岩蕈山  1289.7m           
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.5.28(日)


  晴れ    同行者あり    西山から往復      行動時間:5H10M


@駐車場7:13→(31M)→A天狗の庭ルート入口分岐7:44→(85M)→B岩蕈山9:09〜11:00→(58M)→C天狗の庭コース入口分岐帰り11:58→(25M)→D駐車場12:23      
                                        


 
@この日の駐車料金は1000円。 林道分岐。 前回はここまで車を上げた。KDDIの設備。 A天狗の庭コース入口。
       
階段路は間隔と高さが適当で歩き易い。 ゲレンデに出る 天狗の庭休憩所 第五ゲレンデ分岐
   
B山頂が有料区域で、とりあえず西側に。大型ブランコが背景に映える。 B展望デッキから南西 B西 B北西
       
B絶景の撮影ポイント。そう言えば車山にも同じような仕様のデッキが出来ていた。 B岩蕈山山頂 B標柱・標識は一つ。シンプルでいい。 B二等点
       
B規制線の張られた山頂一帯 階段路を降りてゆく 天狗の庭帰り 駒鳥の池
       
犬の寝床に犬。 C天狗の庭コース入口帰り D麓駅に戻る




 犬を飼う人が増え、その客を取り込むような施設が増えてきている。白馬エリアもそうで、連れて入れる店も軽井沢並みになっている。そんな中、富士見町の入笠山のような場所になったのが、白馬岩岳と呼ばれる岩蕈山であった。今の病状の中では、ここの緩斜面は適当であり出向いてみることにした。初めて登ったのは2015年の冬。山頂部が園地開発される前で、殺風景な山頂らしい山頂であった。今回7年ぶりに出向いて現地に驚いた。

 
 今時の連絡網はLINEが主流。家族のグループLINEに”白馬に行く”と連絡をしたら、たまたま名古屋に住む息子ら家族も白馬に行くと返してきた。それも岩岳と言うから、目的地が合致し現地山頂で落ち合うことにした。こちらは登山であり、向こうは観光なのでゴンドラでアプローチ。

 
 4時半に家を出て高速で現地に向かう。これまで利用していたカーナビだと、梓川サービスエリアで降ろしてR148号を北進するナビゲーションだったが、グーグルは長野で降ろして19号経由で導いた。経路2時間半で現地入りする。イベントがあるようで、駐車料金は1000円となっていた。周囲に余るほど土地はあるが、そこは観光地であり各所しっかりロープが張られていた。スマホでイベントを調べると、けっこう有名どころが出演する様子。この日の山頂は混むことが予想できた。だからってもう避けるわけにはいかず準備に入る。

 
 7:13行動開始。湿度が低く快適。そこに新緑と青空。歩く前から訪れて良かったと思えた。西に進み頌徳の碑の場所から林道へと入って行く。林道沿いは大々的な伐採がされ、ナラ材の特異な香りが漂っていた。このエリアも昨日は雨があったのだろう、若干ぬかるんでいる場所もある。7年前は、この林道を車で登って行った。今も入り口は塞がれていなかったので一般に開放しているようだった。今日は山頂北へのルートを入れての周回予定でいたため、麓に駐車したのだった。

 
 前回停めたKDDIの施設が右に見えてくる。その先から天狗の庭コースに入って行く。「犬の寝床」看板はだいぶ疲れた感じになっていた。7年も経過すれば当然だろう。寝床って言う事から、階段の場所と言うより、その下の平地の名称なんだろうと思う。周囲の新緑を楽しみながら階段路を登って行く。緩斜面から急登に変り、途端同行者が遅れだす。足を置き易い、登りやすい段差だと思うが、個々に体躯が違うので感じ方は様々か。

 
 パラボラアンテナの肩でしばし足の揃うのを待つ。分岐道標には色とりどりのカメムシとゾウムシがくっついていて微笑ましい。いそいそと通過していたら気づかなかっただろう。ここから上が、このコースで唯一登山道らしい場所かもしれない。他はルートが林道上だったりし、以前と大きく変わったのはマウンテンバイクのコースが作られ、それが為に登山道が追いやられたような格好になった事だった。白馬が潤う方法なんだろうけど、マウンテンバイクに跨れば考え方は変わるんだろうけど・・・。

 
 ゲレンデが見えだすと、その中に見える赤茶けてくねるマウンテンバイクのコースが掘れて痛々しい。この日、まだ誰も伝っていないことを、木々から垂れるいくつもの芋虫が証明していた。天狗の庭に到達。前回は悪天でもあり展望は気にせず通過した。この日は、立ち止まれとばかりの展望が楽しめた。ここもすぐ脇をマウンテンバイクコースが通過していて、それの方が一級路に見え登山道の方が貧弱に見える。

 
 八地は、もう完全に過去の場所となってしまったのか、道形は野草にだいぶ覆われてしまっていた。何度も書いて申し訳ないが、登山道を改修するよりマウンテンバイクルートを作道したのであった。その八地山頂を左に見ながら進んで行く。今日は登らない。ロシニョールの宣伝の入った規制線に沿ってゲレンデ内を進むと、進む先を塞ぐように規制線が張られどんぐり別荘地よりの道を導いていた。まっすぐ進めば早いのに大回りせねばならなくなっていた。

 
 林道に乗って進むと第五ゲレンデ側に出て明るく開ける。麓側を見るときらめく人工物が麓駅周囲に見える。最近展開された「ヒトトキノモリ」のその場所であった。遅れている同行者を分岐点で待つ。合流した同行者は、経路のゲレンデからの下降路で大きな蛇が居たと言っていた。湿気が多くカエルが住み蛇が居るって事だろう。ゲレンデ内を登って行く。ここのルートは横移動が多く、帰路見ていたら多くが無視してゲレンデ内の道の無い斜面を登っていた。

 
 既に山頂側が賑やかしい。ゴンドラが動き到着した観光客が多くなっているようだった。湿り気の多い登山道に、足の置き場に注意しながら登って行く。山頂でありながら観光地に行くのに靴がドロドロでは・・・なんて思いつつ居た。自分の汗の臭いも気になる。まあ気に出来るほどに判っているならまだましだろう。以前はなんで中高年は汗臭いのだろうと思っていた時があった。既にその発臭する側に足を踏み入れてしまっていた。

 
 ゴンドラ頂上駅に着くも、ちょっと困った状態になっていた。山頂一帯が有料エリアになって規制線が張られていた。駐車場にも1000円を払ったが、ここの有料はコンサートに関しての有料席で値段が違った。山頂を目指して登ってきたのに、こんな仕打ちが待っているとは・・・。山頂登頂は後にして家族と合流する。

 
 西側に出ると、後立山の大展望所があり、そこに立派な展望テラスが出来ていた。多くの観光客が集い犬連れも多かった。大型ブランコもありハイジの曲が繰り返されている。邪魔なBGMではなく景色に合っている曲であった。暑すぎず寒すぎずさわやか。観光客にはやや寒かっただろう。家族に合流ししばし歓談。北側で乗馬が出来るようなので行ってみる。隙あらばと思ったが、経路西側にも規制線が張られ山頂には向かえないようになっていた。北に出て、そこからの階段を南に登って行く。当然のように規制線があるが跨いで進む。こんな理不尽な事が許されるはずがない。

 
 岩蕈山山頂到着。有料となり立山の雄山のような感じだった。まあ周囲はほぼ観光客で、スタッフも登山姿の私は容認してくれていたようだった。来年同じイベントがされるのであれば改善して欲しい部分である。弊害ばかりでなく、イベントのおかげで出店も多く匂いに釣られ早い昼食とした。ドッグランも利用し、なんだかんだで山頂に2時間ほど滞在してしまっていた。もう北に降りる予定は止めゴンドラで降りようかと駅舎に出向く。すると、片道利用でも往復料金(2400円)と判り、ここで家族と別れ往路を再び伝って戻って行く。半額の設定があったなら落ちるお金も増えたのに・・・。乗車料と言うよりは入場料と言う事らしく、それなら入山者からも2400円取らねばならない。改善点がいくつか見えてくる。

 
 11時より始まったコンサートを背中に聴きながら降りてゆく。マウンテンバイクが駆けて行く。外人が多いのか奇声を上げていた。それらを左に見ながら降りて行く。ヒトトキノモリにも蟻が蠢くように観光客の姿が見える。林道をどんぐり別荘地まで伝ってしまおうかとも思ったが、気を使わないのはひと気の少ない方であり登山道を行く。昼近くになってもちらほらと登ってくる方が居る。短時間で登れる場所だからだろう。

 
 天狗の庭を経て階段路をゆっくりと降りて行く。足裏を気にしていると今度は膝が痛くなってきた。足裏が痛む原因は膝を庇っていたからのようにも思う。今はその逆が起きている。元気な迷犬を先頭に、後続がよろよろと付いて行く格好。階段路が終わると再び林道歩き。オレンジ色のツツジが花期でとても新緑に合っている。麓側から子供の声が沢山上がってきていた。何か大会でもあるのかと思っていた。

 
 麓に降り立ち、声の発生源が判った。フィールドアスレチックの場所に、たくさんの児童生徒が挑んでいた。歓声が聞こえていたのだった。麓駅側の駐車スペースには、東京ナンバーの車が目立つ。イベントスタッフの車なのだろう。たまたまイベントの日を体験したが、登山目的であれば、イベントを避けて計画した方が無難だろう。リスクヘッジの意味でも。


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