茶刈山        758.2m                                                                                                                                                                                                          
  2024.3.9(土)


  晴れ    単独   斑山南登山口よりより      行動時間:38M


@斑山登山口道向かい8:55→(2M)→A多麻トンネル西口前8:57→(15M)→B茶刈山9:12〜19→(15M)→C戻る9:33 
                                                                                                                                 


 
@斑山の登山口前からスタート @新道が出来たための袋になった余地がある。交通量があり路側帯が無いので側道側に進む。 A新道に這い上がり多麻トンネル西口前。 A入口のみ舗装された実線路の入口。横に貯水池あり。
       
倒木が多い廃林道。この先はカヤトの藪。 途中から東進。湧水地があるのか細い流れが見られる。 凄い松枯れ。進路を選ばないとけっこう負荷。 大きなヌタバもあった。
   
尾根に乗るとこの表記。斑山登山口前にも、登山者に対して同じことが書かれていた。斑山側に道形が登って行っていた。 東側から道形が上がってきている。入山口はトンネル東口側にあるが、途中に堰堤が出来ており使えるのか不明。 南側の様子。こちらには道形無し。 B茶苅山登頂
     
B三角点は、一辺の石が右(写真右)に移動していたので戻しておいた。 B四等点。小さく南西角が割られている。 Bヤキソバパンと B茶刈山から見る斑山側だが、見えているのは992高点峰だろう。
       
帰路は多麻トンネル上の尾根を下る。 降り立ち振り返る。見えている道は地形図に記載なし。 C余地に戻る。   




 国土地理院の基準点成果等閲覧サービスを最近は眺めている。先だっての「熊の清水」点も、ここから探した場所だった。群馬、長野、山梨と舐めるように見ていると、須玉町に「茶刈山」なる場所が目に入った。普通に「ちゃかりやま」だと思っていた。ちなみにと点の記を開くと、読みはなんと「ちゃっかりやま」だった。促音の「っ」が入り、もうこれは完全に珍名山でいいだろう。そしてすぐに登りたくなった。

 
 点の記を見ると、そこには多麻トンネルは載っていない。須玉大橋からの新道が出来西麓と東麓の様子が変わってしまっていた。この為に短時間でアプローチできる場所に見える。以前であれば、東向地区から実線路を伝う形となるが、その道が今は新道により分断されていた。ストリートビューで覗いてみたが、詳細は良く判らず現地で判断することにした。

 
 またまた降雪後の週末となった。前週もこのパターンで、高望みしたらスタックして酷い目に遭った。遊ぶ標高としては茶刈山は適当であった。ただ、ここのみでは消化不良なので、もう一座、富士見町の丸森山を予定していた。それでも消化不良ではあるが・・・(笑)。

 
 佐久を経て国道141号を南下してゆく。佐久穂までは良かったが、小海に入ると降雪があり路面は圧雪路だった。完全に冬景色で、このままだったら野辺山に上がらずに予定変更しようかと思ったほどであった。それが南牧村に入ると路面の雪は奇麗に無くなっていた。野辺山に上がり清里側へと降りて行く。ところ違えば・・・もうこの辺りは雪は無く春の景色であった。少しは雪で遊ぼうと思い来ていたが、週中はこの辺りには降っていないようだった。

 
 「鶴亀の松」を左に見てから須玉大橋を渡って行く。道なりに進むと多麻トンネルを潜って「みずがき湖」からの道に出合う。適当な余地を探しながら偵察をしていたのだが、トンネルの東側に登路入り口が見えた。しかしそこには「入山禁止」と大きく書かれていた。ここと茶刈山との間には大きな谷があり、そこに真新しい砂防堰堤が見えた。登路は工事により分断されている可能性もあった。東側は諦めトンネルを潜って再び西側に行く。地形図と照らし合わせながらゆっくり進むと、点の記に記載の道形が存在するのが見えた。あとは余地だが、西進から北進に変わったあたりに西側に広く余地があった。新道が出来たために旧道との兼ね合いで出来たスペースであった。

 
 停めた場所の道向かいに、コンパネに何か書かれ道標になっているのが見えていた。道を跨いで見に行くと、「斑山登山口」と書かれていた。こんな場所が登山口だったとは知らなかった。ただし、ここにも入山禁止の表示がされていた。この間も、新道は意外と車の往来がある。ここからだと路側帯も無いカーブを進まねばならなく危険が伴う。目的座は目と鼻の先に見えているが、さてどうしよう。

 
 8:55行動開始。駐車場所からは地形図に載らない道が側道として存在した。旧道とアクセスするために作られたよう。その側道に入って行く。これでトンネル通過の車両は回避できる。東進してゆくと、尾根に突き当たった場所から道幅は南に向かっている。地形図に実線が南から上がり途切れているのが見えるが、それはここであった。のり面を這い上がりトンネル西口前に出る。往来に気を付けて車道を渡り、北側の実線路に乗る。ここは道半分がフェンスで塞がれたような形になっていた。その西側には大ぶりな貯水升が作られていた。

 
 林道幅を北に進んでゆく。東の山手側から太い倒木があり、2回潜って進む。その先にもあり跨いでゆく。やけに倒木の多い場所で異様な風景であった。道を進むとカヤトの原になり距離20mほどがその密生帯で分けて進む。さらに北に行く薄い道形が在るが、東側に谷地形があり、ここに入って行く。細い流れがある谷地形で、僅かに高度を上げると、夥しい倒木が見られた。アカマツの墓場な感じで、おそらくは松くい虫などの病害虫により枯死して倒れたと思えた。倒木があるので進路を見定めないと行く手を塞がれる場所が多かった。迷犬はアジリティーばりにそれらをピョンピョンと飛び越え進んでいた。

 
 尾根の少し手前には、直径2.5mほどの大ぶりなヌタ場があり、泥濘地と言うより池になっていた。そして尾根に乗る。すると斑山側に、ここにも「入山禁止」の表示が見られた。アカマツの場所であり、マツタケの産地と言う事だろう。そしてその看板の南から、東へと道が降りて行っていた。トンネル東側に見た道がここに上がってくるようだった。途中途切れていないのなら、東側よりのアプローチが適当に思えた。埋設は昭和37年と新しい部類。当時にこの道は無かったのだろうか。あれば伝うはずだが・・・点の記では西側で行動している。

 
 尾根にも御多分に漏れず倒木は多い。斑山側には道形が見られたが、茶刈山側にはそれらは無かった。広い緩斜面を倒木を何度も跨ぎながら進んでゆく。点の記を見ているので、記載されている目立つ3本のアカマツを目指していたが、現地は立派な太い赤松が林立し、どれが書かれている赤松なのか判らなかった。普通は点の記を参照して点を探すことをするが、ここは全く点の記の絵図が役に立たない場所であった。でもここですよとばかりに白いプラスチックの杭が立っていてくれた。

 
 茶刈山登頂。太い赤松で周囲展望はほぼない。斑山側の高みが見えるが、斑山本峰ではなく手前峰が見えているだけのようだった。南側を守る石が欠損しており、それらしい石が西に在り、定位置だろう場所に戻しておいた。人工物はこの三角点のみで、山名板などは無い。名前からは人気になり得る場所である。多くのハイカーがそれを知らないだけだろう。ついこの間まで自分もその類であった。

 
 下山は注意が必要。細尾根でなく広く、倒木で何処も同じように見えてしまう。まんまと引っかかり、往路の谷に入る手前で西進を開始していた。こうなれば西に下る尾根を伝ってみようと考えた。伝うにも広く、ここにも道形や踏み跡は無い。降りて行くと下側に新道が見え、トンネルの真上に居るのが判った。この尾根の最後を、北の新道側に寄ったら細いが密生帯が待ち構えていた。舗装路に降り立つ。

 
 駐車場所に戻り、次の丸森山に向かう。

  

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