一本唐松三 等点      1557.8m                                                                                                                                                                                            2025.9.28(日)


  くもり     単独    八ヶ岳大自然郷展望櫓から       行動時間:1H2M


@展望櫓5:33→(26M)→A一本唐松三等点5:59〜6:04→(31M)→B戻る6:35 
                                                                                                                                                                                                                                                             


 
@八ヶ岳大自然郷展望櫓からスタート。外気温14℃。 草地の緩斜面だが、凸凹地形。ササは膝丈くらい。北側に行くほど深い。 ガスが取れ赤岳が姿を現した。 牛が寝ているように見える露岩
       
途中で北進に変え小沢を跨ぐ。大きなシカが3頭居て水を飲んでいた。 右に見える立木のところには、古い石積みが続いていた。 牧場なので有刺鉄線のフェンスは多い。かなり破損しており、使われていない印象の敷地。 有刺鉄線を4つ越える。
   
面白い露岩があった。三つの石に大きな平たい石が乗っている。 北側の牧草地は綺麗井管理されていた。 牧草地から見る八ヶ岳 「一本唐松」の名前から、カラマツを見つけ近づいてゆく。
     
一本ではなく九本在った。ここは違う。北に進み過ぎている。 牧草地から見る麓(東)側 A到達したが、人工物は無かった。 B埋設座標に到達しているが・・・。
       
Aあるのはシカの糞だけ。一帯はトラクターが走った跡があり、避けた地形は無いので、標石も無いと判断できる。 西側の、牛の糞尿の堆積場。北側の敷地フェンス沿いから林道がここまで来ている。 東に進むと、往路に跨いだ沢の上流に出る。 県界尾根への登山口に向かう林道のゲート前に出る。
       
B展望櫓に戻る




 野辺山の八ヶ岳牧場内に埋設してあるのが、一本唐松三等点。
この点はかなり前から気になっていたが、
JA全農長野の所有地内であり行動に移せないでいた。現地を何度も下見に行ったが、一番省力出来る東側からのアプローチは、各通路が既に「部外者進入禁止」と出ていた。公道と思っていたが私道なのか・・・疑問は残るが、その先は牧場地なので、よくある注意書きとも言えた。南から北に入る入り口、東からの入り口にも注意書きがあり、これにより麓側は全閉な感じだった。北から板橋川を跨いでのアプローチも考えたが、こちらはこちらで上流側からしか入れないような不思議な破線路で、北の林道は衛星画像で確認すると、麓の十字分岐にゲートがあるよう。これだとアプローチに6キロくらいになってしまうので却下。最後に西からのアプローチ。今年の年頭積雪期に一度チャレンジしたが、雪が深いと言うより草地が深くて諦めた経緯がある。今はまだ降雪は無いので、再チャレンジ。 

 

 やっと秋らしくなり141号沿いの小海は13。野辺山に上がると14だが、こんな気温でも変わらず投光器を灯して高原野菜を収穫していた。日本国有鉄道最高地点の向かい側を八ヶ岳牧場側へと入って行く。朝の4:30、入口の案内図のところで停まっていると続々と牧場へ向かう車があった。一部は高原野菜農家かもしれない。県界尾根への登山口に繋がるダート林道を進むと、途中に展望櫓がある。これが八ヶ岳大自然郷展望櫓で、登山口手前ではここしか駐車スペースがないのでここに停める。天気は曇りで、周囲はガスが垂れ込めていた。 

 

 5:33行動開始。北に少しだけ林道を伝ったら、バリケードがない場所から東に降りて行く。最初は歩きやすい草地だが、笹が出だすと途端に負荷になる。起伏と言うか凹凸と言うか、段差の多い場所で歩き辛い。大きな露岩も見られ、牛が寝ているように見える大きさのものもあった。地形に沿って降りて行ってしまうと、南東側に進んでしまうので、1560m付近で北に進路を変える。すると一つ谷地形が待っており、ここもやや深いササの植生がある。その右岸から見下ろすと、三頭のシカが沢水を飲んでいた。こちらに気づき慌てて駆けだす。目の前で大きな個体が走るのは大迫力。そこに降りて行き2mほどの流れを渡渉する。 

 

 左岸を這い上がるとそこは、右岸と同じような植生で荒れた草地になっていた。その草地の中に不規則だが直線的に木が生える場所がある。寄ってみると石積みが続いていた。それは昔の土手であった。これは南北にあるが、北に進んでゆく途中には東西に4か所のフェンスがあり有刺鉄線が張られていた。途中の樹林帯の中には、奇岩と言えよう3つの岩の上に平たい大岩が乗る珍しいものがあった。この先から、緑の牧草地が広がり、間違いなく現役で使われている牧草地が広がっていた。だいぶ近くなってきているので、ここからはカラマツの場所を探し寄って行く。北側にカラマツが見える。 

 

 とりあえずのその目標地に行ってみたが、本ではなく9本あった。その下は胸丈の笹の植生で、こんな中に標石が在ったらたまったものでないと、ここで利器を頼ることにした。やや北に行き過ぎたようで南に戻って行く。牧草地があるだけで高木の姿は無かった。以前は在ったのだろう、牧場として邪魔だから切られたか、もしくは枯れてしまったのだろう。一帯にはトラクターが走ったが残る。餌用の草を刈ったのかもしれない。スマホに表示される三角の場所を、測位誤差に対応しながら歩き回る。 

 

 一本松三等点到達なのだが、残念ながら標石は見られなかった。草地は刈られた芝地のような感じで、草の中に標石が埋まっているような地形ではなかった。通常ならピョコンと顔を出していていい場所。以前に望月高原牧場内の五度目木四等点に行ったが、ここも同じような感じで標石が在らねばならない場所だった。しかしない。おそらくは、トラクターでひっかけて割ってしまったのだろう。その時に邪魔と判断し抜き取ってしまったのだろう。そうでないと、現状のように直線的なトラクターのはつかないと思えた。地中にとも思ったが、付近を踏んでも硬い気配は無かった。亡失点で間違いないだろう。測量法により守られた点なので、撤去は土地所有者が咎められる。まあ、この広い地形で草が伸びている中では、標石に気が付かないだろうとは思う。人工物は皆無で、あるのはシカの糞ばかりであった。有刺鉄線で囲ってはいるが、かなりの頭数が牧草地内に入ってきているようだった。残念だが標石は見られなかった。ただしここは素晴らしい展望地で、八ヶ岳を見るのもいいが、麓側の景色も素晴らしかった。やはり開けた場所は心地いい。 

 

 帰路は西に向かって行く。緑の牧草地の終わりは、牛の糞尿の堆積場でうず高く積まれ丘のようになっていた。既に臭いは収まり、視覚的な圧迫感はあるものの無臭な場所だった。北から林道が来ており、これは地形図の二重線路と繋がっているのは間違いないだろう。道なりに南に向かうと、荒れた草地に変わり腰まで没する笹が現れだす。薄そうな場所を選びながら西に向かい、牧場西端のフェンスが見えだしたら南に進路を変える。この後も笹の植生は多く下半身はずぶ濡れだった。迷犬を見ると、細かいダニがいくつも付着していた。進んでゆくと牧場の貯水施設のような場所があり、その手前に小さな堰があり15畳ほどの面積に水が溜まっていた。その上流側で渡渉。この流れは、往路に渡渉したのと同じであった。右岸に行くと、薄い道形が笹原の中にあり、伝って行くとゲートの少し東側で林道に出た。南に伝いスタート地点に戻る。 

 

 国土地理院の公表では、正常点とされているが、現地は亡失点のようであった。それでも掘れば出てきたのか・・・いや無くなっていると思えた。 






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