神土山 194.9m
2015.5.4(月)
晴れ 単独 北側の管理用道路で往復 行動時間:13M
@登山口13:23→(6M)→A神土山13:29〜31→(5M)→B下山13:36
くさやの名店、長田商店さんの店主に登山口まで案内していただく。 | @登山口の様子。経路には一切道標がなく、知らないと辿り着けないだろう場所。 | @いきなりの急登から始まる。 | それでも良く整備された道で登り易い。 |
途中の防空壕。明るく心地いい空間。見ての通り貫通した仕様。 | A神土山山頂。下から見られた赤い警告灯がこれ。 | A三角点も出迎える。 | A割れのない立派な三等点。 |
下山 | 山頂より少し下った場所の方が神湊漁港が見下ろしやすい。 | B登山口に戻る | B登山口脇の1台分の駐車スペース。 |
林道は登山口より奥に伸びている。先に進むと行き止まり。 |
早朝狙ったが、届かず諦めた場所。たまたま土産に立ち寄った長田商店さんで、ダメモトで神土山の情報を聞くと、登山口まで案内していただけると話が進んだ。仕事中に申し訳ないが、こんな嬉しいことはない。離島においてリベンジ登山をしたことは初めてであり、その事においても記憶に残る山となる。そして、やはり山頂までの道はあるようで「簡単に登れてしまう」との話もされた。
店主は配達中の看板を店に出し、軽トラで現地に導いてくれる。ただジモティーにしてもすぐにはその場所が判らず、息子さんの慶太君に携帯で聞きつつ林道の入口を確認されていた。そしてその場所が判る。道標も無ければ、ここも知らないと全く判らない場所であった。ただ、地形図には実線が入っており、確かにこちらの方が高所まで道が上げられているのが判る。まだまだ地図を見る目が肥えていないのを痛感する。
林道に入り分岐は左、次の分岐も左に行く。細いがコンクリート舗装されて伝ってゆける。途中、何かの施設が右に在り、ここまで店主に案内していただき、この上に登山口があった。ただし乗用車の軽四ではきつい登りで、貨物車のギヤ比でないと厳しい勾配でもあった。何とか登り、途中からダートになる。登山口を見落とし、最初はダートの終点まで行ってしまう。そこからの山道に入るも、途中で道形が無くなり・・・。戻って舗装路の場所まで行くと、そのカーブの場所に登山口があった。ただし表示は無い。1台分の駐車余地があり、全体を見ると良く管理された場所のよう。
サンダルで登り出したが、ややモシャモシャした様子に登山靴に履き替え再度登りだす。急峻だが、しっかりとステップが切られ登り易い。尾根に乗り上げ南に進んで行く。このあたりは快適な散策路と言った感じ。その途中、左側に洞穴が現れた。と言ってもこんな場所なので防空壕となろう。ありの巣のように横道も切られ、なんとも明るくていいのは向こう側まで貫通している事。通常の防空壕だと、奥の方が見えないが、ここのものは見えるのだった。ここから僅かに駆け上がると、防空障害灯管制器の設置された山頂に到達する。
神土山登頂。早朝の事があり、嬉しい登頂でもあった。諦めた場所を踏める喜び。三等点が綺麗な状態で出迎えてくれる。低山でありながら心地いい。5月に適した山と言った方がいいか、心地いい海風を受けて居た。赤色等のランプが上に見える。これが下から見えていた赤いランプかとまじまじ見上げる。全体の様子からして都の管理地のようであった。下山。
再び防空壕を覗き込んでから掛け降りて行く。岩に這いつくばった早朝に対し、この楽さは、全てに登山道の有無に起因する。在ってありがたい登山道。でも道のないところの方が面白かったりするのは間違いない。
登山後の御礼を忘れてしまったのだが、店主にその後を気にしていただき、現地まで再び確認に行ってくれたよう。後からメールが入っていた。最後まで心ある店主で、それにより八丈島の温かさを感じるのだった。
長田商店さんでは17枚のトビウオとムロアジのくさやを購入した。さらに珍しいトビウオの白子も。翌々日早朝、9時には日本郵便にて荷物として届き、早速白子のてんぷらをして、青ヶ島のあおちゅうと供に八丈島と青ヶ島の味に舌鼓となった。神土山からの風景、神湊漁港でのトビウオの水揚げ風景、長田商店さんの店主の顔が甦る。