御小屋山        2136.9m                                                                                                                             
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2021.11.6(土)


 晴れ      同行者あり     船山十字路から       行動時間:3H41M


@舟山十字路駐車場6:39→(3M)→A舟山十字路上分岐6:42→(2M)→B駐車場からリスタート6:44→(27M)→C林道終点7:11→(52M)→D御小屋山8:03〜16→(31M )→E虎尾神社8:47〜52→(28M )→F舟山十字路駐車場9:20     
              
        


 
@舟山十字路駐車場からスタート。 A舟山十字路上分岐。 B携帯電話を忘れ再スタート。 十字路上分岐からの林道幅の登路。
       
奥野分岐 C林道終点 虎尾神社分岐。ここに「虎姫神社 南陵」とかかれた標識もある。 途中の虎姫新道を示す道標。
   
諏訪大社奥社分岐 御小屋山分岐。美濃戸口からの道が合流。 D御小屋山登頂。標柱は新しくなっていた。 D三等点
       
D東から見る山頂。 D北側に、南沢へ下る道が在る。 経路に立つ石仏 虎尾神社分岐帰り
       
E虎尾神社の場所には石塔が立つ。3mほどある。 E南側に行くと西岳側が開ける。 E南側にある石塔群。 E「本一」「本二」と書かれた杭が門柱のように立つ。
     
Eこの日は王林を持ち上げた。 林道終点帰り ゲート帰り F舟山十字路駐車場。駐車スペースは15台ほどだろう。




 迷犬の2000m峰登頂数が、あと2座で100座に到達する。一気に2座とも思ったが、区切りのいい数字の時は1座集中の方がいいとも思え、99座目を単座で計画する。そして久しぶりに同行登山で、2方面の計画をし、当人が選んだのが御小屋山であった。

 

 初登は2005年の1月で、この時はスキーで上がっている。よって夏道を伝うのは今回が初めて。御小屋山がある西陵を伝うなら阿弥陀岳まで進みたいが、阿弥陀岳西側で犬の通過困難箇所がある。目の前にニンジンをぶら下げられて食べられない状態になるので、だいぶ楽すぎるが御小屋山までとした。

 

 4時に家を出て、八ヶ岳南面の旧有料道路を経由して原村に入る。舟山十字路に行くのは、それこそ16年ぶりであった。ここに来て毎回思うのは、いすゞのデザイナーみたいな場所であると言う事。昨今だと、ジウジアーロを知っている人の方が少数派かもしれない。この舟山十字路の駐車場に着くと、軽トラがあるのみでハイカーの車は見られなかった。すぐに準備に入る。

 

 6:39出発する。舗装路上のカラマツの落ち葉を踏みしめながら進み、舟山十字路上分岐を左折してゆく。林道幅に足を進めている中で、携帯電話を忘れたことに気が付き、取りに戻ってリスタートとなった。このタイミングで思い出しただけでもまだいい。山頂で気付くよりは・・・。迷犬の登頂記念に、毎回山頂で動画を撮ってすぐに家族に送っている。下山時に事故に遭って命を落としても、山頂は踏んだんだぞと言いたい(笑)。駐車場に戻ると、軽トラが発進して去って行った。何だったのか、猟師だったのかも、途中何回か銃声が轟いていた。

 

 奥野分岐で北からの道が合流する。ここで御柱祭の木が切りだされたので、御柱山と呼ばれている。今伝っているのが、その搬出用の道なのだろう。なだらかで直線路が多い。その林道終点地は、大きなトラックがUターンするにはやや狭い場所に思えた。ここから山道になる。しばらくはなだらかなまま推移する。摺り足で進めるくらい状態の良い、そして負荷の少ないルートであった。

 

 虎尾神社は帰りに寄ることにして先を急ぐ。この分岐には、標柱の根元に「南陵 虎姫神社」と書かれた道標も見られる。「尾」と「姫」の名前の違いがあるが、ここは西陵で南陵ではない。南陵は間違いかと思えた。この分岐から北進に変わり、小谷を経由する。この谷の所には「虎姫新道コース」とフラれた道標も見られる。今伝っている道がそれなのか、谷を見ると赤矢印がカラマツにフラれ登って行っていた。この虎姫のネーミングに関し、とあるサイトで詳細背景が書かれていた。リンクは憚るので、気になる方は検索しよう。

 

 諏訪大社奥社分岐で主尾根に乗った形となり東進と変わる。ここからは、杣道なのか枝道が多くなる。九十九折の途中、小ぶりな石仏が置かれていた。阿弥陀岳に対し、本道と思えるこの尾根には、もっとこれらが在っていいように思うが、信心に関わるこれらは少ない。もっと言うと、赤岳に対する開山路がこことも言われている。終始展望は無いルート。あたりからはシカの警戒音は頻繁に聞こえてきていた。

 

 美濃戸口への下降点分岐を経て御小屋山登頂。16年前は朽ちた標柱が見られたが、新しものに建て替えられていた。ここも展望は無い。外気温は4℃まで上がってきていた。北に立入禁止の看板があり、南沢に向けて道形が降りて行っていた。休憩していると、若者二人のパーティーが到着した。ザックにヘルメットが結わえてあるが、岩ヤだったら外には出さないだろうし、南陵へと下るのも違うので、阿弥陀岳に対しての装備なのだろう。この場所は全く眼中にないのか、二人ともカメラもスマホも出さなかった。白湯で冷えた体を温めたら下山となる。

 

 美濃戸口への分岐点では、夫妻らしきパーティーがすれ違う。その先からの九十九折を降りていると、絶え間ない鈴の音が降りてきた。トレランの方のようで、なんとも圧迫感を感じる音に思えた。北側寄りにルートを選び、その間に南寄りを御仁は一気に降りて行った。虎尾神社分岐から、鋭角に東進してゆく。

 

 なにか小さくても木製の社があるのかと思ったが、見えてきたのは起立した石で、地面からの高さは4mほどあるように思えた。表面には「大教正生力彦神」とあるが、学が無く、この漢字の並びから理解できる背景は判らなかった。ここは南に石塔群があり、その少し東側に大岩があり展望のいい場所があった。終始樹林に覆われたこの日の中で、唯一と言っていい展望地であった。まあ阿弥陀側へと進めば否が応でも展望は得られるのだが・・・。後で判ったが、ここにある「本一」「本二」と書かれた杭は、御柱に関わるものらしい。信州人には判るものなのだろうが、上州人には判らなかった。リンゴを齧りながら降りて行く。

 

 奥野分岐下でソロの方がすれ違う。ちらりほらりとこのルートの利用者が居る。1kmほど北側には大人気ルートでの賑わいがあるのに、ここはこの静けさ。駐車場に戻ると7台停まっていた。すれ違った人数と台数が合わないので、南陵を伝う人の、下山の足が置かれていたのかもしれない。






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