えた。

 
 剣ヶ峰登頂。ケルンが二つ並び、行政の道標は朽ちて判読できないほどになっていた。その代わり、八ヶ岳の各ピークに見られる赤い標識が付けられていて、それも東西向き合うように二つ設置されていた。東側は植生に視界を塞がれ、西側が高木の間から開ける。ヤキソバパンを迷犬と分かち合ったら下山となる。

 
 帰路はしっかりタマゴタケを一本戴く。沢山は要らずちょっとが美味しい。帰宅後オリーブオイルでソテーしてビールと食べたら、二度八ヶ岳を楽しめた感じであった。やせ尾根を経て、肩からの九十九折りを降りたら、ゲレンデトップからはずっとゲレンデを歩いてゆく。歩道は暗く陰湿な感じだったので、明るい場所を伝うことにした。野草の背丈は長くても膝丈くらいで歩き易い。

 
 時折メルヘン街道を通過するエンジン音が聞こえてきていた。この天気だと、峠越えも、麦草峠スタートのハイカーの車も少ないだろう。雨は濡れるのさえ嫌でなければ、より静かな現地自然が味わえることになる。当然ここもハイカーの姿はない。まあ元来マイナーなコースってこともあるだろう。降りて行く先に白いレストラン棟が見えてくる。その北側が広い駐車場でスタート地点に戻る。

 
 スタート時には無かった匂いが漂っていた。どこかのコテージで既に薪ストーブが焚かれ、その香りが漂ってきていた。外気温は15で、じっとしている人には寒いのだろう。こちらは動いているのでちょうどいいのだが・・・。



 
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