前国師岳 2570m
国師ヶ岳 2591.9m
北奥千丈岳 2601m
2022.7.22(金)
雨 単独 大弛峠より 行動時間:1H22M
@大弛峠4:33→(25M)→A前国師岳4:58〜59→(8M)→B国師ヶ岳5:07〜10→(10M)→C北奥千丈岳5:20〜27→(28M)→D大弛峠5:55
@大弛峠から。以前はここに犬禁の標識があった。 | @平日の小屋は休み | 現在の規制。それでも圧が強い。 | ガスが濃く小雨状態 |
シャクナゲの花がまだ見られる。 | A前国師岳 | A記念撮影だけど、いつもそっぽを向く。 | A標識 |
B国師ヶ岳 | B山梨百名山の標柱は新しくなった。 | B山名標識 | B巨大な一等点 |
分岐再び | 強く掘れた道 | C北奥千丈岳。奥千丈側には進まず。 | C記念撮影 |
B退色していない。よく見ると他のピークと仕様が異なる。 | C山頂南に同定盤 | Cヤキソバパンと | 分岐三度 |
前国師帰り | 当然だが、雨だと滑る。 | 朽ち抜けている階段もあった。下山時は注意。 | 大弛小屋帰り |
テン場 | 小屋全景 | D大弛峠に戻る。駐車場は5台のみだった。 |
2021年の6月、久しぶりに大弛峠に上がった。西に振って金峰山まで歩いて帰った。その足で国師までと行きたかったが、以前は「犬禁」の場所であり、土曜日で利用者も多く色々考えて憚った。大枠では、大弛峠以東の犬連れは諦めていた。金峰山小屋には黒ラブが居る。甲武信小屋では、「犬を連れて登山道を歩いてもらいたい」と発信している。同じエリアでありながら、状況が大きく違う。ただ、大弛小屋の場合は地権者側からの発信なので、ビジターであり他人の土地を歩かせてもらう立場側は、その指示に従わねばならない。
大弛小屋発信の「犬同伴禁止」の注意書きがいつしか無くなったと知った。それでもゼロにはならず、小屋の敷地には入れないようにとは注意書きが残っている。敷地を通らずして国師まで行けるはずもなし。そもそも何処までが敷地なのかも判らないから、峠から小屋の北側の薮を漕ぐ覚悟にしたところでリスクが無くなるわけではない。なにか打開策は無いかと考えた結果、混雑を避け小屋の営業時間外に・・・との、答えにならない答えに行きついた。注意書きを貼りだした背景は、木道が狭いこともあるだろう。犬が居てはすれ違いが危険になる。この点では小屋の判断は正しいとも言える。小屋と言うよりも茶屋のような場所、犬嫌いな人も利用する。トラブルを避けるための注意書きとも思える。とならば、平日の暗いうちに歩いてしまおうと考えた。
1時家を出て、久しぶりに秩父往還を経て雁坂トンネルを越えて行く。川上村から信州峠を越えてクリスタルラインを伝う事も考えたが、歩く前に運転で疲れてしまう。対価を払って楽する往路であった。牧丘町の林道は、左右から草木が張り出している場所もあり、ヘッドライト走行でまだ助かった。日中に対向車でも居たらと思うと結構怖い。暗いうちにと思ったものの、3.5時間かかり到着。もう夜明けを過ぎていた。ただし濃霧で小雨状態だった。白線を引かれた駐車場には4台のみ。川上村側の余地に停める。
4:33大弛峠を出発。「喫茶売店は、今日はお休みです」と貼りだしてある。いつも以上に急ぎ足で行きたいが、小屋の場所は抜き足差し足で進む。峠に在った犬禁の看板は無くなり、小屋の少し手前の通路脇に敷地に関わる犬禁の表示が見える。どうも判断する限り、通路脇の敷地に排泄をされては困るので掲げられているように見えた。犬は踏み入るなって意味で。そこは苔むした植生があり、それらの保存の為でもあろう。通常の道路標示にしたところで、表示に向き合った場合に判断する。向き合う側が敷地であり、通路・登山道はその注意書き外と勝手に判断した。小屋は暖色の灯りが一灯見え、足早に横目で通過してゆく。
すぐに木道の階段路となる。前回歩いたのは2001年で、この時に増して木道区間が長くなっていた。それほどに利用者が多く、土が流れてしまったって事だろう。人工的な観光地風味の場所で味気ないが、楽に通れるようにして下さったことに感謝せねばならない。外気温は13℃で、濃霧は雨と言っていいほどになっていた。
前国師登頂。展望はゼロで先を急ぐ。北奧千丈への分岐を経て少しの平たん路を経て最後の登り。こんな簡単に登らせてもらっては申し訳ないが、ここのいいところでもある。労せず国師ヶ岳に到着した。東進の西沢に対し、軌道崩落により通行禁止の看板が出ていた。記念撮影をしたら踵を返す。
分岐からは南進してゆく。掘れた登山道を進むと奧千丈岳の山頂に飛び出す。前回はここから下降して奥千丈岳まで行ったが、大弛峠に対しての長居が嫌だったために今日はここまで。迷犬と最終座でヤキソバパンを分ちあってから戻って行く。夜が明けてから少し時間が経過している。誰か登ってくる可能性も考慮し、迷犬の連れる位置にも注意を払った。夢の庭園は寄らずに早く戻ることを念頭に足を進める。滑りやすい階段路に注意を払いながら気持ち急ぐ。
そして小屋前の通過。往路と同じ静けさだった。そして注意表示を再度見る。もう犬を連れてここに来ることはないだろう。大弛峠に戻る。この頃には、南からの横殴りの雨になっていた。濡らされながら着替え、林道を降りて行く。狭い嫌なところですれ違いが2回。帰路は長い林道を伝い信州峠側に抜けてゆく。ゆっくりでも進んで行けばと走るのだが、その結果は体力的に酷く疲れる林道走りであった。登山より運転疲れする場所。