離山        1256.0m                                                                                                                                                                                                          
  2023.11.11(土)


  くもり    単独    南口より      行動時間:1H30M


@離山図書館7:24→(40M)→A離山8:04〜07→(47M)→B戻る8:54 
                                                                                                                                       


 
@休館中の図書館からスタート。 雨上がりでしっとりとした登山道。 木道路 林道幅に出る
       
最後の急登 A山頂一帯は獣の掘り起こした跡が見える。 A登頂 A三等点
   
A山座同定盤 A北西 A浅間はガスの中。 A南
     
南麓に石柱が見られる。市村界のようだが、場所は別荘地、「市村さん」の土地かも。 ルートを逸れると、この標識が見える。 鶴溜配水池 さらに西にも道標。ただし指し示す方向に何もない。
       
大きな虫(チュウ)よう B駐車場に戻る。落葉期の駐車は木の下は避けた方がいい。




 前日の金曜日に法事があり、甲州まで走ってきた。運転以外はたいして疲れる要素は無いはずだが、帰宅後は疲労過多で人の多い場所が苦手な事を再認識する。土曜日の山行計画を練ることなく当日を迎える。ドロッとした感じで体が重く運転を億劫に思っていた。お散歩程度の山がいいと、軽井沢の離山に行くことにした。離山には地形図や登山マップに描かれない道が多く、未踏の場所に興味があるのだった。

 

 スタート地点は南麓の図書館。ここは夏場の3か月だけ開館している施設で、残りの期間は休館となる。よって休館中の駐車場は空いていることになる。民俗資料館の駐車場はやや狭苦しいが、こちらはゆったりとしているので使いやすい。

 

 駐車場の北西位置から踏み跡が上がっているので、伝って行くと公式ルートと出合う。開拓碑の脇を抜け小谷を北進し、その先は東進に変わるが、今日はここを北進で進む。これは東進ルートに対するショートカット道のような位置づけで再び公式ルートに出合う。前回はここから巡視路を伝い送電線の下を進んだが、この先は外さすルートに従う。前日の雨でしっとりとした一帯であった。ショートカットした時に先行パーティーを抜かしたようで、後ろから賑やかな声がしていた。

 

 木道は濡れていると、より朽ちている印象を受ける。多分乾いている時より水分を吸っている時の方が撓むのだろう。そして在ってありがたい滑り止め。急な場所もあり、無かったらスリップ者続出だろう場所であった。林道幅に出て西進し山頂までの直登を這い上がる。ここは歯槽膿漏的なステップなので、土留めの杭に乗るよう進むと歩き易い。

 

 離山登頂。山頂一帯はイノシシだろうか掘り返された跡で凄いことになっていた。耕運機が入ったかのように広範囲にそれらが見られた。浅間山は濃いガスがすそ野の方まで覆っていた。小諸側の展望はあり、全閉ではなく少々は楽しませてもらう。

 

 下山はタイムカプセル辺りから南に九十九折に切られた道を降りてみる。途中まで追えるが、鞍部的な場所まで進むとあやふやになった。いくつもの小山を要す離山、遠望が利かず何処に居るのか判らなくなり、毎回不安になる。これが楽しかったりする。南進から西進に変えると、直登した歯槽膿漏な階段が見えてきた。階段路に戻り、林道幅を東進し木道を降りて行く。

 

 木道を降りて行くと、往路に聞こえた声の主らが上がってきた。そしてすれ違いでは「いつもここでお散歩?」と声をかけられる。犬を連れているからそう言った部分と、ここがお散歩山だと認識している部分が伝わってくる。「はい」と言いたいところだが、別荘族ではなくビジターで、答えは「いいえ」であった。この木道で7名とすれ違う。幅が狭いので山手側に逃げてフセをさせるのだが、足場が悪く迷犬は嫌そうであった。最後の2名は迷犬に顔を顰めていた。

 

 木道の切れた場所からは、ここもショートカットで南進の直線路を伝って行く。道標の立つ場所で公式ルートに戻り、この先の巡視路別れる場所のさらに南で林道幅が判れている場所がある。今日はここに入ってみる。西進するとドイツ語のような看板が現れ、そこにはクマが描かれていた。指し示す方向に行くと林道上に倒木が横たわっていた。その西側に円筒形の施設があり、これは鶴溜地区への配水池であった。さらに進むとその西にも先ほど見た標識が現れ、今度は伝って来た方向を指し示していた。こちらにはクマの足跡が描かれている。この標識の場所から南を見ると、白い建物が林間に見える。しかし指し示す方向が違う。二つの道標の指す間には、配水池しかない。謎のまま西側の踏査を止め東に戻る。

 

 初めに見た道標の場所から、今度は南進してゆく。獣なのか人なのかと言えば、人のものだろう踏み跡が細く続いていた。こちらにもポコポコと小山があり伝って楽しい場所であった。東面に登山道から見ると洞穴がありそうに見える場所があり、そこに上から降りて行ってみる。上からも洞穴がありそうに見えるが、着いてみると窪んだ地形に岩肌があるだけであった。そこから下には九十九折の踏み跡があり、登山道に戻ることが出来た。

 

 忠霊塔のように見ていた塔は、開拓の記念碑のようなものと判った。漢詩のような特異な表記でとても読みづらいが、解釈できる文字を咀嚼すると、何となくだがこの私でも理解することが出来た。ハイカーが続くかと思ったが、会ったのは木道の場所だけであった。

 

 駐車場にはもう一台置かれていた。夏場の癖で木陰になる場所に停めたら、針葉樹の落ち葉で車が凄いことになっていた。冬場は木の下は避けた方がいい。

                                                                                                                        戻る